21 / 23
21.秘密の執行人
しおりを挟む
王城へと戻るとイリスは大広間に入り、国王と王妃のいる玉座へと向かった。挨拶を済ませたあと、今度は玉座の裏手へと向かっていく。
そこは王家の者専用のフロアで、許可を得た者だけが立ち入りを許されている。地下にあるそこは、出入り口を固めれば賊の侵入は不可能ということもあり、護衛騎士も最小限に留められるプライベートな場所だ。従者として十数年仕えてきた俺も、これまでに一度も入ったことがない。
「クリステルはついていきて。騎士たちはここでいいから」
まさか帯同を許されるとは。驚きつつ興味津々に了承し、ドアを開け階段を降りていくイリスに続いた。
中はぽつぽつとランプが設置されているだけで薄暗い。石畳の階段は土の壁と同化して見え、それぞれ手に持ったカンテラがなければ足を踏み外しかねない。
馬上では罪人を収容するための部屋がどうのと言っていたが、やはり聞き間違いだったらしい。牢獄は王城から離れた場所にある。こんなところにあるはずはない。
自分に言い聞かせながらも、秘密部屋とも聞こえたような気がして不安が迫りくる。人の気配がまるでないからか、地下という空間のせいか、誰にも知られず惨殺するにはうってつけな場所だなどと頭に浮かんできて落ち着かない。
「こっちだよ」
かなり深いところまで階段を降りたあと、今度は廊下を進み始めた。
「使うのは久しぶりなんだよね」
イリスはウキウキとした足取りで、鼻歌まで歌っている。
「久しぶりというのは?」
「最近はあんまり重罪人がいなかっただろ?」
「……そうなんですか?」
「うん。あのね、普通重罪人って見せしめにして処刑するものなんだけど、それじゃあもったいないって考えて、五年前に撤廃させたんだ」
いきなり話が飛んで戸惑うも、その話なら無知で無能のクリステルでも知っている。
罪人が死罪となったとき、絞首や斬首、鞭打ちなど量刑によって内容は変わっても、この国では一様に広場での公開処刑が行われていた。民衆にとって一種の娯楽になるからだが、イリスはそれを残酷な見世物だとして撤廃を訴えた。
当然ながらにあった反発に対しても、イリスは戦争での経験を生々しく語り、残酷な光景を目にすることの弊害などを交えて反論した。
クリステルの頭では内容を理解することは難しく、記憶も朧げなので今の俺にも判断はつかないが、イリスの熱弁によって人々の不満げだった顔つきが、最後には涙ながらに感激していた様子へと変化したことは覚えている。
それにより見せしめでの処刑は撤廃され、現在は牢獄に併設された刑場にてひっそりと処刑されるようになった。
なぜ今その話をするのだろう。
秘密部屋という言葉が頭の中をぐるぐる回り、嫌な予感に背筋を凍らせながら言葉の続きを待っていた。
そのとき、突然悲鳴が聞こえてきて、何ごとかと身体を震わせた。
「今のはなんですか?」
「エデュアルドの情婦だよ」
「え……カトリーナ?」
「……あー、そんな名前だったっけ? 興味ないものは本当に覚えられない。おまえをそそのかして俺に薬を盛らせた女だ」
足を止め、振り向いたイリスは、ぞっとするほど嬉しげな笑みを浮かべていた。その横にはドアがあり、イリスは口元に指を立ててゆっくりとドアノブを回した。
「……ひっ……なに?」
中は真っ暗でなにも見えない。しかし、声がしたから誰かいるのだろう。もしかしてカトリーナなのだろうか。
イリスはカンテラを手前に出しながら忍ばせた足で進んでいく。
静かな部屋の中で水の滴る音がして、何かに当たった音が聞こえたあと、物凄い叫び声が響いた。
「やめて……もういや……誰か助けて」
叫び声のあと、弱々しくつぶやく声が聞こえた。カトリーナに間違いない。真っ暗だった部屋に入ると、二人分のカンテラによって薄暗いながらに部屋の中が見えてきた。カトリーナは中央らへんに置かれた寝台のうえに寝かせられている。
「なん……これは、どういうことですか?」
「誰? エデュアルド?」
思わず声をあげたところ、カトリーナが嬉しげに反応した。イリスはやれやれと肩をすくめて寝台の前で立ち止まった。
「エデュアルドなわけないだろ?」
イリスはカトリーナを覗き込んでささやいた。その灯りによって見えたのは、カトリーナは目隠しをされていることと、顔中が濡れていることだった。手足は縛り付けられ、なにやら頭も固定されている。身動きがまったく取れないようだ。
「ひっ! サイコパス……」
「それ、さっきも言ってたけど、どういう意味?」
「あんたみたいに気が狂ってる人間のことよ。なんでこんなことするの? 毒はもう効かないから未遂だったでしょ? こんなことされる謂れはないわ」
イリスはカトリーナから離れ、壁のほうへと歩いていく。すると見えていなかった部屋の隅が見えてきて、ぞっと怖気が走った。なにに使うのやら、天上から吊るされた鎖の先端には手枷があり、手足を固定できる椅子もある。壁には剣や槍などの武器が何種類も取り揃えられていて、処刑場というより拷問部屋に見えてきた。
「王子暗殺未遂ってだけで、十分重罪に値すると思うけど?」
「重罪って、裁判もしてないじゃない」
「そうだね。だから傷一つつけていないだろ?」
イリスは鼻で笑い、これがいいという様子で目を留めた剣を壁から取り外した。
見たところ今のカトリーナに傷はついていないが、まさかこれからは違うって意味じゃないよな?
もしイリスがカトリーナに剣を向けたらどうすべきか。考えるまでもない。アウレリウスのときのように血飛沫を見るのは御免だ。向けるつもりなら、なんとしてでも止めなければならない。体躯も剣技もレベルの違う俺が敵うかはわからずとも、カトリーナが言っていたように、いくらなんでも剣を向けられる謂れはないはずだ。
「傷つけてないってよく言うわよ。手首は痛いし、こんな……これは拷問でしょう? 滴水刑ってやつじゃないの」
「へえ。名称があるんだ? 知らなかったな……平民のくせに知識が深いようだね」
「そうよ。だから王子妃となって王家や国に尽くそうとしているのよ」
「おまえごときが何をできるっていうんだ?」
「わたしはあんたにはない知識をたくさん持ってるのよ。クリステルよりよほど優秀だし……わたしに何かしたら損をするのはあんたたちのほうよ」
「俺にない知識か……しかも、クリステルより有用だと……」
冷え冷えとした声で言いながら、イリスはカトリーナの元へ戻っていく。
「舐めた口を効く女だ……これ、なにかわかる?」
持っていた剣をカトリーナの手にひたひたと当てながらイリスは聞いた。カトリーナは触れた瞬間に「ひぃっ」と小さく悲鳴をあげ、鎖を揺らしながら身をよじった。
「今のなに? なにするつもりなのよ?」
「わかんないんだ? 視界を奪うくらいじゃ感覚は上がらないみたいだね……これは剣だよ」
イリスは愉快でたまらないといった様子で、カトリーナの腕を剣で撫でた。肌に触れるか触れないかの距離で刃をつーっと滑らせている。
「……剣なんて取り出して、どうする気なのよ」
憐れにも声を震わせたカトリーナは、洒落にならないと悟ったのか、さっきまでの威勢が薄れかけている。
固唾を飲んでいた俺も、いよいよ止めなければならないと不安になってきた。いくらなんでも使わないよな? 頭にきたから脅してるだけで、丸腰の女性を、しかも拘束している相手を斬ったりなんてしないよな?
「俺の剣技は師団長クラスだとお墨付きをもらっている。アウレリウスが本気でかかってきてもいい勝負をすると思うよ」
「どうするつもりなのかって聞いてんのよ!」
カトリーナはガタガタと身体も震わせながら叫んだ。
「暗殺未遂に不敬罪、平民の身分でこれだけの罪を重ねたんだ。腕くらい裁判がなくても斬り落とせる」
イリスはカトリーナの耳元で囁くと、腕をかかげた。
嘘だろ? 俺のこと刺したり絞めたりしたけど、毒針でとどめを刺されたけれども、その果てに後悔して、愛しているって言ってくれた。絶対に傷つけないって約束して、守ってくれるって言って、優しく抱き締めてくれた。
そのイリスが、罪とも言えない無礼を働いただけの相手に傷をつけるはずがない。
「な……や……いや……やめ……」
大きく振りかぶり、カトリーナめがけて振り下ろした。直後に耳をつんざくほどの絶叫が聞こえて、無能にも足がすくんだ俺は動くことができず、その場で絶望に身を強張らせた。
馬上から聞こえていた声はすべて幻聴なんかじゃなかった。すべてイリスが口にしたことだった。
イリスは本物のサイコパスだった。この部屋は大罪人を拷問しながら処刑するところで、イリスはこの部屋のために見せしめの処刑をやめさせたのだ。
自分の手で殺すために。
そこは王家の者専用のフロアで、許可を得た者だけが立ち入りを許されている。地下にあるそこは、出入り口を固めれば賊の侵入は不可能ということもあり、護衛騎士も最小限に留められるプライベートな場所だ。従者として十数年仕えてきた俺も、これまでに一度も入ったことがない。
「クリステルはついていきて。騎士たちはここでいいから」
まさか帯同を許されるとは。驚きつつ興味津々に了承し、ドアを開け階段を降りていくイリスに続いた。
中はぽつぽつとランプが設置されているだけで薄暗い。石畳の階段は土の壁と同化して見え、それぞれ手に持ったカンテラがなければ足を踏み外しかねない。
馬上では罪人を収容するための部屋がどうのと言っていたが、やはり聞き間違いだったらしい。牢獄は王城から離れた場所にある。こんなところにあるはずはない。
自分に言い聞かせながらも、秘密部屋とも聞こえたような気がして不安が迫りくる。人の気配がまるでないからか、地下という空間のせいか、誰にも知られず惨殺するにはうってつけな場所だなどと頭に浮かんできて落ち着かない。
「こっちだよ」
かなり深いところまで階段を降りたあと、今度は廊下を進み始めた。
「使うのは久しぶりなんだよね」
イリスはウキウキとした足取りで、鼻歌まで歌っている。
「久しぶりというのは?」
「最近はあんまり重罪人がいなかっただろ?」
「……そうなんですか?」
「うん。あのね、普通重罪人って見せしめにして処刑するものなんだけど、それじゃあもったいないって考えて、五年前に撤廃させたんだ」
いきなり話が飛んで戸惑うも、その話なら無知で無能のクリステルでも知っている。
罪人が死罪となったとき、絞首や斬首、鞭打ちなど量刑によって内容は変わっても、この国では一様に広場での公開処刑が行われていた。民衆にとって一種の娯楽になるからだが、イリスはそれを残酷な見世物だとして撤廃を訴えた。
当然ながらにあった反発に対しても、イリスは戦争での経験を生々しく語り、残酷な光景を目にすることの弊害などを交えて反論した。
クリステルの頭では内容を理解することは難しく、記憶も朧げなので今の俺にも判断はつかないが、イリスの熱弁によって人々の不満げだった顔つきが、最後には涙ながらに感激していた様子へと変化したことは覚えている。
それにより見せしめでの処刑は撤廃され、現在は牢獄に併設された刑場にてひっそりと処刑されるようになった。
なぜ今その話をするのだろう。
秘密部屋という言葉が頭の中をぐるぐる回り、嫌な予感に背筋を凍らせながら言葉の続きを待っていた。
そのとき、突然悲鳴が聞こえてきて、何ごとかと身体を震わせた。
「今のはなんですか?」
「エデュアルドの情婦だよ」
「え……カトリーナ?」
「……あー、そんな名前だったっけ? 興味ないものは本当に覚えられない。おまえをそそのかして俺に薬を盛らせた女だ」
足を止め、振り向いたイリスは、ぞっとするほど嬉しげな笑みを浮かべていた。その横にはドアがあり、イリスは口元に指を立ててゆっくりとドアノブを回した。
「……ひっ……なに?」
中は真っ暗でなにも見えない。しかし、声がしたから誰かいるのだろう。もしかしてカトリーナなのだろうか。
イリスはカンテラを手前に出しながら忍ばせた足で進んでいく。
静かな部屋の中で水の滴る音がして、何かに当たった音が聞こえたあと、物凄い叫び声が響いた。
「やめて……もういや……誰か助けて」
叫び声のあと、弱々しくつぶやく声が聞こえた。カトリーナに間違いない。真っ暗だった部屋に入ると、二人分のカンテラによって薄暗いながらに部屋の中が見えてきた。カトリーナは中央らへんに置かれた寝台のうえに寝かせられている。
「なん……これは、どういうことですか?」
「誰? エデュアルド?」
思わず声をあげたところ、カトリーナが嬉しげに反応した。イリスはやれやれと肩をすくめて寝台の前で立ち止まった。
「エデュアルドなわけないだろ?」
イリスはカトリーナを覗き込んでささやいた。その灯りによって見えたのは、カトリーナは目隠しをされていることと、顔中が濡れていることだった。手足は縛り付けられ、なにやら頭も固定されている。身動きがまったく取れないようだ。
「ひっ! サイコパス……」
「それ、さっきも言ってたけど、どういう意味?」
「あんたみたいに気が狂ってる人間のことよ。なんでこんなことするの? 毒はもう効かないから未遂だったでしょ? こんなことされる謂れはないわ」
イリスはカトリーナから離れ、壁のほうへと歩いていく。すると見えていなかった部屋の隅が見えてきて、ぞっと怖気が走った。なにに使うのやら、天上から吊るされた鎖の先端には手枷があり、手足を固定できる椅子もある。壁には剣や槍などの武器が何種類も取り揃えられていて、処刑場というより拷問部屋に見えてきた。
「王子暗殺未遂ってだけで、十分重罪に値すると思うけど?」
「重罪って、裁判もしてないじゃない」
「そうだね。だから傷一つつけていないだろ?」
イリスは鼻で笑い、これがいいという様子で目を留めた剣を壁から取り外した。
見たところ今のカトリーナに傷はついていないが、まさかこれからは違うって意味じゃないよな?
もしイリスがカトリーナに剣を向けたらどうすべきか。考えるまでもない。アウレリウスのときのように血飛沫を見るのは御免だ。向けるつもりなら、なんとしてでも止めなければならない。体躯も剣技もレベルの違う俺が敵うかはわからずとも、カトリーナが言っていたように、いくらなんでも剣を向けられる謂れはないはずだ。
「傷つけてないってよく言うわよ。手首は痛いし、こんな……これは拷問でしょう? 滴水刑ってやつじゃないの」
「へえ。名称があるんだ? 知らなかったな……平民のくせに知識が深いようだね」
「そうよ。だから王子妃となって王家や国に尽くそうとしているのよ」
「おまえごときが何をできるっていうんだ?」
「わたしはあんたにはない知識をたくさん持ってるのよ。クリステルよりよほど優秀だし……わたしに何かしたら損をするのはあんたたちのほうよ」
「俺にない知識か……しかも、クリステルより有用だと……」
冷え冷えとした声で言いながら、イリスはカトリーナの元へ戻っていく。
「舐めた口を効く女だ……これ、なにかわかる?」
持っていた剣をカトリーナの手にひたひたと当てながらイリスは聞いた。カトリーナは触れた瞬間に「ひぃっ」と小さく悲鳴をあげ、鎖を揺らしながら身をよじった。
「今のなに? なにするつもりなのよ?」
「わかんないんだ? 視界を奪うくらいじゃ感覚は上がらないみたいだね……これは剣だよ」
イリスは愉快でたまらないといった様子で、カトリーナの腕を剣で撫でた。肌に触れるか触れないかの距離で刃をつーっと滑らせている。
「……剣なんて取り出して、どうする気なのよ」
憐れにも声を震わせたカトリーナは、洒落にならないと悟ったのか、さっきまでの威勢が薄れかけている。
固唾を飲んでいた俺も、いよいよ止めなければならないと不安になってきた。いくらなんでも使わないよな? 頭にきたから脅してるだけで、丸腰の女性を、しかも拘束している相手を斬ったりなんてしないよな?
「俺の剣技は師団長クラスだとお墨付きをもらっている。アウレリウスが本気でかかってきてもいい勝負をすると思うよ」
「どうするつもりなのかって聞いてんのよ!」
カトリーナはガタガタと身体も震わせながら叫んだ。
「暗殺未遂に不敬罪、平民の身分でこれだけの罪を重ねたんだ。腕くらい裁判がなくても斬り落とせる」
イリスはカトリーナの耳元で囁くと、腕をかかげた。
嘘だろ? 俺のこと刺したり絞めたりしたけど、毒針でとどめを刺されたけれども、その果てに後悔して、愛しているって言ってくれた。絶対に傷つけないって約束して、守ってくれるって言って、優しく抱き締めてくれた。
そのイリスが、罪とも言えない無礼を働いただけの相手に傷をつけるはずがない。
「な……や……いや……やめ……」
大きく振りかぶり、カトリーナめがけて振り下ろした。直後に耳をつんざくほどの絶叫が聞こえて、無能にも足がすくんだ俺は動くことができず、その場で絶望に身を強張らせた。
馬上から聞こえていた声はすべて幻聴なんかじゃなかった。すべてイリスが口にしたことだった。
イリスは本物のサイコパスだった。この部屋は大罪人を拷問しながら処刑するところで、イリスはこの部屋のために見せしめの処刑をやめさせたのだ。
自分の手で殺すために。
57
あなたにおすすめの小説
推し様たちを法廷で守ったら気に入られちゃいました!?~前世で一流弁護士の僕が華麗に悪役を弁護します~
いつく しいま
BL
下級兵の僕はある日一流弁護士として生きた前世を思い出した。
――この世界、前世で好きだったBLゲームの中じゃん!
ここは「英雄族」と「ヴィラン族」に分かれて二千年もの間争っている世界で、ヴィランは迫害され冤罪に苦しむ存在――
いやっ僕ヴィランたち全員箱推しなんですけど。
これは見過ごせない……!
腐敗した司法、社交界の陰謀、国家規模の裁判戦争――全てを覆して〝弁護人〟として推したちを守ろうとしたら、推し皆が何やら僕の周りで喧嘩を始めて…?
「俺のものになって」
「ちょっと、この子を独占しないでよ」
「お前こそ」
ちょっと困るって!
これは、法的事案だよ……!
***
※男主人公をめぐる逆ハーレムあり
※法廷・ミステリーパートの描写あり(基本理解できる範囲になっております)
以前こちらで投稿していた作品を、2章の構成を整えて再投稿します。以前読んでくださっていた方、本当にありがとうございました。36話まで1日3回(11時半、15時半、19時半)予約投稿済みです。
聖女を演じた巻き添え兄は、王弟殿下の求愛から逃げられない
深嶋(深嶋つづみ)
BL
谷口理恩は一年ほど前、妹と一緒に異世界に転移してしまった。
聖女として魔術の才を開花させた妹・世奈のおかげもあって、二人はアルゼノール王国の大教会に保護され、不自由のない暮らしを送ることができている。が、最近は世奈の奔放さに理恩は頭を抱えることもあった。
ある日、世奈の仕事を肩代わりした理恩は、病に臥せっている幼い第二王子・イヴァン王子のもとに参じることに。
――「僕が大人になったら、僕の妃になってくれませんか」。
何度も謁見を重ねるうちに理恩に懐いた彼は、目の前の聖女が偽者であることに気付かぬまま、やがて理恩に求愛する。
理恩は驚き、後ろめたい気持ちを抱きながらも、「大人になっても同じ気持ちでいてくれたなら」と約束を交わした。
その直後、何者かの陰謀に陥れられた世奈の巻き添えとなり、理恩は辺境の地へと飛ばされてしまい……。
――数年後、アルゼノール王国を出て世界中を巡っていた理恩は、とある国で偶然、王弟・イヴァンと再会する。
傷心の旅をしているのだという彼は、どういうわけか理恩との交流を持ちたがって――?
俺以外美形なバンドメンバー、なぜか全員俺のことが好き
toki
BL
美形揃いのバンドメンバーの中で唯一平凡な主人公・神崎。しかし突然メンバー全員から告白されてしまった!
※美形×平凡、総受けものです。激重美形バンドマン3人に平凡くんが愛されまくるお話。
pixiv/ムーンライトノベルズでも同タイトルで投稿しています。
もしよろしければ感想などいただけましたら大変励みになります✿
感想(匿名)➡ https://odaibako.net/u/toki_doki_
Twitter➡ https://twitter.com/toki_doki109
素敵な表紙お借りしました!
https://www.pixiv.net/artworks/100148872
処刑エンドの悪役公爵、隠居したいのに溺愛されてます
ひなた翠
BL
目が覚めたら、やり込んだBLゲームの悪役公爵になっていた。
しかも手には鞭。目の前には涙を浮かべた美少年。
——このままじゃ、王太子に処刑される。
前世は冴えない社畜サラリーマン。今世は冷徹な美貌を持つ高位貴族のアルファ。
中身と外見の落差に戸惑う暇もなく、エリオットは処刑回避のための「隠居計画」を立てる。
囚われのオメガ・レオンを王太子カイルに引き渡し、爵位も領地も全部手放して、ひっそり消える——はずだった。
ところが動くほど状況は悪化していく。
レオンを自由にしようとすれば「傍にいたい」と縋りつかれ、
カイルに会えば「お前の匂いは甘い」と迫られ、
隠居を申し出れば「逃げるな」と退路を塞がれる。
しかもなぜか、子供の頃から飲んでいた「ビタミン剤」を忘れるたび、身体がおかしくなる。
周囲のアルファたちの視線が絡みつき、カイルの目の色が変わり——
自分でも知らなかった秘密が暴かれたとき、逃げ場はもう、どこにもなかった。
誰にも愛されなかった男が、異世界で「本当の自分」を知り、運命の番と出会う——
ギャップ萌え×じれったさ×匂いフェチ全開の、オメガバース転生BL。
シナリオ回避失敗して投獄された悪役令息は隊長様に抱かれました
無味無臭(不定期更新)
BL
悪役令嬢の道連れで従兄弟だった僕まで投獄されることになった。
前世持ちだが結局役に立たなかった。
そもそもシナリオに抗うなど無理なことだったのだ。
そんなことを思いながら収監された牢屋で眠りについた。
目を覚ますと僕は見知らぬ人に抱かれていた。
…あれ?
僕に風俗墜ちシナリオありましたっけ?
性技Lv.99、努力Lv.10000、執着Lv.10000の勇者が攻めてきた!
モト
BL
異世界転生したら弱い悪魔になっていました。でも、異世界転生あるあるのスキル表を見る事が出来た俺は、自分にはとんでもない天性資質が備わっている事を知る。
その天性資質を使って、エルフちゃんと結婚したい。その為に旅に出て、強い魔物を退治していくうちに何故か魔王になってしまった。
魔王城で仕方なく引きこもり生活を送っていると、ある日勇者が攻めてきた。
その勇者のスキルは……え!? 性技Lv.99、努力Lv.10000、執着Lv.10000、愛情Max~~!?!?!?!?!?!
ムーンライトノベルズにも投稿しておりすがアルファ版のほうが長編になります。
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
魔力ゼロの無能オメガのはずが嫁ぎ先の氷狼騎士団長に執着溺愛されて逃げられません!
松原硝子
BL
これは魔法とバース性のある異世界でのおはなし――。
15歳の魔力&バース判定で、神官から「魔力のほとんどないオメガ」と言い渡されたエリス・ラムズデール。
その途端、それまで可愛がってくれた両親や兄弟から「無能」「家の恥」と罵られて使用人のように扱われ、虐げられる生活を送ることに。
そんな中、エリスが21歳を迎える年に隣国の軍事大国ベリンガム帝国のヴァンダービルト公爵家の令息とアイルズベリー王国のラムズデール家の婚姻の話が持ち上がる。
だがヴァンダービルト公爵家の令息レヴィはベリンガム帝国の軍事のトップにしてその冷酷さと恐ろしいほどの頭脳から常勝の氷の狼と恐れられる騎士団長。しかもレヴィは戦場や公的な場でも常に顔をマスクで覆っているため、「傷で顔が崩れている」「二目と見ることができないほど醜い」という恐ろしい噂の持ち主だった。
そんな恐ろしい相手に子どもを嫁がせるわけにはいかない。ラムズデール公爵夫妻は無能のオメガであるエリスを差し出すことに決める。
「自分の使い道があるなら嬉しい」と考え、婚姻を大人しく受け入れたエリスだが、ベリンガム帝国へ嫁ぐ1週間前に階段から転げ落ち、前世――23年前に大陸の大戦で命を落とした帝国の第五王子、アラン・ベリンガムとしての記憶――を取り戻す。
前世では戦いに明け暮れ、今世では虐げられて生きてきたエリスは前世の祖国で平和でのんびりした幸せな人生を手に入れることを目標にする。
だが結婚相手のレヴィには驚きの秘密があった――!?
「きみとの結婚は数年で解消する。俺には心に決めた人がいるから」
初めて顔を合わせた日にレヴィにそう言い渡されたエリスは彼の「心に決めた人」を知り、自分の正体を知られてはいけないと誓うのだが……!?
銀髪×碧眼(33歳)の超絶美形の執着騎士団長に気が強いけど鈍感なピンク髪×蜂蜜色の目(20歳)が執着されて溺愛されるお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる