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俺は、ズンズンと北の塔へと向かった。
「ホ、ホツ!? 一体どうしたと言うんだ!?」
アドルフ王子が俺を止めに入った。腕をグッと掴まれるだけで動かねぇが、気合だけで前に進もうとする。
俺の目には今、そこのキラキラの塔しか見えていないぃ!!
「行かせてくれ……そこに……そこに」
推しキャラがいるんだ!! 夢が終わってしまう前に動く推しキャラをこの目に収めなければ!
俺を止めるアドルフ王子とは違い、シドルの方は「ふーん」と面白そうな顔をした。
「ホツは、あそこの塔に何がいるのか分かって言ってるみたいだね? それも、モニター?とやらで見たの?」
シドルの猫目がギラリと輝く。そう言えばシドルは仲間には優しいキャラだが、仲間以外には容赦がない。何を考えているのか一番分かりにくいキャラだ。
「……」
内情をよく知っている様子を見せたのはマズイかもしれない。
一瞬しまった! と反省する。だけど、推しに会わずに夢から覚めたら絶対に後悔する。
返事に困っている俺に、シドルは笑った。
「アドルフ王子、いいじゃん。ここはホツの好きにさせてやったら?」
「え!?」
いいの? チョロ……っと思っていると、シドルがアドルフ王子にコソッと耳打ちする。何か良からぬ事を話している。
しばらく躊躇していたアドルフ王子も頷き、北の塔への許可が下りた。
何やら分からないが、簡単に許可が下りて助かった。
そうと決まったら、夢が覚める前に塔に行かなくては!!
鼻歌が出てしまいそうな俺に首を傾げるアドルフ王子。
高い塔の螺旋階段を上りながら、一つの厳重な扉の部屋に着いた。
「君がウキウキはしゃぐ理由が私にはさっぱり分からないのだが……それに、本当にこの中に入る覚悟があるのかい?」
アドルフ王子が鍵を開けながら言った。
うんうんうんこくこくこくこくと全力で首を縦にふる。
「……?」
「まぁ、いいじゃんじゃない?」
アドルフ王子が躊躇する中、シドルがアドルフ王子の持っている鍵を使ってカチャンと鍵を開けた。
その分厚いドアが微かに開いた瞬間、異常な冷気が流れ込んできた。
ゾワリと悪寒が走る。
……夢なのに、ゾワゾワと嫌な感じが背筋を走る。
部屋の中に入りたいのに、入っては駄目だと直感的に思えてしまう。これが……推しキャラのいる空間(聖域)か。
「知らない気配に敵意を剥き出しにしているな」
「……」
敵意。確かに知らない人間が急に入ってきたら推しも驚くだろう。だが、しかし、敵意如きで俺の推しへの気持ちは揺るがない。
部屋の中に入った。
その部屋は高い天井に小さい小窓が二つあるだけ。十分に部屋の床まで日光が当たらず部屋の中はどんよりと薄暗い。
その薄暗い中、端っこの方で動く物影が見えた。俺はその動く物影を見てワクワクしながらジッと見つめた。
「…………っ!!」
暗闇の中に二つの目。
き、きたぁ!!!
「ホワァァァア!!! キタこれぇ!! 黒い毛、赤い目、鋭い爪!! 美しいぃ~~~!!!」
「ホツ!?」
目の前に動く推しぃ!!ギラギラと警戒心むき出しでこっち見つめてくるぅ!!
「ホツ……!? この恐ろしい魔獣に何を言っているのだ!?」
アドルフ王子のいう事が興奮して耳に入ってこない。
「か、かわいいぃぃ」
俺はその黒い物体をうっとりと眺めた。
ゲーム通りだ。ゲーム通りの大きな黒猫。2メートルは超える大きな身体、黒い毛は長く、そして赤い目がギラギラと宝石のように輝いている。
だが、初対面で大声を出すべきではなかった。
今、目の前にいるのは大きな猫の形をした魔獣だが、現実世界の猫でも人間に爪を立てる事は見知った人間でもよくあること。
クマのキャラクターが可愛いと言って本物のクマに近づくのと同じ事。いや、それ以上に危険な事だったのだ。
興奮する俺に、シュッと風のような物が当たった。
「……へ?」
その瞬間、俺の腕から血がピュッと流れる。
い・た・い。
「っ!? ひぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇ!! いてぇぇ!! えぇぇ!? いてぇ!! なんで!?」
夢なのに、なんで痛い!? え!? 夢!? ゆめぇ!?
俺は腕を押さえてその場に蹲った。
アドルフ王子は急いで俺の前に立ち、呪文を唱える。
「ぐぅっ!!」
その瞬間、魔獣の首に付けられている首輪が締まっていく。暗くて興奮してよく分かっていなかったけれど色んな所に鎖が付けられている。
アドルフ王子の呪文が効いているのか魔獣はうめき声をあげる。
「あっ!! やめて!! アドルフ王子!!」
俺は立ち上がり魔獣を庇うようにして前に立った。
「ホツ!? どきなさいっ! そして、呪文が効いているうちに部屋から出るんだ」
「ごめんなさい! 大きな声を出した俺が悪いんです。今すぐ出て行きますから」
痛みを我慢しながら、魔獣の方へ振り向いた。
片目だけでも俺の顔一つ分がある、その大きな黒い猫。
本来、猫は自由な生き物なのに、鎖でがんじがらめに括られ、大きな身体に不似合いな空間に閉じ込められて辛いだろう。
一目見たら満足するかと思ったけれど、実際見た魔獣の状況に心が痛む。
なんて、後味悪い夢なんだ。
しかし、俺は彼に近づきすぎた。
呪文が効いているはずなのに、魔獣が俺めがけて飛んできた。そのデカい真っ黒い塊に俺は地面へと押し付けられた。
「ひっくぅ!」
「ホツッ!」
魔獣の尖った爪が俺の肩に突き刺さる。
「いってぇぇえええ!!!」
だから、夢なのに、なんでこんなに痛いんだよぉ!!!
俺、痛いのめっちゃ嫌いなんだって!! 血を見るのも嫌なんだけど!!
「し、死ぬぅ……うぅう……」
目尻からダラダラと涙がこぼれる。
もう、これ、夢の痛さじゃない。激痛だ。
真上を見ると、またアドルフ王子の呪文が効いて苦しそうな魔獣のドアップがある。だが、獲物である俺の肩を離そうとはしない。
怖い。
「……っ!!」
「な~んだ。ホツって本性隠しているかと思ったら、全然そんな事ないじゃん。本当にただの一般人でがっかりしちゃった」
呪文を唱えているアドフル王子の横でシドルの飄々とした声が聞こえる。
んな、呑気な事言って……!!
シドルは鞘から剣を取り出した。そして、魔獣に剣を向ける。……まさか。
「……おいっ!! やめろ!! 剣を下ろせ!!」
「はぁ!? ホツ、そのままだと肩壊れるよ。それに噛みつかれたら死んじゃうんだよ?」
そう言って、シドルは魔獣に剣を突き刺そうとする。
「さっきから魔獣なんか庇って変なの~」
「……っ!!」
だから、これは悪いモノじゃないんだって!!
「ぐぐぐっぐぐ……いてぇ、いてぇ……俺、そういうタイプじゃねぇけど」
お……男みせねばぁ!
涙ぐみながら、俺は腕を動かして魔獣の身体を抱きしめた。抱きしめたことで分かるけれど、この黒い毛で隠された身体は傷だらけだった。
「……っ悪かった、です。ごめん。ごめんなさい」
「……ガルルルル…」
「貴方が傷つく前に退いて欲しい」
魔獣の身体を撫でながら、どうか落ち着いて欲しいと願う。
魔獣の目と合った。赤い目。不吉な魔の目として恐れられている目だ。
敵意なんて向けられた事なかったから分からないけれど…。俺に敵意を向けている。
だけど、俺は“知っている”
この魔獣は言葉が通じる事を。人間が思っている事、企んでいる事、敵意を向けてくる事、全て彼は分かっているのだ。
「お願いです……」
魔獣の赤い目が少しだけ見開かれた。
む、無理か……。一般人如きが魔獣を止められるわけ……
「……え?」
すると、俺の肩に置かれた前足が軽くなった。
そう思った時、シドルが魔獣の身体をドカリと蹴飛ばした。さらにアドルフ王子が魔獣に電撃を食らわせる。
「……あっ……!」
「ほら、ホツ、今のうちに部屋の外に出るよ!」
アドルフが片手で魔獣に電撃魔法を与えながら、俺の腰を掴んで立たせようとする。しかし、シドルが剣を向けている姿が目に入る。
立ち上がってアドルフの手を振り払った。痛みの限界ピークながら、俺は魔獣へと近づいた。
「ホツ!?」
「……へ……へへ……へ」
電撃に苦しむ魔獣の身体にふわりと覆いかぶさった。
あ——……夢ってこんなに痛いんかぁ……??????
そんな風に思いながら、俺の意識は途絶えた。
「ホ、ホツ!? 一体どうしたと言うんだ!?」
アドルフ王子が俺を止めに入った。腕をグッと掴まれるだけで動かねぇが、気合だけで前に進もうとする。
俺の目には今、そこのキラキラの塔しか見えていないぃ!!
「行かせてくれ……そこに……そこに」
推しキャラがいるんだ!! 夢が終わってしまう前に動く推しキャラをこの目に収めなければ!
俺を止めるアドルフ王子とは違い、シドルの方は「ふーん」と面白そうな顔をした。
「ホツは、あそこの塔に何がいるのか分かって言ってるみたいだね? それも、モニター?とやらで見たの?」
シドルの猫目がギラリと輝く。そう言えばシドルは仲間には優しいキャラだが、仲間以外には容赦がない。何を考えているのか一番分かりにくいキャラだ。
「……」
内情をよく知っている様子を見せたのはマズイかもしれない。
一瞬しまった! と反省する。だけど、推しに会わずに夢から覚めたら絶対に後悔する。
返事に困っている俺に、シドルは笑った。
「アドルフ王子、いいじゃん。ここはホツの好きにさせてやったら?」
「え!?」
いいの? チョロ……っと思っていると、シドルがアドルフ王子にコソッと耳打ちする。何か良からぬ事を話している。
しばらく躊躇していたアドルフ王子も頷き、北の塔への許可が下りた。
何やら分からないが、簡単に許可が下りて助かった。
そうと決まったら、夢が覚める前に塔に行かなくては!!
鼻歌が出てしまいそうな俺に首を傾げるアドルフ王子。
高い塔の螺旋階段を上りながら、一つの厳重な扉の部屋に着いた。
「君がウキウキはしゃぐ理由が私にはさっぱり分からないのだが……それに、本当にこの中に入る覚悟があるのかい?」
アドルフ王子が鍵を開けながら言った。
うんうんうんこくこくこくこくと全力で首を縦にふる。
「……?」
「まぁ、いいじゃんじゃない?」
アドルフ王子が躊躇する中、シドルがアドルフ王子の持っている鍵を使ってカチャンと鍵を開けた。
その分厚いドアが微かに開いた瞬間、異常な冷気が流れ込んできた。
ゾワリと悪寒が走る。
……夢なのに、ゾワゾワと嫌な感じが背筋を走る。
部屋の中に入りたいのに、入っては駄目だと直感的に思えてしまう。これが……推しキャラのいる空間(聖域)か。
「知らない気配に敵意を剥き出しにしているな」
「……」
敵意。確かに知らない人間が急に入ってきたら推しも驚くだろう。だが、しかし、敵意如きで俺の推しへの気持ちは揺るがない。
部屋の中に入った。
その部屋は高い天井に小さい小窓が二つあるだけ。十分に部屋の床まで日光が当たらず部屋の中はどんよりと薄暗い。
その薄暗い中、端っこの方で動く物影が見えた。俺はその動く物影を見てワクワクしながらジッと見つめた。
「…………っ!!」
暗闇の中に二つの目。
き、きたぁ!!!
「ホワァァァア!!! キタこれぇ!! 黒い毛、赤い目、鋭い爪!! 美しいぃ~~~!!!」
「ホツ!?」
目の前に動く推しぃ!!ギラギラと警戒心むき出しでこっち見つめてくるぅ!!
「ホツ……!? この恐ろしい魔獣に何を言っているのだ!?」
アドルフ王子のいう事が興奮して耳に入ってこない。
「か、かわいいぃぃ」
俺はその黒い物体をうっとりと眺めた。
ゲーム通りだ。ゲーム通りの大きな黒猫。2メートルは超える大きな身体、黒い毛は長く、そして赤い目がギラギラと宝石のように輝いている。
だが、初対面で大声を出すべきではなかった。
今、目の前にいるのは大きな猫の形をした魔獣だが、現実世界の猫でも人間に爪を立てる事は見知った人間でもよくあること。
クマのキャラクターが可愛いと言って本物のクマに近づくのと同じ事。いや、それ以上に危険な事だったのだ。
興奮する俺に、シュッと風のような物が当たった。
「……へ?」
その瞬間、俺の腕から血がピュッと流れる。
い・た・い。
「っ!? ひぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇ!! いてぇぇ!! えぇぇ!? いてぇ!! なんで!?」
夢なのに、なんで痛い!? え!? 夢!? ゆめぇ!?
俺は腕を押さえてその場に蹲った。
アドルフ王子は急いで俺の前に立ち、呪文を唱える。
「ぐぅっ!!」
その瞬間、魔獣の首に付けられている首輪が締まっていく。暗くて興奮してよく分かっていなかったけれど色んな所に鎖が付けられている。
アドルフ王子の呪文が効いているのか魔獣はうめき声をあげる。
「あっ!! やめて!! アドルフ王子!!」
俺は立ち上がり魔獣を庇うようにして前に立った。
「ホツ!? どきなさいっ! そして、呪文が効いているうちに部屋から出るんだ」
「ごめんなさい! 大きな声を出した俺が悪いんです。今すぐ出て行きますから」
痛みを我慢しながら、魔獣の方へ振り向いた。
片目だけでも俺の顔一つ分がある、その大きな黒い猫。
本来、猫は自由な生き物なのに、鎖でがんじがらめに括られ、大きな身体に不似合いな空間に閉じ込められて辛いだろう。
一目見たら満足するかと思ったけれど、実際見た魔獣の状況に心が痛む。
なんて、後味悪い夢なんだ。
しかし、俺は彼に近づきすぎた。
呪文が効いているはずなのに、魔獣が俺めがけて飛んできた。そのデカい真っ黒い塊に俺は地面へと押し付けられた。
「ひっくぅ!」
「ホツッ!」
魔獣の尖った爪が俺の肩に突き刺さる。
「いってぇぇえええ!!!」
だから、夢なのに、なんでこんなに痛いんだよぉ!!!
俺、痛いのめっちゃ嫌いなんだって!! 血を見るのも嫌なんだけど!!
「し、死ぬぅ……うぅう……」
目尻からダラダラと涙がこぼれる。
もう、これ、夢の痛さじゃない。激痛だ。
真上を見ると、またアドルフ王子の呪文が効いて苦しそうな魔獣のドアップがある。だが、獲物である俺の肩を離そうとはしない。
怖い。
「……っ!!」
「な~んだ。ホツって本性隠しているかと思ったら、全然そんな事ないじゃん。本当にただの一般人でがっかりしちゃった」
呪文を唱えているアドフル王子の横でシドルの飄々とした声が聞こえる。
んな、呑気な事言って……!!
シドルは鞘から剣を取り出した。そして、魔獣に剣を向ける。……まさか。
「……おいっ!! やめろ!! 剣を下ろせ!!」
「はぁ!? ホツ、そのままだと肩壊れるよ。それに噛みつかれたら死んじゃうんだよ?」
そう言って、シドルは魔獣に剣を突き刺そうとする。
「さっきから魔獣なんか庇って変なの~」
「……っ!!」
だから、これは悪いモノじゃないんだって!!
「ぐぐぐっぐぐ……いてぇ、いてぇ……俺、そういうタイプじゃねぇけど」
お……男みせねばぁ!
涙ぐみながら、俺は腕を動かして魔獣の身体を抱きしめた。抱きしめたことで分かるけれど、この黒い毛で隠された身体は傷だらけだった。
「……っ悪かった、です。ごめん。ごめんなさい」
「……ガルルルル…」
「貴方が傷つく前に退いて欲しい」
魔獣の身体を撫でながら、どうか落ち着いて欲しいと願う。
魔獣の目と合った。赤い目。不吉な魔の目として恐れられている目だ。
敵意なんて向けられた事なかったから分からないけれど…。俺に敵意を向けている。
だけど、俺は“知っている”
この魔獣は言葉が通じる事を。人間が思っている事、企んでいる事、敵意を向けてくる事、全て彼は分かっているのだ。
「お願いです……」
魔獣の赤い目が少しだけ見開かれた。
む、無理か……。一般人如きが魔獣を止められるわけ……
「……え?」
すると、俺の肩に置かれた前足が軽くなった。
そう思った時、シドルが魔獣の身体をドカリと蹴飛ばした。さらにアドルフ王子が魔獣に電撃を食らわせる。
「……あっ……!」
「ほら、ホツ、今のうちに部屋の外に出るよ!」
アドルフが片手で魔獣に電撃魔法を与えながら、俺の腰を掴んで立たせようとする。しかし、シドルが剣を向けている姿が目に入る。
立ち上がってアドルフの手を振り払った。痛みの限界ピークながら、俺は魔獣へと近づいた。
「ホツ!?」
「……へ……へへ……へ」
電撃に苦しむ魔獣の身体にふわりと覆いかぶさった。
あ——……夢ってこんなに痛いんかぁ……??????
そんな風に思いながら、俺の意識は途絶えた。
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