永遠の愛を女騎士に

Riu ⊿

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王子様が優しかった理由

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レオンが立ち去った部屋で一人服装を整える。
パンっ。
「しっかりしろアナベル。」
自分で頬を叩いて気をとり直す。
レオンが自分に恋慕を抱いているかもしれない。だからなんだ。私の役目はひとつ。


レオンを守ることだけだ。


部屋を出て大きく息を吸う。
「ファクナス中尉」
ふいに自分の名前を呼ばれてどきりとする。
「なんだ」
「ファクナス将軍より書簡を預かって参りました。」
「ご苦労」
「では、これで自分は失礼いたします。」
敬礼をして去っていく。

(父上から手紙なんて珍しいな)

「いったい何があっt・・・」
アナベルはただただ書面に釘付けになる。
「レオンに婚約者!?」

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