65 / 115
事務室の真面目くん
次の日の朝、アックスは昨日同様、門まで俺を迎えに来ていた。
「アックス、お待たせしました!」
「セラおはよう。ちょうど用事が終わったとこだから、気にしなくていい。」
そうはいっても寒空の下待たせたことは事実だ。俺は急いでアックスに駆け寄った。
「今日はこのまま事務室に案内する。こっちだ。」
「はい、お願いします。」
歩いていると、父が案内してくれた施設が並んでいる場所に出た。地図を思い出しつつ見回すが、まだどこにどの部署があるのかさっぱり分からない。
コンコン
「失礼する。」
アックスがノックの音と同時に事務室へ入った。
昨日の夕方に訪れた際には、事務員が2人席にいたが、今日は10人程が席に座っている。皆資料とにらめっこしていて、文官棟に近いものを感じる。
(あ、なんか落ち着く。)
アックスが俺を皆に紹介している間も屈強な騎士が数名出入りしている姿が見えるが、事務員達の雰囲気は文官に近い。
「セラ・マニエラです。文官棟で手伝いをしています。今日はご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願いします。」
俺が頭を下げると、眼鏡を掛けた40代くらいの男性が「よろしくね。」とほほ笑んだ。
「私はここの事務室長をしているんだ。団長からざっくりは聞いてるから、今日は見学だと思って肩の力を抜いてね。」
「ありがとうございます。」
(良かった。物腰が柔らかくて優しそうな人だ。)
アックスは室長に話しかける。
「セラをよろしく頼む。夕方4時に迎えに来るので、また会議室を予約したい。」
「了解。じゃ、また後でね。」
(アックス、今日はお昼来ないんだ。)
忙しい立場でありながら俺の世話係もしなきゃいけない彼に少し申し訳なさを感じる。アックスは「またな。」と俺に軽く手を振り、事務室から出ていった。
「さ~て、セラ君は昨日は武器管理課だったんだね。マニエラさんの息子さんだって?」
「そうなんです。父がいつもお世話になってます。」
「彼は優秀だってガンダス課長から聞いてるよ。さ、席を用意してあるからね。座って座って。」
室長は俺を奥の席に案内すると、隣の青年に声を掛けた。彼は俺と同じくらいの歳だろうか。顔が他の人達に比べ幼い。
「オリア君、隣の席のセラ君だよ。」
「はい。さっき聞いていました。」
「いろいろ案内してあげてね。急ぎの仕事は他に振り分けておいたから。」
「え、俺の仕事……。」
「君は働きすぎだから、今日くらいはゆっくりしてくれないと。さ、あとはお任せするからね。」
「……はい。」
それから室長は俺とオリアを残して席へ戻った。今紹介されたばかりの彼を前に、何を話せばよいか分からずシーンとした空気が流れる。
(もしかしなくても、俺ってオリアさんにとってすごく迷惑なんじゃ……。)
特に招かれてここへ来たわけではない。見るからに忙しそうな事務室で、俺はお荷物でしかないだろう。
しかし、ずっとだんまりもどうかと、話し掛ける。
「あの、オリアさん?」
「あ、ああ……。では案内をする。」
オリアはバッとこちらを向き、焦ったように奥の会議室を指差した。
「ここが会議室だ。説明はいるか?」
「いえ。昨日トロントさんとここで報告書を書いたので。」
「そ、そうだったな。では、次!」
オリアは真面目な青年なようで、俺を次々といろんな場所に案内する。
そして、事務室に繋がっている全ての部屋を見た後は、普段の仕事内容について説明してくれた。文官棟とは違った書類の内容が面白く、つい質問までしてしまったが、彼は俺にも理解しやすいよう丁寧に答えてくれた。
「む……久しぶりに来たが、やはり人が多いな。」
そして昼休み。俺はそのままオリアと騎士棟で昼食を食べることになった。
「マニエラ、君は何を食べる?」
「えっと、これにします。」
食堂は今日も混んでいて席はほぼ埋まっているが、昨日の件で皆が早々に食べ終わることを知っているため、俺はゆっくりとメニューを選ぶ。
城の共通の食堂と違って、ここでは何個かあるセットニューを選ぶ方式だ。そして足りなければ自分で自由に主食や副菜を追加できるようになっている。
俺は昨日は揚物を選んだので、今日は少し控え目にオムレツを選んだが、オリアが指摘してきた。
「それだけだと少ないだろう。あちらで追加もできるから、してくるといい。」
「分かりました。」
まだ午前中しか接していないので、定かではないが、彼は世話焼きな体質らしい。
午前も階段を降りる時はさりげなく前を歩いたり、この食堂へ来る時も騎士達にぶつからないように手で俺をガードする場面が何度もあった。
2人で席に着く。彼は俺が取り損ねていたスプーンや手拭きの紙なども持ってきていた。
「ほら、スプーンの方が食べやすいだろう。」
「ありがとうございます。あの、オリアさんって妹か弟がいますか?」
「ああ、いるが……なんで分かるんだ。」
「今もこうやって助けてくれますし、世話が慣れてそうな感じがしたので。」
「マニエラは、なんだか世話を焼きたくなる。妹に少し似ている。」
(妹がいるのか。ていうか、似てるって雰囲気のことだよね?)
「俺とは歳が10離れていて、今は9歳なんだが、仕事で忙しくてずいぶん会えていない。」
「ということは、オリアは19歳なんですか?私と一緒ですね。」
「そ、そうなのか?マニエラは俺よりもっと下かと思っていた。すまない。」
言わなければ俺には分からないことであるが、真面目なオリアは頭を下げて勘違いしていたことを謝った。
「気にしないで下さい。よく幼く見られるんです。身長も低いし。」
「そんなことはない!俺は大きいが、マニエラは……普通だ!」
「……ふふっ、はは、普通って……!」
オリアは、言い方が良くなかったと呟き焦っている。そんな彼に気にするなと笑いかける。
「オリアさん笑わせないで下さいよ。」
「『さん』はいらない。あと、同じ歳なんだ…敬語はいらないし、もっと砕けた話し方でいい。」
「あ……そ、そう?じゃあオリアって呼ぶね。俺も、セラって呼んでね。」
「ああ。おい、付いているぞ。」
オリアはそう言って俺の口元を紙で拭った。
「全く、19にもなって。」
呆れたセリフを言いながら、彼の顔は嬉しそうに見えた。
(生粋のお兄ちゃんタイプだな。)
俺はラルクに続き、また兄が増えたような感じがして、少しむず痒かった。
昼食を終え、事務室に帰るとオリアの机にあった書類は全て無くなっていた。
「午後に確認しようと思ってたのに!」
慌てて書類を探すオリアに、隣の席に座る事務員が飲み物を片手に話しかけてきた。
「ああ~、これなら私がやっておいたよ。」
「なぜですか!」
「元々私の仕事を手伝ってもらってたわけだしね。気にしなくていいよ。」
「ですが……自分から申し出たのに。」
「いいからいいから。今日は彼にいろんな仕事を見せてあげないと。あ、運動場を案内したら?オリアは今日行ってないだろ?」
「それは仕事終わりに……、」
「本来なら仕事中に行かなきゃいけないってきまりだろ?いいから、ほら、行っておいで。」
「……はい。」
オリアは俯いて返事をすると、俺に、行くぞと声を掛けて事務室から出ていった。
「アックス、お待たせしました!」
「セラおはよう。ちょうど用事が終わったとこだから、気にしなくていい。」
そうはいっても寒空の下待たせたことは事実だ。俺は急いでアックスに駆け寄った。
「今日はこのまま事務室に案内する。こっちだ。」
「はい、お願いします。」
歩いていると、父が案内してくれた施設が並んでいる場所に出た。地図を思い出しつつ見回すが、まだどこにどの部署があるのかさっぱり分からない。
コンコン
「失礼する。」
アックスがノックの音と同時に事務室へ入った。
昨日の夕方に訪れた際には、事務員が2人席にいたが、今日は10人程が席に座っている。皆資料とにらめっこしていて、文官棟に近いものを感じる。
(あ、なんか落ち着く。)
アックスが俺を皆に紹介している間も屈強な騎士が数名出入りしている姿が見えるが、事務員達の雰囲気は文官に近い。
「セラ・マニエラです。文官棟で手伝いをしています。今日はご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願いします。」
俺が頭を下げると、眼鏡を掛けた40代くらいの男性が「よろしくね。」とほほ笑んだ。
「私はここの事務室長をしているんだ。団長からざっくりは聞いてるから、今日は見学だと思って肩の力を抜いてね。」
「ありがとうございます。」
(良かった。物腰が柔らかくて優しそうな人だ。)
アックスは室長に話しかける。
「セラをよろしく頼む。夕方4時に迎えに来るので、また会議室を予約したい。」
「了解。じゃ、また後でね。」
(アックス、今日はお昼来ないんだ。)
忙しい立場でありながら俺の世話係もしなきゃいけない彼に少し申し訳なさを感じる。アックスは「またな。」と俺に軽く手を振り、事務室から出ていった。
「さ~て、セラ君は昨日は武器管理課だったんだね。マニエラさんの息子さんだって?」
「そうなんです。父がいつもお世話になってます。」
「彼は優秀だってガンダス課長から聞いてるよ。さ、席を用意してあるからね。座って座って。」
室長は俺を奥の席に案内すると、隣の青年に声を掛けた。彼は俺と同じくらいの歳だろうか。顔が他の人達に比べ幼い。
「オリア君、隣の席のセラ君だよ。」
「はい。さっき聞いていました。」
「いろいろ案内してあげてね。急ぎの仕事は他に振り分けておいたから。」
「え、俺の仕事……。」
「君は働きすぎだから、今日くらいはゆっくりしてくれないと。さ、あとはお任せするからね。」
「……はい。」
それから室長は俺とオリアを残して席へ戻った。今紹介されたばかりの彼を前に、何を話せばよいか分からずシーンとした空気が流れる。
(もしかしなくても、俺ってオリアさんにとってすごく迷惑なんじゃ……。)
特に招かれてここへ来たわけではない。見るからに忙しそうな事務室で、俺はお荷物でしかないだろう。
しかし、ずっとだんまりもどうかと、話し掛ける。
「あの、オリアさん?」
「あ、ああ……。では案内をする。」
オリアはバッとこちらを向き、焦ったように奥の会議室を指差した。
「ここが会議室だ。説明はいるか?」
「いえ。昨日トロントさんとここで報告書を書いたので。」
「そ、そうだったな。では、次!」
オリアは真面目な青年なようで、俺を次々といろんな場所に案内する。
そして、事務室に繋がっている全ての部屋を見た後は、普段の仕事内容について説明してくれた。文官棟とは違った書類の内容が面白く、つい質問までしてしまったが、彼は俺にも理解しやすいよう丁寧に答えてくれた。
「む……久しぶりに来たが、やはり人が多いな。」
そして昼休み。俺はそのままオリアと騎士棟で昼食を食べることになった。
「マニエラ、君は何を食べる?」
「えっと、これにします。」
食堂は今日も混んでいて席はほぼ埋まっているが、昨日の件で皆が早々に食べ終わることを知っているため、俺はゆっくりとメニューを選ぶ。
城の共通の食堂と違って、ここでは何個かあるセットニューを選ぶ方式だ。そして足りなければ自分で自由に主食や副菜を追加できるようになっている。
俺は昨日は揚物を選んだので、今日は少し控え目にオムレツを選んだが、オリアが指摘してきた。
「それだけだと少ないだろう。あちらで追加もできるから、してくるといい。」
「分かりました。」
まだ午前中しか接していないので、定かではないが、彼は世話焼きな体質らしい。
午前も階段を降りる時はさりげなく前を歩いたり、この食堂へ来る時も騎士達にぶつからないように手で俺をガードする場面が何度もあった。
2人で席に着く。彼は俺が取り損ねていたスプーンや手拭きの紙なども持ってきていた。
「ほら、スプーンの方が食べやすいだろう。」
「ありがとうございます。あの、オリアさんって妹か弟がいますか?」
「ああ、いるが……なんで分かるんだ。」
「今もこうやって助けてくれますし、世話が慣れてそうな感じがしたので。」
「マニエラは、なんだか世話を焼きたくなる。妹に少し似ている。」
(妹がいるのか。ていうか、似てるって雰囲気のことだよね?)
「俺とは歳が10離れていて、今は9歳なんだが、仕事で忙しくてずいぶん会えていない。」
「ということは、オリアは19歳なんですか?私と一緒ですね。」
「そ、そうなのか?マニエラは俺よりもっと下かと思っていた。すまない。」
言わなければ俺には分からないことであるが、真面目なオリアは頭を下げて勘違いしていたことを謝った。
「気にしないで下さい。よく幼く見られるんです。身長も低いし。」
「そんなことはない!俺は大きいが、マニエラは……普通だ!」
「……ふふっ、はは、普通って……!」
オリアは、言い方が良くなかったと呟き焦っている。そんな彼に気にするなと笑いかける。
「オリアさん笑わせないで下さいよ。」
「『さん』はいらない。あと、同じ歳なんだ…敬語はいらないし、もっと砕けた話し方でいい。」
「あ……そ、そう?じゃあオリアって呼ぶね。俺も、セラって呼んでね。」
「ああ。おい、付いているぞ。」
オリアはそう言って俺の口元を紙で拭った。
「全く、19にもなって。」
呆れたセリフを言いながら、彼の顔は嬉しそうに見えた。
(生粋のお兄ちゃんタイプだな。)
俺はラルクに続き、また兄が増えたような感じがして、少しむず痒かった。
昼食を終え、事務室に帰るとオリアの机にあった書類は全て無くなっていた。
「午後に確認しようと思ってたのに!」
慌てて書類を探すオリアに、隣の席に座る事務員が飲み物を片手に話しかけてきた。
「ああ~、これなら私がやっておいたよ。」
「なぜですか!」
「元々私の仕事を手伝ってもらってたわけだしね。気にしなくていいよ。」
「ですが……自分から申し出たのに。」
「いいからいいから。今日は彼にいろんな仕事を見せてあげないと。あ、運動場を案内したら?オリアは今日行ってないだろ?」
「それは仕事終わりに……、」
「本来なら仕事中に行かなきゃいけないってきまりだろ?いいから、ほら、行っておいで。」
「……はい。」
オリアは俯いて返事をすると、俺に、行くぞと声を掛けて事務室から出ていった。
あなたにおすすめの小説
異世界転移した元コンビニ店長は、獣人騎士様に嫁入りする夢は……見ない!
めがねあざらし
BL
過労死→異世界転移→体液ヒーラー⁈
社畜すぎて魂が擦り減っていたコンビニ店長・蓮は、女神の凡ミスで異世界送りに。
もらった能力は“全言語理解”と“回復力”!
……ただし、回復スキルの発動条件は「体液経由」です⁈
キスで癒す? 舐めて治す? そんなの変態じゃん!
出会ったのは、狼耳の超絶無骨な騎士・ロナルドと、豹耳騎士・ルース。
最初は“保護対象”だったのに、気づけば戦場の最前線⁈
攻めも受けも騒がしい異世界で、蓮の安眠と尊厳は守れるのか⁉
--------------------
※現在同時掲載中の「捨てられΩ、癒しの異能で獣人将軍に囲われてます!?」の元ネタです。出しちゃった!
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
処刑される悪役令息に転生したらなぜか推しの騎士団長がグイグイ近づいてくる
猫に小判
BL
交通事故で死んだはずの会社員・田中悠人は、気がつくとBL小説『恋と陰謀~はじまりは夜に~』の世界に転生していた。
しかも転生先は、原作で処刑される悪役令息エリオット。
当然そんな未来は回避したい。
原作知識を頼りに慎重に立ち回るつもりだったのに、気づけば王宮を揺るがす事件に巻き込まれていき――。
さらに困ったことに、原作で一番の推しだった騎士団長ガイウスがやたらと距離を詰めてきて……?
平穏に生きたい元悪役令息と、過保護な騎士団長がじれじれ距離を縮める話。
ガイウス(騎士団長)×エリオット(元悪役令息)
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている
迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。
読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)
魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。
ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。
それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。
それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。
勘弁してほしい。
僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。
恋愛騎士物語1~孤独な騎士の婚活日誌~
凪瀬夜霧
BL
「綺麗な息子が欲しい」という実母の無茶な要求で、ランバートは女人禁制、男性結婚可の騎士団に入団する。
そこで出会った騎兵府団長ファウストと、部下より少し深く、けれども恋人ではない微妙な距離感での心地よい関係を築いていく。
友人とも違う、部下としては近い、けれど恋人ほど踏み込めない。そんなもどかしい二人が、沢山の事件を通してゆっくりと信頼と気持ちを育て、やがて恋人になるまでの物語。
メインCP以外にも、個性的で楽しい仲間や上司達の複数CPの物語もあります。活き活きと生きるキャラ達も一緒に楽しんで頂けると嬉しいです。
ー!注意!ー
*複数のCPがおります。メインCPだけを追いたい方には不向きな作品かと思います。
【新版】転生悪役モブは溺愛されんでいいので死にたくない!
煮卵
BL
ゲーム会社に勤めていた俺はゲームの世界の『婚約破棄』イベントの混乱で殺されてしまうモブに転生した。
処刑の原因となる婚約破棄を避けるべく王子に友人として接近。
なんか数ヶ月おきに繰り返される「恋人や出会いのためのお祭り」をできる限り第二皇子と過ごし、
婚約破棄の原因となる主人公と出会うきっかけを徹底的に排除する。
最近では監視をつけるまでもなくいつも一緒にいたいと言い出すようになった・・・
やんごとなき血筋のハンサムな王子様を淑女たちから遠ざけ男の俺とばかり過ごすように
仕向けるのはちょっと申し訳ない気もしたが、俺の運命のためだ。仕方あるまい。
クレバーな立ち振る舞いにより、俺の死亡フラグは完全に回避された・・・
と思ったら、婚約の儀の当日、「私には思い人がいるのです」
と言いやがる!一体誰だ!?
その日の夜、俺はゲームの告白イベントがある薔薇園に呼び出されて・・・
ーーーーーーーー
この作品は以前投稿した「転生悪役モブは溺愛されんで良いので死にたくない!」に
加筆修正を加えたものです。
リュシアンの転生前の設定や主人公二人の出会いのシーンを追加し、
あまり描けていなかったキャラクターのシーンを追加しています。
展開が少し変わっていますので新しい小説として投稿しています。
続編出ました
転生悪役令嬢は溺愛されんでいいので推しカプを見守りたい! https://www.alphapolis.co.jp/novel/687110240/826989668
ーーーー
校正・文体の調整に生成AIを利用しています。
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。