48 / 107
6章 脅威と勧誘そして次の街へ
6.8 敗北と現れた脅威の話
しおりを挟む
「神獣の体躯の為に創られた毒。人の体躯である貴方は、既に毒による激痛と、麻痺が広がり始めているはずですが。その状況でこうも・・・」
「痛みに耐えるのは、・・・得意でね」
太ももの矢を引き抜き、ガブリエルに投げつける。当然弾かれて、地面に落ちるわけだが。
虚勢を張ってみたものの、はっきり言ってしんどい。こうして浮かんでいるだけでも、精一杯だ。
ガルムの母親は、これに耐えてあの洞窟まで逃げて来ていたのか。
それにしてもガブリエルの同時発射の技、あんな事が出来たのか・・・。こいつは、手加減して俺と戦っていたということか。
不愉快な奴だ。怒りを見せていながら、俺を倒すのでは無く、あくまで大人しくさせる為に戦っていたということだ。
どこまでも、創造主の命にしたがっていたって事か。あの技を使われれば、俺は・・・負けていた。
「解毒と治療を行わせて頂きたい。創造主の元で・・・創造主!?」
ガブリエルは急にうろたえ始め、空を見上げ始める。
「しかし・・・探していた方であるはず・・・承知いたしました」
誰の声も聞こえないが、何らかの方法で創造主とやらと、話しているのだろう。
「創造主の命にて、この場は身を引かせて頂きます。あなた様を傷つけたご無礼を、お許し下さい。次こそは、創造主の元に参って頂きます。またお会いしましょう、ルシファー様」
ガブリエルは天高く舞い上がり、その姿を雲の中に隠していった。
朦朧とする意識の中、最後の力を使い徐々に地面に降りていく。
地面に倒れ込む頃には、置き上がる事すらできなくなっていた。
「ルシファー様!」
「おにいちゃん!」
「主!」
「ご主人!」
ぼやけた視界にみんなが映る。
「おにいちゃん! 目を閉じちゃダメです!」
(分からない・・・俺は誰も信じない・・・好き勝手に生きると・・・決めていたのに・・・お前らも・・・どうなろうが)
「ご主人! ダメだよ!」
(勝手に付いてきている・・・だけの存在なのに・・・体が勝手に・・・動いてしまった)
「主! 気をしっかり持たれよ!」
(俺は・・・誰もいらないのに・・・なんで・・集まってくる?)
「ルシファー様、なんで私達を庇って・・・」
(何故・・・オリービアは・・・こんなに泣いている?)
俺はそこで意識を手放した。
「ルシファー様! 目を開けて下さい! ルシファー様!」
「落ち着かれよ奥方。今は気を失われただ。あまり揺すられると、主のお体に触る」
「おにいちゃん・・・」
「ご主人を荷馬車に運ぶよ!」
野営用の布団を荷馬車に敷き、ルシファーを寝かせる。
オリービアは傷口の止血を行い、サラーはオリービアの指示に従って、薬草を潰し始めた。
「奥方、我に手伝えることは?」
「ガルムさんは、あいつが戻って来ないか警戒をして下さい」
「奥さん、僕も手伝うよ!」
「ルルさんは荷馬車を引いて下さい。憲兵の事がありますから、バビロアに戻るよりゴモラに向かった方が、良いかと思います」
ガルムは少し離れて周囲を警戒し、ルルは荷馬車を引き始める。
オリービアは止血を終え、サラーは支持された薬草を潰し終えて、それをオリービアに渡す。
「あの時の道具が、こんなところで役立つなんて。嬉しくないですよ、ルシファー様」
「おねえちゃん、これも終わったです」
「ありがとう、サラーちゃん。この調合が終わったから、ルシファー様の傷に塗って」
止血と消毒の役割を持つ、軟膏状にした薬草を、サラーは丁寧に塗り込んでいく。
その間に解毒の為の調合に取り掛かるオリービア。その表情は真剣そのもので、今まで得た知識を総動員している。
「これをルシファー様に飲ませれば」
マスクを外し、水と一緒に調合した解毒薬を、徐々にルシファーに飲ませていく。
全て飲ませると、荒かった呼吸が僅かに落ち着き始める。
「おねえちゃん、おにいちゃんが凄い熱です」
「体を冷やさないと」
「あ! ちょっと待つです!」
サラーは冷蔵庫を開け、冷やしていた水を取り出し、タオルに染み込ませる。
それをルシファーの額に置いた。
「冷たい水、あれは何?」
「冷蔵庫です。食べ物と飲み物を冷やす事が出来るものです。おにいちゃんと作ったです」
「ありがとう、サラーちゃん」
オリービアは傷口を確認し、包帯を巻いて掛け布団をそっとかける。
「少し落ち着いたようですから、様子を見るしかありませんね」
「はいです。おにいちゃん・・・しっかりです」
荷馬車はは高速で走り続ける。
その頃ガブリエルは、巨大な神殿に降り立っていた。
「なんだ? ガブリエル! 傷だらけじゃね~か」
ガブリエルと同じような格好をした、フードで顔を隠したもう1人の天使が、入口を塞いでいる。
「そこをどいて下さい、ウリエル。創造主に呼ばれているのです」
「お前だけじゃね~よ。大天使全員招集だってよ。お前の失態せいじゃね~だろうな?」
ガブリエルは歯を食いしばり、ウリエルを睨みつける。
「悪かったって。からかい過ぎたよ」
「創造主の元へ向かいましょう」
神殿の中に入り、大広間へ向うと、置かれた玉座に人影が見える。
玉座の前には、他に5人の天使が既に居て、7人は共に並び出て跪く。
玉座に座る者は、後光がさしており顔が見えない。
「良く集まってくれましたね」
跪く天使達は、より頭を下げる。
「ガブリエル、彼はどうでした?」
「はい。ルシファー殿は、万全の力を備えていない御様子でした」
「そうみたいね」
「それと・・・私は彼に、致命傷を与えてしまいました。この失態、償えるのであればなんなりとお申し付け下さい」
「その必要はありませんよ。こうなる事も予定通りですから」
「と・・・おっしゃいますと?」
「私がそれ位も分からずに、貴方を送り出したとでも?」
「滅相もございません」
ガブリエルは緊張の頂点に到達し、額を汗が流れている。
「今回の件で、彼はさらに強くなるのですよ。今の彼では、私とメシアを創る事が出来ませんからね。私が見た未来の光景と、同じ事が起っています。ですから、貴方を罰することなどありません」
「寛大なお言葉・・・」
「立ってください、私の最高傑作達、7大天使達よ」
その言葉に、軍隊のように規律正しく立ち上がる、7人の天使達。
「いよいよ、貴方達も表舞台に出てもらいます。私の究極の目標を達成する為、力を貸して下さいね」
大広間に天使達の声が響き渡った後、それぞれの使命をまっとうする為に、その場を後にする天使達。
大広間には、王座に残る人影だけが残った。
「私は・・・メシアを、救世主を生み出す聖杯。貴方は、聖杯を満たす血のワイン。会える時を楽しみにしていますよ」
「痛みに耐えるのは、・・・得意でね」
太ももの矢を引き抜き、ガブリエルに投げつける。当然弾かれて、地面に落ちるわけだが。
虚勢を張ってみたものの、はっきり言ってしんどい。こうして浮かんでいるだけでも、精一杯だ。
ガルムの母親は、これに耐えてあの洞窟まで逃げて来ていたのか。
それにしてもガブリエルの同時発射の技、あんな事が出来たのか・・・。こいつは、手加減して俺と戦っていたということか。
不愉快な奴だ。怒りを見せていながら、俺を倒すのでは無く、あくまで大人しくさせる為に戦っていたということだ。
どこまでも、創造主の命にしたがっていたって事か。あの技を使われれば、俺は・・・負けていた。
「解毒と治療を行わせて頂きたい。創造主の元で・・・創造主!?」
ガブリエルは急にうろたえ始め、空を見上げ始める。
「しかし・・・探していた方であるはず・・・承知いたしました」
誰の声も聞こえないが、何らかの方法で創造主とやらと、話しているのだろう。
「創造主の命にて、この場は身を引かせて頂きます。あなた様を傷つけたご無礼を、お許し下さい。次こそは、創造主の元に参って頂きます。またお会いしましょう、ルシファー様」
ガブリエルは天高く舞い上がり、その姿を雲の中に隠していった。
朦朧とする意識の中、最後の力を使い徐々に地面に降りていく。
地面に倒れ込む頃には、置き上がる事すらできなくなっていた。
「ルシファー様!」
「おにいちゃん!」
「主!」
「ご主人!」
ぼやけた視界にみんなが映る。
「おにいちゃん! 目を閉じちゃダメです!」
(分からない・・・俺は誰も信じない・・・好き勝手に生きると・・・決めていたのに・・・お前らも・・・どうなろうが)
「ご主人! ダメだよ!」
(勝手に付いてきている・・・だけの存在なのに・・・体が勝手に・・・動いてしまった)
「主! 気をしっかり持たれよ!」
(俺は・・・誰もいらないのに・・・なんで・・集まってくる?)
「ルシファー様、なんで私達を庇って・・・」
(何故・・・オリービアは・・・こんなに泣いている?)
俺はそこで意識を手放した。
「ルシファー様! 目を開けて下さい! ルシファー様!」
「落ち着かれよ奥方。今は気を失われただ。あまり揺すられると、主のお体に触る」
「おにいちゃん・・・」
「ご主人を荷馬車に運ぶよ!」
野営用の布団を荷馬車に敷き、ルシファーを寝かせる。
オリービアは傷口の止血を行い、サラーはオリービアの指示に従って、薬草を潰し始めた。
「奥方、我に手伝えることは?」
「ガルムさんは、あいつが戻って来ないか警戒をして下さい」
「奥さん、僕も手伝うよ!」
「ルルさんは荷馬車を引いて下さい。憲兵の事がありますから、バビロアに戻るよりゴモラに向かった方が、良いかと思います」
ガルムは少し離れて周囲を警戒し、ルルは荷馬車を引き始める。
オリービアは止血を終え、サラーは支持された薬草を潰し終えて、それをオリービアに渡す。
「あの時の道具が、こんなところで役立つなんて。嬉しくないですよ、ルシファー様」
「おねえちゃん、これも終わったです」
「ありがとう、サラーちゃん。この調合が終わったから、ルシファー様の傷に塗って」
止血と消毒の役割を持つ、軟膏状にした薬草を、サラーは丁寧に塗り込んでいく。
その間に解毒の為の調合に取り掛かるオリービア。その表情は真剣そのもので、今まで得た知識を総動員している。
「これをルシファー様に飲ませれば」
マスクを外し、水と一緒に調合した解毒薬を、徐々にルシファーに飲ませていく。
全て飲ませると、荒かった呼吸が僅かに落ち着き始める。
「おねえちゃん、おにいちゃんが凄い熱です」
「体を冷やさないと」
「あ! ちょっと待つです!」
サラーは冷蔵庫を開け、冷やしていた水を取り出し、タオルに染み込ませる。
それをルシファーの額に置いた。
「冷たい水、あれは何?」
「冷蔵庫です。食べ物と飲み物を冷やす事が出来るものです。おにいちゃんと作ったです」
「ありがとう、サラーちゃん」
オリービアは傷口を確認し、包帯を巻いて掛け布団をそっとかける。
「少し落ち着いたようですから、様子を見るしかありませんね」
「はいです。おにいちゃん・・・しっかりです」
荷馬車はは高速で走り続ける。
その頃ガブリエルは、巨大な神殿に降り立っていた。
「なんだ? ガブリエル! 傷だらけじゃね~か」
ガブリエルと同じような格好をした、フードで顔を隠したもう1人の天使が、入口を塞いでいる。
「そこをどいて下さい、ウリエル。創造主に呼ばれているのです」
「お前だけじゃね~よ。大天使全員招集だってよ。お前の失態せいじゃね~だろうな?」
ガブリエルは歯を食いしばり、ウリエルを睨みつける。
「悪かったって。からかい過ぎたよ」
「創造主の元へ向かいましょう」
神殿の中に入り、大広間へ向うと、置かれた玉座に人影が見える。
玉座の前には、他に5人の天使が既に居て、7人は共に並び出て跪く。
玉座に座る者は、後光がさしており顔が見えない。
「良く集まってくれましたね」
跪く天使達は、より頭を下げる。
「ガブリエル、彼はどうでした?」
「はい。ルシファー殿は、万全の力を備えていない御様子でした」
「そうみたいね」
「それと・・・私は彼に、致命傷を与えてしまいました。この失態、償えるのであればなんなりとお申し付け下さい」
「その必要はありませんよ。こうなる事も予定通りですから」
「と・・・おっしゃいますと?」
「私がそれ位も分からずに、貴方を送り出したとでも?」
「滅相もございません」
ガブリエルは緊張の頂点に到達し、額を汗が流れている。
「今回の件で、彼はさらに強くなるのですよ。今の彼では、私とメシアを創る事が出来ませんからね。私が見た未来の光景と、同じ事が起っています。ですから、貴方を罰することなどありません」
「寛大なお言葉・・・」
「立ってください、私の最高傑作達、7大天使達よ」
その言葉に、軍隊のように規律正しく立ち上がる、7人の天使達。
「いよいよ、貴方達も表舞台に出てもらいます。私の究極の目標を達成する為、力を貸して下さいね」
大広間に天使達の声が響き渡った後、それぞれの使命をまっとうする為に、その場を後にする天使達。
大広間には、王座に残る人影だけが残った。
「私は・・・メシアを、救世主を生み出す聖杯。貴方は、聖杯を満たす血のワイン。会える時を楽しみにしていますよ」
0
あなたにおすすめの小説
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
弱いままの冒険者〜チートスキル持ちなのに使えるのはパーティーメンバーのみ?〜
秋元智也
ファンタジー
友人を庇った事からクラスではイジメの対象にされてしまう。
そんなある日、いきなり異世界へと召喚されてしまった。
クラス全員が一緒に召喚されるなんて悪夢としか思えなかった。
こんな嫌な連中と異世界なんて行きたく無い。
そう強く念じると、どこからか神の声が聞こえてきた。
そして、そこには自分とは全く別の姿の自分がいたのだった。
レベルは低いままだったが、あげればいい。
そう思っていたのに……。
一向に上がらない!?
それどころか、見た目はどう見ても女の子?
果たして、この世界で生きていけるのだろうか?
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる