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※ 鷹橋視点
両親ともに世界的な活躍をしている。と聞けば、皆が羨む事柄かもしれない。
父はアルファで様々な企業を運営する経営者兼社長、母は資産家の娘でありオメガ、そしてトップモデル。
華やかで何もかも自慢できるブランド家族。
だけど、そんなのは外側だけで、家族としての中身は空洞だ。
遠くの親より近くの使用人。生まれながらにその状況だから、それが淋しいと思うことなく育った。
だけど、学校へ通うと自分の家族は特殊なんだと気付く。他人の話で聞く家族というものは俺にとってはまるで本の物語のようで遠く憧れを抱いた。
自分の親には不思議とそれを求める事は無理だろうと達観していたけれど、自分の将来はそうはなりたくなかった。
どっかの誰かが金持ちになりたいと夢見るように、俺は普通の家庭に憧れた。そして、その家には自分の好きな人がいる事。
“俺”の周りには人が大勢いて、選び放題だが、選びたい人はいなかった。俺は自分の家族に似て、人を求める感覚が鈍感なのかもしれない。
アルファだと診断されて、より周りが俺に媚びを売ってくる。オメガの何人かにも擦り寄られた。擦り寄られて匂いを出されては、身体は興奮するものの、頭ではいつも冷めきっていた。
きっと、俺の中身は空洞でパーツが足りていない。
これでは、普通の家庭みたいな暮らしは無理か。そう心のどこかで諦めた考えが浮かぶのが辛かった。
そんな時、出会った。
生まれて初めての出会う“好きな匂い”。夢中になって追いかけた。
夏川 弥生。野暮ったい髪型に黒縁眼鏡で彼にピッタリの学級委員長をしている。似合いすぎて、ははっと笑ってしまうくらいだ。
いつもツンツンしていて、何かと怒ってくる。それくらい負けん気がなければ、進学校で学年二位などキープ出来ないだろう。
教室で休み時間も勉強する彼を横目で見る。委員長の姿を見ると、胸が痛くなる。
彼の普通な所、丁寧に食事をする所、返事はツンツンしながら真面目に返す所、頑張り屋なところ……
どこも、タイプで可愛いと思った。
こんなにいい匂いを互いに感じているのだから、きっと委員長も俺と同じ気持ちだと思った。
絶対そうだ。頭が溶けそうなくらいいい匂いがする。
彼を前にすると周りも見えないくらい浮足立つ。彼を抱くとドキドキして俺の胸がちゃんとあるのだと気付かされる。
二年生になり、中学の時に悩んでいた事が何だったのか思い出すこともなくなっていた。
なんて、馬鹿な事を悩んでいたのだろう。俺には委員長がいる。俺のオメガ。
もう、ぽっかり穴が開いた感じもしない。
だけど———……
「お前嫌い」
いつも同じことを言う。それも可愛いけれど、たまには違う言葉も聞きたい。
そう。俺は一度だって、彼が俺のことを嫌いだと思った事がなかった。運命すら感じていたのだ。
「お前なんか好きにならない」
そう言い担任の後ろに隠れる彼。
自分以外のアルファへの対抗心とショックとで怒ることしか出来なかった。
そのまま、行ってしまう彼を見て、頭を落とした。
「嘘だろ……」
ツンデレだと思っていた言葉が真実だった時、自分が如何に道化ていたのか分かった。
午後の授業を屋上でサボり、息苦しいまま、放課後まで彼を待った。
すると、委員長が荷物を取りに来た。だけど、俺を見てまた固まり、嫌そうな顔をする。
その顔をみて、今まで俺は、彼の事を何一つ分かっていなかった事を思い知らされた。
アルファとオメガはその匂いで自然と好感を持つとされる。自分がそうして彼に恋したように彼もそうだと思い込んでいた。
近づこうとした時に逃げられた。
追いかけるのは容易いのに、迷う。だけど、今追いかけなければ、次はもっと身体が重くなるだろう。迷いながら追いかけて、彼の腕を掴んだ。
掴んだ瞬間、びくりと彼の身体が驚いた。その反応が空しい。
彼の身体を抱きしめた。嫌われている事は分かっているのに、彼を抱きしめた途端、むせかえる匂いに頭が蕩けそうになるのが悲しかった。
