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10章 竜闘祭と決着そして別の戦い
10.5 決着がついた話
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全身を紅に白熱化させたレグナは、自分の周囲に陽炎を纏いながら闘技場を踏みしめて、じっくりと時間をかけながらレビヤに歩み寄っていく。
闘技場の砂はレグナが踏みしめる度に、僅かに含まれた硝石が溶けて結晶化し、透明度の高いガラスを足の形に生成されて続けている。
その現象とレグナの姿を見れば、それがどれ程の熱を持っているかどうかが分かるほどであった。
迫りくる異形の姿となったレグナを見て、レビヤは生まれて初めてとなる後退を無意識に行っている。
自身が神竜の炎牙を発動し、牙を白熱化させた時とはまるで違うその熱量。
そして自身とは似て非なる、紅に発光する体。
その神々しさに、敬意すら持ち始めている。
「お前の父の技・・・妾が体得できなかった、神域の力」
レビヤが、誰にも聞き取れない小ささで呟く。
「妾が憧れ、お前の父に教えを乞うた神竜の炎鱗。いとも容易く会得するそれは、系譜の成せる業か?」
それは誰への問いかけなのか。
対面し、歩みを進めるレグナにすら聞こえているのか。
僅かな嫉妬の感情と共に、レビヤは覚悟を決めたような目に変わる。
「まさか妾が、挑戦者になるとはな」
今度はレグナにも届く声。レグナはその言葉を聞き、いったん歩みを止めた。
「そんなことはない。おいらは、まだ挑戦者だよ」
竜には人間ほど表情が豊かではないが、目と抑揚には多少の変化がある。
故に竜同士は目や声に感情を乗せて意思を伝え合っている。
レビヤの変化を敏感に感じ取ったからこその、レグナの返答。
戦いが始まってから初めて、レビヤとレグナは同じ目になったが、それはお互いが、挑戦者となった事を意味していた。
「神竜の炎牙!」
レビヤによる再びの技の発動。白熱化した牙をむき出しにしながら、今までで最速の突進を始める。
レグナはその姿を微動だにせず見つめ、レビヤはその姿に言い知れぬ恐怖を感じた。
一瞬とも言えるが、長く感じる濃密な時間の流れの中、レグナの眼前に迫ろうとしたレビヤは大口を開け、再び首を噛もうとする。噛んだ瞬間に全力でレグナを放り投げ、場外負けをさせて早々に勝負を決める魂胆であった。
だがレビヤですら反応出来ない速さで、レグナはレビヤの首に噛みつき、突進の威力と合わせて合気道のように、自身の後方へと放り投げる。
轟音を立てながらレビヤは初めて仰向けの倒れこみ、何が起こったのか分からないのか、目を丸くして空を眺めた。
「ぎ!」
意識がはっきりした時、首に激痛を感じた。
レグナの噛み跡である牙の穴が空いており、それに沿って口でくわえた形にレビヤの鱗が黒く変色している。
当然ではあるが、自身の炎に負けないように耐火性を持っている竜の鱗の変色は、レグナが竜の枠を超えた熱を放っていることを意味している。
レグナはただレビヤを見下ろしている。
まるでレビヤの次の行動を待っているかのように。
「レグナさんにいったい何が?」
「まっかっかです! 宝石みたいで綺麗です!」
「それもそうだが、レビヤを上回る速さを会得している」
驚愕しているのはオリービア達も一緒で、応援することも忘れてただ試合を見ていた。
「もしレグナ殿が、我達と戦った時にあの技を使っていたのならば、我らは近づく事すら出来ずに敗北をしていただろう」
「おにいちゃん位しか、まともに戦えなったと思うです」
ルシファーによるガルムの敗北とレグナの敗北も合わさって、ある種付き従う神獣が一緒にいる環境に成れていたためか、改めて神獣の力を認識してしまう。
オリービアもサラーも、こうして畏怖の念を感じることの方が普通なのだと、感じていた。
ゴモラの憲兵や、狩猟組合の職員のように震えて対応するのが普通なのだと。
「ガルムさんにもレグナさんにも、私達はもっと敬意を払うべきなのでしょうね」
「奥方と娘は、そのような事をしなくても良い。それはレグナ殿も同じだと思うが。もちろん他の人間は違うがな」
オリービアとサラーは、安心したようにガルムへ笑顔を向けた。
「これほどとは・・・」
闘技場ではレビヤが意識の空白から抜け出し、ゆっくりと立ち上がる。
レビヤは再び神竜の炎牙を発動し、もう一度突撃をおこなうが、今度はレグナが鞭のように振るった尻尾に胴体を叩かれ、接触した部分の鱗が剥がれて肉が露出し、切り傷と火傷を同時に負ってしまう。
体に走る激痛が襲ってきたことでやっと、レビヤは自身に何が起こったのかを朧げに認識した。
「グギ・・・」
レビヤは今まで怪我という怪我をしたことがなく、首と胴体から伝えられてくる刺激が痛みであると認識するのに、時間がかかってしまう。
「レビヤ、降参するんだ」
悶絶している自分に、レグナは冷酷にも敗北を認めろと言ってくる。
確かに自らが持つ力を解放したレグナに、自身が勝てる確率が低いのは身をもって理解している。
だが・・・。
「だから貴様は甘いのだ!」
返答を待つレグナの隙をつきレビヤは飛び掛かるが、レグナは前足を振りかぶって白熱化している爪をレビヤの胸部に食い込ませ、深い切り傷を残す。
切り裂かれたと同時に焼かれているので血は流れないものの、鱗は削げ落ち血は蒸発して形容しがたい匂いがあたりに漂う。
レビヤの絶叫が響いた後、呼吸を整えてレビヤはレグナを睨みつける。
「まだだ・・・まだ妾は!」
「降参してくれ! 君をこれ以上傷つけたくない!」
「だから! だから貴様は駄目なのだ!」
その後は同じことの繰り返しであった。レビヤが攻撃を加えようとし、レグナが応戦する。その度に体に傷を増やしていくレビヤの姿が、そこにはあった。
これは最早戦いではないと、多くの者が感じ始めたころ、レビヤは遠のきそうな意識の中、口を開く。
「妾は・・・負けるわけにいかぬのだ。妾は・・・族長にならねばならぬのだ」
「なんでそこまで! あのカマエルに何を言われたんだ? お父さんを殺して、族長にならなければならない程の事なのか!?」
「きっかけはカマエルであっても、決意にあやつは関係ない!」
意外な返答。
レグナは今までカマエルが急進派をたぶらかし、今回の事が起こったと思っていたので、これは予想外の言葉であった。
「どういうことなの?」
「それを貴様が知る必要はない! ただ妾に敗北すればよいのだ! そして旅立て! 自らの安息の地と、消えた母を求めてな!」
「お・・・お母さん?」
朧げな記憶の中の母を思い出しつつ、やや同様するレグナに向かって、最後の力をふり絞ってか、最早千鳥足ともいうべき状態で迫る。
もはや神竜の炎牙を発動する力すら残されておらず、レビヤは満身創痍で思いをぶつけるように、牛歩のごとく突進をした。
「もう場外へ落とすしかないようだね。君に敗北を認めさせる、そんなつまらない僕の野心を、捨てることにするよ」
強者として敵わないと諦めていた相手、その相手に敗北を認めさせ勝利する、レグナが初めて抱いた野心を、諦めた瞬間でもあった。
レグナは迫るレビヤの首元を噛み、そのまま力任せに場外へと放り投げる。レビヤは自身の巨体が投げられるに相応しい力をその身に受け、背中から場外に堕ちた後は、立ち上がる力すら残っていなかった。
死んではいないことを確認し、レグナは神竜の炎鱗を解除しながら、ほっと胸をなでおろす。
「しょ!? 勝者レグナ!」
レビヤが場外に落とされてから、数秒の間を空けて、行司役の竜がレグナの勝利を宣言する。
それと同時に、戦いを見守っていた観客の神竜族たちは、次代の族長の誕生に歓声を上げた。
最弱、弱虫と罵られていた竜が、次期族長確実といわれていた竜を下し、今雄たけびを上げている。
「レグナさんが勝ちました!」
「凄いです! 本当に凄いです!」
「主の言う通りになったな。優勝の可能性があると」
「んえ? 終わったの?」
オリービアとサラーは手が痛くなるほどの拍手を送り、ガルムは勝利の遠吠えを送っている。ルルは歓声に飛び起きてあたりを見渡している。
歓声の中レグナはレビヤに歩み寄り、その怪我のようすを確認している。
致命傷にはなっていないようで、加減が上手くいっていることに安心したようだった。
「妾は・・・妾は・・・勝たねばならぬ」
うわ言のように呟くレビヤに対し、レグナは傷口を舐めて回復を促す。
「昔さ、お父さんにしごかれた時、こうやって貰ったら1日で治ったんだよ。綺麗にね・・・」
「お前は優しすぎる。だから・・・駄目なのだ。だから・・・妾が次の族長になると、貴様の父に約束したのだ」
「どういうこと?」
「だが敗北した今、その約束も守れなかった。お前を・・・族長にしてしまった」
「全部、説明してくれる?」
「族長の命ならば、話さざるを得まい」
オリービア達が駆け寄りレグナを祝福した後、レビヤの口から言葉が紡がれ始めた。
闘技場の砂はレグナが踏みしめる度に、僅かに含まれた硝石が溶けて結晶化し、透明度の高いガラスを足の形に生成されて続けている。
その現象とレグナの姿を見れば、それがどれ程の熱を持っているかどうかが分かるほどであった。
迫りくる異形の姿となったレグナを見て、レビヤは生まれて初めてとなる後退を無意識に行っている。
自身が神竜の炎牙を発動し、牙を白熱化させた時とはまるで違うその熱量。
そして自身とは似て非なる、紅に発光する体。
その神々しさに、敬意すら持ち始めている。
「お前の父の技・・・妾が体得できなかった、神域の力」
レビヤが、誰にも聞き取れない小ささで呟く。
「妾が憧れ、お前の父に教えを乞うた神竜の炎鱗。いとも容易く会得するそれは、系譜の成せる業か?」
それは誰への問いかけなのか。
対面し、歩みを進めるレグナにすら聞こえているのか。
僅かな嫉妬の感情と共に、レビヤは覚悟を決めたような目に変わる。
「まさか妾が、挑戦者になるとはな」
今度はレグナにも届く声。レグナはその言葉を聞き、いったん歩みを止めた。
「そんなことはない。おいらは、まだ挑戦者だよ」
竜には人間ほど表情が豊かではないが、目と抑揚には多少の変化がある。
故に竜同士は目や声に感情を乗せて意思を伝え合っている。
レビヤの変化を敏感に感じ取ったからこその、レグナの返答。
戦いが始まってから初めて、レビヤとレグナは同じ目になったが、それはお互いが、挑戦者となった事を意味していた。
「神竜の炎牙!」
レビヤによる再びの技の発動。白熱化した牙をむき出しにしながら、今までで最速の突進を始める。
レグナはその姿を微動だにせず見つめ、レビヤはその姿に言い知れぬ恐怖を感じた。
一瞬とも言えるが、長く感じる濃密な時間の流れの中、レグナの眼前に迫ろうとしたレビヤは大口を開け、再び首を噛もうとする。噛んだ瞬間に全力でレグナを放り投げ、場外負けをさせて早々に勝負を決める魂胆であった。
だがレビヤですら反応出来ない速さで、レグナはレビヤの首に噛みつき、突進の威力と合わせて合気道のように、自身の後方へと放り投げる。
轟音を立てながらレビヤは初めて仰向けの倒れこみ、何が起こったのか分からないのか、目を丸くして空を眺めた。
「ぎ!」
意識がはっきりした時、首に激痛を感じた。
レグナの噛み跡である牙の穴が空いており、それに沿って口でくわえた形にレビヤの鱗が黒く変色している。
当然ではあるが、自身の炎に負けないように耐火性を持っている竜の鱗の変色は、レグナが竜の枠を超えた熱を放っていることを意味している。
レグナはただレビヤを見下ろしている。
まるでレビヤの次の行動を待っているかのように。
「レグナさんにいったい何が?」
「まっかっかです! 宝石みたいで綺麗です!」
「それもそうだが、レビヤを上回る速さを会得している」
驚愕しているのはオリービア達も一緒で、応援することも忘れてただ試合を見ていた。
「もしレグナ殿が、我達と戦った時にあの技を使っていたのならば、我らは近づく事すら出来ずに敗北をしていただろう」
「おにいちゃん位しか、まともに戦えなったと思うです」
ルシファーによるガルムの敗北とレグナの敗北も合わさって、ある種付き従う神獣が一緒にいる環境に成れていたためか、改めて神獣の力を認識してしまう。
オリービアもサラーも、こうして畏怖の念を感じることの方が普通なのだと、感じていた。
ゴモラの憲兵や、狩猟組合の職員のように震えて対応するのが普通なのだと。
「ガルムさんにもレグナさんにも、私達はもっと敬意を払うべきなのでしょうね」
「奥方と娘は、そのような事をしなくても良い。それはレグナ殿も同じだと思うが。もちろん他の人間は違うがな」
オリービアとサラーは、安心したようにガルムへ笑顔を向けた。
「これほどとは・・・」
闘技場ではレビヤが意識の空白から抜け出し、ゆっくりと立ち上がる。
レビヤは再び神竜の炎牙を発動し、もう一度突撃をおこなうが、今度はレグナが鞭のように振るった尻尾に胴体を叩かれ、接触した部分の鱗が剥がれて肉が露出し、切り傷と火傷を同時に負ってしまう。
体に走る激痛が襲ってきたことでやっと、レビヤは自身に何が起こったのかを朧げに認識した。
「グギ・・・」
レビヤは今まで怪我という怪我をしたことがなく、首と胴体から伝えられてくる刺激が痛みであると認識するのに、時間がかかってしまう。
「レビヤ、降参するんだ」
悶絶している自分に、レグナは冷酷にも敗北を認めろと言ってくる。
確かに自らが持つ力を解放したレグナに、自身が勝てる確率が低いのは身をもって理解している。
だが・・・。
「だから貴様は甘いのだ!」
返答を待つレグナの隙をつきレビヤは飛び掛かるが、レグナは前足を振りかぶって白熱化している爪をレビヤの胸部に食い込ませ、深い切り傷を残す。
切り裂かれたと同時に焼かれているので血は流れないものの、鱗は削げ落ち血は蒸発して形容しがたい匂いがあたりに漂う。
レビヤの絶叫が響いた後、呼吸を整えてレビヤはレグナを睨みつける。
「まだだ・・・まだ妾は!」
「降参してくれ! 君をこれ以上傷つけたくない!」
「だから! だから貴様は駄目なのだ!」
その後は同じことの繰り返しであった。レビヤが攻撃を加えようとし、レグナが応戦する。その度に体に傷を増やしていくレビヤの姿が、そこにはあった。
これは最早戦いではないと、多くの者が感じ始めたころ、レビヤは遠のきそうな意識の中、口を開く。
「妾は・・・負けるわけにいかぬのだ。妾は・・・族長にならねばならぬのだ」
「なんでそこまで! あのカマエルに何を言われたんだ? お父さんを殺して、族長にならなければならない程の事なのか!?」
「きっかけはカマエルであっても、決意にあやつは関係ない!」
意外な返答。
レグナは今までカマエルが急進派をたぶらかし、今回の事が起こったと思っていたので、これは予想外の言葉であった。
「どういうことなの?」
「それを貴様が知る必要はない! ただ妾に敗北すればよいのだ! そして旅立て! 自らの安息の地と、消えた母を求めてな!」
「お・・・お母さん?」
朧げな記憶の中の母を思い出しつつ、やや同様するレグナに向かって、最後の力をふり絞ってか、最早千鳥足ともいうべき状態で迫る。
もはや神竜の炎牙を発動する力すら残されておらず、レビヤは満身創痍で思いをぶつけるように、牛歩のごとく突進をした。
「もう場外へ落とすしかないようだね。君に敗北を認めさせる、そんなつまらない僕の野心を、捨てることにするよ」
強者として敵わないと諦めていた相手、その相手に敗北を認めさせ勝利する、レグナが初めて抱いた野心を、諦めた瞬間でもあった。
レグナは迫るレビヤの首元を噛み、そのまま力任せに場外へと放り投げる。レビヤは自身の巨体が投げられるに相応しい力をその身に受け、背中から場外に堕ちた後は、立ち上がる力すら残っていなかった。
死んではいないことを確認し、レグナは神竜の炎鱗を解除しながら、ほっと胸をなでおろす。
「しょ!? 勝者レグナ!」
レビヤが場外に落とされてから、数秒の間を空けて、行司役の竜がレグナの勝利を宣言する。
それと同時に、戦いを見守っていた観客の神竜族たちは、次代の族長の誕生に歓声を上げた。
最弱、弱虫と罵られていた竜が、次期族長確実といわれていた竜を下し、今雄たけびを上げている。
「レグナさんが勝ちました!」
「凄いです! 本当に凄いです!」
「主の言う通りになったな。優勝の可能性があると」
「んえ? 終わったの?」
オリービアとサラーは手が痛くなるほどの拍手を送り、ガルムは勝利の遠吠えを送っている。ルルは歓声に飛び起きてあたりを見渡している。
歓声の中レグナはレビヤに歩み寄り、その怪我のようすを確認している。
致命傷にはなっていないようで、加減が上手くいっていることに安心したようだった。
「妾は・・・妾は・・・勝たねばならぬ」
うわ言のように呟くレビヤに対し、レグナは傷口を舐めて回復を促す。
「昔さ、お父さんにしごかれた時、こうやって貰ったら1日で治ったんだよ。綺麗にね・・・」
「お前は優しすぎる。だから・・・駄目なのだ。だから・・・妾が次の族長になると、貴様の父に約束したのだ」
「どういうこと?」
「だが敗北した今、その約束も守れなかった。お前を・・・族長にしてしまった」
「全部、説明してくれる?」
「族長の命ならば、話さざるを得まい」
オリービア達が駆け寄りレグナを祝福した後、レビヤの口から言葉が紡がれ始めた。
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