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新月の章 鮮血ヲ喰ライシ断罪ノ鎌
懐事情
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旅には沢山の資金が必要だ。昔、何かの本で読んだ。最低限の食料、医薬品、護身用の武器、宿代、その他諸々。おとといの馬車代もその例。
この大陸ではどの国も封建制が主流だが半世紀前からは新興財閥、べネット商会によって、商品の流通が増加、各国家は貨幣の鋳造量を増加させ、ここ20年ほどで、大幅な経済発展を遂げる。 人々の生活は向上した。農奴は税を直接納めて、自分達が作った作物を売却。得た資金を蓄えて自営農家になることもしばしばあるとか。都市でも商売業ががますます活躍しだす。
しかし貨幣が流通した結果、経済格差が広がり、同じ身分内でもそれが起きた。商売に失敗したり、目に見える資金力を有効活用せず、散財したり。封建制度のまま、資本主義を取り入れた結果、現在のヒエラルキーは曖昧となっている。
曖昧とはいったが王の下には中央貴族と辺境貴族がおり、それぞれ四つの等級がある。
次に官僚、騎士。これらは世襲できず、優秀な市民が試験に合格することでなれる。ただ、親が子供に自身の技術を教えるので段々固定階層化しているのが懸念される。
最後に庶民階層は三民と呼ばれる、都市民、町民、農民だ。べネット商会は都市民で不動の地位を築き上げ今や貴族と同等かそれ以上の権力を掌握している。
貴族は領主裁判権を持っているのだが、影響力は弱っているのは明白だ。
話はそれたがつまり何を言いたいか。
「金がない」
大事なことなので、もう一度、金がないのだ。さっきまで散々お偉い学者の演説みたいな考えをしていたが結局の所、ただ現実逃避したかっただけ!
でも考えを脱線したおかげでよく分かった。急速的な貨幣経済の発展は不安定な収入を糧とする俺ら旅人の財布を圧迫すると!
おまけに田舎と違い、帝都で労働をするには東西南北に設置されているギルドに登録する必要がある。なんでも、過去に登録が曖昧だったせいでギルドの傭兵がやりたい放題やっていたのにその事態を把握するのに手間取ったらしい。収拾がついてから帝国議会でこの議題が問われた。提唱したのは意外にも王族だそうだ。
宿屋の主人に教えてもらった。あくまで、主観的推測に過ぎないが大貴族に魔導師、商会の影響で、ベルギウス王家は国内三大勢力に比べ影が薄くなっている。ここらで挽回したいのだろう。
ちなみにいきさつはこうだ。2日前に到着してからは、まずこの都市の情報集めに専念しようと思い、そのための拠点探しから始めた。帝都は広大な城壁に囲まれ、縦横3つずつの合計9つのブロックから成り立っている。中央が王族、入り口がある東西南北が平民階層、残りの、北東、北西、南東、南西が貴族、騎士階級が暮らしている。
とりあえず、宿を探してみたが、まぁ、高い高い。普通の宿も一泊飯無し八千ウォルス。馬車代金と同等だった………。旅は基本的に拠点を定めたら一週間分の資金はとっておかなければいけない。ここに来る前の町では一週間七千ウォルスと最低限の飯代でことはすんだがさすが都会だ。同じ国でも物価に差がある。
野宿する場所もないし、風呂屋が近い所がよかったので北の入口にあるべネット商会経営の安宿(一泊三千ウォルス)を借りた。2階建てで1階が酒場、2階が宿泊施設になっている。部屋は案外窓からの眺めも良く、星空や三つの月がちょうど綺麗に見える方角だ。絵になりそうだな。
もちろん安いのには理由はある。北の門近辺はとある理由から商人の通行が滞っており客足も遠のいてしまった。なので期間限定サービスらしい。町の三倍価格だがな!
こうして一日経過、二日目は旅の疲れで爆睡。
それで現在に至る。一人旅で虚しいせいか誰もいないのに何かに語りかけている俺。
なけなしの財布(六千ウォルス)を握りしめて……………。
「とりあえず登録にいくか」
まずは資金集めだ。
この大陸ではどの国も封建制が主流だが半世紀前からは新興財閥、べネット商会によって、商品の流通が増加、各国家は貨幣の鋳造量を増加させ、ここ20年ほどで、大幅な経済発展を遂げる。 人々の生活は向上した。農奴は税を直接納めて、自分達が作った作物を売却。得た資金を蓄えて自営農家になることもしばしばあるとか。都市でも商売業ががますます活躍しだす。
しかし貨幣が流通した結果、経済格差が広がり、同じ身分内でもそれが起きた。商売に失敗したり、目に見える資金力を有効活用せず、散財したり。封建制度のまま、資本主義を取り入れた結果、現在のヒエラルキーは曖昧となっている。
曖昧とはいったが王の下には中央貴族と辺境貴族がおり、それぞれ四つの等級がある。
次に官僚、騎士。これらは世襲できず、優秀な市民が試験に合格することでなれる。ただ、親が子供に自身の技術を教えるので段々固定階層化しているのが懸念される。
最後に庶民階層は三民と呼ばれる、都市民、町民、農民だ。べネット商会は都市民で不動の地位を築き上げ今や貴族と同等かそれ以上の権力を掌握している。
貴族は領主裁判権を持っているのだが、影響力は弱っているのは明白だ。
話はそれたがつまり何を言いたいか。
「金がない」
大事なことなので、もう一度、金がないのだ。さっきまで散々お偉い学者の演説みたいな考えをしていたが結局の所、ただ現実逃避したかっただけ!
でも考えを脱線したおかげでよく分かった。急速的な貨幣経済の発展は不安定な収入を糧とする俺ら旅人の財布を圧迫すると!
おまけに田舎と違い、帝都で労働をするには東西南北に設置されているギルドに登録する必要がある。なんでも、過去に登録が曖昧だったせいでギルドの傭兵がやりたい放題やっていたのにその事態を把握するのに手間取ったらしい。収拾がついてから帝国議会でこの議題が問われた。提唱したのは意外にも王族だそうだ。
宿屋の主人に教えてもらった。あくまで、主観的推測に過ぎないが大貴族に魔導師、商会の影響で、ベルギウス王家は国内三大勢力に比べ影が薄くなっている。ここらで挽回したいのだろう。
ちなみにいきさつはこうだ。2日前に到着してからは、まずこの都市の情報集めに専念しようと思い、そのための拠点探しから始めた。帝都は広大な城壁に囲まれ、縦横3つずつの合計9つのブロックから成り立っている。中央が王族、入り口がある東西南北が平民階層、残りの、北東、北西、南東、南西が貴族、騎士階級が暮らしている。
とりあえず、宿を探してみたが、まぁ、高い高い。普通の宿も一泊飯無し八千ウォルス。馬車代金と同等だった………。旅は基本的に拠点を定めたら一週間分の資金はとっておかなければいけない。ここに来る前の町では一週間七千ウォルスと最低限の飯代でことはすんだがさすが都会だ。同じ国でも物価に差がある。
野宿する場所もないし、風呂屋が近い所がよかったので北の入口にあるべネット商会経営の安宿(一泊三千ウォルス)を借りた。2階建てで1階が酒場、2階が宿泊施設になっている。部屋は案外窓からの眺めも良く、星空や三つの月がちょうど綺麗に見える方角だ。絵になりそうだな。
もちろん安いのには理由はある。北の門近辺はとある理由から商人の通行が滞っており客足も遠のいてしまった。なので期間限定サービスらしい。町の三倍価格だがな!
こうして一日経過、二日目は旅の疲れで爆睡。
それで現在に至る。一人旅で虚しいせいか誰もいないのに何かに語りかけている俺。
なけなしの財布(六千ウォルス)を握りしめて……………。
「とりあえず登録にいくか」
まずは資金集めだ。
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