極めて幸せになった日本

笹田 真

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若い記者の現在

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もう誰が始めに許すことを諦めたのかは誰も覚えていない。
今ではもう、万引きで死刑になったやつもいるんじゃないか??
そんな状況だった。

国民は常に死刑の恐怖に怯え、外に出ることを怖がった。
しかし、あくまで政策で決められたことだ。
別に街に殺人鬼が出たわけでもなければ殺人が合法化されたわけでもない。

つまり、今まで通り会社には通わなくてはならないし、学校にも行かなくてはならない。
変わらないのだ、日常生活は。ただ、法に触れるなにかしでかした時に、それが自分の命を失うことに直結するリスクを常に背負っているだけ。
ただそれだけだ。

俺は仕事をやめたよ。
はっきり言ってマスコミの仕事を続ける気にはとてもじゃないが慣れなかった。

だってそうだろ?
俺がもっと敏腕記者だったら国民に事前にあの悪策の名を広めて事前に止めさせられたかも知れない。
それに、あんな恐ろしい人間に直接関わりに行く仕事などしたくない。

訳あって金はあるんだ。
その金を少しづつ使いながら今は毎日法律の勉強をしているよ。
おかしいだろ?こんな世の中で、悪事を働けば殺される。
そんな単純明快な世の中で俺は今、六法全書なんてもんを読んでいる。

実は俺にはいっしょに勉強している仲間がいる。
そいつらと互いに励まし合いながら法律の勉強なんてもんを、しているさ。

この努力、実らせてやるさ絶対に。。。
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