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regret one 「亡くなった妹」
父が亡くなった原因と妹の死
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俺の父は、妹と仲が良かった。
けれど、父はもういない。
ここでは、父が亡くなったことについてを話しておく。
父が亡くなった原因は、感電死。
あるメッセージを書いて、亡くなった。警察はそう言っていた。
感電死に使われたのは、電子ひげそりだった。警察の思惑通りだと言ったところだろうか。どうやら、警察は予測していたようだった。
父が亡くなった理由は、妹と関係していた。
それが分かったのは、父の日記に書いてあったから。
日記の文章は、小説の文章構成に似ていた。
■□■□■□■□■□■□
八月十日 金曜日
今日の夜。夕食のあと、娘が部屋にやってきた。
話があると言った娘は、自殺をしたいと口にした。
その理由は。
『イジメが辛いから。でも、寂しいし怖いし』
と言っていた。
娘の気持ちは分かるような気がした。
だから、俺はある提案をした。
それは。俺が死んで先に"あの場所"へ行き、後から南月が死んで来るというものだ。
正直、もう疲れていたし。なにより、幸せという時間はもう過ごした。それに、やり残したことはないと思ったから。
そして、"我が子と共に"なんて、幸せだと思ったから。
だから、死というものを選択した。
息子と嫁を残して、逝くのはどうかと思った。が、息子はもう高校生。大丈夫だと思ったし、嫁を支えてくれると思った。
だから、俺は死んだんだ。
麻紀子、秀。
すまない。
俺は南月と逝くよ。
南月が寂しくないように、怖くないように支えてやるよ。
だから、秀。お前も、麻紀子を支えてやってくれ。
大丈夫。お前は、もう高校生なんだよ。もう大人なんだ。それに、俺の息子だ。俺が自信を持って育てた息子だ。だから、自慢の息子だよ。
大丈夫だよ。お前なら、できるさ。
将来のことも、お前に任せる。俺は、何も思わない。
だから。自由に生きろよ。
最後に、麻紀子。
俺、我が子と逝くのが夢でもあったんだ。
言ってなかったよな。
悪い。許してくれ。
と言っても、麻紀子の性格だと許してくれないよな笑
でも、俺はそんな麻紀子を愛してる。
触れることもできない。話すこともできない。
そうかもしれない。
だけどな。俺は、いつでも見守ってるよ。
それに、俺は麻紀子の心中で生きてる。
だから、何かあったら。寂しくなったら。いつでも話しかけてくれ。
俺は、お前の傍にずっといるからな。
ごめんな。麻紀子。
ごめんな。秀。
そして、ありがとう。
■□■□■□■□■□■□
麻紀子は、母の名前。
母は日記の最後を見た瞬間、俺の前で泣き崩れた。
その日記と最後のメッセージを見つけたのは、俺。
母に言われ、父の部屋の整理と掃除をしている最中に見つけた。
母に見せるのは"苦"だったが、父は見せるために書いたのだろうと思い、見せることしかできなかった。
目の前で泣く母は、まるで赤ん坊のようだった。
そんな母に、俺はどうすることもできなかった。
けれど、父はもういない。
ここでは、父が亡くなったことについてを話しておく。
父が亡くなった原因は、感電死。
あるメッセージを書いて、亡くなった。警察はそう言っていた。
感電死に使われたのは、電子ひげそりだった。警察の思惑通りだと言ったところだろうか。どうやら、警察は予測していたようだった。
父が亡くなった理由は、妹と関係していた。
それが分かったのは、父の日記に書いてあったから。
日記の文章は、小説の文章構成に似ていた。
■□■□■□■□■□■□
八月十日 金曜日
今日の夜。夕食のあと、娘が部屋にやってきた。
話があると言った娘は、自殺をしたいと口にした。
その理由は。
『イジメが辛いから。でも、寂しいし怖いし』
と言っていた。
娘の気持ちは分かるような気がした。
だから、俺はある提案をした。
それは。俺が死んで先に"あの場所"へ行き、後から南月が死んで来るというものだ。
正直、もう疲れていたし。なにより、幸せという時間はもう過ごした。それに、やり残したことはないと思ったから。
そして、"我が子と共に"なんて、幸せだと思ったから。
だから、死というものを選択した。
息子と嫁を残して、逝くのはどうかと思った。が、息子はもう高校生。大丈夫だと思ったし、嫁を支えてくれると思った。
だから、俺は死んだんだ。
麻紀子、秀。
すまない。
俺は南月と逝くよ。
南月が寂しくないように、怖くないように支えてやるよ。
だから、秀。お前も、麻紀子を支えてやってくれ。
大丈夫。お前は、もう高校生なんだよ。もう大人なんだ。それに、俺の息子だ。俺が自信を持って育てた息子だ。だから、自慢の息子だよ。
大丈夫だよ。お前なら、できるさ。
将来のことも、お前に任せる。俺は、何も思わない。
だから。自由に生きろよ。
最後に、麻紀子。
俺、我が子と逝くのが夢でもあったんだ。
言ってなかったよな。
悪い。許してくれ。
と言っても、麻紀子の性格だと許してくれないよな笑
でも、俺はそんな麻紀子を愛してる。
触れることもできない。話すこともできない。
そうかもしれない。
だけどな。俺は、いつでも見守ってるよ。
それに、俺は麻紀子の心中で生きてる。
だから、何かあったら。寂しくなったら。いつでも話しかけてくれ。
俺は、お前の傍にずっといるからな。
ごめんな。麻紀子。
ごめんな。秀。
そして、ありがとう。
■□■□■□■□■□■□
麻紀子は、母の名前。
母は日記の最後を見た瞬間、俺の前で泣き崩れた。
その日記と最後のメッセージを見つけたのは、俺。
母に言われ、父の部屋の整理と掃除をしている最中に見つけた。
母に見せるのは"苦"だったが、父は見せるために書いたのだろうと思い、見せることしかできなかった。
目の前で泣く母は、まるで赤ん坊のようだった。
そんな母に、俺はどうすることもできなかった。
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