オメガには発情期がある。
アルファである自分の匂いが引き金になった事は間違いない。委員長が突発的な発情期に入ったのだ。
一瞬我を忘れたように口づけしたが、外の風に自分を取り戻す。
「委員長……はっ、くそ。すげぇ匂い。大丈夫か?」
委員長の様子を見ると、急激な発情に表情がトロンと虚ろで焦点が合わない。身体も熱く火照っている。
キスだけで彼のズボンが濡れている……。
こんな状況の彼を放っておくわけには行かず、連絡して車に乗り込んだ。
自分用の抑制剤を飲むが、委員長の匂いに自分が自分でなくなりそうな飛ぶ感覚がする。その度、手を噛んで我慢した。委員長の親、学校に連絡するように運転手に伝える。
「くそっ……」
家に帰さなくてはと思っていたのに、俺の膝で唸っている委員長が意識なく自分の陰茎を擦り始める。
「ふぅ、あぁん……んん」
「———っ」
委員長の淫らな姿に頭が焼けそうになる。運転手に耳を塞ぐように伝えたが、意味がないだろう。
行き先を俺のマンションに変え、抱きかかえて、急いで部屋に入る。
興奮して足がガクガク震えた。
委員長をベッドに運び服を脱がせる。ズボンを脱がすと、もう何度か果てていて、ドロドロになっていた。その蕩けた下半身を見て、このままだと何をするか分からなくて、自分の陰茎を擦り射精する。
「……はぁ……? んあ、な、んで?」
視点が合わなかった委員長と少し目があった、彼は悲しそうな目をして、俺の身体に抱き着いてきた。
普段の委員長じゃない。
これは、単なる発情期だ。そう思っているのに、委員長から抱き締められるのが嬉しい。本当なら、このまま、この部屋で休んで、俺は外に出て待機するべきだ。
待機するべきなのに……。
「……っ」
委員長が俺の陰茎を掴んだ。そのまま、グニグ二と濡れそぼった後孔に当て始める。
「んっん、ん、んぁ……あ、あ」
性器の先端が当たるだけで、気持ちよさそうに腰を揺らして委員長の性器からトロトロと先走りが溢れる。
「あ……入んな、い?……ふぇ……、なんれ? なんれぇ? んんん、あんんっ」
「……」
「ほし……、い、んぁ……」
オメガの性……、求められているのは俺ではない……。なのに、どうしようもなく、この人が欲しい。
「……ごめん。無理はしないから」
我慢が出来ず、小さく謝りながら腰を進めた。発情期で蕩け切った内部は俺の性器が奥に入る度痙攣する。
「ふ、あ、ぁあ—————、あ、あ、ひぅううっ、あ、ぁあううっ」
……イってる。
委員長は、ピュッピュッと自分の意志とは関係なく性器から白濁を漏らし腹部を濡らした。
その様子にかぁっと後頭部が熱くなり、俺自身もラットに入ってしまう。
「———っ、はぁ、はぁ!」
オメガの発情期にあてられたラットはアルファも制御が難しい。思うがまま擦りたい。そこに精を出したい。そんな欲望が身体を埋め尽くす。
奥歯を噛みしめて、ゆるゆると動かし始める。
そこに彼の意志がない。胸に鈍痛がする。だが、激しい興奮の中、まだ、理性が保っていられたのは、その痛みがあったからだ。
なのに……。
「ひぅう、ううん———、あ、あ、あぅ、……はし、あぁうう、んんあ、たかは、しぃ」
「……委員長?」
俺の名前……。
「ふぁ……も、っと……たか、はし、ねが、い……」
「……っ!」
自分の名を呼ばれているのが分かった時、もう何も考えられなくて、委員長の身体を貪った。
何度も射精して、胸も陰茎も真っ赤になる程味わって、それから、キスをする。どこもかしこも溶けそうなのに、なんで、別の個体なのだろう。
首を噛んでしまえば、一つになれるかもしれない……。
無性に彼の首を噛みたくなって、そこに口を近付けた途端、委員長は首輪が外れないように拒否をした。
「……っ」
震えながら、首を抑える委員長を見て、俺は意識をはっきりと取り戻した。
性器を抜いて、委員長の様子を見た。まだ、覚醒仕切っていないのか、反応が薄い。
流れる涙は拒否の涙だろうか。
そんなに嫌か?
今まで、そんなに嫌いだった?
俺は……
「弥生……。弥生。俺を好きになって」
俺はこんなに好きなのになぁ。
両親ともに世界的な活躍をしている。と聞けば、皆が羨む事柄かもしれない。
父はアルファで様々な企業を運営する経営者兼社長、母は資産家の娘でありオメガ、そしてトップモデル。
華やかで何もかも自慢できるブランド家族。
だけど、そんなのは外側だけで、家族としての中身は空洞だ。
遠くの親より近くの使用人。生まれながらにその状況だから、それが淋しいと思うことなく育った。
だけど、学校へ通うと自分の家族は特殊なんだと気付く。他人の話で聞く家族というものは俺にとってはまるで本の物語のようで遠く憧れを抱いた。
自分の親には不思議とそれを求める事は無理だろうと達観していたけれど、自分の将来はそうはなりたくなかった。
どっかの誰かが金持ちになりたいと夢見るように、俺は普通の家庭に憧れた。そして、その家には自分の好きな人がいる事。
“俺”の周りには人が大勢いて、選び放題だが、選びたい人はいなかった。俺は自分の家族に似て、人を求める感覚が鈍感なのかもしれない。
アルファだと診断されて、より周りが俺に媚びを売ってくる。オメガの何人かにも擦り寄られた。擦り寄られて匂いを出されては、身体は興奮するものの、頭ではいつも冷めきっていた。
きっと、俺の中身は空洞でパーツが足りていない。
これでは、普通の家庭みたいな暮らしは無理か。そう心のどこかで諦めた考えが浮かぶのが辛かった。
そんな時、出会った。
生まれて初めての出会う“好きな匂い”。夢中になって追いかけた。
夏川 弥生。野暮ったい髪型に黒縁眼鏡で彼にピッタリの学級委員長をしている。似合いすぎて、ははっと笑ってしまうくらいだ。
いつもツンツンしていて、何かと怒ってくる。それくらい負けん気がなければ、進学校で学年二位などキープ出来ないだろう。
教室で休み時間も勉強する彼を横目で見る。委員長の姿を見ると、胸が痛くなる。
彼の普通な所、丁寧に食事をする所、返事はツンツンしながら真面目に返す所、頑張り屋なところ……
どこも、タイプで可愛いと思った。
こんなにいい匂いを互いに感じているのだから、きっと委員長も俺と同じ気持ちだと思った。
絶対そうだ。頭が溶けそうなくらいいい匂いがする。
彼を前にすると周りも見えないくらい浮足立つ。彼を抱くとドキドキして俺の胸がちゃんとあるのだと気付かされる。
二年生になり、中学の時に悩んでいた事が何だったのか思い出すこともなくなっていた。
なんて、馬鹿な事を悩んでいたのだろう。俺には委員長がいる。俺のオメガ。
もう、ぽっかり穴が開いた感じもしない。
だけど———……
「お前嫌い」
いつも同じことを言う。それも可愛いけれど、たまには違う言葉も聞きたい。
そう。俺は一度だって、彼が俺のことを嫌いだと思った事がなかった。運命すら感じていたのだ。
「お前なんか好きにならない」
そう言い担任の後ろに隠れる彼。
自分以外のアルファへの対抗心とショックとで怒ることしか出来なかった。
そのまま、行ってしまう彼を見て、頭を落とした。
「嘘だろ……」
ツンデレだと思っていた言葉が真実だった時、自分が如何に道化ていたのか分かった。
午後の授業を屋上でサボり、息苦しいまま、放課後まで彼を待った。
すると、委員長が荷物を取りに来た。だけど、俺を見てまた固まり、嫌そうな顔をする。
その顔をみて、今まで俺は、彼の事を何一つ分かっていなかった事を思い知らされた。
アルファとオメガはその匂いで自然と好感を持つとされる。自分がそうして彼に恋したように彼もそうだと思い込んでいた。
近づこうとした時に逃げられた。
追いかけるのは容易いのに、迷う。だけど、今追いかけなければ、次はもっと身体が重くなるだろう。迷いながら追いかけて、彼の腕を掴んだ。
掴んだ瞬間、びくりと彼の身体が驚いた。その反応が空しい。
彼の身体を抱きしめた。嫌われている事は分かっているのに、彼を抱きしめた途端、むせかえる匂いに頭が蕩けそうになるのが悲しかった。
オメガには発情期がある。
アルファである自分の匂いが引き金になった事は間違いない。委員長が突発的な発情期に入ったのだ。
一瞬我を忘れたように口づけしたが、外の風に自分を取り戻す。
「委員長……はっ、くそ。すげぇ匂い。大丈夫か?」
委員長の様子を見ると、急激な発情に表情がトロンと虚ろで焦点が合わない。身体も熱く火照っている。
キスだけで彼のズボンが濡れている……。
こんな状況の彼を放っておくわけには行かず、連絡して車に乗り込んだ。
自分用の抑制剤を飲むが、委員長の匂いに自分が自分でなくなりそうな飛ぶ感覚がする。その度、手を噛んで我慢した。委員長の親、学校に連絡するように運転手に伝える。
「くそっ……」
家に帰さなくてはと思っていたのに、俺の膝で唸っている委員長が意識なく自分の陰茎を擦り始める。
「ふぅ、あぁん……んん」
「———っ」
委員長の淫らな姿に頭が焼けそうになる。運転手に耳を塞ぐように伝えたが、意味がないだろう。
行き先を俺のマンションに変え、抱きかかえて、急いで部屋に入る。
興奮して足がガクガク震えた。
委員長をベッドに運び服を脱がせる。ズボンを脱がすと、もう何度か果てていて、ドロドロになっていた。その蕩けた下半身を見て、このままだと何をするか分からなくて、自分の陰茎を擦り射精する。
「……はぁ……? んあ、な、んで?」
視点が合わなかった委員長と少し目があった、彼は悲しそうな目をして、俺の身体に抱き着いてきた。
普段の委員長じゃない。
これは、単なる発情期だ。そう思っているのに、委員長から抱き締められるのが嬉しい。本当なら、このまま、この部屋で休んで、俺は外に出て待機するべきだ。
待機するべきなのに……。
「……っ」
委員長が俺の陰茎を掴んだ。そのまま、グニグ二と濡れそぼった後孔に当て始める。
「んっん、ん、んぁ……あ、あ」
性器の先端が当たるだけで、気持ちよさそうに腰を揺らして委員長の性器からトロトロと先走りが溢れる。
「あ……入んな、い?……ふぇ……、なんれ? なんれぇ? んんん、あんんっ」
「……」
「ほし……、い、んぁ……」
オメガの性……、求められているのは俺ではない……。なのに、どうしようもなく、この人が欲しい。
「……ごめん。無理はしないから」
我慢が出来ず、小さく謝りながら腰を進めた。発情期で蕩け切った内部は俺の性器が奥に入る度痙攣する。
「ふ、あ、ぁあ—————、あ、あ、ひぅううっ、あ、ぁあううっ」
……イってる。
委員長は、ピュッピュッと自分の意志とは関係なく性器から白濁を漏らし腹部を濡らした。
その様子にかぁっと後頭部が熱くなり、俺自身もラットに入ってしまう。
「———っ、はぁ、はぁ!」
オメガの発情期にあてられたラットはアルファも制御が難しい。思うがまま擦りたい。そこに精を出したい。そんな欲望が身体を埋め尽くす。
奥歯を噛みしめて、ゆるゆると動かし始める。
そこに彼の意志がない。胸に鈍痛がする。だが、激しい興奮の中、まだ、理性が保っていられたのは、その痛みがあったからだ。
なのに……。
「ひぅう、ううん———、あ、あ、あぅ、……はし、あぁうう、んんあ、たかは、しぃ」
「……委員長?」
俺の名前……。
「ふぁ……も、っと……たか、はし、ねが、い……」
「……っ!」
自分の名を呼ばれているのが分かった時、もう何も考えられなくて、委員長の身体を貪った。
何度も射精して、胸も陰茎も真っ赤になる程味わって、それから、キスをする。どこもかしこも溶けそうなのに、なんで、別の個体なのだろう。
首を噛んでしまえば、一つになれるかもしれない……。
無性に彼の首を噛みたくなって、そこに口を近付けた途端、委員長は首輪が外れないように拒否をした。
「……っ」
震えながら、首を抑える委員長を見て、俺は意識をはっきりと取り戻した。
性器を抜いて、委員長の様子を見た。まだ、覚醒仕切っていないのか、反応が薄い。
流れる涙は拒否の涙だろうか。
そんなに嫌か?
今まで、そんなに嫌いだった?
俺は……
「弥生……。弥生。俺を好きになって」
俺はこんなに好きなのになぁ。
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