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12.龍王の逆鱗
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12.龍王の逆鱗
「お前は私の麗華に何をしている?」
その場に響いた声に麗華以外が驚いたように振り返った。
そこに居たのは龍王、炎輝だった。
皆信じられないと目を見開く。
龍王の後ろから、泰然と旭宇も入室し背後で控えた。
麗華は旭宇の姿を認めホッと息を吐く。
良かった。無事だった。
「り、龍王陛下っ!?」
突然の龍王たちの登場に瑞麗たちは言葉を失っている。
「もう一度言う。私の麗華に何をしている?」
静かに問い掛ける炎輝だったが、瞳は怒りに燃えていた。
その様子に何が起こったのか信じられないまま瑞麗たちは後ずさる。
「な、何故龍王陛下がここに…」
「それは問いに対する答えか?私は麗華に対して何をしていると問うているのだが?」
ありえない。こんな所に龍王陛下がいるなど。何かの間違いではないか、そう思うが現実に目の前にいるのはまごう事なき龍王であった。
「リ、麗華がまた何かしたのでしょうか!?一度粗相をしたにも関わらず二度までも何か…」
「麗華は何もしておらぬよ。私は麗華を迎えに来ただけのこと。しかし、来てみればこれはどういう状況か?何故麗華を拘束している?そこの男よ」
瑞麗の言葉を最後まで言わせず遮る龍王の怒気に麗華を拘束していた下男が慌てて離そうとした。それを瑞麗がギッと睨み付けそのまま待機させる。
「龍王陛下!麗華は家の使用人です!!実家の父より帰還命令が出ておりますのでこのまま連れて帰ります!」
「ほぉ?」
炎輝は目を細めた。
「それは許可出来ぬな」
その言葉に瑞麗は困惑する。意味が分からなかった。何故龍王が姉に構うのか。
「な、何故…」
「そうであろう?」
炎輝は背後にいた泰然に問う。
泰然は頭を軽く下げ礼をしながら答えた。
「はい。麗華様はもう一使用人ではございません。麗華様は我が主君の大切な番様ですから」
「は……!?」
瑞麗は我が耳を疑った。
今何と言った。
番と言ったか?
誰が?
誰の?
「聞こえませんでしたか?それではもう一度教えて差し上げましょう。麗華様は龍王陛下の番でいらっしゃいます。この皇宮で陛下の次に尊いお方でございます」
泰然のその言葉の衝撃に全員が黙った。
「そういう事だ。我が番を迎えに来たのだ。何の問題があろうか?そしてお前はいつまで我が番に触れているつもりか。殺されたいか」
「ひぃぃぃぃぃ!!お許しを!!!」
炎輝の本気の殺気に下男は情けなくも転がるように麗華の拘束を解き逃げ出した。
「あの男を捕らえよ」
「御意」
泰然は炎輝の命令を受け即座に下男の後を追って行く。
旭宇は拘束を解かれた麗華の傍に寄り怪我はないかと確かめた。
「旭宇さん……!無事でっ…」
「はい。この通り大丈夫ですよ。陛下を呼びに行っていました。私1人ではどうしようもなく、怖い思いをさせてしまい申し訳ございません」
「いいえ!いいえ!私こそごめんなさいっ…」
にっこりと笑う旭宇はどうやら瑞麗たちが向かって来ていたのを察知し、炎輝へ報告に走ってくれたらしい。
麗華は後悔の念に捉われる。
「麗華様はお気になさらず」
旭宇さんの言葉に、麗華は自身の迂闊さや自分の置かれた立場を再確認し自覚した。
もう、困らせるような我儘には言わない。
大切な人を失いたくない。
「嘘よ!!何かの間違いだわ!!麗華が陛下の番だなんて!!」
麗華はハッとしたように瑞麗を振り返った。
そこには、髪を振り乱した瑞麗とオロオロと瑞麗を伺う冬梅たち。顔色は真っ白で時々チラチラとこちらに視線を寄越していた。
「お前は私の麗華に何をしている?」
その場に響いた声に麗華以外が驚いたように振り返った。
そこに居たのは龍王、炎輝だった。
皆信じられないと目を見開く。
龍王の後ろから、泰然と旭宇も入室し背後で控えた。
麗華は旭宇の姿を認めホッと息を吐く。
良かった。無事だった。
「り、龍王陛下っ!?」
突然の龍王たちの登場に瑞麗たちは言葉を失っている。
「もう一度言う。私の麗華に何をしている?」
静かに問い掛ける炎輝だったが、瞳は怒りに燃えていた。
その様子に何が起こったのか信じられないまま瑞麗たちは後ずさる。
「な、何故龍王陛下がここに…」
「それは問いに対する答えか?私は麗華に対して何をしていると問うているのだが?」
ありえない。こんな所に龍王陛下がいるなど。何かの間違いではないか、そう思うが現実に目の前にいるのはまごう事なき龍王であった。
「リ、麗華がまた何かしたのでしょうか!?一度粗相をしたにも関わらず二度までも何か…」
「麗華は何もしておらぬよ。私は麗華を迎えに来ただけのこと。しかし、来てみればこれはどういう状況か?何故麗華を拘束している?そこの男よ」
瑞麗の言葉を最後まで言わせず遮る龍王の怒気に麗華を拘束していた下男が慌てて離そうとした。それを瑞麗がギッと睨み付けそのまま待機させる。
「龍王陛下!麗華は家の使用人です!!実家の父より帰還命令が出ておりますのでこのまま連れて帰ります!」
「ほぉ?」
炎輝は目を細めた。
「それは許可出来ぬな」
その言葉に瑞麗は困惑する。意味が分からなかった。何故龍王が姉に構うのか。
「な、何故…」
「そうであろう?」
炎輝は背後にいた泰然に問う。
泰然は頭を軽く下げ礼をしながら答えた。
「はい。麗華様はもう一使用人ではございません。麗華様は我が主君の大切な番様ですから」
「は……!?」
瑞麗は我が耳を疑った。
今何と言った。
番と言ったか?
誰が?
誰の?
「聞こえませんでしたか?それではもう一度教えて差し上げましょう。麗華様は龍王陛下の番でいらっしゃいます。この皇宮で陛下の次に尊いお方でございます」
泰然のその言葉の衝撃に全員が黙った。
「そういう事だ。我が番を迎えに来たのだ。何の問題があろうか?そしてお前はいつまで我が番に触れているつもりか。殺されたいか」
「ひぃぃぃぃぃ!!お許しを!!!」
炎輝の本気の殺気に下男は情けなくも転がるように麗華の拘束を解き逃げ出した。
「あの男を捕らえよ」
「御意」
泰然は炎輝の命令を受け即座に下男の後を追って行く。
旭宇は拘束を解かれた麗華の傍に寄り怪我はないかと確かめた。
「旭宇さん……!無事でっ…」
「はい。この通り大丈夫ですよ。陛下を呼びに行っていました。私1人ではどうしようもなく、怖い思いをさせてしまい申し訳ございません」
「いいえ!いいえ!私こそごめんなさいっ…」
にっこりと笑う旭宇はどうやら瑞麗たちが向かって来ていたのを察知し、炎輝へ報告に走ってくれたらしい。
麗華は後悔の念に捉われる。
「麗華様はお気になさらず」
旭宇さんの言葉に、麗華は自身の迂闊さや自分の置かれた立場を再確認し自覚した。
もう、困らせるような我儘には言わない。
大切な人を失いたくない。
「嘘よ!!何かの間違いだわ!!麗華が陛下の番だなんて!!」
麗華はハッとしたように瑞麗を振り返った。
そこには、髪を振り乱した瑞麗とオロオロと瑞麗を伺う冬梅たち。顔色は真っ白で時々チラチラとこちらに視線を寄越していた。
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