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ミーノとヘレン(砂糖でます)
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翌日より、ミーノとヘレンは行動を共にすることとなった。もちろん職業やスキルがばれない様に行動しつつ。
「ねぇミーノ。今日はどこに行く?」
「そうだねぇ。森の中で獲物でも狩る?」
「いいわね。お肉も取れて、その上スキルも取れるかもなんて、一石二鳥よね。」
そう、ミーノの”ゴミ拾い”では、死んだ魔物なんかのスキルも拾うことが可能であるからこそである。さらに、ミーノには父親から得た、”剣士”、『一撃』、『必殺』、『瞬歩』がある。このため、大抵の魔物から返り討ちにあうことなくとどめをさせる。
「ミーノ、イノシシ食べたい。もうすぐ冬だから脂ののった肉が。」
ヘレンは肉食である。いろいろな意味で。
「そうだね。イノシシ鍋なんかいいよね。ヘレンとこと、うちのみんなで食べようね。」
「うん。」
と、いう事でイノシシを狩るべく、森の奥へと進んでいく。
「ほら、ヘレン、いたよ。」
そこには丸々と太ったイノシシがおり、キノコをがっついている様子が見られた。
「ヘレン、反対側に回って、こちらにイノシシを追い込んでくれる?」
「いいわよ。でも気を付けてね。いくら良いスキルがあっても、いつ怪我するか分かんないし。」
「ああ、注意深く、慎重に進めるとするよ。じゃあ、宜しく。」
ミーノがそう言うと、ヘレンは大きく迂回してイノシシの反対側へと向かい、追い立て始めた。
「ミーノ、そっちに行ったわよ。」
「オッケー。」
ミーノは持参していた剣を構え、イノシシが通り過ぎる瞬間に大きく振りかぶった。
(そりゃぁ!『一撃』『必殺』!)
その瞬間、イノシシは首を飛ばされ、大きな音を立てて倒れた。
「やったわね。大物よ。300kg以上あるんじゃあない?毛皮もいっぱい取れそう。」
「ありがとう、ヘレン。君の追い立て方がいいから楽に狩れたよ。」
「ううん、ミーノの腕前に決まっているじゃん。」 つんつん。
「いやいやヘレンがいなきゃ、僕なんて。」 べたべた。
獲物を前に、イチャイチャし始める二人。早く獲物の処理をしろや。
「おっと、早く血抜きと内臓ださなきゃ、おいしく食べられないぞ。」
「そ、そうね。肉が臭くなっちゃうわね。」
やっと事の重大さ?に気付いたご両人である。
木の枝に逆さにイノシシを吊るすと、ミーノが内臓を取り出し始める。
「ヘレン、内臓どうする?持って帰ってモツ煮にでもする?」
「だめよ。生きのいいの内臓なんか、普通の人が持ってけれるわけ無いじゃん。スキルなんかが怪しまれちゃう。確実にばれないようにしなきゃ。」
「へ、ヘレンの言う通り。危なかった。」
「そう。細心の注意を払ってかなきゃ、ずっと二人で生きていくのが難しくなっちゃう。」
「ありがとう。これからも宜しくね。」
二人は、普通の人が持って帰れれるだけの肉や毛皮を持つと、早々に岐路へとついた。
「父さん、母さん。ヘレンの家族も呼んで、イノシシパーティーしよう!」
「あら、良いイノシシが狩れたのね。お母さん、腕を振るっちゃうわ。」
ヘレンの家族を呼んでイノシシ鍋やみそ漬けを焼いて食べていると、ヘレンママが、
「ヘレン、あんた本当によかったわよね。昔から大好きだったミーノといられて。」
「ママ、やめてよ。恥ずかしい。」
顔を真っ赤っかにしてヘレンが俯くと、父さんからも、
「いやあ、ミーノこそ大好きなヘレンといられてよかったなぁ。」
(か、勘弁してよ。)
「ほほほ。二人とも顔が真っ赤よ?お酒でも飲んだのかしら?」
(全く。家族からの暴露はホントにきつい。なんせすべてバレてるからしょうがないけど。)
この日、ミーノとヘレンの家族との団欒は遅くまで続いた。
「ねぇミーノ。今日はどこに行く?」
「そうだねぇ。森の中で獲物でも狩る?」
「いいわね。お肉も取れて、その上スキルも取れるかもなんて、一石二鳥よね。」
そう、ミーノの”ゴミ拾い”では、死んだ魔物なんかのスキルも拾うことが可能であるからこそである。さらに、ミーノには父親から得た、”剣士”、『一撃』、『必殺』、『瞬歩』がある。このため、大抵の魔物から返り討ちにあうことなくとどめをさせる。
「ミーノ、イノシシ食べたい。もうすぐ冬だから脂ののった肉が。」
ヘレンは肉食である。いろいろな意味で。
「そうだね。イノシシ鍋なんかいいよね。ヘレンとこと、うちのみんなで食べようね。」
「うん。」
と、いう事でイノシシを狩るべく、森の奥へと進んでいく。
「ほら、ヘレン、いたよ。」
そこには丸々と太ったイノシシがおり、キノコをがっついている様子が見られた。
「ヘレン、反対側に回って、こちらにイノシシを追い込んでくれる?」
「いいわよ。でも気を付けてね。いくら良いスキルがあっても、いつ怪我するか分かんないし。」
「ああ、注意深く、慎重に進めるとするよ。じゃあ、宜しく。」
ミーノがそう言うと、ヘレンは大きく迂回してイノシシの反対側へと向かい、追い立て始めた。
「ミーノ、そっちに行ったわよ。」
「オッケー。」
ミーノは持参していた剣を構え、イノシシが通り過ぎる瞬間に大きく振りかぶった。
(そりゃぁ!『一撃』『必殺』!)
その瞬間、イノシシは首を飛ばされ、大きな音を立てて倒れた。
「やったわね。大物よ。300kg以上あるんじゃあない?毛皮もいっぱい取れそう。」
「ありがとう、ヘレン。君の追い立て方がいいから楽に狩れたよ。」
「ううん、ミーノの腕前に決まっているじゃん。」 つんつん。
「いやいやヘレンがいなきゃ、僕なんて。」 べたべた。
獲物を前に、イチャイチャし始める二人。早く獲物の処理をしろや。
「おっと、早く血抜きと内臓ださなきゃ、おいしく食べられないぞ。」
「そ、そうね。肉が臭くなっちゃうわね。」
やっと事の重大さ?に気付いたご両人である。
木の枝に逆さにイノシシを吊るすと、ミーノが内臓を取り出し始める。
「ヘレン、内臓どうする?持って帰ってモツ煮にでもする?」
「だめよ。生きのいいの内臓なんか、普通の人が持ってけれるわけ無いじゃん。スキルなんかが怪しまれちゃう。確実にばれないようにしなきゃ。」
「へ、ヘレンの言う通り。危なかった。」
「そう。細心の注意を払ってかなきゃ、ずっと二人で生きていくのが難しくなっちゃう。」
「ありがとう。これからも宜しくね。」
二人は、普通の人が持って帰れれるだけの肉や毛皮を持つと、早々に岐路へとついた。
「父さん、母さん。ヘレンの家族も呼んで、イノシシパーティーしよう!」
「あら、良いイノシシが狩れたのね。お母さん、腕を振るっちゃうわ。」
ヘレンの家族を呼んでイノシシ鍋やみそ漬けを焼いて食べていると、ヘレンママが、
「ヘレン、あんた本当によかったわよね。昔から大好きだったミーノといられて。」
「ママ、やめてよ。恥ずかしい。」
顔を真っ赤っかにしてヘレンが俯くと、父さんからも、
「いやあ、ミーノこそ大好きなヘレンといられてよかったなぁ。」
(か、勘弁してよ。)
「ほほほ。二人とも顔が真っ赤よ?お酒でも飲んだのかしら?」
(全く。家族からの暴露はホントにきつい。なんせすべてバレてるからしょうがないけど。)
この日、ミーノとヘレンの家族との団欒は遅くまで続いた。
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