222 / 231
第220話 黒本直人の走馬灯
しおりを挟む
クロモトは自身の首もとに剣が吸い込まれる瞬間、世界が全て遅く感じ、はるか大昔の記憶を走馬灯で見ていた。
◆◇◆
「黒本博士! 研究は順調ですかな?」
「お、これはこれは将軍閣下。 中々ですよ。 これならもうすぐ念願の人形兵器が完成します」
私は満面の笑みで答えた。 軍服姿の将軍も満足そうに、頷く。
「ふふ。 ならば貴殿の娘も、もうじきよな」
「えぇ、えぇ、もうじきです」
この日本帝国において、禁忌とされる人形兵器に着手して5年。 私がいる地下研究施設の上では未だに世界大戦が行われているらしい。
本当に人間とは愚かだ。
何故、1度目の世界大戦で懲りないのか。
だが、そのおかげで私の宿願を果たせるのならば歓迎すべきだろう。
私の答えに満足した将軍が出てゆくのを見送り、1つのカプセルの前へと歩む。
「美優、もうすぐだからね。 もうすぐ、自由に歩ける身体をあげるからね」
カプセルの中では様々なコードに繋げられた美優の脳が浮かんでいる。
そして、私は人形兵器の開発へと戻った。
『これは……儂の記憶? 美優……そう、儂の娘』
◆◇◆
地下研究施設が突如として揺れた。
「こ、これはいったい何事だ?! おい、君!」
「黒本博士! この研究施設を知った国民が暴徒と化し、襲って来ました!」
「何だと!? 何故だ、私達の研究はそもそも戦争で苦しむ国民達の為にされているのだぞ!」
地上へと繋がる階段で射撃音が響く。
「そんな、後……後少しなのに! 君、コレを持って早く逃げるんだ!」
「そんな博士! ……く、分かりました!」
私は研究成果を必死に集め、機密資料を同僚へと託した。
「黒本博士、此処は危険です! 博士も避難通路から早く退避を!」
兵士が私を助けに来てくれたが、私は行く訳にはいかなかった。
「娘を置いてはいけん! 美優は此処から動けないんだ!」
他の同僚達が逃げ延びるなか、私は最後まで研究施設に残った。
「ごめんよ美優、ごめんよ」
私はカプセルの中で浮かぶ美優に謝る。
美優は産まれたと同時に身体が弱く、死にかけた所を私が脳を摘出し助けた。
いや、本当に助けたのか私には分からない。
妻も身体が弱く、出産に耐えられずに息絶えた。
私には、私には美優しか残されていないのだ。
「居たぞ! 此奴が非道な研究をしている奴だ!」
通路を守っていた兵士達は殺られたのだろう、怒れる愚かな国民達が研究施設へと雪崩込んできた。
「君達……なんと愚かな! 私達の研究で、どれだけの兵士達が、国民が助かると思っているんだ!」
「黙れこの外道!」 「おい、見ろあのカプセルを!」
「何て酷い!」 「早く解放してあげよう」 「救ってあげないと!」
「あんな姿で生かされているなんて、きっと苦しいわ」
愚かな国民達が私を取り押さえ、カプセルを割ろうと銃を発砲した。
「やめろ! やめてくれ! 私の娘に何をする!!」
泣き叫ぶ私に、国民達は冷酷な瞳で見下す。
「自分の娘を?!」 「外道! 悪魔!」 「殺せ! 此奴を殺せ!」
『外道? 悪魔だと? ふざけるな! 儂が美優の為にどれだけの地獄を見てきたか!』
私は国民達に殴られ、蹴られ、吹き飛ばされた。
そして、目の前でカプセルは割られ美優の脳が落ちるのを見て私の何かがキレる音がした。
「美優、美優……私の可愛い美優。 大丈夫、大丈夫だよ。 お父さんが、お父さんがずっと隣で一緒に居るからね。 がはっ! ふふ、大丈夫……一緒に眠ろう。 ふふふふふ、きっとお母さんも待ってるからな」
美優を優しく抱き上げ、モニターの前へと進む。
「なんだコイツ……笑ってやがる」 「気持ち悪い! 早く殺して!」 「殺せ! この極悪人を殺せ!」
私は笑いながら、研究施設の自爆スイッチに手をかけた。
「ずっと一緒だよ……美優」
そして研究施設は眩い光に覆われ、全てが無と化した。
その筈だった。
◆◇◆
「……はっ!? 此処は? 何処……だ?」
気が付くと、私は知らない場所に横たわっていた。
近くではまるで地面が落盤しかの様な酷い有り様だ。
「美優?! 美優! 此処は……天国なのか? なら、美優は、美優はどこだ」
ふらふらと彷徨う様に歩いていると、目の前に小さな羽の生えた何かが現れた。
「あはぁ……お前がティナが言ってたイレギュラーねぇ? 未来を変えられる、別世界の人間。 ねぇ……人間。 お前、私の物になりなさい」
その羽の生えた妖精の様な何かは、頬まで裂けた口で笑う。
『あれは……ダメじゃ! 儂よ、逃げるんじゃ! 早く、早くぅぅぅぅ!!』
走馬灯を見ているクロモトが叫ぶが届く事は無い。
これはもう、過ぎた過去なのだから……。
「わ、私は娘の美優を探さないと、娘の側で眠らないと……ぐっ?!」
突如として頭がぐらつく。
「あら? 貴方……その手に持っているのはなぁに?」
いつの間に掴んだのか、人形兵器の略式設計図を私は握っておりそれを開く。
「これは……」
「あはははは! 良いねぇ、これ良いわねぇ。 取り引きしましょうよぉ。 コレを作るのを協力してくれたら、私が貴方の願いを叶えてあげるわぁ」
頭がどんどん靄がかる。
まるで、黒い霧が頭の中に入り込んだ様だ。
「美優と眠れる……。 はい……分かりました。 貴女様の為に、私の研究を捧げます」
『ダメじゃあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!』
◆◇◆
(すまん……美優。 愚かなのは父さんだった……)
そして、現実に引き戻されたクロモトは首を斬られる直前。 騙したルミニスへの最後の抵抗としてある命令を精霊兵器に送りそのまま事切れた。
◆◇◆
「黒本博士! 研究は順調ですかな?」
「お、これはこれは将軍閣下。 中々ですよ。 これならもうすぐ念願の人形兵器が完成します」
私は満面の笑みで答えた。 軍服姿の将軍も満足そうに、頷く。
「ふふ。 ならば貴殿の娘も、もうじきよな」
「えぇ、えぇ、もうじきです」
この日本帝国において、禁忌とされる人形兵器に着手して5年。 私がいる地下研究施設の上では未だに世界大戦が行われているらしい。
本当に人間とは愚かだ。
何故、1度目の世界大戦で懲りないのか。
だが、そのおかげで私の宿願を果たせるのならば歓迎すべきだろう。
私の答えに満足した将軍が出てゆくのを見送り、1つのカプセルの前へと歩む。
「美優、もうすぐだからね。 もうすぐ、自由に歩ける身体をあげるからね」
カプセルの中では様々なコードに繋げられた美優の脳が浮かんでいる。
そして、私は人形兵器の開発へと戻った。
『これは……儂の記憶? 美優……そう、儂の娘』
◆◇◆
地下研究施設が突如として揺れた。
「こ、これはいったい何事だ?! おい、君!」
「黒本博士! この研究施設を知った国民が暴徒と化し、襲って来ました!」
「何だと!? 何故だ、私達の研究はそもそも戦争で苦しむ国民達の為にされているのだぞ!」
地上へと繋がる階段で射撃音が響く。
「そんな、後……後少しなのに! 君、コレを持って早く逃げるんだ!」
「そんな博士! ……く、分かりました!」
私は研究成果を必死に集め、機密資料を同僚へと託した。
「黒本博士、此処は危険です! 博士も避難通路から早く退避を!」
兵士が私を助けに来てくれたが、私は行く訳にはいかなかった。
「娘を置いてはいけん! 美優は此処から動けないんだ!」
他の同僚達が逃げ延びるなか、私は最後まで研究施設に残った。
「ごめんよ美優、ごめんよ」
私はカプセルの中で浮かぶ美優に謝る。
美優は産まれたと同時に身体が弱く、死にかけた所を私が脳を摘出し助けた。
いや、本当に助けたのか私には分からない。
妻も身体が弱く、出産に耐えられずに息絶えた。
私には、私には美優しか残されていないのだ。
「居たぞ! 此奴が非道な研究をしている奴だ!」
通路を守っていた兵士達は殺られたのだろう、怒れる愚かな国民達が研究施設へと雪崩込んできた。
「君達……なんと愚かな! 私達の研究で、どれだけの兵士達が、国民が助かると思っているんだ!」
「黙れこの外道!」 「おい、見ろあのカプセルを!」
「何て酷い!」 「早く解放してあげよう」 「救ってあげないと!」
「あんな姿で生かされているなんて、きっと苦しいわ」
愚かな国民達が私を取り押さえ、カプセルを割ろうと銃を発砲した。
