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34.わがままかつ身勝手な理由
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瑞希を焦らして二日が経った。あまり引きずるとヘタを打つ。手を引かれてしまうと、反動で怒りが憎悪になりかねないため、見極めどころが肝心だ。
「書類はこれで全部?」
久世を職場へ送り出したあと、最終確認をするために西園寺の家へ来ていた。
「ああ。一応弁護士も車で待機させておく」
「物々しいね」
「ああいうやつらには、そういう法的効力ってのが一番効くんだ」
計画はシンプルだ。
今夜瑞希に誘われたら、彼女の願いを叶えてやる……振りをするわけだが、その代わりに久世との婚約破棄を確約してもらう。それと、唐澤の写真、瑞希の乱交パーティに参加しているものを渡してもらう。つまり、門外不出であるそれを、強引に奪い取るつもりだ。
他にも唐澤のスキャンダルは調べ上げているため、おまけでしかないが、手札は多いほうがいい。
今度はそれを使って唐澤も説得、言い換えれば恫喝する。単に確約させるだけでなく、昴を認知、この場合は養子になるが、とにかく息子だと認定させたあと、彼を代わりに据えるよう提案するつもりだ。彼にも久世の血が流れているのだから、不足はないはずである。
「それで、相馬さんは捕まったのか?」
「捕まえたとは言えないが、一日の大半は追えているから、いつでも可能とは言っておこう」
「大半って?」
「稀に見逃す程度だ。今の時代、スマホを持っていない相手を追うのは少々面倒でな。あんな目立つ形をしているのに、人混みに紛れるのが上手い」
「なにそれ……なんか怖いな」
何か画策されているとか……考えすぎかもしれないが、空白の時間があるというのは不安である。
「怖いことがあるか。ホテルと美術館の往復程度で不審な行動をとっている様子もない。博物館や国会図書館へも行くし、インテリなんだろ。大方思想にふけるための散歩とやらをしてるんじゃないか」
「滞在している目的がそれってことはないよね?」
「知らん。その程度の情報だけで判断はできない」
「それは確かに。てか、スマホ持ってないって本当? いくらなんでも、引きこもっているわけでもないし無理がない? 本当は持ってるんじゃないの?」
聞くと、使用人よろしくお付きの者がいて、その男が検索や情報収集などスマホの使用を代行し、ホテルにはパソコンがあるため、普段はそれで事足りているらしい。
西園寺は、ますますインテリ、というか昔の思想家らしい仕草だと愉快げに教えてくれた。
「うーん。そうなると、直接連絡を取ることはできないな。居場所がわかったら、偶然を装うか、透のお母さんに頼んでコンタクトを取ってもらうしかないようだね」
「ああ。これから行くんだろ?」
「うん。でも透も来るから、早めに行って二人だけの時間をつくらなきゃ」
西園寺が「じゃあ今日のところはこのくらいで」と言いかけたとき、部屋のインターフォンが鳴った。
使用人か誰かだろうと西園寺が出迎えたところ、そこには驚くことに久世が立っていた。
「どうしたの? まだ仕事の終わる時間じゃないだろ?」
「いや、早めに終わったんだ」
明るい時間に久世を目にするのは久しぶりである。真夜中に帰りを待っていてくれるのは相変わらずだが、多忙なのかその頻度も減りつつあり、朝に顔を合わせる機会もなくなっていた。
今日はいつもよりも早く仕事が終わるため、バーへの出勤前に少しは一緒に過ごすことができると言われた貴重な日だった。しかし先に約束をしていた久世母を断ることができず、というかようやく予定を空けてもらったからだが、泣く泣く事情を話すと、ならば一緒に行くと言ってくれたのである。
用件については久世が来る前にと考えていたところ、まさか出向く前に現れるとは予想外だった。
「雅紀はなぜ母のところへ行くんだ?」
久世邸へと向かう車内で問いかけられた。
彼の出勤前に約束を取り交わしたときはバタバタしていたせいで、理由まで話す時間はなかった。
「……呼び出されたんだ」
話をしたいと要望したのはこちらだが、日取りを決めたのは久世の母側であるのだから、ギリギリ嘘ではない、はずである。
「直接?」
「そうだよ。もう僕の話は漏らしてないだろうな?」
「ああ。母が聞いてこなくなったから」
久世は素直というか、心を開いた相手限定ではあるものの、何かを求められたとわかると、可能な限り応えようとする。
日々母から連絡が来ているようで、問われるがままに、日常生活や仕事のことを、それだけでなく恋人のことまでも素直に話していたらしい。同じ成人男性としては考えられない振る舞いだが、久世ならばあり得る話ではある。
なぜ自分の情報が筒抜けなのかを問いただして以来、ならば直接やり取りをするから、勝手にあれこれ報告しないで欲しいという取り決めになった。
「母から理由は聞いた?」
「いや、聞いてない」
「……そう」
なにやら、久世の様子が変わった。落ち着かなさげに、何かを言い出したいができないというように見える。
「どうしたんだ? 気になることならなんでも聞けよ」
彼の手を握って、力づけるように言った。
正直な男だが、言葉足らずなところがあるので、抱えているものがないか、日々見逃さないように心がけている。
「いや……その……」
「なに? はっきり言わないとわからないだろ?」
「ああ……」
「透は前に、僕が愛しているのかわからないって不安に感じていただろ? 透のほうも言葉にしてくれなきゃわからないよ」
その言葉で久世ははっとして、しばし考える様子を見せたあと、決意を固めたような表情に変わった。
「……わかった」
「うん。なに?」
「雅紀は、櫻田さんのマンションへは行ったことがある?」
まさかと、思いもよらぬ問いで驚いた。
久世には計画のことは何も打ち明けていない。彼に嘘はつかないが、それは言ってないから嘘ではないという卑怯なラインで、とどのつまり隠しているわけである。
アフターをしていることは伝えているとはいえ、相手が誰であるかは一度も教えたことはない。
「……うん。なんで知ってるの?」
「聞いたからだ」
「誰に?」
「異父兄からだ」
異父兄弟という間柄で、数年に一度の頻度でしか顔を合わせていないにも関わらず、意外と仲がよいらしい。
その昴がなぜ知っているのかは、めちゃくちゃ気になるが、その疑問は後回しだ。
「そう。まあ、彼女も常連さんだから、差別するわけにはいかない……だろ?」
答えるも、さすがにこんな言い分では納得できないだろう。久世の強張った表情に変化はない。
「……なにか……その……」
そりゃそうだ。自分をレイプした婚約者と恋人が毎夜二人きりだなんて、普通は冷静でなんていられない。嫉妬するしないのレベルではない話だ。
「ごめん。もう、みず……櫻田さんからの誘いは断るようにするよ」
「……ああ、そうしてもらえると、ありがたい」
だよな。と思う。彼に知られてしまったからには、もう続けることはできない。
「……雅紀には危ないこと……いや、何もしてもらいたくない」
「えっ?」
彼が言い添えた言葉に驚く。
危ないことって何だろう。何か勘付いているのだろうか。
「何か狙いがあってしていたことなんだろう?」
やはり、勘付いていたらしい。
いや、もしかしたら昴から聞いたのか? 聞いたとしても、なぜ昴が知っているのかはわからないが。
「……いや、その……」
「雅紀が誰と何をしていようと干渉したくはないが、狙いがあったとして……もしそれが俺のためなら、やめてほしい」
断固とした口調だ。
「……狙いなんて……そんなもの……あるはずが……」
何か言い訳をひねり出そうと必死で頭をひねったが、結局のところ久世に嘘はつけないという結論に至るしかなかった。
「……ごめん」
「いや、謝ることじゃない。自惚れかもしれないが、もし俺のために雅紀が危険な目に遭っていたら……だとしたら、それは許容できない」
なんとも愛を感じる言葉で、胸にじんときてしまう。
彼が断固として言うのであれば、意向に沿うしかない。
「……わかった」
久世のためであるのは間違いない。
しかし、この計画に関しては、彼のためというよりも自分のためである。彼からの愛を独り占めしたいという、わがままかつ身勝手な理由であるだけだ。
愛する彼を不安にさせてまで自分勝手に進めるのは、それこそ愛を裏切る行為と言えるだろう。
山場は目の前だったのに、との悔しさは多少なりともあるが、仕方がない。
考えている間に、プレジデントは久世邸へと到着していたため、彼とともに久世母のもとへと向かうべく、車を降りた。
「書類はこれで全部?」
久世を職場へ送り出したあと、最終確認をするために西園寺の家へ来ていた。
「ああ。一応弁護士も車で待機させておく」
「物々しいね」
「ああいうやつらには、そういう法的効力ってのが一番効くんだ」
計画はシンプルだ。
今夜瑞希に誘われたら、彼女の願いを叶えてやる……振りをするわけだが、その代わりに久世との婚約破棄を確約してもらう。それと、唐澤の写真、瑞希の乱交パーティに参加しているものを渡してもらう。つまり、門外不出であるそれを、強引に奪い取るつもりだ。
他にも唐澤のスキャンダルは調べ上げているため、おまけでしかないが、手札は多いほうがいい。
今度はそれを使って唐澤も説得、言い換えれば恫喝する。単に確約させるだけでなく、昴を認知、この場合は養子になるが、とにかく息子だと認定させたあと、彼を代わりに据えるよう提案するつもりだ。彼にも久世の血が流れているのだから、不足はないはずである。
「それで、相馬さんは捕まったのか?」
「捕まえたとは言えないが、一日の大半は追えているから、いつでも可能とは言っておこう」
「大半って?」
「稀に見逃す程度だ。今の時代、スマホを持っていない相手を追うのは少々面倒でな。あんな目立つ形をしているのに、人混みに紛れるのが上手い」
「なにそれ……なんか怖いな」
何か画策されているとか……考えすぎかもしれないが、空白の時間があるというのは不安である。
「怖いことがあるか。ホテルと美術館の往復程度で不審な行動をとっている様子もない。博物館や国会図書館へも行くし、インテリなんだろ。大方思想にふけるための散歩とやらをしてるんじゃないか」
「滞在している目的がそれってことはないよね?」
「知らん。その程度の情報だけで判断はできない」
「それは確かに。てか、スマホ持ってないって本当? いくらなんでも、引きこもっているわけでもないし無理がない? 本当は持ってるんじゃないの?」
聞くと、使用人よろしくお付きの者がいて、その男が検索や情報収集などスマホの使用を代行し、ホテルにはパソコンがあるため、普段はそれで事足りているらしい。
西園寺は、ますますインテリ、というか昔の思想家らしい仕草だと愉快げに教えてくれた。
「うーん。そうなると、直接連絡を取ることはできないな。居場所がわかったら、偶然を装うか、透のお母さんに頼んでコンタクトを取ってもらうしかないようだね」
「ああ。これから行くんだろ?」
「うん。でも透も来るから、早めに行って二人だけの時間をつくらなきゃ」
西園寺が「じゃあ今日のところはこのくらいで」と言いかけたとき、部屋のインターフォンが鳴った。
使用人か誰かだろうと西園寺が出迎えたところ、そこには驚くことに久世が立っていた。
「どうしたの? まだ仕事の終わる時間じゃないだろ?」
「いや、早めに終わったんだ」
明るい時間に久世を目にするのは久しぶりである。真夜中に帰りを待っていてくれるのは相変わらずだが、多忙なのかその頻度も減りつつあり、朝に顔を合わせる機会もなくなっていた。
今日はいつもよりも早く仕事が終わるため、バーへの出勤前に少しは一緒に過ごすことができると言われた貴重な日だった。しかし先に約束をしていた久世母を断ることができず、というかようやく予定を空けてもらったからだが、泣く泣く事情を話すと、ならば一緒に行くと言ってくれたのである。
用件については久世が来る前にと考えていたところ、まさか出向く前に現れるとは予想外だった。
「雅紀はなぜ母のところへ行くんだ?」
久世邸へと向かう車内で問いかけられた。
彼の出勤前に約束を取り交わしたときはバタバタしていたせいで、理由まで話す時間はなかった。
「……呼び出されたんだ」
話をしたいと要望したのはこちらだが、日取りを決めたのは久世の母側であるのだから、ギリギリ嘘ではない、はずである。
「直接?」
「そうだよ。もう僕の話は漏らしてないだろうな?」
「ああ。母が聞いてこなくなったから」
久世は素直というか、心を開いた相手限定ではあるものの、何かを求められたとわかると、可能な限り応えようとする。
日々母から連絡が来ているようで、問われるがままに、日常生活や仕事のことを、それだけでなく恋人のことまでも素直に話していたらしい。同じ成人男性としては考えられない振る舞いだが、久世ならばあり得る話ではある。
なぜ自分の情報が筒抜けなのかを問いただして以来、ならば直接やり取りをするから、勝手にあれこれ報告しないで欲しいという取り決めになった。
「母から理由は聞いた?」
「いや、聞いてない」
「……そう」
なにやら、久世の様子が変わった。落ち着かなさげに、何かを言い出したいができないというように見える。
「どうしたんだ? 気になることならなんでも聞けよ」
彼の手を握って、力づけるように言った。
正直な男だが、言葉足らずなところがあるので、抱えているものがないか、日々見逃さないように心がけている。
「いや……その……」
「なに? はっきり言わないとわからないだろ?」
「ああ……」
「透は前に、僕が愛しているのかわからないって不安に感じていただろ? 透のほうも言葉にしてくれなきゃわからないよ」
その言葉で久世ははっとして、しばし考える様子を見せたあと、決意を固めたような表情に変わった。
「……わかった」
「うん。なに?」
「雅紀は、櫻田さんのマンションへは行ったことがある?」
まさかと、思いもよらぬ問いで驚いた。
久世には計画のことは何も打ち明けていない。彼に嘘はつかないが、それは言ってないから嘘ではないという卑怯なラインで、とどのつまり隠しているわけである。
アフターをしていることは伝えているとはいえ、相手が誰であるかは一度も教えたことはない。
「……うん。なんで知ってるの?」
「聞いたからだ」
「誰に?」
「異父兄からだ」
異父兄弟という間柄で、数年に一度の頻度でしか顔を合わせていないにも関わらず、意外と仲がよいらしい。
その昴がなぜ知っているのかは、めちゃくちゃ気になるが、その疑問は後回しだ。
「そう。まあ、彼女も常連さんだから、差別するわけにはいかない……だろ?」
答えるも、さすがにこんな言い分では納得できないだろう。久世の強張った表情に変化はない。
「……なにか……その……」
そりゃそうだ。自分をレイプした婚約者と恋人が毎夜二人きりだなんて、普通は冷静でなんていられない。嫉妬するしないのレベルではない話だ。
「ごめん。もう、みず……櫻田さんからの誘いは断るようにするよ」
「……ああ、そうしてもらえると、ありがたい」
だよな。と思う。彼に知られてしまったからには、もう続けることはできない。
「……雅紀には危ないこと……いや、何もしてもらいたくない」
「えっ?」
彼が言い添えた言葉に驚く。
危ないことって何だろう。何か勘付いているのだろうか。
「何か狙いがあってしていたことなんだろう?」
やはり、勘付いていたらしい。
いや、もしかしたら昴から聞いたのか? 聞いたとしても、なぜ昴が知っているのかはわからないが。
「……いや、その……」
「雅紀が誰と何をしていようと干渉したくはないが、狙いがあったとして……もしそれが俺のためなら、やめてほしい」
断固とした口調だ。
「……狙いなんて……そんなもの……あるはずが……」
何か言い訳をひねり出そうと必死で頭をひねったが、結局のところ久世に嘘はつけないという結論に至るしかなかった。
「……ごめん」
「いや、謝ることじゃない。自惚れかもしれないが、もし俺のために雅紀が危険な目に遭っていたら……だとしたら、それは許容できない」
なんとも愛を感じる言葉で、胸にじんときてしまう。
彼が断固として言うのであれば、意向に沿うしかない。
「……わかった」
久世のためであるのは間違いない。
しかし、この計画に関しては、彼のためというよりも自分のためである。彼からの愛を独り占めしたいという、わがままかつ身勝手な理由であるだけだ。
愛する彼を不安にさせてまで自分勝手に進めるのは、それこそ愛を裏切る行為と言えるだろう。
山場は目の前だったのに、との悔しさは多少なりともあるが、仕方がない。
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