なぜか第三王子と結婚することになりました

鳳来 悠

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出会い

会えない

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その後部屋に戻ったおれは結局王子様に会うことはなかったが、代わりにお父様に少し注意された。

実は王子様が急遽来れなくなったと伝えに来た騎士により、おれが部屋からいなくなっていたことがお父様に伝わったらしい。部屋で待ってなさいと言ったのに、と言うお父様に対して結局王子様は来なかったけどどうしたの?と聞き返したらそれ以上何も言われなかった。多分何か言えない事情があるんだろう。おれとしてはあまり怒られずにすんだので良かったが。




その後も王子様がパーティーを主催するので行かなきゃならないだとかなんだかんだ理由をつけて王宮へ行かされたが、きちんと王子様と話す機会はなかったような気がする。

と言うのも、王子様のパーティーやお茶会には他のおれと同じ年頃の子どもがたくさん集められていたからである。
王子様は常に誰かに囲まれて見えなかったし、おれもおれで他の子達と話したり抜け出して周辺を歩き回っていたりしていたのだ。それになぜかおれも会場にいれば他の子に囲まれてしまい動きが取れなかったのも、理由の一つだと思う。

そういえば、時おり遠くからの視線も感じたような……?まぁ気のせいだと思うが。



…一応言っとくが、流石に始めてのお茶会では王子様に挨拶した。──が、すぐに他の子が来てしまってまともに顔も見ず声も聞かずに終わった。

ちらっとだけ見えた髪は金色で、そういえばオズはどうしてるかなと思いその後もすべての集まりで探したがどこにもいなかった。一度こっそり抜け出して中庭に行ったが、オズには会えずとぼとぼと会場に戻った記憶がある。







それから数ヶ月後、おれはオズと再会したのだった。───お祖父様の道場で。
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