218 / 231
第216話 マリ反撃開始
しおりを挟む
マリは歯を食いしばりながら、窓から見えるルミニスの視点を見ていた。
「好き勝手してくれるわね……ルミニス」
ルミニスが鎖に囚われ、ヨハネに未来を見る力を奪われた所で窓から見える景色は突如として消えた。
「流石ヨハネ! ルミニスにあの力を使わせたらどうにもならないもんね。 あれ? 真っ暗になった……なんで?」
マリは窓を開け覗き込んだが、凄まじい倦怠感に襲われ直ぐに離れる。
「うおっ?! うわぁ……何これ。 しんど~い……」
マリは意識を保てずにベットへと倒れてしまう。
「あ~……ごめんねもう1人の私。 少し、ベット使わせ……て」
抗えない眠気に襲われたマリはそのまま意識を断った。
◆◇◆
「お!? あれ? そっか……此処はもう1人の私の部屋だ」
飛び起きたマリは周囲を確認し、何があったのか思い出した。
「もしかして、話し掛けてくれた後に音沙汰が無かったりしたのってあの倦怠感のせいだったのかな……」
身体を起こし、窓へと向かう。
「窓は開けたらダメなんだ。 多分……開けて声を出せばルミニスに聞こえちゃう」
マリは慎重に窓を覗き込んだ。
見えたルミニスの視点は、何やら動く乗り物の上に立っている所だった。
「何これ……? まさか、エントン王国に攻め入ってる所!? 嘘でしょ? 私、何日寝てたの?!」
マリは焦るも、今はまだルミニスの視点から情報を得る事に集中するしか無い。
暫く見ていると、遂にエントン王国側の大砦が見えてきた。 夥しい数の精霊人形達が砦を襲っているのを確認出来る。
「酷い……ルミニス、帝国の兵士や民達を精霊人形に変えたのね。 自業自得と云えるけど……気の毒ね」
◆◇◆
それからも、マリは窓を開けない様に注意しながらルミニスの視点を見続けた。
ルニアが殺される寸前、超巨大新幹線が猛スピードで接近しルミニスをそのまま吹き飛ばしたのを見ていたマリは叫ぶ。
「よっしゃぁぁあ! 多分、アレ運転してるのアテスだよね。 ナイスだよアテスー!」
それと同時に超巨大新幹線に轢かれたルミニスの視点は凄まじい速度で移り酔った。
「うえ~……気持ち悪い。 ちょっと休憩しよ。 ふふ、ざまぁみろルミニス! あの馬鹿でかい新幹線のアイデア、多分酔ってた私が書いたヤツだから! うっぷ……」
窓からの視点は消え、真っ暗な闇となったのでマリは再度ベットで休む事にした。
◆◇◆
次に、窓にルミニスの視点が映った時には帝国側の大砦に超巨大新幹線が突っ込み大破している所だった。
「えぇ!? 何があったの? ……ん?」
ルミニスの視点に小さな妖精が映る。 頬まで裂けた口で笑うのは妖精ルミニスだ。 2人のルミニスが大破した車両を見ながら笑っている。
「そんな……中に誰が乗ってたんだろ。 大丈夫かな……あぁ、もどかしい! もう1人の私もこんな気持ちだったのかな」
何も出来ず、見ている事しか出来ない現状にマリは頭を掻きむしる。
どうすれば身体のコントロールを奪えるのか、日記からマリは既に予測していた。 しかし、それができるのは一度だけだろう。 本当に必要なタイミングを今は待つしか無いのだ。
「チャンスを待たないと……」
もう1人のマリに託された言葉を胸に、窓から見える視点を睨み続けた。
◆◇◆
車両から飛び出したヨハネ達に向けて2人のルミニスが触手を尖らせ攻撃する。
「危ない皆!!」
思わず窓を開けそうになるのをギリギリ耐えたマリは、ヨハネが防ぐのを見て喜んだ。
「ヨハネ! 凄いよ! きっと闇の精霊の力を借りれたんだね……流石だよ、ヨハネ」
次の瞬間には魔王ダイが妖精ルミニスを殴り飛ばしそのまま追い掛ける。 後ろをメリーが追っているのを確認でき、マリは親友の無事を喜んだ。
「ダイさんつっっっよ! 流石、乙女小説の本編で世界を滅ぼしかけた魔王様! それにメリーさん……良かった助かったんだね」
2人の後ろを追おうとするヨハネが立ち止まり、此方を見つめる。
