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7章 復活と使者そして仲間
7.7 再び使いと戦った話
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「もういい! 遊びは終わりだ! この場で俺が、灰にしてやる! 創造主に創造されたこの身を、汚すお前らは悪だ!」
「随分と立派な倫理観を持っているようだな、ウリエルよ」
「黙れ! 創造主が悪といえば悪! そして・・・創造主の創造物を汚す者も悪だ! 俺は創造主の炎! ゆえに貴様らを焼却する!」
「この人も、ルシファー様いわく、その創造主とやらの人形のようですね」
「俺を馬鹿にするな! 俺は創造主の、最高傑作なんだ!」
ウリエルは今までで最大の炎を剣に宿し、オリービアとガルムに向けて空中を複数回斬る。
すると斬った数分、空中を炎の斬撃が飛んでいく。
オリービアはガルムに乗り、ガルムは繊細な動きで斬撃を華麗にかわしていく。
「てめえら・・・、どうやってやがる! さっきの動きもそうだ! 技だって! 何で急場でそんな動きが出来やがる!?」
「奥方と契約を交わして以降、互いの考えがなんとなく分かるのだ」
「そしてそれは、徐々に強くなっているんです。なので、ガルムさんがおとりになっている間に、私が突撃するという事ができたんですよ。神狼の崩牙も、情報として私に伝わっていきました。まあ本来は神狼族の強靭な牙でする技なのですが、私は無理なので剣で代用させてもらいましたが」
自分の技が当たらない事に苛立ちを覚え、ウリエルの顔はどんどん歪み、剣を握る手は力を込めすぎてうっ血している。
だが無駄に放散していた炎は小さくなり、明らかに冷静さを取り戻し始めていた。
先程の問いに長々と答えたことにより、ウリエルが冷静さを取り戻す時間を与えてしまっていた。
その光景にあっけに取られて、オリービアとガルムが油断した瞬間、オリービアの目の前にウリエルが現れ、剣で平打ちされて吹き飛ばされてしまう。
それにガルムが反応するころには、ガルムも額を平打ちされ同じ方向に吹き飛ばされてしまった。
「もういい。今度は本当に終わらせる」
「奥方よ、どうやら・・・まだまだ手加減されていたようだ」
「そのようですね・・・もう駄目ですね」
ただの剣での平打ちで受けた傷だけではない。今度はまるで力が入らなくなっていた。
恐らくは力が尽きたのか、潔くあきらめの気持ちが出てしまっている。
「てめぇらの力ももう終わりのようだし、せめてもの手向けで、灰すら残らなくしてやろう」
ウリエルが炎を剣にまとわせ、横に切り裂くと、それは炎の壁としか形容できないものに変わる。
その壁がオリービアとガルムに迫り、それぞれ死を覚悟する。
お互いに、治ったルシファーに会いたかったと願いながら。
だが目を閉じて覚悟を決めたにもかかわらず、未だ炎の壁は自分たちの元に来ない。
恐る恐る目を開けると、炎の壁は時間が止まったかのように静止している。
「なんだ!? 俺の技が止められた!?」
ウリエルも動揺しているところを見ると、どうやら意図して止めているわけではないようだ。
炎の壁は徐々に圧縮されて炎の球体となり、ウリエルに向かって高速で飛んでいく。
避ける間もなく、ウリエルは自らの炎に飲まれ、その姿は見えなくなってしまう。
「新しい天使か」
横からオリービアとガルムに近づく、黒衣とマスクの男。
その姿を見て、オリービアは目に涙をいっぱいにして叫ぶ。
「ルシファー様!」
「主!」
ウリエルとの間に立ちはだかり、ルシファーはオリービアとガルムに背を向ける。
「大体のことはサラーから聞いている。ここからは俺に任せろ。ガブリエルじゃないのが残念だが、天使に復讐する良い機会だからな」
まるで希望が目の前に現れたかのように、オリービアとガルムは一瞬で安堵する。
「自分の炎でやられるような愚行、天使が犯すわけないだろ? いい加減出てきたらどうだ?」
「これはこれは・・・貴方が出てくるとはね~」
ウリエルは周囲の炎を吸収し、静かに数歩ルシファーに歩み寄る。
「ガブリエルのように逃げないか・・・」
「俺はあなたと戦ってみたくてね~。こんな機会、逃すわけないな~」
冷静になったのか、ウリエルは普段の口調に戻っていた。
「戦うのはこっちも願ったりなんだが・・・。そうだな、6本全部いってみるか」
片手を上げると、ルシファーの背中から全ての剣が飛び立ち、ウリエルを包囲する。
「これは!? 創造主と同じ力?」
「まずは踊ってもらおうか」
ルシファーが上げた手を、ウリエルに向かって降り下ろすと同時に、全ての剣が一斉に襲い掛かる。
全ての方向から飛んでくる剣を上空へ逃れてかわすが、かわした剣はウリエルを追尾し続ける。
「これが・・・! ガブリエルの言っていた技か!」
ウリエルは飛んでくる剣を、自らの剣で弾いている。
だが弾かれた剣は僅かに自由落下した後、即座に反転して再びウリエルを追いかけ始める。
あらゆる方向から同時攻撃を仕掛ける剣に、苦戦を強いられながらも、ウリエルは徐々にその状況に慣れ始め、最小限の動きでさばき始める。
「所詮は1人の人間が操作している物だよね~。自在の範囲にも限界が」
「俺を忘れてないか?」
飛び回るウリエルの進路上にルシファーが現れ、ウリエルに刀が振り下ろされる。
ウリエルは急停止して後退しようとするが、ルシファーの振り下ろした刀の切っ先が僅かに届き、袈裟斬りの形で鎧がない肩から胸部にかけて、薄皮程度であるが皮膚を切り裂いた。
一滴の血が切り傷から流れ落ち、ウリエルの神鉄の鎧を赤く染めながら、地面に落ちていく。
「お前ら天使にも、赤い血が流れているのだな。人間と変わらないじゃないか」
「貴様・・・創造主が求めているとしても、この屈辱を許すわけには!」
ウリエルは激怒し、剣を発火させ炎を纏わせる。
「ここで焼却する!」
ウリエルの剣から炎の球体が出現し、今までにないほどの火力が込められる。
「体を傷つけられて激怒するあたりは、ガブリエルと同じか。ところでその技だが、こんな感じか?」
ルシファーも同じ動作をしながら、パイロキネシスを発動し、ウリエルよりも大きな炎の球体を、刀の先から発生させる。
「どうやら、お前に与えられている力とやらは、俺の力と同じものかもしれないな」
「馬鹿な! 貴方の力は、まだまだ発展途上の筈だ! 俺よりも大きい炎が創れるはずがない!」
「発展途上だとしても、お前を超えてないわけじゃないんじゃないか?」
「黙れ!」
ウリエルはルシファーへ火球を撃ち出し、それと同時にルシファーもウリエルへ火球を撃ち出す。
火球同士が互いにぶつかり合い、押し合いを始める。
「なるほど。火球としての形状を保つために、サイコキネシスをお前も使っているようだな。炎が互いに干渉するはずがないから、実質ぶつかりあっているのは、サイコキネシスの障壁部分ということか。熱が外部に漏れ出さないのも、障壁があるからだとすると」
「余裕を見せやがって!」
「今の俺の力がどれ程強くなっているのか、良く分かった。俺に与えられた力の使い方も、良い例を見せてもらったよ。力を併発するって発想がなかったからな」
「ふざけ・・・」
「もう終わらせよう」
ルシファーが再び手をかざすと、ウリエルを一斉に剣が襲う。
ウリエルは火球の操作に大半の力を使っているようで、その場から動くことが出来ず、飛んでくる剣を全て体に受けた。
だがリトグリフの剣では、神鉄の鎧も、ガブリエルの時とは違い、生身の部分も傷つけることができず、打撃の状態になってしまったが、ウリエルの集中を削ぐには充分であった。
ルシファーの火球がウリエルに迫り、ウリエルの火球を打ち消しながら迫る。
やがてウリエルの体を火球が包み、炎が発する光の中に消えていく。
しばらく燃焼した後、もう死んでいるだろうと思いルシファーが指を鳴らす。
それと同時に火球は陽炎のように消えていったが。
だが、予想に反してウリエルは、無傷でその場に存在していた。
「随分と立派な倫理観を持っているようだな、ウリエルよ」
「黙れ! 創造主が悪といえば悪! そして・・・創造主の創造物を汚す者も悪だ! 俺は創造主の炎! ゆえに貴様らを焼却する!」
「この人も、ルシファー様いわく、その創造主とやらの人形のようですね」
「俺を馬鹿にするな! 俺は創造主の、最高傑作なんだ!」
ウリエルは今までで最大の炎を剣に宿し、オリービアとガルムに向けて空中を複数回斬る。
すると斬った数分、空中を炎の斬撃が飛んでいく。
オリービアはガルムに乗り、ガルムは繊細な動きで斬撃を華麗にかわしていく。
「てめえら・・・、どうやってやがる! さっきの動きもそうだ! 技だって! 何で急場でそんな動きが出来やがる!?」
「奥方と契約を交わして以降、互いの考えがなんとなく分かるのだ」
「そしてそれは、徐々に強くなっているんです。なので、ガルムさんがおとりになっている間に、私が突撃するという事ができたんですよ。神狼の崩牙も、情報として私に伝わっていきました。まあ本来は神狼族の強靭な牙でする技なのですが、私は無理なので剣で代用させてもらいましたが」
自分の技が当たらない事に苛立ちを覚え、ウリエルの顔はどんどん歪み、剣を握る手は力を込めすぎてうっ血している。
だが無駄に放散していた炎は小さくなり、明らかに冷静さを取り戻し始めていた。
先程の問いに長々と答えたことにより、ウリエルが冷静さを取り戻す時間を与えてしまっていた。
その光景にあっけに取られて、オリービアとガルムが油断した瞬間、オリービアの目の前にウリエルが現れ、剣で平打ちされて吹き飛ばされてしまう。
それにガルムが反応するころには、ガルムも額を平打ちされ同じ方向に吹き飛ばされてしまった。
「もういい。今度は本当に終わらせる」
「奥方よ、どうやら・・・まだまだ手加減されていたようだ」
「そのようですね・・・もう駄目ですね」
ただの剣での平打ちで受けた傷だけではない。今度はまるで力が入らなくなっていた。
恐らくは力が尽きたのか、潔くあきらめの気持ちが出てしまっている。
「てめぇらの力ももう終わりのようだし、せめてもの手向けで、灰すら残らなくしてやろう」
ウリエルが炎を剣にまとわせ、横に切り裂くと、それは炎の壁としか形容できないものに変わる。
その壁がオリービアとガルムに迫り、それぞれ死を覚悟する。
お互いに、治ったルシファーに会いたかったと願いながら。
だが目を閉じて覚悟を決めたにもかかわらず、未だ炎の壁は自分たちの元に来ない。
恐る恐る目を開けると、炎の壁は時間が止まったかのように静止している。
「なんだ!? 俺の技が止められた!?」
ウリエルも動揺しているところを見ると、どうやら意図して止めているわけではないようだ。
炎の壁は徐々に圧縮されて炎の球体となり、ウリエルに向かって高速で飛んでいく。
避ける間もなく、ウリエルは自らの炎に飲まれ、その姿は見えなくなってしまう。
「新しい天使か」
横からオリービアとガルムに近づく、黒衣とマスクの男。
その姿を見て、オリービアは目に涙をいっぱいにして叫ぶ。
「ルシファー様!」
「主!」
ウリエルとの間に立ちはだかり、ルシファーはオリービアとガルムに背を向ける。
「大体のことはサラーから聞いている。ここからは俺に任せろ。ガブリエルじゃないのが残念だが、天使に復讐する良い機会だからな」
まるで希望が目の前に現れたかのように、オリービアとガルムは一瞬で安堵する。
「自分の炎でやられるような愚行、天使が犯すわけないだろ? いい加減出てきたらどうだ?」
「これはこれは・・・貴方が出てくるとはね~」
ウリエルは周囲の炎を吸収し、静かに数歩ルシファーに歩み寄る。
「ガブリエルのように逃げないか・・・」
「俺はあなたと戦ってみたくてね~。こんな機会、逃すわけないな~」
冷静になったのか、ウリエルは普段の口調に戻っていた。
「戦うのはこっちも願ったりなんだが・・・。そうだな、6本全部いってみるか」
片手を上げると、ルシファーの背中から全ての剣が飛び立ち、ウリエルを包囲する。
「これは!? 創造主と同じ力?」
「まずは踊ってもらおうか」
ルシファーが上げた手を、ウリエルに向かって降り下ろすと同時に、全ての剣が一斉に襲い掛かる。
全ての方向から飛んでくる剣を上空へ逃れてかわすが、かわした剣はウリエルを追尾し続ける。
「これが・・・! ガブリエルの言っていた技か!」
ウリエルは飛んでくる剣を、自らの剣で弾いている。
だが弾かれた剣は僅かに自由落下した後、即座に反転して再びウリエルを追いかけ始める。
あらゆる方向から同時攻撃を仕掛ける剣に、苦戦を強いられながらも、ウリエルは徐々にその状況に慣れ始め、最小限の動きでさばき始める。
「所詮は1人の人間が操作している物だよね~。自在の範囲にも限界が」
「俺を忘れてないか?」
飛び回るウリエルの進路上にルシファーが現れ、ウリエルに刀が振り下ろされる。
ウリエルは急停止して後退しようとするが、ルシファーの振り下ろした刀の切っ先が僅かに届き、袈裟斬りの形で鎧がない肩から胸部にかけて、薄皮程度であるが皮膚を切り裂いた。
一滴の血が切り傷から流れ落ち、ウリエルの神鉄の鎧を赤く染めながら、地面に落ちていく。
「お前ら天使にも、赤い血が流れているのだな。人間と変わらないじゃないか」
「貴様・・・創造主が求めているとしても、この屈辱を許すわけには!」
ウリエルは激怒し、剣を発火させ炎を纏わせる。
「ここで焼却する!」
ウリエルの剣から炎の球体が出現し、今までにないほどの火力が込められる。
「体を傷つけられて激怒するあたりは、ガブリエルと同じか。ところでその技だが、こんな感じか?」
ルシファーも同じ動作をしながら、パイロキネシスを発動し、ウリエルよりも大きな炎の球体を、刀の先から発生させる。
「どうやら、お前に与えられている力とやらは、俺の力と同じものかもしれないな」
「馬鹿な! 貴方の力は、まだまだ発展途上の筈だ! 俺よりも大きい炎が創れるはずがない!」
「発展途上だとしても、お前を超えてないわけじゃないんじゃないか?」
「黙れ!」
ウリエルはルシファーへ火球を撃ち出し、それと同時にルシファーもウリエルへ火球を撃ち出す。
火球同士が互いにぶつかり合い、押し合いを始める。
「なるほど。火球としての形状を保つために、サイコキネシスをお前も使っているようだな。炎が互いに干渉するはずがないから、実質ぶつかりあっているのは、サイコキネシスの障壁部分ということか。熱が外部に漏れ出さないのも、障壁があるからだとすると」
「余裕を見せやがって!」
「今の俺の力がどれ程強くなっているのか、良く分かった。俺に与えられた力の使い方も、良い例を見せてもらったよ。力を併発するって発想がなかったからな」
「ふざけ・・・」
「もう終わらせよう」
ルシファーが再び手をかざすと、ウリエルを一斉に剣が襲う。
ウリエルは火球の操作に大半の力を使っているようで、その場から動くことが出来ず、飛んでくる剣を全て体に受けた。
だがリトグリフの剣では、神鉄の鎧も、ガブリエルの時とは違い、生身の部分も傷つけることができず、打撃の状態になってしまったが、ウリエルの集中を削ぐには充分であった。
ルシファーの火球がウリエルに迫り、ウリエルの火球を打ち消しながら迫る。
やがてウリエルの体を火球が包み、炎が発する光の中に消えていく。
しばらく燃焼した後、もう死んでいるだろうと思いルシファーが指を鳴らす。
それと同時に火球は陽炎のように消えていったが。
だが、予想に反してウリエルは、無傷でその場に存在していた。
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