ニートの俺がサイボーグに改造されたと思ったら異世界転移させられたンゴwwwwwwwww

刺狼(しろ)

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File.8

デート

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ギルマス部屋を出ると、カノンたんが受付に居たので声を掛けた。

「お姉さんwww今から俺とカフェに行かないかいwww最近出来た星々の後背位スターバックスタイルの新作飲みたいんですけどwwwww」

「はぁ?って、なんだカルラじゃない。緊急の呼び出しじゃなかったの?」

「明日、王城に呼び出し食らったでござるよwwwwだから今日は寝ようかとwww」

カノンたんが不審者を見るように見詰めてきた。その視線ン゛ッギモ゛ヂィ゛イ゛wwwwww

「そうなんだ。ふーん、じゃあ……コレに付き合ってくれたら、一緒にカフェでも何でも行ってあげるわ」

カノンたんは依頼書をヒラヒラさせて俺にそう言うと、俺は今まで無かったやる気を取り戻した。

「オーケー我が命に変えてもwww早速行くぜwwww」

内容は、【輝石の洞窟】へギルドが設営する簡易拠点の場所を確保する、というものだった。
魔物がそこへ来られないように、結界魔導具を設置しに行くらしい。その洞窟内の案内の石板も設置しながら進むとのこと。

「場所はここから南にある森の中よ。行きましょ」

「イェスッ!!ユアハイネスッッ!!」

「朝と全然やる気が違うわね……」

ともあれ、目的地までWASSHOIでブゥン!して出てきた魔物をオラァ!しながらあっという間に辿り着いた。ハショりすぎだって?うるせぇwwwww

「さすが洞窟っすねぇwww灯りがなくて心細いwwww」

「だ、だからって近すぎない?」

「グヘヘwwwwww触ってないからセーフwwwwwwあばばばばwwwwww」

──ベキャァア!!

殴られたンゴwwwww
ちょっと肩が触れそうになったただけなのにこの仕打ちである。バイオレンスwwwwww

「真面目にやりなさい!」

「いつから俺が不真面目だと錯覚していた?」

「うるさいわね。もう一発ブチ込むわよ」

「ヒェッwwwwww」

いつも思うけど俺にだけアタリがキツいのは何故なのか。多分ツンデレなんだと思うwwwwポジティブにいかないとだめだwwwww

そんなこんなで、マップを頼りに拠点候補地へと到着した。人が少し屈んで通れるくらいの横穴の先に五畳程度の開けたスペースがあり、簡易ベッドと照明魔導具を設置した。

「よしっ、あとはこの結界魔導具を展開すれば完了よ」

「あいさwwwwってか何だ……この魔力……」

設置も無事完了し、俺達は洞窟を出口に向けて歩き出す。ここに来るまで特筆するほど強い魔物とは遭遇していなかったが、突如奥の方から凄まじい魔力反応を感じ取った。なんの前触れもなく、いきなりそこに現れたかのような。

「本当だわ……行ってみましょう」

「マジで?スタバは?wwwwww」

「確認が終わったらね」

正体は気になるけどわざわざ首を突っ込むのもなぁと思いつつ、カノンたんをそのまま行かせる訳にはいかない。
駆け出した彼女のあとに続いた。

照明魔導具で先を照らしながら進むも、入り組んだ内部を魔力反応のみを頼りにしながら進むのは心許ない。
反響する足音を延々と聞くのも気が滅入るので、景気付けに歌うことにしたwwwwww

「多分こっちで合ってるはずなんだけど……」

「ガッwwwイッwwwムゥーwwwwwwウォォオーwwwジャシンノォwwwドセンノォwwwwww」

「何よいきなり……うるさいわね」

「ごめんwwwwww」

真面目に怒られたのも全部絋汰さんのせいだwwwwww
その後もアロワナノーとか辛味噌などのライダーソングメドレーで場を繋ぎながら歩いていくと、だんだんと反応が強くなってきた。

「分かれ道ね。右は行き止まりみたい」

「多分もうゴールですわwww気を付けてねカノンたんwwww」

「浮かれて歌ってた奴に言われたくないわ」

それはそうwwwwww
左の道を進むと、かなり広いスペースが広がっている。そして俺達が頼りに進んできた魔力の持ち主と思われる人影が佇んでいた。

「なんだ?テメェら」

「こんにちはwww洞窟でお楽しみ中のところすみませんwww」

棒立ちニキが、不機嫌そうな低い声で俺達に顔を向けた。暗くてわからないけど、シルエット的には人間だった。

「ギルドから派遣されてきた者です。強力な魔力反応があったので調査に来ました」

「あー、そう。もう済んだから気にすんな。俺も魔物討伐で来ただけだから」

彼をよく照らすと、青い糸で縁取りされたフード付きの黒いローブに王国の紋章が入ったブローチが付いている。

「そのローブ……もしかしてあんたしゃんwwwスッキーと同期だったりするのwwww」

「あ?スッキー……もしかしてスキア・フォボスのことか?」

「ぶはっwwwそうそうwwwそれそれwwww」

伝わった事に思わず吹き出しながら肯定すると、ローブマンも肩を震わせて笑っているようだった。

「じゃあ貴方は、帝の一人……ということですか?」

「そうだなぁ。自分から正体明かすのは初めてだが、特に金髪のお前は気に入った」

「やっぱりそうだwww」

フードを外した帝の一人は、浅黒い肌に深い青色の髪をツーブロックにしてるイケイケおじちゃんでした。

耳は勿論、唇や眉上にもピアスが付いており、現実世界では避けて通りたい見た目だった。首筋から覗くタトゥーは契約紋の可能性があるが、それもイカつさを助長させる要因だろう。

「いや怖い怖いwwwブレイキングダウンにいそうwwww」

「何言ってんのか分からんなお前は……まぁいい。
オレは帝の一人【水帝】の称号を持つ【レーゲン・アルジャンスィ】だ、よろしくな」

「す、水帝……こんなところで会えるなんて」

「俺は勇者カルラwwwハーレム王になる男だwwwwこちらの方は王国騎士団の元副団長のカノンたんですwwwwww」

軽い自己紹介を交わし、レーゲンおじちゃんが倒した魔物の解体を済ませると三人で外へ出た。どうせ王都に行くからねwwww

おじちゃんの名字、どっかで聞いたことあるような無いような気がしたけどまぁ気のせいだろwww大事なことは多分忘れないしwwww余計なコトなんて忘れたほうがマシさって和田光司さんも歌ってたしwwwwww

「そういやアンタ、勇者だって言ってたが他の仲間は一緒じゃねぇのか?」

「一人は引きこもって兵器開発、もう一人は自由時間ですwwwそして俺はデートに釣られてアシスタントでござるwww」

「はははっ!変わった連中だとは聞いてたがやることもバラバラだな」

帝っていうからスッキーのような厨二病クククマンばっかりかと思ってたけど、少なくともこの人は気さくで良い人そうだ。明日の会議が少し楽しみになってきたwwww

「あの、アルジャンスィ様……つかぬことを伺いますけど、もしかして娘さんって……」

「ん?副団長さん、リアナを知ってんのか」

「え?リアナちゃんのパッパ?!wwwwそれなら今タカもごぉww」

今もきっとタカトとイチャついてますよwwwと口走りそうになったところをカノンたんに阻止されたwwww面白いから言わせろwwwwww

「ほう、じゃあアンタか?うちの娘とよくクエスト行く男ってのは……?!」

瞬間、馬車内の空気が重くなった。激おこじゃんwwwwタカト終了のお知らせwwwww目付きがカタギじゃねぇwwwwww狭い車内で魔力練るのはおやめくださいwwwwww

「いやー?俺じゃないっすよwww」

「ええ!カ、カルラは違います!」

「……そうか、ならいい。まぁ、久しぶりにギルドに顔出すついでにリアナの様子を見に行かにゃならんからな」

おじちゃんはそう言うと、腕を組んで短く唸る。
王都へ着くまで、リアナパパがすごく不機嫌そうにしてて居心地悪かったwww

「じゃあなお前ら。勇者は明日会うからアレだが、副団長さんも達者でな」

「はい。お疲れ様でしたっ」

「娘さんを全力で守ってあげてくださいwwwwww」

そう言うと、おじちゃんの背中はみるみる内に小さくなって見えなくなった。クッソ過保護やんけwwww

「タカト、鉢合わせないといいけど……」

「俺的には面白そうだから遭遇してほしいなwwww」

「アンタ趣味悪いわよ」

そんなこんなで約束された勝利のスタバで新作のカチ盛りマシュマロチョコレートホイップキャラメルマシマシチョコチップパラダイスゼロカスタムで胸焼けしながらお茶して、俺達は帰路についた。

「うぇえ……甘過ぎてwww口がwwww」

「だからやめなさいって言ったのに」

流石に甘いにも限度があるなと痛感しつつ、俺はリンドウとイヴっちに明日の予定を伝えると、床に就いた。おじちゃんとタカトが遭遇したのかどうかも気になるし、楽しみになってきたでござるwwwwww
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