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1章 意味も無く死にそして転生
1.4 辿りついた街で情報収集する話
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荷馬車が走り始めてしばらく経った。
時折騎馬騎士隊の面々が、好奇の目線を送ってくる。
自分達とは違う者を見る、いつも浴びせられていた不愉快な目線。
「にいちゃん、もうすぐ着くからな」
「分かった」
「そっけねえな・・・」
隊長が声をかけてきが、急に馴れ馴れしくなったな。
やはりこいつらからは、人を利用しようという悪意を感じる。
用が済んだら早く離れるのが良いだろう。
隊長の言うとおり、街道の先に街が見えてくる。
「これが王都からもっとも遠い街、バビロアだ」
着いたのは石と土の建築が入り混じった、中世ヨーロッパとも古代エジプトとも言えない、独特に感じる文化の街だ。
不思議な文化体系で、俺がいた世界とは違った歴史を歩んだ世界なのだと、改めて認識させられる。
「討伐された獣専用の競場がある。これから変りに出してくるよ」
「俺も一緒に行くに決っているだろう」
「・・・そうか。案内するぜ」
このまま横取りでもする気だったのだろう。浅はかな考えだ。そもそも人を信用していない俺が、お前らに任せるわけないだろう。
騎馬騎士隊と一緒に、街道から家々が建ち並ぶ道を歩いていく。
人々は派遣された騎馬騎士隊がメガネパルを倒し、これで街道を往来できると賞賛を送っている。
騎馬騎士隊の隊員達もその賞賛にドヤ顔をしたり、手を振ったり、剣を無意味に構えて恰好をつけたりしている。
俺としては金が手に入るのならどうでもいいが。そんなに名誉なんてものが欲しいものか。
「ここで競りにかけられるぜ」
"獣市"と看板が掲げられた、市場のような所に到着した。
中で行われている事を見ると、掛け声が上がっていて典型的な競が行われている。
「にいちゃん初めてみたいだろうし、分からんことも多いだろう。俺の名前で出品して、後で金を届けてやろうか?」
「その必要はない。その逆でいいだろう。俺が後で届けてやるよ」
隊長は不満そうな顔をし、小声で文句を言いながら受付まで案内する。
こずるいというか、露骨過ぎるというか。俺じゃなくても信用しないと思うがな。
受付に男が立っており、競りの登録をしようとすると、別の狩猟者と思われる大柄の男が割り込んでくる。
「おい、割り込むな」
「あ!? 何で俺様が雑魚でたかり屋の、騎馬騎士隊の後にならないといけね~んだよ!? おかしいだろうが!」
「俺は騎馬騎士隊とは関係ない」
「は? おめぇ、狩猟ランクは何だ?」
「何だそれは? そんなもの関係なく、そこをどけと言っている」
「立っ端はありそうだが、まだまだガキっぽいな。狩猟ランクもない小僧が生意気言ってくれるじゃね~か」
「これ以上話しても無駄だな」
みぞおちに拳を螺旋入れる。
あばらが折れたような音がし、大柄な男は声も出さず、口を大きく開いた苦悶の表情で前かがみになる。
その状態の男の顔面にひざ蹴りを食らわせ、のけ反った瞬間の脇腹へミドルキックを食らわす。
大柄な男は今度は体をくの字にして吹っ飛んで行き、石壁にぶつかって悶絶している。
かなり手加減したつもりだが、こんな簡単に吹っ飛ぶとは。
だがこれでいい。俺の父は俺を殴りながらいつも言っていた。
自分の思い通りにしたいのなら、力を付けろと。暴力こそがこの世の1番の力だと。
糞みたいな理論だとは思ったが、ああいう人間には1番通用する方法だな。
それより不思議なのは、受付の男も周りの人間も驚いてはいるが、さほど騒ぎにならないことだ。
正直そっちの方がいい。いるのか知らないが、警察沙汰にならない方がいいからな。
後は受付でメガネパルの登録と、金の受け取り人の登録を行うだけで、初めての相手にも丁寧に教えてくれ、滞りなく手続きは完了した。
隊長の提案が金の持ち逃げだと、ほとんど証明されたようなものだな。
手続きが終わったのを見届けると、隊長は隊員を先に返し、競が終わり分け前を貰うまでは自分だけが残ると言いに出す。
俺が分け前を渡さないとでも思っているのだろうか。
自分がそういう考えだから、そういう発想になるという事に、いい年みたいだから気づいてもいいと思うが。
だが金しか頭になさそうなこの隊長は使えるかもしれない。
「俺の質問に答えるのなら、お前個人に報酬を分けてもいいぞ」
「本当か? 何でも答えるぜ」
いろいろと質問した結果、この世界は典型的な剣と魔法の世界だという事が、徐々に分かってきた。
特に魔法は特徴的で、呪文の詠唱などは必要なく、特殊な動きで魔法陣を光の線として描く事で、魔法を行使するそうだ。
その場で魔法陣を描く方法と、魔法陣が付与された魔道具を使用するものがあるらしい。これらの魔法を行使するものは、魔術師と呼ばれているそうだ。
魔道具に関しては、あらかじめ一定量の魔力を込める事で、魔術師以外でも使えるそうで、大金を払って魔術師に依頼すると貰えるそうだ。
どの方式でも、魔法を発動する時は必ず魔法陣が必要であり、その場で行使するのであれば魔法陣を描くし、魔道具でも魔法陣が出現するので、それが魔法によるものだとすぐ分かるらしい。
だから俺がメガネパルを浮かせていたり、荷馬車を創造した時に、魔方陣が出現していないので、騎馬騎士隊の奴等は驚いたそうだ。
それに、物体を作りだす魔法は存在しないそうで、無から有を生み出した俺の力はとんでもない力とも言っていた。
神に貰った力だし、人智を超えていても不思議はないがな。
魔術師は生まれ持った才能が無いとなれず、その数も非常に少ないため、生涯魔術師に会わずに人生を終える者も多いそうだ。
さらに数の少ない、自らの生命力を契約した獣と循環させ、獣を使役する獣操師というのもいるそうだが、隊長も詳しい事は分からないと言っていた。
それと聞いたのは狩猟組合の事だ。
狩猟組合は狩猟依頼の集まるところで、そこで依頼を受けて討伐に向かうそうだ。
組合には必ず登録と更新の魔法陣が存在し、その魔法陣に触れると初回は触れた人間の強さを判定してランク分けをし、それを対応したカードに印字してくれる。
さっきの大柄な男が言っていた狩猟ランクとは、このカードの色と数字の事で、狩猟者同士は揉めた時に、それで話を決めるそうだ。
隊長が見せてきたカードは、ブロンズの11。
ブロンズは1番下のランクで、数字は最大13。つまり隊長はブロンズの中では上の方という事だ。
カードは狩猟の記録も取っていて、本来であれば討伐した獣の死体に触れさせ、討伐の証明とする。
それを組合の魔法陣に放り込んで、証明がされれば報酬を受け取り、カードには狩猟の履歴が更新されて、さらにランクアップするかどうかの判定も行われる。
組合の魔法陣はかなり特殊で、このカードの偽造は不可能と言われているそうだ。
その信頼の元、カードのランクと数字で受注できる狩猟依頼を、組合では判定しているそうだ。
「にいちゃんも組合に行けば登録できるぜ」
メガネパルの討伐が簡単に出来た事を考えると、この世界での天職になりそうだ。
俺の力が異端の物である以上、面倒ごとに巻き込まれない為にも、とりあえず当面の目標を街を出る事にするのがよさそうだ。
その為には金が要る。まずは狩猟者になって、金を稼ぐとしようか。
時折騎馬騎士隊の面々が、好奇の目線を送ってくる。
自分達とは違う者を見る、いつも浴びせられていた不愉快な目線。
「にいちゃん、もうすぐ着くからな」
「分かった」
「そっけねえな・・・」
隊長が声をかけてきが、急に馴れ馴れしくなったな。
やはりこいつらからは、人を利用しようという悪意を感じる。
用が済んだら早く離れるのが良いだろう。
隊長の言うとおり、街道の先に街が見えてくる。
「これが王都からもっとも遠い街、バビロアだ」
着いたのは石と土の建築が入り混じった、中世ヨーロッパとも古代エジプトとも言えない、独特に感じる文化の街だ。
不思議な文化体系で、俺がいた世界とは違った歴史を歩んだ世界なのだと、改めて認識させられる。
「討伐された獣専用の競場がある。これから変りに出してくるよ」
「俺も一緒に行くに決っているだろう」
「・・・そうか。案内するぜ」
このまま横取りでもする気だったのだろう。浅はかな考えだ。そもそも人を信用していない俺が、お前らに任せるわけないだろう。
騎馬騎士隊と一緒に、街道から家々が建ち並ぶ道を歩いていく。
人々は派遣された騎馬騎士隊がメガネパルを倒し、これで街道を往来できると賞賛を送っている。
騎馬騎士隊の隊員達もその賞賛にドヤ顔をしたり、手を振ったり、剣を無意味に構えて恰好をつけたりしている。
俺としては金が手に入るのならどうでもいいが。そんなに名誉なんてものが欲しいものか。
「ここで競りにかけられるぜ」
"獣市"と看板が掲げられた、市場のような所に到着した。
中で行われている事を見ると、掛け声が上がっていて典型的な競が行われている。
「にいちゃん初めてみたいだろうし、分からんことも多いだろう。俺の名前で出品して、後で金を届けてやろうか?」
「その必要はない。その逆でいいだろう。俺が後で届けてやるよ」
隊長は不満そうな顔をし、小声で文句を言いながら受付まで案内する。
こずるいというか、露骨過ぎるというか。俺じゃなくても信用しないと思うがな。
受付に男が立っており、競りの登録をしようとすると、別の狩猟者と思われる大柄の男が割り込んでくる。
「おい、割り込むな」
「あ!? 何で俺様が雑魚でたかり屋の、騎馬騎士隊の後にならないといけね~んだよ!? おかしいだろうが!」
「俺は騎馬騎士隊とは関係ない」
「は? おめぇ、狩猟ランクは何だ?」
「何だそれは? そんなもの関係なく、そこをどけと言っている」
「立っ端はありそうだが、まだまだガキっぽいな。狩猟ランクもない小僧が生意気言ってくれるじゃね~か」
「これ以上話しても無駄だな」
みぞおちに拳を螺旋入れる。
あばらが折れたような音がし、大柄な男は声も出さず、口を大きく開いた苦悶の表情で前かがみになる。
その状態の男の顔面にひざ蹴りを食らわせ、のけ反った瞬間の脇腹へミドルキックを食らわす。
大柄な男は今度は体をくの字にして吹っ飛んで行き、石壁にぶつかって悶絶している。
かなり手加減したつもりだが、こんな簡単に吹っ飛ぶとは。
だがこれでいい。俺の父は俺を殴りながらいつも言っていた。
自分の思い通りにしたいのなら、力を付けろと。暴力こそがこの世の1番の力だと。
糞みたいな理論だとは思ったが、ああいう人間には1番通用する方法だな。
それより不思議なのは、受付の男も周りの人間も驚いてはいるが、さほど騒ぎにならないことだ。
正直そっちの方がいい。いるのか知らないが、警察沙汰にならない方がいいからな。
後は受付でメガネパルの登録と、金の受け取り人の登録を行うだけで、初めての相手にも丁寧に教えてくれ、滞りなく手続きは完了した。
隊長の提案が金の持ち逃げだと、ほとんど証明されたようなものだな。
手続きが終わったのを見届けると、隊長は隊員を先に返し、競が終わり分け前を貰うまでは自分だけが残ると言いに出す。
俺が分け前を渡さないとでも思っているのだろうか。
自分がそういう考えだから、そういう発想になるという事に、いい年みたいだから気づいてもいいと思うが。
だが金しか頭になさそうなこの隊長は使えるかもしれない。
「俺の質問に答えるのなら、お前個人に報酬を分けてもいいぞ」
「本当か? 何でも答えるぜ」
いろいろと質問した結果、この世界は典型的な剣と魔法の世界だという事が、徐々に分かってきた。
特に魔法は特徴的で、呪文の詠唱などは必要なく、特殊な動きで魔法陣を光の線として描く事で、魔法を行使するそうだ。
その場で魔法陣を描く方法と、魔法陣が付与された魔道具を使用するものがあるらしい。これらの魔法を行使するものは、魔術師と呼ばれているそうだ。
魔道具に関しては、あらかじめ一定量の魔力を込める事で、魔術師以外でも使えるそうで、大金を払って魔術師に依頼すると貰えるそうだ。
どの方式でも、魔法を発動する時は必ず魔法陣が必要であり、その場で行使するのであれば魔法陣を描くし、魔道具でも魔法陣が出現するので、それが魔法によるものだとすぐ分かるらしい。
だから俺がメガネパルを浮かせていたり、荷馬車を創造した時に、魔方陣が出現していないので、騎馬騎士隊の奴等は驚いたそうだ。
それに、物体を作りだす魔法は存在しないそうで、無から有を生み出した俺の力はとんでもない力とも言っていた。
神に貰った力だし、人智を超えていても不思議はないがな。
魔術師は生まれ持った才能が無いとなれず、その数も非常に少ないため、生涯魔術師に会わずに人生を終える者も多いそうだ。
さらに数の少ない、自らの生命力を契約した獣と循環させ、獣を使役する獣操師というのもいるそうだが、隊長も詳しい事は分からないと言っていた。
それと聞いたのは狩猟組合の事だ。
狩猟組合は狩猟依頼の集まるところで、そこで依頼を受けて討伐に向かうそうだ。
組合には必ず登録と更新の魔法陣が存在し、その魔法陣に触れると初回は触れた人間の強さを判定してランク分けをし、それを対応したカードに印字してくれる。
さっきの大柄な男が言っていた狩猟ランクとは、このカードの色と数字の事で、狩猟者同士は揉めた時に、それで話を決めるそうだ。
隊長が見せてきたカードは、ブロンズの11。
ブロンズは1番下のランクで、数字は最大13。つまり隊長はブロンズの中では上の方という事だ。
カードは狩猟の記録も取っていて、本来であれば討伐した獣の死体に触れさせ、討伐の証明とする。
それを組合の魔法陣に放り込んで、証明がされれば報酬を受け取り、カードには狩猟の履歴が更新されて、さらにランクアップするかどうかの判定も行われる。
組合の魔法陣はかなり特殊で、このカードの偽造は不可能と言われているそうだ。
その信頼の元、カードのランクと数字で受注できる狩猟依頼を、組合では判定しているそうだ。
「にいちゃんも組合に行けば登録できるぜ」
メガネパルの討伐が簡単に出来た事を考えると、この世界での天職になりそうだ。
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