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16.悪役と悪役
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こうなったら、やるしかない。窮鼠猫を噛むというやつだ。
王城へと戻りイリスの着替えを手伝ったあと、俺も公式な場で着るスーツに着替えるため、自室へと戻った。ほとんどの時間をイリスと過ごしているとはいえ、荷物や服は使用人用の居室にある。足を踏み入れるのはそのときくらいだから、二人部屋の相方は悠々と過ごせていることだろう。
当の相方は仕事中のようで姿はなく、俺は堂々と毒針を取り出すことができた。滅多に着ない服に縫い込ませておいたものだ。
それをスーツの内ポケットに忍ばせてイリスの部屋へ戻り、ともに会場へと向かった。
半年ぶりに王城で開かれる舞踏会とあってか、貴族たちが大勢詰めかけている。王都にいるほとんどの貴族が出席しているのではというほどの賑わいっぷりだ。
イリスは一通り紳士たちに挨拶をしたあと、令嬢をダンスに誘ったようだ。中央へと躍り出たイリスは相変わらず華麗で、うっとりと見惚れてしまう。
あれで殺人衝動がなかったら、最高なんだけどな。
ふとするとサイコパスであることを忘れてしまう美麗な笑みに吸い寄せられながら、俺は邪魔にならないよう隅で待機していた。
曲が終わるとイリスは別の令嬢を誘い、広間のざわめきが大きくなった。またもや注目を浴びたのかと周りを見渡すと、イリスのことではないようだ。騒ぎのもとは、混雑する広間の中でもひときわ大きな輪をつくっている集団からだった。
なんだろう。注視して見えたのは、輪の中心にいるカトリーナの姿だった。
若い令嬢たちに取り囲まれ、リラックスしているとも言える様子で歓談している。親しげな様子を見るにすでに見知った仲のようだ。エデュアルドが社交の場に連れ回しているのだろうか。
だとして、第二とはいえ王子が平民の娘をエスコートしているわけだ。嫉妬や怪訝な目を向けられそうなものだが、羨望に満ちた眼差しを向けられているカトリーナには驚かざるを得ない。
「あの方がお噂のカトリーナ様?」
近くからひそめた声が聞こえてきた。そばにいた令嬢が隣の友人に話しかけているようだ。
「あん……わたしもお近づきになりたい……殿方を射止めるための手管を色々と教えてくださるのでしょう?」
「そうよ。それに何が流行するのかなんてこともわかるって話じゃない?」
「わかるって言うんじゃなくて、彼女が流行をつくってるのよ。開発した化粧品やドレスが飛ぶように売れてるもの。スヴェンデン公爵夫人は彼女のデザインしたもの以外は買わないと宣言したそうよ」
「本当に?」
令嬢たちの話から、カトリーナは持ち前の性質と前世の知識を巧妙に活用していることが窺えた。
一見俺と同じことをしているように思えるが、さすが頭脳がどうのと豪語するだけあって手腕は何枚も上手のようだ。
「あら、エデュアルド殿下が……」
ダンスを終えたらしいエデュアルドが、カトリーナのもとへ駆け寄っていく姿が見えた。輪の中へと分け入り、カトリーナの肩を抱いて連れ出している。
「エデュアルド殿下がお見初めになるのも納得よね」
「……でも、ご婚約はなされていないのでしょう?」
「そうだけど、イリス殿下が国王になられるのは間違いないわけだし、王弟ともなればできるんじゃないかしら?」
「だとしたら凄いわね」
「前代未聞だけど、カトリーナ嬢が平民と結婚するのは勿体ない気もするわ」
「……あら、イリス殿下にご挨拶するみたいよ?」
令嬢の言うように、エデュアルドたちが向かっている先にはイリスがいる。踊り終えたイリスは立食席のほうでワインを楽しんでいたようだ。って、ぼうっと見ている場合じゃない。ダンスをしていないときはそばについていなければならないというのに、今ごろ気づくとは職務怠慢だ。舌打ちをしつつ、急いでイリスのもとへと向かった。
「兄上!」
近づいたとき、エデュアルドがちょうどイリスに声をかけたところだった。紳士と談笑していたイリスは振り返り、微笑みを浮かべた。
「ようやく紹介してくれるのか」
「ええ。カトリーナ・リンダールです」
エデュアルドとともにいたカトリーナはイリスに向かって見事なカーテンシーを見せた。
「ごきげんよう、イリス殿下。エデュアルド様とはお親しくしていただいております」
平民でかつ前世はビッチだったというのに驚かせてくれる。イリスは手を差し出し、カトリーナが乗せたその手にうやうやしく口づけた。
「お目にかかれて光栄だな」
「わたくしもです。お会いできる日を心待ちにしておりました」
「へえ。それは、なにか思惑があって?」
イリスが愉快げに聞き返すと、横にいたエデュアルドのほうが赤くした顔で咳払いをした。
「ええ。彼女とは婚約するつもりで考えておりますので、兄上に是非ともお会いしていただきたかったのです」
「……婚約?」
「ええ。両親の身分は平民ですが、聡明で社交術にも長けておりますし、社交界での友好関係も良好です。兄上の口添えさえあれば父上も納得していただけるものと考えております」
「俺に口添えを?」
「はい。お話してくださればカトリーナの良さをご理解いただけるものと──」
「俺を暗殺しようと目論んでいる女の?」
イリスは冗談だろ?といった顔でさらりと訊ねた。俺を含むエデュアルドや周りにいた貴族たちは同時に息をのみ、あたりがしんと静まり返った。
「この女がおまえに毒針を与えたんだろ?」
イリスから振り返られ、俺は動揺に肩を震わせた。目を合わせたイリスはやはりと言った様子でにやりとし、背筋につめたいものがつたう。
「クリステル?」
誤魔化すべきところなのに、声が出ない。近くにいた貴族たちが好奇心を丸出しにした目で息を詰め、なんだ?と気がついたそのまた周りの人たちも不穏な空気に注目し、輪が広がっていく。
「まだ婚約など、話が性急すぎますわ」
くすくすと笑いながら声をあげたのはカトリーナだった。動揺した様子もなく、なんのことやらといった顔で首をかしげている。
「……性急だろうと、するつもりなんだろ? だったら、なぜ俺を殺そうとする? 結婚できるのは俺がいるからだ。多少の説得は必要だろうが、ゆくゆくは大公となるだけなのだから父上も折れてくれるはずだ。それが、俺が死んだらどうなる? さすがに王妃にともなれば許されるはずがない」
苦笑で言ったイリスに、青ざめた顔のエデュアルドが「おっしゃるとおりです」と割って入ってきた。
「それにもとより、兄上の命を狙う者など誰もおりませんので」
「誰も? そんなに周りが見えていないんじゃ、俺が死んだとしてもおまえに国王の座は務まらないぞ?」
「死ぬなどと、冗談でも口にしないでいただきたい。兄上の不幸は我が国の不幸と相違ありません。国民すべてが国王となられる未来を待ち望んでいるのですから」
「……わかってるんならいいけど、本気で婚約するつもりなら、女の手綱くらい締めておけよ。寝てるときに犯されてるようじゃ、尻に敷かれる未来しか見えないぞ」
これまたさらりと言ったイリスの言葉に、場は静まり返った。エデュアルドは驚愕の顔でカトリーナに振り返り、怒りもあらわに俺を睨みつける形相を見て、顎が外れそうなほどあんぐりと口を開けた。
さっきまでは取り繕えていたカトリーナも、今回ばかりはさすがに看過できなかったらしい。だとしても、怒りの矛先を俺に向けられては困る。俺はなにも言っていないのだから。
怯んだ俺をよそに、イリスはおかしげに笑い声をあげた。
「陰でこそこそするのもいいけど、自分が見張られてることに気づけないようじゃ三流だよ……じゃ、ごゆっくり」
イリスはにやついた顔のまま仰々しく礼をすると、取り囲む貴族たちに道を開けるよう目配せをし、開いた道にゆっくりと足を踏み出した。
転生者対決は俺の完敗っぽかったが、悪役対決のほうはイリスが上手だったらしい。
俺はどうしようと迷い、この場に残っても居た堪れなくなるだけだと判断して、イリスの後を追いかけた。
王城へと戻りイリスの着替えを手伝ったあと、俺も公式な場で着るスーツに着替えるため、自室へと戻った。ほとんどの時間をイリスと過ごしているとはいえ、荷物や服は使用人用の居室にある。足を踏み入れるのはそのときくらいだから、二人部屋の相方は悠々と過ごせていることだろう。
当の相方は仕事中のようで姿はなく、俺は堂々と毒針を取り出すことができた。滅多に着ない服に縫い込ませておいたものだ。
それをスーツの内ポケットに忍ばせてイリスの部屋へ戻り、ともに会場へと向かった。
半年ぶりに王城で開かれる舞踏会とあってか、貴族たちが大勢詰めかけている。王都にいるほとんどの貴族が出席しているのではというほどの賑わいっぷりだ。
イリスは一通り紳士たちに挨拶をしたあと、令嬢をダンスに誘ったようだ。中央へと躍り出たイリスは相変わらず華麗で、うっとりと見惚れてしまう。
あれで殺人衝動がなかったら、最高なんだけどな。
ふとするとサイコパスであることを忘れてしまう美麗な笑みに吸い寄せられながら、俺は邪魔にならないよう隅で待機していた。
曲が終わるとイリスは別の令嬢を誘い、広間のざわめきが大きくなった。またもや注目を浴びたのかと周りを見渡すと、イリスのことではないようだ。騒ぎのもとは、混雑する広間の中でもひときわ大きな輪をつくっている集団からだった。
なんだろう。注視して見えたのは、輪の中心にいるカトリーナの姿だった。
若い令嬢たちに取り囲まれ、リラックスしているとも言える様子で歓談している。親しげな様子を見るにすでに見知った仲のようだ。エデュアルドが社交の場に連れ回しているのだろうか。
だとして、第二とはいえ王子が平民の娘をエスコートしているわけだ。嫉妬や怪訝な目を向けられそうなものだが、羨望に満ちた眼差しを向けられているカトリーナには驚かざるを得ない。
「あの方がお噂のカトリーナ様?」
近くからひそめた声が聞こえてきた。そばにいた令嬢が隣の友人に話しかけているようだ。
「あん……わたしもお近づきになりたい……殿方を射止めるための手管を色々と教えてくださるのでしょう?」
「そうよ。それに何が流行するのかなんてこともわかるって話じゃない?」
「わかるって言うんじゃなくて、彼女が流行をつくってるのよ。開発した化粧品やドレスが飛ぶように売れてるもの。スヴェンデン公爵夫人は彼女のデザインしたもの以外は買わないと宣言したそうよ」
「本当に?」
令嬢たちの話から、カトリーナは持ち前の性質と前世の知識を巧妙に活用していることが窺えた。
一見俺と同じことをしているように思えるが、さすが頭脳がどうのと豪語するだけあって手腕は何枚も上手のようだ。
「あら、エデュアルド殿下が……」
ダンスを終えたらしいエデュアルドが、カトリーナのもとへ駆け寄っていく姿が見えた。輪の中へと分け入り、カトリーナの肩を抱いて連れ出している。
「エデュアルド殿下がお見初めになるのも納得よね」
「……でも、ご婚約はなされていないのでしょう?」
「そうだけど、イリス殿下が国王になられるのは間違いないわけだし、王弟ともなればできるんじゃないかしら?」
「だとしたら凄いわね」
「前代未聞だけど、カトリーナ嬢が平民と結婚するのは勿体ない気もするわ」
「……あら、イリス殿下にご挨拶するみたいよ?」
令嬢の言うように、エデュアルドたちが向かっている先にはイリスがいる。踊り終えたイリスは立食席のほうでワインを楽しんでいたようだ。って、ぼうっと見ている場合じゃない。ダンスをしていないときはそばについていなければならないというのに、今ごろ気づくとは職務怠慢だ。舌打ちをしつつ、急いでイリスのもとへと向かった。
「兄上!」
近づいたとき、エデュアルドがちょうどイリスに声をかけたところだった。紳士と談笑していたイリスは振り返り、微笑みを浮かべた。
「ようやく紹介してくれるのか」
「ええ。カトリーナ・リンダールです」
エデュアルドとともにいたカトリーナはイリスに向かって見事なカーテンシーを見せた。
「ごきげんよう、イリス殿下。エデュアルド様とはお親しくしていただいております」
平民でかつ前世はビッチだったというのに驚かせてくれる。イリスは手を差し出し、カトリーナが乗せたその手にうやうやしく口づけた。
「お目にかかれて光栄だな」
「わたくしもです。お会いできる日を心待ちにしておりました」
「へえ。それは、なにか思惑があって?」
イリスが愉快げに聞き返すと、横にいたエデュアルドのほうが赤くした顔で咳払いをした。
「ええ。彼女とは婚約するつもりで考えておりますので、兄上に是非ともお会いしていただきたかったのです」
「……婚約?」
「ええ。両親の身分は平民ですが、聡明で社交術にも長けておりますし、社交界での友好関係も良好です。兄上の口添えさえあれば父上も納得していただけるものと考えております」
「俺に口添えを?」
「はい。お話してくださればカトリーナの良さをご理解いただけるものと──」
「俺を暗殺しようと目論んでいる女の?」
イリスは冗談だろ?といった顔でさらりと訊ねた。俺を含むエデュアルドや周りにいた貴族たちは同時に息をのみ、あたりがしんと静まり返った。
「この女がおまえに毒針を与えたんだろ?」
イリスから振り返られ、俺は動揺に肩を震わせた。目を合わせたイリスはやはりと言った様子でにやりとし、背筋につめたいものがつたう。
「クリステル?」
誤魔化すべきところなのに、声が出ない。近くにいた貴族たちが好奇心を丸出しにした目で息を詰め、なんだ?と気がついたそのまた周りの人たちも不穏な空気に注目し、輪が広がっていく。
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くすくすと笑いながら声をあげたのはカトリーナだった。動揺した様子もなく、なんのことやらといった顔で首をかしげている。
「……性急だろうと、するつもりなんだろ? だったら、なぜ俺を殺そうとする? 結婚できるのは俺がいるからだ。多少の説得は必要だろうが、ゆくゆくは大公となるだけなのだから父上も折れてくれるはずだ。それが、俺が死んだらどうなる? さすがに王妃にともなれば許されるはずがない」
苦笑で言ったイリスに、青ざめた顔のエデュアルドが「おっしゃるとおりです」と割って入ってきた。
「それにもとより、兄上の命を狙う者など誰もおりませんので」
「誰も? そんなに周りが見えていないんじゃ、俺が死んだとしてもおまえに国王の座は務まらないぞ?」
「死ぬなどと、冗談でも口にしないでいただきたい。兄上の不幸は我が国の不幸と相違ありません。国民すべてが国王となられる未来を待ち望んでいるのですから」
「……わかってるんならいいけど、本気で婚約するつもりなら、女の手綱くらい締めておけよ。寝てるときに犯されてるようじゃ、尻に敷かれる未来しか見えないぞ」
これまたさらりと言ったイリスの言葉に、場は静まり返った。エデュアルドは驚愕の顔でカトリーナに振り返り、怒りもあらわに俺を睨みつける形相を見て、顎が外れそうなほどあんぐりと口を開けた。
さっきまでは取り繕えていたカトリーナも、今回ばかりはさすがに看過できなかったらしい。だとしても、怒りの矛先を俺に向けられては困る。俺はなにも言っていないのだから。
怯んだ俺をよそに、イリスはおかしげに笑い声をあげた。
「陰でこそこそするのもいいけど、自分が見張られてることに気づけないようじゃ三流だよ……じゃ、ごゆっくり」
イリスはにやついた顔のまま仰々しく礼をすると、取り囲む貴族たちに道を開けるよう目配せをし、開いた道にゆっくりと足を踏み出した。
転生者対決は俺の完敗っぽかったが、悪役対決のほうはイリスが上手だったらしい。
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