世界でたったふたりきり

森 千織

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3、誕生日の明日

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 双子です、と言われた。正直、うわっと思った。ピンクの壁、柔らかい床、小さく流れるクラシックのオルゴールアレンジはひどく薄っぺらい。幼い幸せのイメージを絵に描いたような場所で、私はぽかんと口を開いた。二十八歳、就職して六年、三年付き合った恋人と結婚して二年で妊娠。きっちりと積み上げてきた足元が、不意にぐらりと揺らいだ。

 双子、双子って。一人だって大変な子供が、一度に二人。双子育児は地獄だと聞く。子育ては虐待といつも隣り合っている。妊娠中だって大変だ。双子はたいてい帝王切開で、切迫早産しやすいから、早めに産休を取って入院する。そんなの困る。普段から、有給なんかろくに取れない忙しい職場だ。結婚式と新婚旅行で特別休暇をッたっぷり取った私に向けられた目は、ひどく冷たかった。あの目をまた見ることになるのかと思うと気が重い。薄っすら出てきた私の腹を、憎むみたいな目で見ている人は、一人だけじゃない。

 いや、待って、待って、なにも悪いことじゃない。首を振ると、妊娠を機に短く切った髪がぱしぱしと首をたたいた。一人でもうれしい子供が、一度に二人だ。夫も私も正社員だから、お金の心配はない。夫は私よりずっと家事をするし、イクメンなんてばかばかしい言葉では表現できないような、まっとうな父親になるだろう。夫の実家はかなり遠くて、代わりに、私の実家は車で十分で着く。

「ありがとうございます」

 言葉を失った数秒間、頭を駆け巡った色んな思いが、よく分からない言葉になって口から出た。医者は、にっこりと笑った。よく分からないまま病院を出て、仕事から帰った夫に双子だと報告したら万歳三唱する勢いで喜んだ。私は、ようやく笑った。



 



 結合双生児です、と言われた。とっさに意味が分からなかった。結合した、双生児。理解したとたん、目の前が真っ白になった。医者は慌てる様子もなく、それこそ、私に双子ですねと告げたのと同じような顔で、ぺらりと白黒の写真を私に示した。

「ここね、ここがつながってるの。お腹の横のところ。分かるかな、これがちんちんで……、あ、だから男の子だわ」

 突然成された性別告知に反応もできず、私は、声も出なかった。大きな写真はひどくリアルで、人間みたいな形になってきた、私の腹の中身が写っていた。赤いボールペンの先で示しながら、医者は淡々と説明した。

「ここ、お腹の横のところね、ここがくっついてるの。一卵性双生児って、一つの受精卵が二つに分かれるんだけど、上手に切れなかったのね。出してみないと分からないけど、臀部結合体か、腰部結合体か……。まあでも、写真で見る限りかるーくくっついてるだけだし、この辺には重要な臓器もないから、大丈夫でしょ」

 腹の中で子供がくっついていると言われて、いったいなにが大丈夫なのか。だけど、医者は反論の隙もないくらい、胎児の発育に問題はない、順調順調大丈夫大丈夫と繰り返した。楽観的な励ましの言葉に丸め込まれて、ぐちゃぐちゃの頭のまま、真っ青な春の空の下に放り出される。次の検診は二週間後だ。駅に向かって電車に乗って、優先席に座って「お腹に赤ちゃんがいます」のストラップが見えるように、鞄を膝に置く。取り出した携帯でウェブを開いて、検索窓に「大丈夫」と打ち込んでしまって、違う違うと、首を振る。

『結合双生児とは、体が結合している双生児のことである』

 検索結果に、思わず「分かるわ!」と呟いた。直後、居並ぶ画像に息を飲む。てっぺんでくっついたいびつな頭と、それに引っ張られて変形した口で笑う、三歳くらいの黒人の子供。下半身がくっついて、足がないのか、腕だけで蜘蛛みたいに歩く黒髪の少女。向かい合う形で額がくっついて、人間に見えないほど、顔が変形している大人の女性。一つの体に頭が二つある、金髪の若い女の子。普通の顔をした赤ちゃんの頭にくっついた大きないぼは、よく見ると、その赤ちゃんにそっくりな顔をした生首だった。

 喉の奥が詰まって、酸っぱい液体が上ってくる。とっさにホームボタンを押して、スマフォの画面を真っ暗にした。いや、待って。さっき医者に見せられた私の腹の中の写真は、少なくとも、まともな人間の形をしていた。お腹の横のところが、ちょっとくっついているだけ。それなら、きっと大丈夫。うん、大丈夫、なのかな。内臓が足りないとか、歩けないとか、変な病気だったりしてないのかな。分からない、なにも分からない。

 ぐるぐるした頭のままで、もう一度、『結合双生児』と検索する。五番目に、普通の日本人のブログが出てきた。ヘッダーに使われた写真の子供は、腰で背中合わせにくっついていて、ついでに唇の真ん中が割れた奇妙な顔をしていた。最新の記事は三年前で、二人の一歳の誕生日を祝うものだった。丸いケーキを無理矢理くっつけたハート形が、白々しくて、痛かった。

 次の検診で、横っ腹がくっついている腰部結合双生児だと言われて、私は初めて夫に伝えた。夫は、混乱と私への気遣いがないまぜになったような顔で、「そっか」と言った。





 頑張って、元気な赤ちゃんを産んでね、と言われた。双子という理由で産休を早めてもらって、私は笑顔で職場をあとにした。お祝いの花束と揃いのロンパースが入った白い箱と、スタイと授乳用の枕がひどく荷物になった。私がこれから産む人間は身体がくっついているんだけど、普通の授乳枕とか、使うかな。大荷物を抱えて、大きな腹を抱えて、車を運転して家に帰る。プレゼントの箱は、開けなかった。

 私の体には、なんの問題もなかった。私は、ただ双子を妊娠しているだけの母親だった。普通の妊婦よりも楽だったかもしれない。つわりがほとんどなくて、大きくなっていく腹と胎動がなければ、妊娠していることすら忘れてしまいそうだった。産休に入っても、絶対安静とかじゃなかったし、食事制限もきつくなかった。幸い切迫早産もなくて、私は、少し早めに入院するだけで済んだ。三十週で入院して、三十五週で帝王切開で出産した。双子の出産としては、ひどく当たり前の姿だった。二人の体が、くっついてさえいなければ。

 麻酔が効いていたから、産声は聞こえなかった。二人はすぐに保育器に入って、NICUに運ばれた。私が二人に会えたのは、産んで三日後。二人は体がくっついている以外は、小さいだけの新生児だった。二千七十二グラムと、二千百三グラム。双子だったら、だいたいそのくらいだ。二人の結合は、横っ腹の皮が伸びてちょっとくっついているようにしか見えなくて、奇形というほど奇妙ではなかった。服を着せれば、双子が寄り添っているだけだった。腸と血管がくっついているけれど、二人分きちんとそろっているから、分離手術は簡単らしい。ただ、全身麻酔の大手術だから、子供がそれなりに大きくならないとできない。だから、私たちは、くっついたままの二人をしばらく育てないといけない。大体、二歳くらいまで。

 二人の名前は、「真宙」と「一颯」。一卵性だけあって、二人は見分けがつかないくらいそっくりだ。仰向けに寝かせたときに右になるのが真宙で、左が一颯。体がくっついていない一卵性の親は、どうやって、二人を見分けているんだろう。私、全然、自信ない。

 二人は、二か月入院して私たちのアパートに帰った。一か月も育休を取ったのに二人を一度も抱けなかった夫が、暇に飽かせて改造したベビーベッドは、二つで一つになっていた。柵の一辺を外して、くっつけて、一枚の布団を敷いたベッドに二人を寝かせた。

「ベッドも結合双生児だね」

 かけらも面白くもない夫の冗談に、私は、思わず声を上げて笑った。




 

 二人が退院してからの日々は、あっという間に過ぎた。目まぐるしい、なんて簡単な言葉では、表現できるはずもなかった。一週間も一か月も三か月も、三つ数えるうちに終わった。ぐんぐん育っていく二人は、いつも横っ腹でくっついていた。きっと、普通に双子を育てるよりも楽だっただろう。真宙と一颯は同時に眠って、同時に起きて、同時にミルクを飲んで、同時に泣いた。お風呂も着替えも一気にできるし、おむつ替えも同時だ。双子育児の大変さってのは作業量が二倍になるってことじゃなくて、全く別々の人間二人に思いっきり振り回されることらしい。片方が寝れば片方が泣いて、片方がミルクを飲めば片方が吐き戻して、片方が右に行けば片方は左に行く。その苦労を思えば、体がくっついた子の親の私は、ひどく楽だ。

 可愛いと言われて、そうかなと答えた。夫が結合双生児用に改造したベビーカーで、私の実家に行ったとき。産まれて半年が過ぎて、もう二人を抱くのにも慣れた。つながった二人の脇に、それぞれ腕を差し込んで、二人同時に持ち上げる。片方だけを持ち上げようとすると、つながった部分が伸びて痛いのか大泣きするから、同時に持ち上げないといけない。つながった二人を抱き上げて、実家の玄関に下ろす。二人は、首が据わるのも一人座りできるようになるのも妙に早い。色違いの服を着た二人は機嫌がよくて、待っていた私の母に向かって、片手を上げた。母は、にこにこと笑った二人の頬を、するりと撫でた。「これ、きれいに切れるのよね」と言われて、喉の奥が、じくりと痛んだ。

 可哀そうにと言われて、死ね、と思った。真宙と一颯の一歳の誕生日に遠路はるばるやってきた義母は、二人の姿を初めて見て、今にも泣きそうな顔をしていた。二人は初対面の人間の出現に少し緊張して、だけど人見知りするほどは育っていなくて、ぽかんとした顔を義母に向けていた。義母は両手で口を押えて、二人から数歩の距離を取っていた。「これ、手術で、きれいに外せるのよね」と、リビングに響いた掠れた声に、耳が痛かった。

 可愛いも、可哀そうも、同じ意味なのかもしれないと思った。二人の一歳の誕生日にそろった夫の両親と私の両親の前で、二人は一升餅を二つ括りつけられて、ぎゃんぎゃんと泣いていた。真宙と一颯は、まだ立ち上がれるほどじゃない。床に転がってばたつく二人の手のひらが、右と左で、形が違うことに気づいた。ちょうど、二人がくっついている側の手だ。真宙の左手、一颯の右手が、それぞれの反対の手より一回り小さい。並べられたそろばんとハサミと筆の中から、二人は同じく筆を選んで、大きい方の手で取り合いをしていた。





 おめでとうと言われて、ありがとうと答えた。二人にお揃いの服を着せて、眠っている姿を撮った写真を知り合いに一斉に送ると、私の携帯にぞくぞくとお祝いの言葉と絵文字が集った。子持ちの友達からの「子連れ女子会しようよ~」のメッセージになんて答えたらいいか分からなくて、未読のまま放っておいた。ブログに書くほど大っぴらにするつもりも、家の奥にひた隠しにするつもりもなかった。だけど、だからと言って、どうしたらいいか分からなかった。

 二人をお風呂に入れるのも慣れた。座れるようになってから、とても楽になった。少なくお湯を入れたベビーバスに座らせて、泡風呂にしてぐしゃぐしゃと洗うのがちょうどよかった。二人のお腹のつなぎ目の、皮の皺の間に垢と埃がたまるから、特に念入りに洗う。泡を流したらさっさと出して、二人を折り重ねたバスタオルの上に転がす。二人は機嫌よく、お互いの足を掴みあっている。その間に手を突っ込んで、バスタオルで体を拭く。きゃっきゃと笑う二人の声は、全く同じだった。重なった二つの声が、ひどく大きな一人の声になる。きんと目の前が白くなって、頭がじんじんと痛んだ。

 この生き物はなんだろう、と、産んでからほとんど毎日思う疑問が頭に浮かぶ。くっついた腹は、もともと一つだったみたいに、なめらかな一枚の皮だ。水滴が、皺に沿って流れていく。どくんと、心臓が鳴る。私は誘いこまれるように、二人の隙間に指を突っ込んだ。腹でたるんだ皮は、ぐにゃりと伸びて、私の指を飲み込んだ。うっわ、柔らかい。思いのほか、すごく伸びる。チーズたっぷりの、ピザかなにか。二人をつなぐ皮の下には、柔らかい肉しかない。内臓も骨も、筋肉すらもない。思い切り引っ張ったら、ぷちっと切れちゃったりして。それとも、片方をくるりとひねった方がいいかな。一回使い切りの、目薬の蓋みたいに。ちかちかした視界の真ん中で、二人は一回り小さいそれぞれの手を掴んで、眠そうな顔をしていた。

 二人の初語は、少し遅れた。二歳になる直前に初めて口にした言葉は、「ママ」でも「パパ」でも、「まんま」でも「アンパンマン」でもなかった。真宙は「かう」、一颯は「まい」。つまり、お互いの名前だ。夫は単純に「仲がいいね」なんて言って笑っていたけれど、私は、正直嫉妬した。じりじりと、腹の奥が痛んだ。真宙と一颯がくっついて産まれてくる前から、私は二人にくっついていたのに。からからに乾いた喉から、言葉は出なかった。





 小さな体が、ビニールで覆われたみたいなベッドに横たわっていた。プラスチックのマスクで麻酔ガスを吸入させられて、二人の目がとろんと霞んだ。そして、ゆっくり同時に閉じた。二歳と三か月と四日目、真宙と一颯はこれから手術室に入る。そして、二人になって帰ってくる。気遣いなんてなく服を剥かれて、二人はつながった部分を晒されていた。あまりに見慣れた、二人の姿。周囲を囲む医者たちは、みんなでそろいの緑色の服を着ている。

「ねえ」

 真宙と一颯が生まれてから、何度も何度も撮ったCTは、いつも横っ腹でくっついていた。ころりと柔らかい肉のかたまりだった二人が、成長して骨が伸びて肉が落ちて、しっかりとした人間の形になっても、腹で伸びた皮はなめらかにくっついていた。呟くような私の声は隣に立つ夫にしか聞こえていなくて、夫は、少し遅れて「ん?」と答えた。

「真宙と一颯、別に、分離手術なんかしなくても、いいんじゃないかな」

 夫は小さく「え」と息を飲んで、しばらく黙って、「そう?」と頬を掻いた。そうじゃないでしょ、そうじゃ。もっとなにか、打てば響くようなこと、言ってよ。

「だって、もう二年もくっついてるんだから、今更、切り離さなくてもよくない? だって、ずっとくっついてるんだよ。切り離して別々になったら、なんか、産まれなおしたみたいじゃん。二歳なのに、ゼロ歳からやり直しなんて、大変だよ。だって、真宙と一颯は、二人で一つだもん。今更、二人になるなんて、困る」

 喉がからからで、痛かった。自分の言葉で、きんきんと耳鳴りがした。視界が白く霞んで、前がよく見えなかった。頬が熱くて、不意に濡れた。空調の風にさらされて、冷たくなった。

「くっついたままで、いい」

 私はなにを言っているんだろう。私はなんで泣いているんだろう。泣くってことは悲しいのかな、真宙と一颯が切り離されて、正しく一人一人になるのが嫌なのかな。どうして、だって本当なら喜ぶところだ。結合双生児っていう病気が、障害が治って、健康で健常な子供になる。手術が心配だから、小さな体に全身麻酔だなんて負担をかけるなら手術なんてしなくていいなんて気持ちとは、違う。嫌だ。手術なんかしなくていい。二人くっついたままでいい。だって私が産んだ子供は、双子で、体がくっついている二人だ。切り離されたら、死んでしまう。ばらばらになって帰ってきた二人は、私の子供じゃない。

「じゃあ、今日は誕生日だ」

 二人の心臓の音を表す電子音の隙間で、夫の声が響いた。自分の子供が大変な手術に向かう緊張感なんてかけらもなさそうな、のほほんとした声だった。

「二人で一つしかないんだから、二個目、あってもいいよね」

 顔を上げると、夫はくしゃりとした顔で笑っていた。その顔は、真宙と一颯によく似ていた。

「では、手術を始めます。ご家族様は、控室でお待ちください」

 二人の乗ったベッドががらがらと運ばれて、ドアの上の緑色のランプが、ぱっと光った。
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