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緊張と円陣
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「他のバンドのリハーサルの見学させてもらって、感覚を掴んでおこう!」
チハルの提案だった。有能な部長のいい提案でしばらくコンサートホールにいることになった。
目障りにならないように端の席に移動してしばらく待つと九時になり、リハーサルが始まった。
ステージ上のバンドはあまり緊張していないように思えた。「よろしくお願いしまーす」と挨拶する姿にも余裕があるように見える。場数を踏んでいるのだろうか。
なぜかこちらが緊張して来てしまう。
リハ自体は音の聞こえ方の確認が主なようだった。曲のリハはワンコーラス。
音響を管理しているスタッフのPAさんが指示を出してくれていたので、経験のない私達でも大丈夫なような気がする。
当然だけど文化祭とは全然違う。プロっぽい。いやスタッフさんはプロなんだけど。
ドラムとキーボードの場所は固定されているようだった。
客席側から見て後列の右側にドラム、左側にキーボードがあった。
それから三つのバンドのリハを見学した。
「そろそろ行こうか」というチハルの声で控室に戻った。
楽屋に戻るとチューニングをしたり、衣装に着替えたりしてリハに備える。
緊張のせいか時間はあっという間で、リハの時間三十分前になった。ステージ袖へ向かう。
ステージ袖に着くとスタッフさんがリハの説明をしてくれた。
でもイマイチ頭に入らない。緊張が増していた。
暗い袖から見るステージはとても明るくて、自分がそこに出たら消えてしまうように思えた。
ふと同じことを文化祭の時も考えていたことを思い出し苦笑する。まるで成長していない。
「はい、リコルリエさんどうぞー」
スタッフさんからの指示だった。
皆と目配せしてステージ上に出る。
ステージから見る客席は暗く、はるか遠くまで続く上り坂のような、飲み込んでくる壁のような、とにかく遠く大きく見えた。
いけないいけない。さっきからアホなことばかり考えている。集中しないと。
皆自分の楽器のセッティングを終えて音を出していた。
私も用意されたキーボードで音を出してみる。
鍵盤のタッチは部室で使っているものと変わらない。でも指は凍り付いたように上手く動いていない気がする。
すぐにPAさんから指示が出る。ドラムからベース、ギター、キーボードの順で音を出し、最後にボーカルのマリが声を出していた。
「じゃあワンコーラス行きまーす」
皆に目配せしながら言うチハルの言葉に我に返る。
PAさんの指示に、より緊張してしまっていた。
ドラムのハイハットオープンのダブルカウントから演奏を始める。いつも通り演奏できているか分からない。
皆の演奏から浮いてしまっているような、そんな違和感がある。
あっという間にサビまで終わり、私達のリハの時間は終わった。
楽屋に戻るまでの廊下で、チハルに問いかけてみる。
「リハの私の演奏、どうだった?」
「いい感じだったよ!」
笑顔で即答だった。逆に問いかけられる。
「なにかあったの?」
「いや、大丈夫」
チハルはあっけらかんと答えたし、演奏自体は特に問題無かった。感じた違和感は緊張によるものだった。そうに違いない。そう自分に言い聞かせる。
そしてガルテナは開演した。出番までは楽屋待機なのでまたしばらく楽屋で待つ。
楽屋にいても他のバンドの演奏が聞こえてくる。
「お、始まったな」
「うん!」
ニヤリとしたサナエが言うとチハルはニコリとして返した。
二人とも特に緊張はしていないようだった。
私も文化祭の時はリハで大分落ち着けたのに。
ヤバいヤバい、そろそろ集中しないと。いつまで緊張してんの。
私らは最後から三番目だからまだ時間はある。集中して……いつも通り……
ソファに座り、太ももの上で手を揉んで指を温める。
寒い訳ではないのに、どうにも指先が冷たい気がする。
そんなことをしているとマリが顔を覗き込んできた。
「緊張してる?」
「そらね……」
強がる気力は無かった。よく考えてみればあんなに広いステージに立たされて緊張しない方がおかしい。
マリの目を見て聞いてみる。
「マリは大丈夫なの?」
「うん、リハしたら吹っ切れた。やるぞー!! って感じ!」
ダメだ。根本的な性格が違い過ぎて参考にならない。
「さすが鋼メンタル組……」
「じゃあ私の鋼メンタルを分けてあげよう。手ぇ貸して」
マリは私の隣に座って両手を差し出して来た。
その間に右手を入れると、マリは私の手を祈るように包み込み、目をつむって言った。
「私の鋼メンタルぱぅわーよ~、ユカに渡れ~、みゅんみゅんみゅん」
謎の効果音に力が抜けてボケる気力が湧いて来た。
「お、お、来た来た鋼メンタル!!」
マリはパっと目を開けて笑顔で問いかけてくる。
「来た!? 緊張ほぐれた!?」
「いや全然……」
「あれー!?」
「私とはメンタル型が違ったみたい……」
「いやコレ血液じゃないから」
なかなか良いツッコミをされた。
「そのぱぅわー私にも頂戴」
そう言いながら両手を出してマリに近づいて来たのは足をガクブルさせたシオリだった。青ざめて明らかに私よりも緊張している。いつもなら「ぱぅわー」とか絶対に言わない。
マリはぱぅわーを求められたことが嬉しいようで、元気にシオリの手を両手で包み込んだ。
「いくらでもあげるよ! 行くよー! みゅんみゅんみゅん」
やり取りを聞いていたチハルも、シオリに駆け寄ってマリの手の上から両手を包み込む。
「私のもあげるよ! みょんみょんみょん!」
ぱぅわー音は少しだけ違っていた。
「ありがと」
もみくちゃにされているシオリは笑っていた。
そんなシオリにニヤニヤしながらサナエが言った。
「おいシオリ、リズム隊は要なんだからしくじるんじゃねーぞ」
そんなプレッシャーをかけるような言い方しなくてもいいのに。
と言おうと思ったらシオリがサナエをジロリと睨んで即答した。
「当然。サナエこそしくじらないでよね」
「お、言うじゃねーか」
サナエは満足そうに笑った。
下らないやり取りで大分緊張がほぐれた。
結局いつも通り皆に引っ張られている。ヘタレは性格だからね仕方ないね。
時間は進み、ステージ袖に移動する時間になった。
「そろそろ時間だね! 円陣組もうか!」
楽屋に備え付けられていた壁掛けのアナログ時計を確認して、チハルは元気よく言った。
「はーい」
マリの返事で皆で円陣を組む。
円陣を組むのはこれで三回目。
初めて円陣を組んだ時、チハルはいきなり振られて焦っていたっけ。思い出して頬が緩む。
今のチハルは焦りも緊張もない。ステージに立てることの喜びに高揚しているようにしか見えなかった。
そんなチハルがニコニコしながら言う。
「よーし! じゃあ最っ高の舞台を最っ高に楽しもう! これまで頑張って来た自分と! 今繋がってる仲間を信じて! リコルリエ!! 行くぞー!!」
「「「「「おぉー!!」」」」」
全員分の声を楽屋の床に叩きつけ、ステージ袖に向かった。
チハルの提案だった。有能な部長のいい提案でしばらくコンサートホールにいることになった。
目障りにならないように端の席に移動してしばらく待つと九時になり、リハーサルが始まった。
ステージ上のバンドはあまり緊張していないように思えた。「よろしくお願いしまーす」と挨拶する姿にも余裕があるように見える。場数を踏んでいるのだろうか。
なぜかこちらが緊張して来てしまう。
リハ自体は音の聞こえ方の確認が主なようだった。曲のリハはワンコーラス。
音響を管理しているスタッフのPAさんが指示を出してくれていたので、経験のない私達でも大丈夫なような気がする。
当然だけど文化祭とは全然違う。プロっぽい。いやスタッフさんはプロなんだけど。
ドラムとキーボードの場所は固定されているようだった。
客席側から見て後列の右側にドラム、左側にキーボードがあった。
それから三つのバンドのリハを見学した。
「そろそろ行こうか」というチハルの声で控室に戻った。
楽屋に戻るとチューニングをしたり、衣装に着替えたりしてリハに備える。
緊張のせいか時間はあっという間で、リハの時間三十分前になった。ステージ袖へ向かう。
ステージ袖に着くとスタッフさんがリハの説明をしてくれた。
でもイマイチ頭に入らない。緊張が増していた。
暗い袖から見るステージはとても明るくて、自分がそこに出たら消えてしまうように思えた。
ふと同じことを文化祭の時も考えていたことを思い出し苦笑する。まるで成長していない。
「はい、リコルリエさんどうぞー」
スタッフさんからの指示だった。
皆と目配せしてステージ上に出る。
ステージから見る客席は暗く、はるか遠くまで続く上り坂のような、飲み込んでくる壁のような、とにかく遠く大きく見えた。
いけないいけない。さっきからアホなことばかり考えている。集中しないと。
皆自分の楽器のセッティングを終えて音を出していた。
私も用意されたキーボードで音を出してみる。
鍵盤のタッチは部室で使っているものと変わらない。でも指は凍り付いたように上手く動いていない気がする。
すぐにPAさんから指示が出る。ドラムからベース、ギター、キーボードの順で音を出し、最後にボーカルのマリが声を出していた。
「じゃあワンコーラス行きまーす」
皆に目配せしながら言うチハルの言葉に我に返る。
PAさんの指示に、より緊張してしまっていた。
ドラムのハイハットオープンのダブルカウントから演奏を始める。いつも通り演奏できているか分からない。
皆の演奏から浮いてしまっているような、そんな違和感がある。
あっという間にサビまで終わり、私達のリハの時間は終わった。
楽屋に戻るまでの廊下で、チハルに問いかけてみる。
「リハの私の演奏、どうだった?」
「いい感じだったよ!」
笑顔で即答だった。逆に問いかけられる。
「なにかあったの?」
「いや、大丈夫」
チハルはあっけらかんと答えたし、演奏自体は特に問題無かった。感じた違和感は緊張によるものだった。そうに違いない。そう自分に言い聞かせる。
そしてガルテナは開演した。出番までは楽屋待機なのでまたしばらく楽屋で待つ。
楽屋にいても他のバンドの演奏が聞こえてくる。
「お、始まったな」
「うん!」
ニヤリとしたサナエが言うとチハルはニコリとして返した。
二人とも特に緊張はしていないようだった。
私も文化祭の時はリハで大分落ち着けたのに。
ヤバいヤバい、そろそろ集中しないと。いつまで緊張してんの。
私らは最後から三番目だからまだ時間はある。集中して……いつも通り……
ソファに座り、太ももの上で手を揉んで指を温める。
寒い訳ではないのに、どうにも指先が冷たい気がする。
そんなことをしているとマリが顔を覗き込んできた。
「緊張してる?」
「そらね……」
強がる気力は無かった。よく考えてみればあんなに広いステージに立たされて緊張しない方がおかしい。
マリの目を見て聞いてみる。
「マリは大丈夫なの?」
「うん、リハしたら吹っ切れた。やるぞー!! って感じ!」
ダメだ。根本的な性格が違い過ぎて参考にならない。
「さすが鋼メンタル組……」
「じゃあ私の鋼メンタルを分けてあげよう。手ぇ貸して」
マリは私の隣に座って両手を差し出して来た。
その間に右手を入れると、マリは私の手を祈るように包み込み、目をつむって言った。
「私の鋼メンタルぱぅわーよ~、ユカに渡れ~、みゅんみゅんみゅん」
謎の効果音に力が抜けてボケる気力が湧いて来た。
「お、お、来た来た鋼メンタル!!」
マリはパっと目を開けて笑顔で問いかけてくる。
「来た!? 緊張ほぐれた!?」
「いや全然……」
「あれー!?」
「私とはメンタル型が違ったみたい……」
「いやコレ血液じゃないから」
なかなか良いツッコミをされた。
「そのぱぅわー私にも頂戴」
そう言いながら両手を出してマリに近づいて来たのは足をガクブルさせたシオリだった。青ざめて明らかに私よりも緊張している。いつもなら「ぱぅわー」とか絶対に言わない。
マリはぱぅわーを求められたことが嬉しいようで、元気にシオリの手を両手で包み込んだ。
「いくらでもあげるよ! 行くよー! みゅんみゅんみゅん」
やり取りを聞いていたチハルも、シオリに駆け寄ってマリの手の上から両手を包み込む。
「私のもあげるよ! みょんみょんみょん!」
ぱぅわー音は少しだけ違っていた。
「ありがと」
もみくちゃにされているシオリは笑っていた。
そんなシオリにニヤニヤしながらサナエが言った。
「おいシオリ、リズム隊は要なんだからしくじるんじゃねーぞ」
そんなプレッシャーをかけるような言い方しなくてもいいのに。
と言おうと思ったらシオリがサナエをジロリと睨んで即答した。
「当然。サナエこそしくじらないでよね」
「お、言うじゃねーか」
サナエは満足そうに笑った。
下らないやり取りで大分緊張がほぐれた。
結局いつも通り皆に引っ張られている。ヘタレは性格だからね仕方ないね。
時間は進み、ステージ袖に移動する時間になった。
「そろそろ時間だね! 円陣組もうか!」
楽屋に備え付けられていた壁掛けのアナログ時計を確認して、チハルは元気よく言った。
「はーい」
マリの返事で皆で円陣を組む。
円陣を組むのはこれで三回目。
初めて円陣を組んだ時、チハルはいきなり振られて焦っていたっけ。思い出して頬が緩む。
今のチハルは焦りも緊張もない。ステージに立てることの喜びに高揚しているようにしか見えなかった。
そんなチハルがニコニコしながら言う。
「よーし! じゃあ最っ高の舞台を最っ高に楽しもう! これまで頑張って来た自分と! 今繋がってる仲間を信じて! リコルリエ!! 行くぞー!!」
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