「ごめんねヨハネ……ルミニスを止めれるのは貴方だけなの、私の事はもういい。 お願い、ルミニスを止めて」
最愛の恋人に別れを告げるようにマリは呟く。
きっと、ヨハネの姿を見れるのはこれで最後になるのだと覚悟して。
ヨハネが去った後、ルミニスはマリの身体でジャック達と対峙する。
恐らく、ヨハネ達が本体である妖精ルミニスを倒すまでの時間稼ぎをする為にジャック達は残ったのだ。
「ヨハネが言ってた、ルミニスを倒すのには闇の精霊の力が必要だって。 ジャック……お願い、死なないでよ」
見守っていると、何故か直ぐに襲わなかったルミニスが突如としてジャック達を殺そうとした事に気付いたマリは躊躇う事無く窓を開けた。
「お酒飲みたい!! お酒飲みたーーーーい!!」
目的は時間稼ぎなのだ。
ならば、出来る妨害はこれぐらいだろう。
案の定、ルミニスは自身の口から飛び出た言葉に固まった。
「しゃっ! いきなり変な発言したら固まるよね~、分かるよ。 ぐぇ……倦怠感がヤバい。 でも、今は嫌がらせに集中だ! お酒飲みたい! 飲みたい飲みたい飲みたい飲みたい飲みたい飲みたい飲みたい飲みたい飲みたい飲みたい飲みたい飲みたい飲みたい! 本当に飲みたくなっちゃった」
ルミニスの行動を妨害出来たが、勘違いをしたジャックがルミニスに近付いてしまう。
「ちょっ?! ジャック!? ダメだよ、ソレは私じゃない! しまった、裏目に出たかも!!」
ルミニスに首を掴まれたジャックが苦しむ。
「ヤバいヤバいヤバい! 本当にジャックが殺されちゃう! あれ? っていうか、やるなら今しか無いよね? いつやるの? 今でしょーーー! とりゃーーー!」
マリは全開に開けた窓に乗り上げ、そのまま下に見える闇へと飛び降りた。
◆◇◆
(……はっ?! どうなった? おろ? これは……うん、黒い触手が動かせるじゃん! それと……少しだけ身体のコントロールも効くね。 おっしゃぁぁぁ!)
初めての触手だが、気合で無理矢理動かし足下から這い出てから、思いっきりルミニスの頬をぶん殴った。
「私の男に何さらしとんじゃぁぁぁぁぁ!! 『ぶげよぉぉぉぉぉぉ?!』」
マリ、最後の反撃開始である。
「好き勝手してくれるわね……ルミニス」
ルミニスが鎖に囚われ、ヨハネに未来を見る力を奪われた所で窓から見える景色は突如として消えた。
「流石ヨハネ! ルミニスにあの力を使わせたらどうにもならないもんね。 あれ? 真っ暗になった……なんで?」
マリは窓を開け覗き込んだが、凄まじい倦怠感に襲われ直ぐに離れる。
「うおっ?! うわぁ……何これ。 しんど~い……」
マリは意識を保てずにベットへと倒れてしまう。
「あ~……ごめんねもう1人の私。 少し、ベット使わせ……て」
抗えない眠気に襲われたマリはそのまま意識を断った。
◆◇◆
「お!? あれ? そっか……此処はもう1人の私の部屋だ」
飛び起きたマリは周囲を確認し、何があったのか思い出した。
「もしかして、話し掛けてくれた後に音沙汰が無かったりしたのってあの倦怠感のせいだったのかな……」
身体を起こし、窓へと向かう。
「窓は開けたらダメなんだ。 多分……開けて声を出せばルミニスに聞こえちゃう」
マリは慎重に窓を覗き込んだ。
見えたルミニスの視点は、何やら動く乗り物の上に立っている所だった。
「何これ……? まさか、エントン王国に攻め入ってる所!? 嘘でしょ? 私、何日寝てたの?!」
マリは焦るも、今はまだルミニスの視点から情報を得る事に集中するしか無い。
暫く見ていると、遂にエントン王国側の大砦が見えてきた。 夥しい数の精霊人形達が砦を襲っているのを確認出来る。
「酷い……ルミニス、帝国の兵士や民達を精霊人形に変えたのね。 自業自得と云えるけど……気の毒ね」
◆◇◆
それからも、マリは窓を開けない様に注意しながらルミニスの視点を見続けた。
ルニアが殺される寸前、超巨大新幹線が猛スピードで接近しルミニスをそのまま吹き飛ばしたのを見ていたマリは叫ぶ。
「よっしゃぁぁあ! 多分、アレ運転してるのアテスだよね。 ナイスだよアテスー!」
それと同時に超巨大新幹線に轢かれたルミニスの視点は凄まじい速度で移り酔った。
「うえ~……気持ち悪い。 ちょっと休憩しよ。 ふふ、ざまぁみろルミニス! あの馬鹿でかい新幹線のアイデア、多分酔ってた私が書いたヤツだから! うっぷ……」
窓からの視点は消え、真っ暗な闇となったのでマリは再度ベットで休む事にした。
◆◇◆
次に、窓にルミニスの視点が映った時には帝国側の大砦に超巨大新幹線が突っ込み大破している所だった。
「えぇ!? 何があったの? ……ん?」
ルミニスの視点に小さな妖精が映る。 頬まで裂けた口で笑うのは妖精ルミニスだ。 2人のルミニスが大破した車両を見ながら笑っている。
「そんな……中に誰が乗ってたんだろ。 大丈夫かな……あぁ、もどかしい! もう1人の私もこんな気持ちだったのかな」
何も出来ず、見ている事しか出来ない現状にマリは頭を掻きむしる。
どうすれば身体のコントロールを奪えるのか、日記からマリは既に予測していた。 しかし、それができるのは一度だけだろう。 本当に必要なタイミングを今は待つしか無いのだ。
「チャンスを待たないと……」
もう1人のマリに託された言葉を胸に、窓から見える視点を睨み続けた。
◆◇◆
車両から飛び出したヨハネ達に向けて2人のルミニスが触手を尖らせ攻撃する。
「危ない皆!!」
思わず窓を開けそうになるのをギリギリ耐えたマリは、ヨハネが防ぐのを見て喜んだ。
「ヨハネ! 凄いよ! きっと闇の精霊の力を借りれたんだね……流石だよ、ヨハネ」
次の瞬間には魔王ダイが妖精ルミニスを殴り飛ばしそのまま追い掛ける。 後ろをメリーが追っているのを確認でき、マリは親友の無事を喜んだ。
「ダイさんつっっっよ! 流石、乙女小説の本編で世界を滅ぼしかけた魔王様! それにメリーさん……良かった助かったんだね」
2人の後ろを追おうとするヨハネが立ち止まり、此方を見つめる。
「ごめんねヨハネ……ルミニスを止めれるのは貴方だけなの、私の事はもういい。 お願い、ルミニスを止めて」
最愛の恋人に別れを告げるようにマリは呟く。
きっと、ヨハネの姿を見れるのはこれで最後になるのだと覚悟して。
ヨハネが去った後、ルミニスはマリの身体でジャック達と対峙する。
恐らく、ヨハネ達が本体である妖精ルミニスを倒すまでの時間稼ぎをする為にジャック達は残ったのだ。
「ヨハネが言ってた、ルミニスを倒すのには闇の精霊の力が必要だって。 ジャック……お願い、死なないでよ」
見守っていると、何故か直ぐに襲わなかったルミニスが突如としてジャック達を殺そうとした事に気付いたマリは躊躇う事無く窓を開けた。
「お酒飲みたい!! お酒飲みたーーーーい!!」
目的は時間稼ぎなのだ。
ならば、出来る妨害はこれぐらいだろう。
案の定、ルミニスは自身の口から飛び出た言葉に固まった。
「しゃっ! いきなり変な発言したら固まるよね~、分かるよ。 ぐぇ……倦怠感がヤバい。 でも、今は嫌がらせに集中だ! お酒飲みたい! 飲みたい飲みたい飲みたい飲みたい飲みたい飲みたい飲みたい飲みたい飲みたい飲みたい飲みたい飲みたい飲みたい! 本当に飲みたくなっちゃった」
ルミニスの行動を妨害出来たが、勘違いをしたジャックがルミニスに近付いてしまう。
「ちょっ?! ジャック!? ダメだよ、ソレは私じゃない! しまった、裏目に出たかも!!」
ルミニスに首を掴まれたジャックが苦しむ。
「ヤバいヤバいヤバい! 本当にジャックが殺されちゃう! あれ? っていうか、やるなら今しか無いよね? いつやるの? 今でしょーーー! とりゃーーー!」
マリは全開に開けた窓に乗り上げ、そのまま下に見える闇へと飛び降りた。
◆◇◆
(……はっ?! どうなった? おろ? これは……うん、黒い触手が動かせるじゃん! それと……少しだけ身体のコントロールも効くね。 おっしゃぁぁぁ!)
初めての触手だが、気合で無理矢理動かし足下から這い出てから、思いっきりルミニスの頬をぶん殴った。
「私の男に何さらしとんじゃぁぁぁぁぁ!! 『ぶげよぉぉぉぉぉぉ?!』」
マリ、最後の反撃開始である。
16
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
悪役令嬢が美形すぎるせいで話が進まない
陽炎氷柱
恋愛
「傾国の美女になってしまったんだが」
デブス系悪役令嬢に生まれた私は、とにかく美しい悪の華になろうとがんばった。賢くて美しい令嬢なら、だとえ断罪されてもまだ未来がある。
そう思って、前世の知識を活用してダイエットに励んだのだが。
いつの間にかパトロンが大量発生していた。
ところでヒロインさん、そんなにハンカチを強く嚙んだら歯並びが悪くなりますよ?
異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
聖女様と間違って召喚された腐女子ですが、申し訳ないので仕事します!
碧桜
恋愛
私は花園美月。20歳。派遣期間が終わり無職となった日、馴染の古書店で顔面偏差値高スペックなイケメンに出会う。さらに、そこで美少女が穴に吸い込まれそうになっていたのを助けようとして、私は古書店のイケメンと共に穴に落ちてしまい、異世界へ―。実は、聖女様として召喚されようとしてた美少女の代わりに、地味でオタクな私が間違って来てしまった!
落ちたその先の世界で出会ったのは、私の推しキャラと見た目だけそっくりな王(仮)や美貌の側近、そして古書店から一緒に穴に落ちたイケメンの彼は、騎士様だった。3人ともすごい美形なのに、みな癖強すぎ難ありなイケメンばかり。
オタクで人見知りしてしまう私だけど、元の世界へ戻れるまで2週間、タダでお世話になるのは申し訳ないから、お城でメイドさんをすることにした。平和にお給料分の仕事をして、異世界観光して、2週間後自分の家へ帰るつもりだったのに、ドラゴンや悪い魔法使いとか出てきて、異能を使うイケメンの彼らとともに戦うはめに。聖女様の召喚の邪魔をしてしまったので、美少女ではありませんが、地味で腐女子ですが出来る限り、精一杯頑張ります。
ついでに無愛想で苦手と思っていた彼は、なかなかいい奴だったみたい。これは、恋など始まってしまう予感でしょうか!?
*カクヨムにて先に連載しているものを加筆・修正をおこなって掲載しております
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
偉物騎士様の裏の顔~告白を断ったらムカつく程に執着されたので、徹底的に拒絶した結果~
甘寧
恋愛
「結婚を前提にお付き合いを─」
「全力でお断りします」
主人公であるティナは、園遊会と言う公の場で色気と魅了が服を着ていると言われるユリウスに告白される。
だが、それは罰ゲームで言わされていると言うことを知っているティナは即答で断りを入れた。
…それがよくなかった。プライドを傷けられたユリウスはティナに執着するようになる。そうティナは解釈していたが、ユリウスの本心は違う様で…
一方、ユリウスに関心を持たれたティナの事を面白くないと思う令嬢がいるのも必然。
令嬢達からの嫌がらせと、ユリウスの病的までの執着から逃げる日々だったが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる