ゲームの世界でも無職だった俺が、唯一なれた職業は殺人者。「こうなったら好き放題、殺し、奪い、犯してやるよ!!!」

ぺったんこ

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ラミアの職業

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女騎士から離れて森を散策する。
 しばらく歩いているとラミアが話しかけてきた。
 
「ご主人様は悪い人なんですね!」

 何を言ってるんだ今更だろうが。
 俺は殺人者で間違いなく悪人だ。

「ああやって女を騙して惚れさせるなんて、お見事でした」

「は? 騙してないぞ! 俺がしたのは脅迫して犯しただけだ!」

「はぁ~鈍感なご主人様をもったラミアは大変です。 女騎士さん惚れてるから来ちゃうな~。 でも私が一番嫁ですよ。 そこは絶対に譲りません!」

 キラーんと……はめた指輪を俺に見せてくる。
 何を言ってんだ、このウスラトンカチは、目を覚ませ肉便器。
 そうこうしているとモンスターに出くわした。

「ポヨポヨ」

 初めて戦闘するラミアに、ちょうどいい相手。
 スライムなら無職でも倒せる。
 この敵を何回か始末させれば、ジョブを入手できるはずだ。

 監禁されたり、俺に殺されそうになった経験をしてるためスライムぐらいでは怖がっていない。
 意外に度胸のある女だ。 これなら、すぐにジョブを手に入れられる。

「ラミア、そいつを倒せ!」

「はい! やってみます」

 短剣を握りしめ、敵に突進する。
 剣がスライムへと突き刺さる……と思ったが違った。

「きゃあ~」

 弾き返され、倒れ込むラミア。
 女の力ではダメージを与えられなかったようだ。
 無職というのもあるが、非力すぎるな。

 吹っ飛び落とした短剣を拾い、今度は俺が攻撃する。
 振りおろした剣の一撃で倒すことができた。
 これぐらいなら楽勝だ。
 スライムは金にはならないが、無職でも勝てるはずだ。
 それなのにラミアにはできなかった。

 もしかして……武器が合ってないのだろうか。
 このゲームはジョブによっては、使える武器も限られてくる。
 俺の持つ職業、殺人者だと、たぶんハンマーとかでは敵にダメージが通りにくいはずだ。
 今はしかたなく長剣を使っているが相性的には短剣とかナイフが、合っている。
 なのに短剣をラミアに持たせて長剣を使う理由は、身体の細い女に長剣のような長く重い武器は無理だと判断したからだ。

「怪我はないかラミア?」

「大丈夫です。 うぅぅ」

 怪我は無かったみたいだが、なぜか何か落ち込んでいる。
 
「どうした?」
 
「ごめんなさい、私役に立てませんでした」

 なんだよ、そんな事か。
 別に気にしなくてもいいのに、本人はスライムに勝てな勝った事を気にしてるようだ。
 俺だって無職の時はクソ弱かった……だから負けても責めるつもりはない。

「無事なだけ、よかった。 それに俺のミスだ! お前に合わない武器を持たせてしまった」

「ご主人様やさしい~!!! もっと好きになってしまいました♥ あっアソコがキュンキュンするぅ~♥」

 トロけた顔で股間を押さえて悶絶している。
 俺はもう一つミスを犯したようだ……それは、この馬鹿を心配したことだ。

 その後も何度かスライムを相手に戦わせたが、ダメージを与える事ができなかった。
 町に戻って武器を選び直すしかないな。



 武器屋でラミアが両手剣やハンマーなどを手に持って、自分に合うか確かめているが、なかなか見つけきれないみたいだ。
 悩んでいた所に店主が話かけてきた。
 店主は俺の時は対応がよくないが、女には優しくするようで、熱心に武器を選んでくれた。
 納得はいかないが不親切よりはいい、そう解釈した。

「お嬢ちゃんは力がなさそうだし、この弓がいいだろうな」

 店主もといオッサンが持ち出したのは木の弓だった。
 そうか、別に剣とか接近戦をさせなくても、よかったのか。
 俺自身が接近戦をするため、視野が狭くなっていて気づけなかった。
 
「ついてこい!」
 
 オッサンの案内で、客が入るのとは違う方のドアから出る。
 庭には試し斬りするための巻藁や、弓ようの的が用意されていた。
 どうやら試し撃ちさせるために、連れてきたみたいだ。

 オッサンは五本の矢が入っている矢筒をラミアに渡す。
 女が立っている所から的まで三十メートル程の距離がある。
 
「撃ってみろ! 初めてなら二本当たればいい方だ」

「はい! ご主人様見ててください」
 
 やる気があるのはいいが、武器への適正があるにしても俺としては、この距離でいきなり当てるのは無理だと思う。
 ものは試しというし、やってみて損はないか。
 
 ラミアが弓に矢をつがえ的を狙い構える。 
 道に入った姿は美しく、いつも俺といる時の下品さはない。
 気品すら感じる、その出で立ちから放たれた矢は、真っ直ぐに飛んでいき的の中心を捉えた。

 まさか一本目で当てるなんて……しかもド真ん中!
 俺が呆気にとられていると二本目も当ててしまう。

 おいおい、なんでそんな簡単に当てられるんだ。
 本人の方に視線を移すと余裕といった表情をしている。
 動じてない、当ててあたりまえだと言わんばかりの態度。
 すべて撃ち終わり、五本全部ほぼ的の中心を射抜いていた。

「こりゃまいった! 間違いなく弓師の素質がある」

 オッサンが認めている。 
 二本当てればいい方って言ってたもんな。
 俺なんて一本も当たらないと思ってたし。

「オッサン、なんで分かったんだ?」

「なんとなく……お嬢ちゃんには弓が合いそうだと思った。 まあ~職業がら経験で分かったとしか言えねえな。」

「へぇー勘ってやつか。 もしかして職業って武器の適正で選ぶものなのか?」

「だいたいはそうだ。 自分に合った武器を使ってたら、職業を手に入れたって奴が多いな」

 オッサンはちゃんと仕事してたようだ。
 さすが武器屋の店主だけのことはある。

 職業ってこうやって適正を見つけるものなのか……いい勉強になった。
 今度あの女騎士に盾でも持たせてみるか。
 適正があるなら使いこなして兵士になれるはずだ。

「ご主人さま~! 全部当てました」
 
 放った矢を片付け終わり、俺の元へときた。
 
「よくやったな! 見直したぞ!」

 エッチしたい時にできる、ただの肉便器ぐらいしか評価してなかったが、先程の姿を見て変わった。
 一緒に戦える仲間として扱ってもいいかもしれない。
 これからは共に戦おう。

「これからは仲間として扱うから、よろしくな!」
 
「嫌です! 嫁になりたいです。 アナタ♥って呼ばせて下さい」

 駄目だコイツ! やっぱ肉便器は肉便器だった。
 そのうち、またお仕置きして躾けるか。
 一生、性奴隷として生きてくれ。

「おお~ お熱いことでぇ! ところで料金だが」

 熱くない、面倒くさい女を背負い込んでしまって困っているのだ。

 弓矢の代金を支払う……

【木の弓】 ¥5,000

【木の矢】✕50本 ¥2,500

 合計7,500オーツの支払い……けっこうな値段するな、はぁ~。
 
 弓自体は高くないが、矢は消耗品だからコスパが悪い。
 せめてラミアには矢代ぐらいは稼げるように、なってもらわないと困る。
 
 あっ! そういえば女騎士、盾持ってなかたな。

 ついでに買っといてやるか……


【銅の盾】 ¥10,000!!!

 たっっっっかぁぁぁあああ!!!

 今あるお金でギリギリ買える値段。
 だから、アイツは盾を持ってなかったのか。
 初心者冒険者では手がつけられないな……無職ならなおさらだ。
 
 俺が戦士の時は長剣を両手で使うスタイルだったから、盾なんて興味がなく、どのぐらいするのかも知らなかった。
 短剣なら10,000、長剣は15,000、盾と剣って同じぐらいするのか。

「オッサン! これも頼む……」
 
「うん? お前には盾は合わねえぞ」

「俺のじゃない、知り合いにプレゼントだ」

「なんだよ別の女か……遊んでんな」

 プレゼントと言ったが、そんなつもりじゃない。
 どっちかといえば、同情だろうな。
 女騎士はたぶん冒険者達から馬鹿にされてる。
 無職で女だから役に立たないと思われているのだろう。
 俺も現実では色んな人から馬鹿にされて辛かった。
 だから俺と同じ目に会っているアイツには、頑張ってほしい。




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