171 / 231
第169話 復興祭前夜と最後の想い
しおりを挟む
遂に復興祭の前日となり、マリは多忙な準備の日々を終えようとしていた。
「よし! 全部終わったねー! 皆ありがとう、お陰で間に合ったよ~!」
マリはくたくたの身体に鞭を打ち、執務室に並ぶファースト達に礼を言う。 この1ヶ月間、ファースト達はほぼ休みなく働いていた筈なのだが、誰一人として疲れを見せず。 流石は魔族という事なのだろう。
「お疲れ様でした、陛下。 この後は皆を自由にさせてもよろしいのですか?」
「メリーさんもありがとうね。 勿論だよ! それと、お礼になるか分からないけど隣の会議室に私が考案した屋台料理の試食が出来るから皆で仲良く食べてみてね~」
マリの言葉にファースト達は色めき立つ。 見ているだけで美味しそうだった未知の料理が食べれると皆大喜びだ。
「「「「「「「「「ありがとうございます、陛下!」」」」」」」」」
ファースト達は嬉しそうに隣の会議室へと向かう。 前世の日本で祭りの際の定番屋台料理を作らせたので、まず間違いなく美味いだろう。
「喜んでもらえて良かった~。 あ、メリーさん劇場の方も大丈夫かな」
「勿論でございます。 本日も張り切ってリハーサルを入念にしていましたよ」
「そっかぁ、任せっきりでごめんね。 本当にありがとう! 明日か~、皆楽しんでくれると良いなぁ~」
マリは執務室の窓から街を見渡す。
明日から1週間続く、エントン王国の歴史上で初めての復興祭が始まるのだ。 空は既に暗くなりつつあるのに、街には明かりが灯り屋台の準備やイベントの準備で多くの民達がまだ作業しているのが見える。
マリはこの準備の為に1ヶ月間味わった地獄の日々を思い出し、激しい頭痛が襲う。
「うわぁ~、また偏頭痛だ。 ん~、メリーさん私は今日もう休むね。 メリーさんも好きにしちゃって~」
マリは背伸びをしながら、机の上の羊皮紙を棚にしまう。
「よろしいのですか? ですが、体調が優れないのでしたら……私がお側に居たほうが……」
「ダーメ! 今日、アーサー君王城に来てるんでしょ? 言っておいで。 代わりに、ジャックかルキ呼んでおいて。 私は自室に居るから~」
「ありがとうございます。 畏まりました」
頬を赤く染めたメリーは、マリの心遣いに感謝し執務室を退出した。
「あぁ~! 疲れたー! この前の同人誌即売会も何故か大事にならなかったみたいだし。 良かった良かった。 さて、部屋に戻ってジャックかルキにお酌してもらうんだ~」
マリは上機嫌で自室へと向かった。
◆◇◆
「失礼致します、マリ様」
マリの自室にジャックが訪れ、夜食を酒場のカウンターに並べる。
「ありがとうジャック~! ひくっ、おー! 焼き鳥に唐揚げ棒! お酒のオツマミに最適だ~! ひくっ、流石はジャック、分かってるね~」
既に出来上がったマリは恋人であり執事のジャックに感謝する。
「陛下が考案された屋台料理という物はお酒を飲まれる方々から好評と聞きました。 なので、恐らく既に飲まれているであろうマリ様にはこのメニューが良いかと思いまして……喜んで頂けて何よりです」
マリは嬉しそうに焼き鳥を頬張りながら、グラスを空にする。
ジャックはカウンターに入り、マリのお酌を始めた。
「マリ様、この1ヶ月間本当にお疲れ様でした。 今日の夜はゆっくりお休み出来るのですか?」
「えへへ~……ありがとう、ジャック。 ひくっ、うん出来る事は全部したからね。 ひくっ、後は明日から1週間を無事に乗り切って、投票の結果を見るだけなんだ~」
マリはお酌された酒を飲みながらツマミを食べる。
「それは良かったです。 そういえば、頭痛がしていたとメリーから聞いたのですが体調は如何ですか?」
「んー? ひくっ、今は平気かな。 結構無理したからね、そりゃ頭も痛くなるよ。 ひくっ、特に最近酷いんだよね~」
マリは自身の頭を揉みながら答える。
「そうですか……医者に診て頂きますか?」
「いや、そこまでは大丈夫と思うから良いよ。 ひくっ、心配してくれてありがとう」
マリは注がれる酒を見ながら、気持ち良く飲んでいた。
『ねぇ、ちょっと変わりなさいよ』
すると、頭の中のもう一人のマリが突如として喋りだす。
「ふえ?! あ……やば」
マリは突然の事に驚き、椅子から落ちそうになった。
「マリ様!!」
しかし、身軽なジャックが颯爽とマリを抱き止め事なきを得た。 ジャックにお姫様抱っこをされたマリは頬を赤くしながら俯く。
「ありがと……ジャック。 ねぇ、このまま……もう少しいさせて」
入れ替わったもう一人のマリは、ジャックの首に手を回し抱き着いた。
「わ、分かりました。 大丈夫ですか? マリ様」
動揺するジャックを見ながらマリは微笑む。
「ねぇ、ジャック……私の事好き?」
「勿論です。 ずっとずっと前から好きです」
「それはさ……つまり、昔約束した時もって事よね?」
「え? あ……はい。 あの頃より、ずっとお慕いしておりました」
マリは嬉しそうに笑った。 その笑顔はとても幸せそうで、ジャックは心臓の鼓動が早くなる。
「そっか。 嬉しい、ありがとう。 後さ、面倒臭い事聞くわよ? 小さな頃の私と今の私、どっちの方が愛してる?」
「マリ様……酔われてますね? 幼い頃のマリ様も、今のマリ様もとても魅力的でどちらか選べない程に同じぐらい愛しています」
顔を赤面させたマリは、ジャックの頬を触り自身の唇へと誘導させた。
とても静かな口づけを交わす。
長く、これまでの気持ちを確かめる様にマリはジャックと長く長くキスをした。
「ねぇ……ベットに連れてってよ」
「やれやれ、何だか今のマリ様は昔の頃の様で、とても愛らしいですね」
ジャックはマリをお姫様抱っこしたままベットへと連れて行き、優しく下ろした。
「ジャック……大好きだよ」
「私も、大好きですマリ様」
「ダメ、やり直し。 様は要らない」
何時もと違うマリの雰囲気にジャックは戸惑い笑った。
「大好きだよ、マリ」
マリはジャックの手を引き、ベットへと2人で倒れ込む。
鼻が付くほどに密着したマリはジャックに伝える。 最後の想いを。
「ずっと、ずっと一緒だから。 私はずっと貴方の側に居るから」
「マリ……? なんの話だ?」
少し泣きそうになっているマリをジャックは心配したが、マリは直ぐに笑顔に変わった。
「ふふ、何でも無い。 ねぇ、まさか恋人とベットに入ってそのまま出ないわよね?」
「良いのです……いや、良いんだな?」
「……良いよ。 どうせこの先アイツは山程、貴方に愛されるんだから最初ぐらい譲ってくれるわ」
「……? 分かった。 マリ、凄く可愛いよ……愛してる」
密着する2人の鼓動は重なり、そのまま身体も重なり合った。
「よし! 全部終わったねー! 皆ありがとう、お陰で間に合ったよ~!」
マリはくたくたの身体に鞭を打ち、執務室に並ぶファースト達に礼を言う。 この1ヶ月間、ファースト達はほぼ休みなく働いていた筈なのだが、誰一人として疲れを見せず。 流石は魔族という事なのだろう。
「お疲れ様でした、陛下。 この後は皆を自由にさせてもよろしいのですか?」
「メリーさんもありがとうね。 勿論だよ! それと、お礼になるか分からないけど隣の会議室に私が考案した屋台料理の試食が出来るから皆で仲良く食べてみてね~」
マリの言葉にファースト達は色めき立つ。 見ているだけで美味しそうだった未知の料理が食べれると皆大喜びだ。
「「「「「「「「「ありがとうございます、陛下!」」」」」」」」」
ファースト達は嬉しそうに隣の会議室へと向かう。 前世の日本で祭りの際の定番屋台料理を作らせたので、まず間違いなく美味いだろう。
「喜んでもらえて良かった~。 あ、メリーさん劇場の方も大丈夫かな」
「勿論でございます。 本日も張り切ってリハーサルを入念にしていましたよ」
「そっかぁ、任せっきりでごめんね。 本当にありがとう! 明日か~、皆楽しんでくれると良いなぁ~」
マリは執務室の窓から街を見渡す。
明日から1週間続く、エントン王国の歴史上で初めての復興祭が始まるのだ。 空は既に暗くなりつつあるのに、街には明かりが灯り屋台の準備やイベントの準備で多くの民達がまだ作業しているのが見える。
マリはこの準備の為に1ヶ月間味わった地獄の日々を思い出し、激しい頭痛が襲う。
「うわぁ~、また偏頭痛だ。 ん~、メリーさん私は今日もう休むね。 メリーさんも好きにしちゃって~」
マリは背伸びをしながら、机の上の羊皮紙を棚にしまう。
「よろしいのですか? ですが、体調が優れないのでしたら……私がお側に居たほうが……」
「ダーメ! 今日、アーサー君王城に来てるんでしょ? 言っておいで。 代わりに、ジャックかルキ呼んでおいて。 私は自室に居るから~」
「ありがとうございます。 畏まりました」
頬を赤く染めたメリーは、マリの心遣いに感謝し執務室を退出した。
「あぁ~! 疲れたー! この前の同人誌即売会も何故か大事にならなかったみたいだし。 良かった良かった。 さて、部屋に戻ってジャックかルキにお酌してもらうんだ~」
マリは上機嫌で自室へと向かった。
◆◇◆
「失礼致します、マリ様」
マリの自室にジャックが訪れ、夜食を酒場のカウンターに並べる。
「ありがとうジャック~! ひくっ、おー! 焼き鳥に唐揚げ棒! お酒のオツマミに最適だ~! ひくっ、流石はジャック、分かってるね~」
既に出来上がったマリは恋人であり執事のジャックに感謝する。
「陛下が考案された屋台料理という物はお酒を飲まれる方々から好評と聞きました。 なので、恐らく既に飲まれているであろうマリ様にはこのメニューが良いかと思いまして……喜んで頂けて何よりです」
マリは嬉しそうに焼き鳥を頬張りながら、グラスを空にする。
ジャックはカウンターに入り、マリのお酌を始めた。
「マリ様、この1ヶ月間本当にお疲れ様でした。 今日の夜はゆっくりお休み出来るのですか?」
「えへへ~……ありがとう、ジャック。 ひくっ、うん出来る事は全部したからね。 ひくっ、後は明日から1週間を無事に乗り切って、投票の結果を見るだけなんだ~」
マリはお酌された酒を飲みながらツマミを食べる。
「それは良かったです。 そういえば、頭痛がしていたとメリーから聞いたのですが体調は如何ですか?」
「んー? ひくっ、今は平気かな。 結構無理したからね、そりゃ頭も痛くなるよ。 ひくっ、特に最近酷いんだよね~」
マリは自身の頭を揉みながら答える。
「そうですか……医者に診て頂きますか?」
「いや、そこまでは大丈夫と思うから良いよ。 ひくっ、心配してくれてありがとう」
マリは注がれる酒を見ながら、気持ち良く飲んでいた。
『ねぇ、ちょっと変わりなさいよ』
すると、頭の中のもう一人のマリが突如として喋りだす。
「ふえ?! あ……やば」
マリは突然の事に驚き、椅子から落ちそうになった。
「マリ様!!」
しかし、身軽なジャックが颯爽とマリを抱き止め事なきを得た。 ジャックにお姫様抱っこをされたマリは頬を赤くしながら俯く。
「ありがと……ジャック。 ねぇ、このまま……もう少しいさせて」
入れ替わったもう一人のマリは、ジャックの首に手を回し抱き着いた。
「わ、分かりました。 大丈夫ですか? マリ様」
動揺するジャックを見ながらマリは微笑む。
「ねぇ、ジャック……私の事好き?」
「勿論です。 ずっとずっと前から好きです」
「それはさ……つまり、昔約束した時もって事よね?」
「え? あ……はい。 あの頃より、ずっとお慕いしておりました」
マリは嬉しそうに笑った。 その笑顔はとても幸せそうで、ジャックは心臓の鼓動が早くなる。
「そっか。 嬉しい、ありがとう。 後さ、面倒臭い事聞くわよ? 小さな頃の私と今の私、どっちの方が愛してる?」
「マリ様……酔われてますね? 幼い頃のマリ様も、今のマリ様もとても魅力的でどちらか選べない程に同じぐらい愛しています」
顔を赤面させたマリは、ジャックの頬を触り自身の唇へと誘導させた。
とても静かな口づけを交わす。
長く、これまでの気持ちを確かめる様にマリはジャックと長く長くキスをした。
「ねぇ……ベットに連れてってよ」
「やれやれ、何だか今のマリ様は昔の頃の様で、とても愛らしいですね」
ジャックはマリをお姫様抱っこしたままベットへと連れて行き、優しく下ろした。
「ジャック……大好きだよ」
「私も、大好きですマリ様」
「ダメ、やり直し。 様は要らない」
何時もと違うマリの雰囲気にジャックは戸惑い笑った。
「大好きだよ、マリ」
マリはジャックの手を引き、ベットへと2人で倒れ込む。
鼻が付くほどに密着したマリはジャックに伝える。 最後の想いを。
「ずっと、ずっと一緒だから。 私はずっと貴方の側に居るから」
「マリ……? なんの話だ?」
少し泣きそうになっているマリをジャックは心配したが、マリは直ぐに笑顔に変わった。
「ふふ、何でも無い。 ねぇ、まさか恋人とベットに入ってそのまま出ないわよね?」
「良いのです……いや、良いんだな?」
「……良いよ。 どうせこの先アイツは山程、貴方に愛されるんだから最初ぐらい譲ってくれるわ」
「……? 分かった。 マリ、凄く可愛いよ……愛してる」
密着する2人の鼓動は重なり、そのまま身体も重なり合った。
17
あなたにおすすめの小説
虐げられていた次期公爵の四歳児の契約母になります!~幼子を幸せにしたいのに、未来の旦那様である王太子が私を溺愛してきます~
八重
恋愛
伯爵令嬢フローラは、公爵令息ディーターの婚約者。
しかし、そんな日々の裏で心を痛めていることが一つあった。
それはディーターの異母弟、四歳のルイトが兄に虐げられていること。
幼い彼を救いたいと思った彼女は、「ある計画」の準備を進めることにする。
それは、ルイトを救い出すための唯一の方法──。
そんな時、フローラはディーターから突然婚約破棄される。
婚約破棄宣言を受けた彼女は「今しかない」と計画を実行した。
彼女の計画、それは自らが代理母となること。
だが、この代理母には国との間で結ばれた「ある契約」が存在して……。
こうして始まったフローラの代理母としての生活。
しかし、ルイトの無邪気な笑顔と可愛さが、フローラの苦労を温かい喜びに変えていく。
さらに、見目麗しいながら策士として有名な第一王子ヴィルが、フローラに興味を持ち始めて……。
ほのぼの心温まる、子育て溺愛ストーリーです。
※ヒロインが序盤くじけがちな部分ありますが、それをバネに強くなります
※「小説家になろう」が先行公開です(第二章開始しました)
【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!
ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。
※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。
美男美女の同僚のおまけとして異世界召喚された私、ゴミ無能扱いされ王城から叩き出されるも、才能を見出してくれた隣国の王子様とスローライフ
さら
恋愛
会社では地味で目立たない、ただの事務員だった私。
ある日突然、美男美女の同僚二人のおまけとして、異世界に召喚されてしまった。
けれど、測定された“能力値”は最低。
「無能」「お荷物」「役立たず」と王たちに笑われ、王城を追い出されて――私は一人、行くあてもなく途方に暮れていた。
そんな私を拾ってくれたのは、隣国の第二王子・レオン。
優しく、誠実で、誰よりも人の心を見てくれる人だった。
彼に導かれ、私は“癒しの力”を持つことを知る。
人の心を穏やかにし、傷を癒す――それは“無能”と呼ばれた私だけが持っていた奇跡だった。
やがて、王子と共に過ごす穏やかな日々の中で芽生える、恋の予感。
不器用だけど優しい彼の言葉に、心が少しずつ満たされていく。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
せっかく転生したのにモブにすらなれない……はずが溺愛ルートなんて信じられません
嘉月
恋愛
隣国の貴族令嬢である主人公は交換留学生としてやってきた学園でイケメン達と恋に落ちていく。
人気の乙女ゲーム「秘密のエルドラド」のメイン攻略キャラは王立学園の生徒会長にして王弟、氷の殿下こと、クライブ・フォン・ガウンデール。
転生したのはそのゲームの世界なのに……私はモブですらないらしい。
せめて学園の生徒1くらいにはなりたかったけど、どうしようもないので地に足つけてしっかり生きていくつもりです。
少しだけ改題しました。ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。
枯れ専令嬢、喜び勇んで老紳士に後妻として嫁いだら、待っていたのは二十歳の青年でした。なんでだ~⁉
狭山ひびき
恋愛
ある日、イアナ・アントネッラは父親に言われた。
「来月、フェルナンド・ステファーニ公爵に嫁いでもらう」と。
フェルナンド・ステファーニ公爵は御年六十二歳。息子が一人いるが三十年ほど前に妻を亡くしてからは独り身だ。
対してイアナは二十歳。さすがに年齢が離れすぎているが、父はもっともらしい顔で続けた。
「ジョルジアナが慰謝料を請求された。ステファーニ公爵に嫁げば支度金としてまとまった金が入る。これは当主である私の決定だ」
聞けば、妹のジョルジアナは既婚者と不倫して相手の妻から巨額の慰謝料を請求されたらしい。
「お前のような年頃の娘らしくない人間にはちょうどいい縁談だろう。向こうはどうやらステファーニ公爵の介護要員が欲しいようだからな。お前にはぴったりだ」
そう言って父はステファーニ公爵の肖像画を差し出した。この縁談は公爵自身ではなく息子が持ちかけてきたものらしい。
イオナはその肖像画を見た瞬間、ぴしゃーんと雷に打たれたような衝撃を受けた。
ロマンスグレーの老紳士。なんて素敵なのかしら‼
そう、前世で六十歳まで生きたイオナにとって、若い男は眼中にない。イオナは枯れ専なのだ!
イオナは傷つくと思っていた両親たちの思惑とは裏腹に、喜び勇んでステファーニ公爵家に向かった。
しかし……。
「え? ロマンスグレーの紳士はどこ⁉」
そこでイオナを待ち受けていたのは、どこからどう見ても二十歳くらいにしか見えない年若い紳士だったのだ。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました【完結】
iru
恋愛
第19回 恋愛小説大賞エントリーしています。ぜひ1票お願いします。
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる