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2話 出会い
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青白い月の光が木々を照らす夜の森。
騒々しい昼の世界とは打って変わって、静寂に支配された空間には物悲しさすら覚える。
そんな中、一人歩き続ける少年は大きなくしゃみと共にその歩みを一度止めた。
「うぅ……流石に寒いな……何か羽織るものでもあればいいんだけど……」
クロムは現在至る所に穴が開いたボロボロの服しか身に纏っていない。
もともと生地の薄い安物だったこともあり、浮浪者の方がまだマシな格好をしているのかもしれない。
道中何度も魔物に襲われ、その度に撃退していたのだが、この時間になるとそれもほとんどなくなった。
激しく動いている間は身も心も熱を持っていたため気にならなかったが、こうしてただ歩いているだけだと汗が冷えてより寒さが増す。
そして同時に先ほどから腹の虫が激しく鳴り続けている。
この森に放り込まれてから何も口にせず歩き回っていたのだから当然だ。
正確には追放宣言された日の朝以来なので、もう何日も食事をとっていない。
「最悪魔物の肉を食べるしかないかな……でも生肉は食べちゃダメだって本に書いてあったしなぁ……」
クロムは今まで与えられた食事しか口にしてこなかったので、こういった状況で食料を確保する術を有していなかった。
肉は焼いて食べるもの、と言う認識はあるが、火のおこしかたなどは一切知らないのだ。
そもそも森の中に入るのも初めてなので、安全な寝床の確保の仕方も分からない。
時折木の実を付けた木を見つけることもあるが、毒があるかもしれないと思うとおいそれとは口に出来なかった。
「ちょっと休憩しようかな……凄く眠いし……でも危ないかな……」
クロム自身、自らの体力の限界を薄々感じ取っていた。
しかしこの状況、誰かが助けてくれるようには到底思えなかったので自分で何とかするしかない。
せめて少しでも体力を回復しようと思い、手ごろな大木に寄り添って仮眠をとることにした。
起きた瞬間すぐ手に取れる場所に妖刀を置き、閉じかけていた瞼を完全に落とした。
次に目が覚めた時、あの世にいないことを願って。
「――え?」
意識を取り戻したクロムがまず感じたのは浮遊感。
身体は地面に接しておらず、前方からは強烈な風圧を感じた。
次に感じたのは何か柔らかいものに包まれているという感触。
どこか安心感のある匂いと共に何かを思い出す心地よさを得た気分だ。
だがそれと同時に思い出す。
自分がいた場所は魔物が跋扈する超危険地帯であることを。
これはきっとよくない状況に違いないと思い、慌てて起き上がろうと体を捩じらせる。
「ひゃわっ!? ちょ、ちょっと! あんまり暴れないでって! 落っこちちゃうよ!?」
その動きはクロムの体を抱える腕によって押さえつけられた。
同時に先ほどから左半身を包み込む柔らかな感触が弾力を増す。
重い瞼を何とかこじ開けてみると、自分が見知らぬ女性に抱えられたまま空中移動していることが分かった。
「もう、びっくりしたわ。でもよかった。ちゃんと目が覚めたのね」
透き通るような美しい声が耳を撫でる。
ひょっとしてこの女性は自分に向かって話しかけているのだろうか。
クロムは動揺し、言葉がなかなか出てこない。
「ちょっと待っててね。もう少しで着くから」
どこへ? と思ったけれど、それを言葉にすることが出来なかったので、クロムは無言で頷いた。
抵抗しようと思えば多分できる気がしたけれど、ここでその選択を取ることは得策ではないと本能的に感じ取っていた。
女性はクロムが頷いたのを見ると、満足そうに頷き返して加速した。
「はい、到着。ここなら魔物も寄り付かないから安全だよ!」
「えっ、えっとその……ありがとうございます?」
未だに状況を理解できていないクロムだったが、この女性が敵ではないことと自分に対して好意的に接してくれていることが分かったのでお礼を言ってみた。
すると女性はちょっと驚いた様子を見せつつも、にこやかな笑みを返してくれた。
よく見ると物凄く美人だ。
腰まで伸びた淡い金色の髪、宝石のような翡翠色の瞳。
そして何より特徴的なのが真っ白な肌に尖った耳。
クロムはそのような特徴を持つ種族を何と呼ぶかを知っていた。
「エルフ……?」
「ん。そうだよ。私はエルフのエルミア。ひょっとしてエルフを見るのははじめて?」
「えっと、ごめんなさい。はじめて見ました」
「ううん。謝ることじゃないよ。でもそっか、エルフ見たことない人間ってちょっと珍しいね」
エルミアと名乗った女性はやや不思議そうな目でこちらを見るが、すぐに表情を崩した。
どうやら気分を害した訳ではないと知り、クロムは安堵する。
エルフ。それは森の種族とも呼ばれる人間とは異なる存在。
非常に長命かつ魔法技術に長けた種族で、人間とは友好関係を築いている……らしい。
これは全て修行の合間に読んだ本に書かれていた知識だ。
「ところでキミは名前、なんていうの? 良かったら教えて?」
「えっと、僕はクロム・ジー……クロムです」
うっかり家名を名乗ろうとしてしまい、慌てて訂正した。
自分は既にジーヴェスト家の人間ではないし、そもそも人前でジーヴェストの姓を名乗ることは禁じられていたのだ。
それ以前に自分の名前を誰かに教えると言った行為がそもそも初めての経験だという事に気づく。
そう思うと何とも言い難いむず痒さを覚えた。
「クロムくんね。一応さっきも名乗ったけど私はエルミア。よろしくね」
「えっと、よろしくお願いします」
「あら、結構礼儀正しいのね。あとこれ、貸してあげる。そんな服装だと寒いでしょ?」
そう言ってエルミアは大きな鞄からねずみ色の大きな布を取り出して、クロムに手渡した。
クロムはやや戸惑いながらも、体が冷えているのを感じたのでそれで自分の体を包む。
結構生地が分厚いのか、これだけでも温かさを感じられた。
そうなると次に主張を始めるのは腹の虫だ。
グルグルと魔物の咆哮のように激しい音を立て始める。
「ふふっ、お腹が空いているのね。じゃあこれ、食べていいよ」
クロムが恥ずかしそうに顔を赤くして下を向いている中、エルミアは鞄からさらに箱を1つ取り出してクロムに見せる。
そして箱を開けると、その中には真っ白なパンに様々な具が挟み込まれた食べ物――サンドウィッチが詰まっていた。
クロムはそれを見て自らの食欲が暴れだすのを感じた。
「えっと、その、良いんですか? これ、貰っちゃって……」
「いいよいいよ。私はまだお腹空いてないから、クロムくんにあげる」
「……ありがとうございます。いただきます」
箱に手を伸ばし、サンドウィッチを1つ手に取った。
そして本能の赴くままにそれを口の中に放り込む。
「――っ!!」
胃の中に食べ物が送り込まれた幸福感とその食感の懐かしさにクロムの体が一瞬硬直する。
しかしもっと味わいたいという強い欲望が生まれ、次々と新しいサンドウィッチに手をつけて行く。
気が付けばクロムの目からは涙が溢れ出ていた。
「えっと、泣いちゃうほど美味しかったの?」
「……はい。美味しい――とっても美味しいです」
思い出した。これは亡きクロムの母が良く作ってくれた料理。
野菜が苦手だったクロムが食べられるように、肉とソースで味付けしてパンで挟んで食べさせてくれたのがサンドウィッチだった。
味付けはもちろん違うものの、それは母の面影を想起させるのに十分な材料だった。
エルミアは一心不乱にサンドウィッチを貪るクロムの姿を見て、やや戸惑いながらも満足そうな笑みを浮かべた。
この子はきっと辛い目にあったのだろう。だったら今は精いっぱい優しくしてあげようと。
ただ、彼女は一つだけ懸念があった。
それはクロムの横で怪しげな雰囲気を放つ一振りの刀。
彼を発見してここまで連れてくると決めた際、危なそうだったので置いていこうと思ったら、なんと自分から動いてクロムの体に張り付いたのだ。
武器が自分の意思で動き出すなんて現象をエルミアは今まで見たことがなかった。
だからこそ最大限の警戒をしていたのだが、その持ち主であろうクロムからは一切の邪気が感じられないので少し気が抜けてしまいそうになっていた。
騒々しい昼の世界とは打って変わって、静寂に支配された空間には物悲しさすら覚える。
そんな中、一人歩き続ける少年は大きなくしゃみと共にその歩みを一度止めた。
「うぅ……流石に寒いな……何か羽織るものでもあればいいんだけど……」
クロムは現在至る所に穴が開いたボロボロの服しか身に纏っていない。
もともと生地の薄い安物だったこともあり、浮浪者の方がまだマシな格好をしているのかもしれない。
道中何度も魔物に襲われ、その度に撃退していたのだが、この時間になるとそれもほとんどなくなった。
激しく動いている間は身も心も熱を持っていたため気にならなかったが、こうしてただ歩いているだけだと汗が冷えてより寒さが増す。
そして同時に先ほどから腹の虫が激しく鳴り続けている。
この森に放り込まれてから何も口にせず歩き回っていたのだから当然だ。
正確には追放宣言された日の朝以来なので、もう何日も食事をとっていない。
「最悪魔物の肉を食べるしかないかな……でも生肉は食べちゃダメだって本に書いてあったしなぁ……」
クロムは今まで与えられた食事しか口にしてこなかったので、こういった状況で食料を確保する術を有していなかった。
肉は焼いて食べるもの、と言う認識はあるが、火のおこしかたなどは一切知らないのだ。
そもそも森の中に入るのも初めてなので、安全な寝床の確保の仕方も分からない。
時折木の実を付けた木を見つけることもあるが、毒があるかもしれないと思うとおいそれとは口に出来なかった。
「ちょっと休憩しようかな……凄く眠いし……でも危ないかな……」
クロム自身、自らの体力の限界を薄々感じ取っていた。
しかしこの状況、誰かが助けてくれるようには到底思えなかったので自分で何とかするしかない。
せめて少しでも体力を回復しようと思い、手ごろな大木に寄り添って仮眠をとることにした。
起きた瞬間すぐ手に取れる場所に妖刀を置き、閉じかけていた瞼を完全に落とした。
次に目が覚めた時、あの世にいないことを願って。
「――え?」
意識を取り戻したクロムがまず感じたのは浮遊感。
身体は地面に接しておらず、前方からは強烈な風圧を感じた。
次に感じたのは何か柔らかいものに包まれているという感触。
どこか安心感のある匂いと共に何かを思い出す心地よさを得た気分だ。
だがそれと同時に思い出す。
自分がいた場所は魔物が跋扈する超危険地帯であることを。
これはきっとよくない状況に違いないと思い、慌てて起き上がろうと体を捩じらせる。
「ひゃわっ!? ちょ、ちょっと! あんまり暴れないでって! 落っこちちゃうよ!?」
その動きはクロムの体を抱える腕によって押さえつけられた。
同時に先ほどから左半身を包み込む柔らかな感触が弾力を増す。
重い瞼を何とかこじ開けてみると、自分が見知らぬ女性に抱えられたまま空中移動していることが分かった。
「もう、びっくりしたわ。でもよかった。ちゃんと目が覚めたのね」
透き通るような美しい声が耳を撫でる。
ひょっとしてこの女性は自分に向かって話しかけているのだろうか。
クロムは動揺し、言葉がなかなか出てこない。
「ちょっと待っててね。もう少しで着くから」
どこへ? と思ったけれど、それを言葉にすることが出来なかったので、クロムは無言で頷いた。
抵抗しようと思えば多分できる気がしたけれど、ここでその選択を取ることは得策ではないと本能的に感じ取っていた。
女性はクロムが頷いたのを見ると、満足そうに頷き返して加速した。
「はい、到着。ここなら魔物も寄り付かないから安全だよ!」
「えっ、えっとその……ありがとうございます?」
未だに状況を理解できていないクロムだったが、この女性が敵ではないことと自分に対して好意的に接してくれていることが分かったのでお礼を言ってみた。
すると女性はちょっと驚いた様子を見せつつも、にこやかな笑みを返してくれた。
よく見ると物凄く美人だ。
腰まで伸びた淡い金色の髪、宝石のような翡翠色の瞳。
そして何より特徴的なのが真っ白な肌に尖った耳。
クロムはそのような特徴を持つ種族を何と呼ぶかを知っていた。
「エルフ……?」
「ん。そうだよ。私はエルフのエルミア。ひょっとしてエルフを見るのははじめて?」
「えっと、ごめんなさい。はじめて見ました」
「ううん。謝ることじゃないよ。でもそっか、エルフ見たことない人間ってちょっと珍しいね」
エルミアと名乗った女性はやや不思議そうな目でこちらを見るが、すぐに表情を崩した。
どうやら気分を害した訳ではないと知り、クロムは安堵する。
エルフ。それは森の種族とも呼ばれる人間とは異なる存在。
非常に長命かつ魔法技術に長けた種族で、人間とは友好関係を築いている……らしい。
これは全て修行の合間に読んだ本に書かれていた知識だ。
「ところでキミは名前、なんていうの? 良かったら教えて?」
「えっと、僕はクロム・ジー……クロムです」
うっかり家名を名乗ろうとしてしまい、慌てて訂正した。
自分は既にジーヴェスト家の人間ではないし、そもそも人前でジーヴェストの姓を名乗ることは禁じられていたのだ。
それ以前に自分の名前を誰かに教えると言った行為がそもそも初めての経験だという事に気づく。
そう思うと何とも言い難いむず痒さを覚えた。
「クロムくんね。一応さっきも名乗ったけど私はエルミア。よろしくね」
「えっと、よろしくお願いします」
「あら、結構礼儀正しいのね。あとこれ、貸してあげる。そんな服装だと寒いでしょ?」
そう言ってエルミアは大きな鞄からねずみ色の大きな布を取り出して、クロムに手渡した。
クロムはやや戸惑いながらも、体が冷えているのを感じたのでそれで自分の体を包む。
結構生地が分厚いのか、これだけでも温かさを感じられた。
そうなると次に主張を始めるのは腹の虫だ。
グルグルと魔物の咆哮のように激しい音を立て始める。
「ふふっ、お腹が空いているのね。じゃあこれ、食べていいよ」
クロムが恥ずかしそうに顔を赤くして下を向いている中、エルミアは鞄からさらに箱を1つ取り出してクロムに見せる。
そして箱を開けると、その中には真っ白なパンに様々な具が挟み込まれた食べ物――サンドウィッチが詰まっていた。
クロムはそれを見て自らの食欲が暴れだすのを感じた。
「えっと、その、良いんですか? これ、貰っちゃって……」
「いいよいいよ。私はまだお腹空いてないから、クロムくんにあげる」
「……ありがとうございます。いただきます」
箱に手を伸ばし、サンドウィッチを1つ手に取った。
そして本能の赴くままにそれを口の中に放り込む。
「――っ!!」
胃の中に食べ物が送り込まれた幸福感とその食感の懐かしさにクロムの体が一瞬硬直する。
しかしもっと味わいたいという強い欲望が生まれ、次々と新しいサンドウィッチに手をつけて行く。
気が付けばクロムの目からは涙が溢れ出ていた。
「えっと、泣いちゃうほど美味しかったの?」
「……はい。美味しい――とっても美味しいです」
思い出した。これは亡きクロムの母が良く作ってくれた料理。
野菜が苦手だったクロムが食べられるように、肉とソースで味付けしてパンで挟んで食べさせてくれたのがサンドウィッチだった。
味付けはもちろん違うものの、それは母の面影を想起させるのに十分な材料だった。
エルミアは一心不乱にサンドウィッチを貪るクロムの姿を見て、やや戸惑いながらも満足そうな笑みを浮かべた。
この子はきっと辛い目にあったのだろう。だったら今は精いっぱい優しくしてあげようと。
ただ、彼女は一つだけ懸念があった。
それはクロムの横で怪しげな雰囲気を放つ一振りの刀。
彼を発見してここまで連れてくると決めた際、危なそうだったので置いていこうと思ったら、なんと自分から動いてクロムの体に張り付いたのだ。
武器が自分の意思で動き出すなんて現象をエルミアは今まで見たことがなかった。
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