「やめろ! やめてくれ! 私の娘に何をする!!」
泣き叫ぶ私に、国民達は冷酷な瞳で見下す。
「自分の娘を?!」 「外道! 悪魔!」 「殺せ! 此奴を殺せ!」
『外道? 悪魔だと? ふざけるな! 儂が美優の為にどれだけの地獄を見てきたか!』
私は国民達に殴られ、蹴られ、吹き飛ばされた。
そして、目の前でカプセルは割られ美優の脳が落ちるのを見て私の何かがキレる音がした。
「美優、美優……私の可愛い美優。 大丈夫、大丈夫だよ。 お父さんが、お父さんがずっと隣で一緒に居るからね。 がはっ! ふふ、大丈夫……一緒に眠ろう。 ふふふふふ、きっとお母さんも待ってるからな」
美優を優しく抱き上げ、モニターの前へと進む。
「なんだコイツ……笑ってやがる」 「気持ち悪い! 早く殺して!」 「殺せ! この極悪人を殺せ!」
私は笑いながら、研究施設の自爆スイッチに手をかけた。
「ずっと一緒だよ……美優」
そして研究施設は眩い光に覆われ、全てが無と化した。
その筈だった。
◆◇◆
「……はっ!? 此処は? 何処……だ?」
気が付くと、私は知らない場所に横たわっていた。
近くではまるで地面が落盤しかの様な酷い有り様だ。
「美優?! 美優! 此処は……天国なのか? なら、美優は、美優はどこだ」
ふらふらと彷徨う様に歩いていると、目の前に小さな羽の生えた何かが現れた。
「あはぁ……お前がティナが言ってたイレギュラーねぇ? 未来を変えられる、別世界の人間。 ねぇ……人間。 お前、私の物になりなさい」
その羽の生えた妖精の様な何かは、頬まで裂けた口で笑う。
『あれは……ダメじゃ! 儂よ、逃げるんじゃ! 早く、早くぅぅぅぅ!!』
走馬灯を見ているクロモトが叫ぶが届く事は無い。
これはもう、過ぎた過去なのだから……。
「わ、私は娘の美優を探さないと、娘の側で眠らないと……ぐっ?!」
突如として頭がぐらつく。
「あら? 貴方……その手に持っているのはなぁに?」
いつの間に掴んだのか、人形兵器の略式設計図を私は握っておりそれを開く。
「これは……」
「あはははは! 良いねぇ、これ良いわねぇ。 取り引きしましょうよぉ。 コレを作るのを協力してくれたら、私が貴方の願いを叶えてあげるわぁ」
頭がどんどん靄がかる。
まるで、黒い霧が頭の中に入り込んだ様だ。
「美優と眠れる……。 はい……分かりました。 貴女様の為に、私の研究を捧げます」
『ダメじゃあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!』
◆◇◆
(すまん……美優。 愚かなのは父さんだった……)
そして、現実に引き戻されたクロモトは首を斬られる直前。 騙したルミニスへの最後の抵抗としてある命令を精霊兵器に送りそのまま事切れた。
10
あなたにおすすめの小説
虐げられていた次期公爵の四歳児の契約母になります!~幼子を幸せにしたいのに、未来の旦那様である王太子が私を溺愛してきます~
八重
恋愛
伯爵令嬢フローラは、公爵令息ディーターの婚約者。
しかし、そんな日々の裏で心を痛めていることが一つあった。
それはディーターの異母弟、四歳のルイトが兄に虐げられていること。
幼い彼を救いたいと思った彼女は、「ある計画」の準備を進めることにする。
それは、ルイトを救い出すための唯一の方法──。
そんな時、フローラはディーターから突然婚約破棄される。
婚約破棄宣言を受けた彼女は「今しかない」と計画を実行した。
彼女の計画、それは自らが代理母となること。
だが、この代理母には国との間で結ばれた「ある契約」が存在して……。
こうして始まったフローラの代理母としての生活。
しかし、ルイトの無邪気な笑顔と可愛さが、フローラの苦労を温かい喜びに変えていく。
さらに、見目麗しいながら策士として有名な第一王子ヴィルが、フローラに興味を持ち始めて……。
ほのぼの心温まる、子育て溺愛ストーリーです。
※ヒロインが序盤くじけがちな部分ありますが、それをバネに強くなります
※「小説家になろう」が先行公開です(第二章開始しました)
【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!
ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。
※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。
美男美女の同僚のおまけとして異世界召喚された私、ゴミ無能扱いされ王城から叩き出されるも、才能を見出してくれた隣国の王子様とスローライフ
さら
恋愛
会社では地味で目立たない、ただの事務員だった私。
ある日突然、美男美女の同僚二人のおまけとして、異世界に召喚されてしまった。
けれど、測定された“能力値”は最低。
「無能」「お荷物」「役立たず」と王たちに笑われ、王城を追い出されて――私は一人、行くあてもなく途方に暮れていた。
そんな私を拾ってくれたのは、隣国の第二王子・レオン。
優しく、誠実で、誰よりも人の心を見てくれる人だった。
彼に導かれ、私は“癒しの力”を持つことを知る。
人の心を穏やかにし、傷を癒す――それは“無能”と呼ばれた私だけが持っていた奇跡だった。
やがて、王子と共に過ごす穏やかな日々の中で芽生える、恋の予感。
不器用だけど優しい彼の言葉に、心が少しずつ満たされていく。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
せっかく転生したのにモブにすらなれない……はずが溺愛ルートなんて信じられません
嘉月
恋愛
隣国の貴族令嬢である主人公は交換留学生としてやってきた学園でイケメン達と恋に落ちていく。
人気の乙女ゲーム「秘密のエルドラド」のメイン攻略キャラは王立学園の生徒会長にして王弟、氷の殿下こと、クライブ・フォン・ガウンデール。
転生したのはそのゲームの世界なのに……私はモブですらないらしい。
せめて学園の生徒1くらいにはなりたかったけど、どうしようもないので地に足つけてしっかり生きていくつもりです。
少しだけ改題しました。ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。
枯れ専令嬢、喜び勇んで老紳士に後妻として嫁いだら、待っていたのは二十歳の青年でした。なんでだ~⁉
狭山ひびき
恋愛
ある日、イアナ・アントネッラは父親に言われた。
「来月、フェルナンド・ステファーニ公爵に嫁いでもらう」と。
フェルナンド・ステファーニ公爵は御年六十二歳。息子が一人いるが三十年ほど前に妻を亡くしてからは独り身だ。
対してイアナは二十歳。さすがに年齢が離れすぎているが、父はもっともらしい顔で続けた。
「ジョルジアナが慰謝料を請求された。ステファーニ公爵に嫁げば支度金としてまとまった金が入る。これは当主である私の決定だ」
聞けば、妹のジョルジアナは既婚者と不倫して相手の妻から巨額の慰謝料を請求されたらしい。
「お前のような年頃の娘らしくない人間にはちょうどいい縁談だろう。向こうはどうやらステファーニ公爵の介護要員が欲しいようだからな。お前にはぴったりだ」
そう言って父はステファーニ公爵の肖像画を差し出した。この縁談は公爵自身ではなく息子が持ちかけてきたものらしい。
イオナはその肖像画を見た瞬間、ぴしゃーんと雷に打たれたような衝撃を受けた。
ロマンスグレーの老紳士。なんて素敵なのかしら‼
そう、前世で六十歳まで生きたイオナにとって、若い男は眼中にない。イオナは枯れ専なのだ!
イオナは傷つくと思っていた両親たちの思惑とは裏腹に、喜び勇んでステファーニ公爵家に向かった。
しかし……。
「え? ロマンスグレーの紳士はどこ⁉」
そこでイオナを待ち受けていたのは、どこからどう見ても二十歳くらいにしか見えない年若い紳士だったのだ。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました【完結】
iru
恋愛
第19回 恋愛小説大賞エントリーしています。ぜひ1票お願いします。
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる