75 / 107
9章 人間と神竜そして竜闘祭
9.4 神竜族の住処に向かった話
しおりを挟む
朝が来る。
起き上がり隣のベッドを見ると、サラーはオリービアにしがみ付き、まるで仲の良い姉妹のように寝ている。
オリービアは神緑の森で、”今は無理でも、いつかは私達を信じてもらえると、私達は信じています”、と言った。
俺が人を信じられるようになれば、世界が救われると神は言った。
だが、未だ近しいこいつらでさえ、俺は信じているとは言い難い。
俺は人を信じられるようになるのか?
俺はもしかして、人を信じられるようになりたいと思っているのか?
だから、俺は起きて直ぐこんなことを考えているのだろうか?
いや・・・今は賭けに勝って、理想の世界を手に入れる事を考えた方がいい。
だからこそ、ここでのごたごたが片付いた後、次の目標として誰もいない安住の地を探すことにしよう。
そこで世界に何かが起こるのを待ち、俺はそれを見届けて神に勝利を宣言すればいいんだ。
そうだ・・・俺が賭けに勝つために、ひっそりと暮らせる場所を探せばいいだけ。
「ん・・・おはようございます。ルシファー様」
考えがまとまった時、丁度オリービアが起き上がって来た。
「準備しろ」
淡白な返事を返し、ベッドから出て着替えたのち朝食を注文しておく。
オリービアはサラーを起こして着替えさせた後、自分も着替えて旅支度をしていた。
運ばれた朝食を食べ終わり、買い込んだ荷物と食料を持ち部屋を後にする。
宿屋を出て厩舎に向かう途中レグナの所に寄って、神緑の森の境界で待ち合わせと告げ、先に飛んで行ってもらう。
それを見届け宿舎に到着すると、ガルムが宿舎の前で伸びをしており、こちらを見つけると座って声をかけてくる。
「主、何かあったのか?」
「ん? 何だ?」
「雰囲気が、出会った頃に近くなっていると感じてな」
「久しぶりに人間らしい人間に会っただけだ。気にするな」
「我は何とも言えぬが・・・」
気を使わせてしまっているようだ。だが、俺は・・・。
「おはようだよ、ご主人」
ルルが顔をクシクシしながら厩舎から出てくる。
「うさぎよ、主を待たせるな」
「分かってるよ。荷馬車を付けて欲しいよ」
サラーと一緒にルルに荷馬車を取り付け、乗り込んだ後にレグナの待つ神緑の森の境界へと急ぐ。
「おいらに乗ってけば良かったんじゃ?」
レグナと合流すると、意外な言葉が飛び出てきた。
ガルムが荷馬車を牽くのを嫌がったので、てっきり同じ神獣のレグナもそういったことは嫌がると思ったが。
「嫌じゃないのか?」
「何で? おいらのお願いで来てもらうのに、それを嫌がるのは筋違いでしょ?」
「・・・正論じゃないか」
「我も・・・今度荷馬車を牽いてもいいぞ」
ガルムがプライドを捨てて荷馬車を牽くと言い出した・・・。
何かの自分の立場に危機感を感じたのだろうか。
「それに、神竜族の住処には飛んで行かないといけないし、おいらに乗った方がいいと思うよ」
「そういう事は先に行ってくれ。・・・そうだな、どうせなら背中に取り付けられるように、荷馬車を改造しようか」
「久しぶりの私の出番です!」
ルルから荷馬車を外し、どうすればレグナに荷馬車を取り付けられるかをサラーと話し合い、何かを思いついたのか一心不乱に設計図を書き出す。
相変わらずの集中力で、ひたすらに羽ペンを走らせている。
「出来たです!」
完成した設計図に目を通す。
まずレグナの翼の付け根に回り込むように加工した、胸当て兼土台のリトグラフの鎧を装着する。
その土台には球体のリトグラフをはめ込む事が出来るようになっており、新たに荷馬車の下に設置する結合部品と組み合わさることで、ある程度の角度を吸収し荷馬車内は水平に保たれるようになっている。球体に直接取り付ける支柱には、スプリングが内蔵されていて、上下の揺れも緩和している、といったところか。
外から見ると割と不格好に見えるかもしれないが、快適性も備えてくれているし、乗ってしまえば関係ないので、そこまでの贅沢は言ってられないだろうな。
「おにいちゃん! お願いです!」
しばらく発明のお預けを食らっていたからか、サラーは目を輝かせて楽しそうにしている。
寸法と形がが書かれている部品の一覧を手渡され、それに合わせてゲネシキネシスを発動して部品を創造していく。
「これが、神域の力なのか」
「主にとって、この程度造作もないことだ」
「いつ見ても、不思議な光景ですよね。私はルシファー様と子供を作りたいですけど」
雑音に邪魔されないよう必死に集中して部品を創り終え、その全てをサラーは丁寧に確認していく。
「問題ないです!」
サラーの確認が終わったので、レグナにふせてもらい取り付けていく。
サイコキネシスを発動し、その体に積み木を組むように装着していくが、流石なのは、それぞれの部品ははめることによって装着できるようになっているので、溶接やネジなどの接合処置をしなくてもいいというところだ。
改めてサラーの才能には驚かされたが、化学も取り入れればもっといろんなものを創れるかもしれない。
そんなことを感じさせるものだった。
最後に荷馬車を浮かせて土台に設置し、固定されているかを確認して完成となった。
これで飛んで行けるようになったが、サラーがあることに気が付く。
「今気づいたです。これどうやって乗るです?」
そういえば竜の背中だけでも体高があるのに、それに対して荷馬車はさらに高い。
これでは乗れないと思ったのだが。
「俺は空を飛べるし、今となってはオリービアも跳躍力があるからな。サラーは俺が抱えて飛べば問題ないだろ。飛び立った後は荷馬車の外に出ることも無いだろうしな」
「・・・ガルムさんとルルさんはどうするです?」
「それは考えていなかったな」
「ちょっと待ってほしいです」
サラーは更に設計を書き出し、やや大型の荷馬車を設計した。
この荷馬車は今までの物より大きく、かつ屋根の前後に買い物かごのような取っ手がついてる。
「簡単な仕組みです。レグナさんがここを持って飛ぶです」
「連結部分もあるということは、普段は後ろに取り付けて使えるという事か」
「そうです。屋根も開閉式にしたです。狩猟した獣を運ぶのにも使えるです」
「流石だな」
サラーの頭を撫でると、満面の笑みでその時間を堪能している。
対照的にオリービアは、明日世界が終わるような表情をしてこちらを見てきていたが、とりあえず無視しておいた。
部品を創造しそれを設計図通りに組み立てる。
回を重ねるごとに効率が良くなっているのか、この程度なら直ぐに終わるようになってきていた。
「忘れていたが・・・レグナ、これを持って飛べそうか?」
「奥さんと契約? というのをしてから、凄く体が軽いから大丈夫だと思う」
創るのに夢中で、物が出来てからの確認だったが、問題は無さそうだな。
「ガルム、ルル、この中に入ってくれ」
「主の指示ならば」
「分かったよ!」
荷車に入った事を確認し、サラーをおんぶして背中の方に設置した荷車に飛んで行く。
後ろの扉を開けてそのまま乗り込んだところ。
「私が抱っこされる予定だったのに!」
オリービアが文句を言いながら、自分で飛び上がって乗り込んでくる。
こいつは本当にブレないな。
「レグナ! 出発してくれ!」
「了解! 旦那さん!」
レグナは飛翔を開始し、下の荷馬車を4足でバランス良く掴んで上空へと向かう。
エレベーターに乗っているような感覚を味わった後、レグナの声が聞こえてくる。
「神竜族の住処の手前までは行くからね!」
レグナは住処に向かって進み始め、徐々に速度を上げて行った。
神緑の森、神竜族の住処近く。
小高い岩山の頂上にある大岩に座る、ローブのフードを被り背中に羽を生やした者が、自分の身の丈ほどある戦斧を磨いている。
「おや?」
何かの気配に気づいたように、ゴモラがある方を見る。
「この気配は、創造主のお求めの方のようだが」
ゆっくりと立ち上がりながら、戦斧を背中に取り付けて気配のする方を観察する。
「こちらに近づいているようだが。困ったものだ・・・創造主の命を邪魔されたくは無いのだが。もしこちらの邪魔をするというのであれば、戦わざるおえないというものだが・・・」
翼を広げ羽ばたき、ゆっくりと上空に向かっていく。
「ウリエルもガブリエルも創造主の命を果せなかったが。今度はこのカマエルこそが、命を果しすためにも邪魔をしてほしくないのだ」
カマエルは、遠く離れた自らの創造主が居ると思われる方を見て、自信が現れた笑みを浮かべていた。
起き上がり隣のベッドを見ると、サラーはオリービアにしがみ付き、まるで仲の良い姉妹のように寝ている。
オリービアは神緑の森で、”今は無理でも、いつかは私達を信じてもらえると、私達は信じています”、と言った。
俺が人を信じられるようになれば、世界が救われると神は言った。
だが、未だ近しいこいつらでさえ、俺は信じているとは言い難い。
俺は人を信じられるようになるのか?
俺はもしかして、人を信じられるようになりたいと思っているのか?
だから、俺は起きて直ぐこんなことを考えているのだろうか?
いや・・・今は賭けに勝って、理想の世界を手に入れる事を考えた方がいい。
だからこそ、ここでのごたごたが片付いた後、次の目標として誰もいない安住の地を探すことにしよう。
そこで世界に何かが起こるのを待ち、俺はそれを見届けて神に勝利を宣言すればいいんだ。
そうだ・・・俺が賭けに勝つために、ひっそりと暮らせる場所を探せばいいだけ。
「ん・・・おはようございます。ルシファー様」
考えがまとまった時、丁度オリービアが起き上がって来た。
「準備しろ」
淡白な返事を返し、ベッドから出て着替えたのち朝食を注文しておく。
オリービアはサラーを起こして着替えさせた後、自分も着替えて旅支度をしていた。
運ばれた朝食を食べ終わり、買い込んだ荷物と食料を持ち部屋を後にする。
宿屋を出て厩舎に向かう途中レグナの所に寄って、神緑の森の境界で待ち合わせと告げ、先に飛んで行ってもらう。
それを見届け宿舎に到着すると、ガルムが宿舎の前で伸びをしており、こちらを見つけると座って声をかけてくる。
「主、何かあったのか?」
「ん? 何だ?」
「雰囲気が、出会った頃に近くなっていると感じてな」
「久しぶりに人間らしい人間に会っただけだ。気にするな」
「我は何とも言えぬが・・・」
気を使わせてしまっているようだ。だが、俺は・・・。
「おはようだよ、ご主人」
ルルが顔をクシクシしながら厩舎から出てくる。
「うさぎよ、主を待たせるな」
「分かってるよ。荷馬車を付けて欲しいよ」
サラーと一緒にルルに荷馬車を取り付け、乗り込んだ後にレグナの待つ神緑の森の境界へと急ぐ。
「おいらに乗ってけば良かったんじゃ?」
レグナと合流すると、意外な言葉が飛び出てきた。
ガルムが荷馬車を牽くのを嫌がったので、てっきり同じ神獣のレグナもそういったことは嫌がると思ったが。
「嫌じゃないのか?」
「何で? おいらのお願いで来てもらうのに、それを嫌がるのは筋違いでしょ?」
「・・・正論じゃないか」
「我も・・・今度荷馬車を牽いてもいいぞ」
ガルムがプライドを捨てて荷馬車を牽くと言い出した・・・。
何かの自分の立場に危機感を感じたのだろうか。
「それに、神竜族の住処には飛んで行かないといけないし、おいらに乗った方がいいと思うよ」
「そういう事は先に行ってくれ。・・・そうだな、どうせなら背中に取り付けられるように、荷馬車を改造しようか」
「久しぶりの私の出番です!」
ルルから荷馬車を外し、どうすればレグナに荷馬車を取り付けられるかをサラーと話し合い、何かを思いついたのか一心不乱に設計図を書き出す。
相変わらずの集中力で、ひたすらに羽ペンを走らせている。
「出来たです!」
完成した設計図に目を通す。
まずレグナの翼の付け根に回り込むように加工した、胸当て兼土台のリトグラフの鎧を装着する。
その土台には球体のリトグラフをはめ込む事が出来るようになっており、新たに荷馬車の下に設置する結合部品と組み合わさることで、ある程度の角度を吸収し荷馬車内は水平に保たれるようになっている。球体に直接取り付ける支柱には、スプリングが内蔵されていて、上下の揺れも緩和している、といったところか。
外から見ると割と不格好に見えるかもしれないが、快適性も備えてくれているし、乗ってしまえば関係ないので、そこまでの贅沢は言ってられないだろうな。
「おにいちゃん! お願いです!」
しばらく発明のお預けを食らっていたからか、サラーは目を輝かせて楽しそうにしている。
寸法と形がが書かれている部品の一覧を手渡され、それに合わせてゲネシキネシスを発動して部品を創造していく。
「これが、神域の力なのか」
「主にとって、この程度造作もないことだ」
「いつ見ても、不思議な光景ですよね。私はルシファー様と子供を作りたいですけど」
雑音に邪魔されないよう必死に集中して部品を創り終え、その全てをサラーは丁寧に確認していく。
「問題ないです!」
サラーの確認が終わったので、レグナにふせてもらい取り付けていく。
サイコキネシスを発動し、その体に積み木を組むように装着していくが、流石なのは、それぞれの部品ははめることによって装着できるようになっているので、溶接やネジなどの接合処置をしなくてもいいというところだ。
改めてサラーの才能には驚かされたが、化学も取り入れればもっといろんなものを創れるかもしれない。
そんなことを感じさせるものだった。
最後に荷馬車を浮かせて土台に設置し、固定されているかを確認して完成となった。
これで飛んで行けるようになったが、サラーがあることに気が付く。
「今気づいたです。これどうやって乗るです?」
そういえば竜の背中だけでも体高があるのに、それに対して荷馬車はさらに高い。
これでは乗れないと思ったのだが。
「俺は空を飛べるし、今となってはオリービアも跳躍力があるからな。サラーは俺が抱えて飛べば問題ないだろ。飛び立った後は荷馬車の外に出ることも無いだろうしな」
「・・・ガルムさんとルルさんはどうするです?」
「それは考えていなかったな」
「ちょっと待ってほしいです」
サラーは更に設計を書き出し、やや大型の荷馬車を設計した。
この荷馬車は今までの物より大きく、かつ屋根の前後に買い物かごのような取っ手がついてる。
「簡単な仕組みです。レグナさんがここを持って飛ぶです」
「連結部分もあるということは、普段は後ろに取り付けて使えるという事か」
「そうです。屋根も開閉式にしたです。狩猟した獣を運ぶのにも使えるです」
「流石だな」
サラーの頭を撫でると、満面の笑みでその時間を堪能している。
対照的にオリービアは、明日世界が終わるような表情をしてこちらを見てきていたが、とりあえず無視しておいた。
部品を創造しそれを設計図通りに組み立てる。
回を重ねるごとに効率が良くなっているのか、この程度なら直ぐに終わるようになってきていた。
「忘れていたが・・・レグナ、これを持って飛べそうか?」
「奥さんと契約? というのをしてから、凄く体が軽いから大丈夫だと思う」
創るのに夢中で、物が出来てからの確認だったが、問題は無さそうだな。
「ガルム、ルル、この中に入ってくれ」
「主の指示ならば」
「分かったよ!」
荷車に入った事を確認し、サラーをおんぶして背中の方に設置した荷車に飛んで行く。
後ろの扉を開けてそのまま乗り込んだところ。
「私が抱っこされる予定だったのに!」
オリービアが文句を言いながら、自分で飛び上がって乗り込んでくる。
こいつは本当にブレないな。
「レグナ! 出発してくれ!」
「了解! 旦那さん!」
レグナは飛翔を開始し、下の荷馬車を4足でバランス良く掴んで上空へと向かう。
エレベーターに乗っているような感覚を味わった後、レグナの声が聞こえてくる。
「神竜族の住処の手前までは行くからね!」
レグナは住処に向かって進み始め、徐々に速度を上げて行った。
神緑の森、神竜族の住処近く。
小高い岩山の頂上にある大岩に座る、ローブのフードを被り背中に羽を生やした者が、自分の身の丈ほどある戦斧を磨いている。
「おや?」
何かの気配に気づいたように、ゴモラがある方を見る。
「この気配は、創造主のお求めの方のようだが」
ゆっくりと立ち上がりながら、戦斧を背中に取り付けて気配のする方を観察する。
「こちらに近づいているようだが。困ったものだ・・・創造主の命を邪魔されたくは無いのだが。もしこちらの邪魔をするというのであれば、戦わざるおえないというものだが・・・」
翼を広げ羽ばたき、ゆっくりと上空に向かっていく。
「ウリエルもガブリエルも創造主の命を果せなかったが。今度はこのカマエルこそが、命を果しすためにも邪魔をしてほしくないのだ」
カマエルは、遠く離れた自らの創造主が居ると思われる方を見て、自信が現れた笑みを浮かべていた。
0
あなたにおすすめの小説
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
弱いままの冒険者〜チートスキル持ちなのに使えるのはパーティーメンバーのみ?〜
秋元智也
ファンタジー
友人を庇った事からクラスではイジメの対象にされてしまう。
そんなある日、いきなり異世界へと召喚されてしまった。
クラス全員が一緒に召喚されるなんて悪夢としか思えなかった。
こんな嫌な連中と異世界なんて行きたく無い。
そう強く念じると、どこからか神の声が聞こえてきた。
そして、そこには自分とは全く別の姿の自分がいたのだった。
レベルは低いままだったが、あげればいい。
そう思っていたのに……。
一向に上がらない!?
それどころか、見た目はどう見ても女の子?
果たして、この世界で生きていけるのだろうか?
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる