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上弦の章 帝国内乱
ノスタルジア家の雑用係 一
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ノスタルジア家に居候して幾ばくか。
とある日、俺は懸命に強張った肉を棒で叩いていた。
「やっぱり固いなこりゃ…………」
俺がこんな疲れる作業を何故わざわざしてるかって?
「男でこの体力とはな…………」
ノスタルジア家への恩返しも兼ねてだよ。
「そんなこと言われましてもカエデさん。あなた屠殺も俺任せなんですからちょっと静かにしてもらえませんか?」
老齢で年老いた馬を食べることになったノスタルジア家。
なのだが、
何分男手が足りないのもあったわけか、俺に屠殺及び肉の加工の処……依頼(居候なので無償)のお鉢が回ってきたわけだ。
そもそも、
男の使用人が一人もいなかったってどうゆうことだよ。
「ワン!」
俺の密かな落胆に応じるように現れたのはクラリーチェ。
何やら物欲しそうにこちらを見つめている。
「骨が欲しいのか?」
「ワゥン!」
俺の問いかけにクラリーチェは肯定? の意思表示をしたので、俺は左前足の骨の一部をクラリーチェに投げた。
それにクラリーチェはシッポをぶぅんぶぅん振り回してしゃぶりつく。
「あの大きさなら喉に詰まったりしないよな…………」
馬小屋でお世話になってからと言うもの、クラリーチェの餌やりを任されている俺は、何気にクラリーチェに対して愛着を抱いてしまった。
カレンほどの溺愛ではないにしろ、可愛がってはいる。
まさかブラッシングまでこの家でやるとは思わなかったが…………。
それにしても、こっちはこっちで全然肉が柔らかくならないし…………。
やっぱり俺、ひょろいのかなぁ。
「そろそろカレン様がお稽古を終える。カレン様が来るまでには下ごしらえは終わらせておけ」
カエデさんはそう俺に言うと、立ち去ってしまった。
むしろ、俺としてはそれを待っていたのだが…………。
「クラリーチェ、『カリス・ウィンディオ』だ!」
「グルァァァァァッッッ!」
俺は空中に馬肉を放った。
そして、クラリーチェは即座に反応し、行動で示した。
すると、
「やっぱりお前はすごいよ、クラリーチェ」
「ワン!」
瞬く間に、固かった肉はズタズタに繊維を斬られ、見る間に柔らかくなっていた。
俺はそれを渾身の力で叩き潰し、ミンチ状にする。
固い肉を美味しくいただくには肉団子にするのが手っ取り早い。
後はこれをカエデさんの所へ持っていくだけだ。
ちなみにカレンはクラリーチェがカリス・ウィンディオを使えることを知らない。
俺もこの前カレンが言っていた数しか把握してなかったのだが、あるきっかけでその魔術を目の当たりにしたのだった。
とある日、俺は懸命に強張った肉を棒で叩いていた。
「やっぱり固いなこりゃ…………」
俺がこんな疲れる作業を何故わざわざしてるかって?
「男でこの体力とはな…………」
ノスタルジア家への恩返しも兼ねてだよ。
「そんなこと言われましてもカエデさん。あなた屠殺も俺任せなんですからちょっと静かにしてもらえませんか?」
老齢で年老いた馬を食べることになったノスタルジア家。
なのだが、
何分男手が足りないのもあったわけか、俺に屠殺及び肉の加工の処……依頼(居候なので無償)のお鉢が回ってきたわけだ。
そもそも、
男の使用人が一人もいなかったってどうゆうことだよ。
「ワン!」
俺の密かな落胆に応じるように現れたのはクラリーチェ。
何やら物欲しそうにこちらを見つめている。
「骨が欲しいのか?」
「ワゥン!」
俺の問いかけにクラリーチェは肯定? の意思表示をしたので、俺は左前足の骨の一部をクラリーチェに投げた。
それにクラリーチェはシッポをぶぅんぶぅん振り回してしゃぶりつく。
「あの大きさなら喉に詰まったりしないよな…………」
馬小屋でお世話になってからと言うもの、クラリーチェの餌やりを任されている俺は、何気にクラリーチェに対して愛着を抱いてしまった。
カレンほどの溺愛ではないにしろ、可愛がってはいる。
まさかブラッシングまでこの家でやるとは思わなかったが…………。
それにしても、こっちはこっちで全然肉が柔らかくならないし…………。
やっぱり俺、ひょろいのかなぁ。
「そろそろカレン様がお稽古を終える。カレン様が来るまでには下ごしらえは終わらせておけ」
カエデさんはそう俺に言うと、立ち去ってしまった。
むしろ、俺としてはそれを待っていたのだが…………。
「クラリーチェ、『カリス・ウィンディオ』だ!」
「グルァァァァァッッッ!」
俺は空中に馬肉を放った。
そして、クラリーチェは即座に反応し、行動で示した。
すると、
「やっぱりお前はすごいよ、クラリーチェ」
「ワン!」
瞬く間に、固かった肉はズタズタに繊維を斬られ、見る間に柔らかくなっていた。
俺はそれを渾身の力で叩き潰し、ミンチ状にする。
固い肉を美味しくいただくには肉団子にするのが手っ取り早い。
後はこれをカエデさんの所へ持っていくだけだ。
ちなみにカレンはクラリーチェがカリス・ウィンディオを使えることを知らない。
俺もこの前カレンが言っていた数しか把握してなかったのだが、あるきっかけでその魔術を目の当たりにしたのだった。
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