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10章 竜闘祭と決着そして別の戦い
10.6 真相を聞き始めた話
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「あれは、レグナが森林地帯へ草木を食しに行ってる中、先代の族長と神竜族の今後について話している時だった」
レビヤの口から、何があったのかが語られようとしていた。
「土地は瘦せ細り、日に日に我輩達の糧となる獣が減っていっておる」
レグナと同じ漆黒の竜とレビヤは、住処となる大岩の上で、神竜族の置かれた状況を話していた。
「創造主より賜ったこの彼の地、自然と糧となる獣が発生し、繁栄が約束された筈。いったい何があったというのか」
レビヤは大岩から神竜族の住処を見渡し、森が消え砂漠化が進んでいる土地を見る。
「族長・・・やはり、新天地を求めて旅立つべきでは?」
「預言がある。そうすれば、神竜族は滅びる」
神竜族が代々伝え続けている、”神竜族は彼の地を離れると滅ぶだろう”という預言。
それが今、神竜族の新天地進出を阻んでいた。
「ですがこのままではいずれ、妾達は滅びる運命なのでは?」
「しかし預言の解釈を変えるのであれば、神竜族は彼の地を離れなければ滅びないともとれる」
「それはいささか無理があるかと。決して彼の地は、永遠の繁栄が約束されてはいない。妾は・・・そう考えている」
相容れない考えがぶつかり合い、幾度目かの同じ議論が繰り広げられる。
神竜族の住処である彼の地を離れるのか、それともここに留まり運命に任せるのか。
レグナの父はレビヤを呼んでは、この議論を行っていた。
「ところでレビヤよ、我輩の死後・・・次期族長になる決心はしたのか?」
「妾は・・・なるわけにはいかぬ。妾にはわかる」
「レグナの方が強いと申すか」
レグナが寝床に使っている大平の岩に目をやり、レグナの父は物思いにふけるようにする。レビヤもその目線の先を追い、未だ戻らないレグナの事を思った。
「レグナは駄目だ。あいつは神竜族の中でも随一の実力を秘めながら、残念なことに性格が伴わなかった。心優しき竜、稀有な存在となれども、その器は充分なのかもしれぬ。だが一族が、直接は感じぬ危機にさらされている今、レグナが次期族長になるのは良いとは言えぬ」
神獣の中でも親子関係などに疎いと言われる神竜族であるが、レグナの父が息子に向ける思いは、確かに愛情とも言える物に見える。
「あなたは、レグナをどうしたいので?」
「我輩はな、レグナには世界を見て回ってほしいと思っておる」
「世界を?」
「うむ・・・。レグナは神竜族の中では異端ではあるが、この世界のどこかには、受け入れてくれる場所がある筈だ」
ベッド代わりにしている藁の束をかきわけると、そこから子供のころのレグナの鱗が出てくる。
それを愛おしそうに見つめるレグナの父は、人間が自分の子供に向けるのとなんら変わらないように見えた。
通常子の生え変わった乳歯とも言える鱗を持っている親など、神竜族には存在しない。
それは人間とは全く違った親子というものの認識に起因する。
幼少期は種の繁殖を主体として、我が子に対して多くの保護を与えるが、あくまでもそれは種としての本能であり、人間でいう愛情がある訳ではない。
だがレグナの父はある意味での異端であり、確かに我が子に対して愛情を持つ珍しい存在でもあった。
「存外、レグナの甘さは族長と母君譲りだと妾は思うが」
「そなたのいう通りではある。妻は・・・良くレグナを可愛がっていた」
「その分失踪された時、レグナは7日間にわたり不眠不休で探し続けた。妾の制止も聞かぬ程に。・・・もしや、族長は母君の捜索もレグナにさせようと?」
どれくらいの沈黙が流れたのだろうか。その間レビヤは返事を待ち続け、レグナの父はただレグナの鱗を眺めている。
やがて藁に鱗を隠し、レグナの父は呟くように言葉を絞りだす。
「それはレグナ次第だ。あの子が、自分でそうしたければすればよいのだ」
「族長は、母君が出て行った理由を本当に知らないのですか?」
何回目かの同じ質問。レビヤはこの疑問を、何度もレグナの父に投げかけてきた。
「知らぬ。妻は本当にレグナを可愛がっていた。その子を捨てていなくなるなど、どうして分かろうか」
レグナの母はある日、忽然と消えてしまった。まるで煙が霧散するかのように、なんの痕跡もなく。
理由も残さず、行き先も残さないままに。
「神竜族の衰退が原因でしょうか?」
「そうやもしれん。もはや創造主から頂いた肉体は、退化ともいえるものに蝕まれ続けている。悠久の時の中でいつ始まったのか分からぬが、完璧と思われた神竜族はいなくなり始めている」
「角は小さく形は変化し、体も縮小化の一途を辿り、神域の力を使える者も、族長と母君、レグナと妾のみとなっている」
いつから始まったのか分からない、神竜族の退化とも言える現象。
他の神獣と違い、神竜族は徐々にその力と体を失い始めていた。
「このままでは、やがて火を吹き言葉を失ったただの獣になるやもしれんな」
数日前に入った報告では、今までで一番小さい体の子供が生まれたと。
その子は火を吹けるものの、言葉がたどたどしく、育成に苦労しているという。
かつては、左右合わせて12本に枝分かれした角と、強靭な鱗で覆われた巨大な体躯を持ち、神域の力ーーつまり神力をを用いて炎を操っていた。
その力と存在はそのものは、神獣の中でも最強と謳われていた時代もある。
だがその栄光の時代にも陰りが出始め、やがて角は個性を持ち、鱗はもろくなり、体は小さくなり、そして神域の力を振るうものも減っていった。
肉体に備わる発炎器官により炎を吐くことは出来るが、神域の力を使った神竜の炎牙や神竜の炎鱗などの、古来よりの技は失われて行っている。
そもそもとして使えたとしても、弱体化した今世代の神竜族の体は、技の負荷に耐えることなど出来ないであろう。
最後とも言える、古来よりの神竜族の力を受け継いだ族長とレビヤは、この問題に対し、出口が見えないままの話し合いを続けていた。
レビヤが族長、レグナの父に重宝されていたのは、神域の力と本来の体躯を備えて生まれてきたからである。
それでも、使える神域の技は神竜の炎牙のみではあった。
「族長は、妾のような先祖返りともいえる存在が、増えることをご期待か?」
「期待をしていないというのであれば嘘にはなる。だが、そのような不確実な事に頼るほど、老いぼれてもおらぬ」
「族長と奥方こそが最後まで残りし、原始の神竜族の血を引きし方々。その子息たるレグナも例外ではない。ですが奥方が去りし今、原始の神竜族を増やすことなど不可能。ここは奥方を追い、我らもこの地を離れるべきかと」
「預言の真意が分かれば良いのだがな」
沈黙が空間を支配し、幾度目かも分からない結論の境界に堕ちて行く。
いったいどうするべきかと、悩む族長とレビヤの前に人影が出現する。
驚き影を落とす者の方に目をやると同時に、その存在は口を開いた。
「僕の指示に従えば、その問題は解決されるのだが」
「何者だ!」
族長とレビヤは直ぐに臨戦態勢を整える。
「僕はカマエルというのだが。創造主の武器にして、大天使の一角なんだが」
「創造主の武器だと!? 貴様が天使だというのか?」
「そうかそうか。君達は昔いた創造主の創造物だったのだ」
カマエルは自らが天使だと示さんばかりに、その大きな翼を広げて徐々に族長とレビヤに近づいて行く。
「近寄るでない! 天使とは創造主の使いであり、その姿形は無かったと伝わっている! ましてや名前など無かったはずだ!」
言葉で牽制しながらも、レビヤはいつでも神竜の炎牙を発動できるよう、神力の流動を行っているようだった。
「君らが言っているのは、この世界においての前の創造主なんだが。僕の創造主と一緒にしないで欲しいのだが」
口調は変わらないものの、その態度には僅かに苛立ちを纏い始めているカマエル。
その微細な雰囲気の変化を感じ取り、族長もレビヤもこの小柄な翼を携えた人間のような者が、自らよりも格上の存在であるということを本能的に感じ取っていた。
対応を誤れば大事に至る。
そう判断した族長はレビヤを制止し、自らが盾になるように前に出て行く。
「これは失礼した。それでカマエルとやら、何ようかな?」
「さっき言ったのだが。君達の問題を解決すべく、創造主から啓示を得てきたんだが。こういうのはガブリエルの役目なんだが・・・」
「ほう、それは素晴らしい。お聞かせ願えるかな?」
族長はカマエルを刺激しないように、上手くここに来た目的を聞き出そうとしている。それこそ神竜族との誇りを捨てて、下手に出るような態度をしているほどだ。
その心中を察したのか、レビヤも口を閉じて事の成り行きを見守っている。
「簡単な話なのだ。この住処を離れて、神緑の森を超えて、人間界に進出して人間を支配すればいいとの啓示なのだ」
どこか誇らしげに、そして自身に満ちた声で、カマエルはお告げを届けていた。
レビヤの口から、何があったのかが語られようとしていた。
「土地は瘦せ細り、日に日に我輩達の糧となる獣が減っていっておる」
レグナと同じ漆黒の竜とレビヤは、住処となる大岩の上で、神竜族の置かれた状況を話していた。
「創造主より賜ったこの彼の地、自然と糧となる獣が発生し、繁栄が約束された筈。いったい何があったというのか」
レビヤは大岩から神竜族の住処を見渡し、森が消え砂漠化が進んでいる土地を見る。
「族長・・・やはり、新天地を求めて旅立つべきでは?」
「預言がある。そうすれば、神竜族は滅びる」
神竜族が代々伝え続けている、”神竜族は彼の地を離れると滅ぶだろう”という預言。
それが今、神竜族の新天地進出を阻んでいた。
「ですがこのままではいずれ、妾達は滅びる運命なのでは?」
「しかし預言の解釈を変えるのであれば、神竜族は彼の地を離れなければ滅びないともとれる」
「それはいささか無理があるかと。決して彼の地は、永遠の繁栄が約束されてはいない。妾は・・・そう考えている」
相容れない考えがぶつかり合い、幾度目かの同じ議論が繰り広げられる。
神竜族の住処である彼の地を離れるのか、それともここに留まり運命に任せるのか。
レグナの父はレビヤを呼んでは、この議論を行っていた。
「ところでレビヤよ、我輩の死後・・・次期族長になる決心はしたのか?」
「妾は・・・なるわけにはいかぬ。妾にはわかる」
「レグナの方が強いと申すか」
レグナが寝床に使っている大平の岩に目をやり、レグナの父は物思いにふけるようにする。レビヤもその目線の先を追い、未だ戻らないレグナの事を思った。
「レグナは駄目だ。あいつは神竜族の中でも随一の実力を秘めながら、残念なことに性格が伴わなかった。心優しき竜、稀有な存在となれども、その器は充分なのかもしれぬ。だが一族が、直接は感じぬ危機にさらされている今、レグナが次期族長になるのは良いとは言えぬ」
神獣の中でも親子関係などに疎いと言われる神竜族であるが、レグナの父が息子に向ける思いは、確かに愛情とも言える物に見える。
「あなたは、レグナをどうしたいので?」
「我輩はな、レグナには世界を見て回ってほしいと思っておる」
「世界を?」
「うむ・・・。レグナは神竜族の中では異端ではあるが、この世界のどこかには、受け入れてくれる場所がある筈だ」
ベッド代わりにしている藁の束をかきわけると、そこから子供のころのレグナの鱗が出てくる。
それを愛おしそうに見つめるレグナの父は、人間が自分の子供に向けるのとなんら変わらないように見えた。
通常子の生え変わった乳歯とも言える鱗を持っている親など、神竜族には存在しない。
それは人間とは全く違った親子というものの認識に起因する。
幼少期は種の繁殖を主体として、我が子に対して多くの保護を与えるが、あくまでもそれは種としての本能であり、人間でいう愛情がある訳ではない。
だがレグナの父はある意味での異端であり、確かに我が子に対して愛情を持つ珍しい存在でもあった。
「存外、レグナの甘さは族長と母君譲りだと妾は思うが」
「そなたのいう通りではある。妻は・・・良くレグナを可愛がっていた」
「その分失踪された時、レグナは7日間にわたり不眠不休で探し続けた。妾の制止も聞かぬ程に。・・・もしや、族長は母君の捜索もレグナにさせようと?」
どれくらいの沈黙が流れたのだろうか。その間レビヤは返事を待ち続け、レグナの父はただレグナの鱗を眺めている。
やがて藁に鱗を隠し、レグナの父は呟くように言葉を絞りだす。
「それはレグナ次第だ。あの子が、自分でそうしたければすればよいのだ」
「族長は、母君が出て行った理由を本当に知らないのですか?」
何回目かの同じ質問。レビヤはこの疑問を、何度もレグナの父に投げかけてきた。
「知らぬ。妻は本当にレグナを可愛がっていた。その子を捨てていなくなるなど、どうして分かろうか」
レグナの母はある日、忽然と消えてしまった。まるで煙が霧散するかのように、なんの痕跡もなく。
理由も残さず、行き先も残さないままに。
「神竜族の衰退が原因でしょうか?」
「そうやもしれん。もはや創造主から頂いた肉体は、退化ともいえるものに蝕まれ続けている。悠久の時の中でいつ始まったのか分からぬが、完璧と思われた神竜族はいなくなり始めている」
「角は小さく形は変化し、体も縮小化の一途を辿り、神域の力を使える者も、族長と母君、レグナと妾のみとなっている」
いつから始まったのか分からない、神竜族の退化とも言える現象。
他の神獣と違い、神竜族は徐々にその力と体を失い始めていた。
「このままでは、やがて火を吹き言葉を失ったただの獣になるやもしれんな」
数日前に入った報告では、今までで一番小さい体の子供が生まれたと。
その子は火を吹けるものの、言葉がたどたどしく、育成に苦労しているという。
かつては、左右合わせて12本に枝分かれした角と、強靭な鱗で覆われた巨大な体躯を持ち、神域の力ーーつまり神力をを用いて炎を操っていた。
その力と存在はそのものは、神獣の中でも最強と謳われていた時代もある。
だがその栄光の時代にも陰りが出始め、やがて角は個性を持ち、鱗はもろくなり、体は小さくなり、そして神域の力を振るうものも減っていった。
肉体に備わる発炎器官により炎を吐くことは出来るが、神域の力を使った神竜の炎牙や神竜の炎鱗などの、古来よりの技は失われて行っている。
そもそもとして使えたとしても、弱体化した今世代の神竜族の体は、技の負荷に耐えることなど出来ないであろう。
最後とも言える、古来よりの神竜族の力を受け継いだ族長とレビヤは、この問題に対し、出口が見えないままの話し合いを続けていた。
レビヤが族長、レグナの父に重宝されていたのは、神域の力と本来の体躯を備えて生まれてきたからである。
それでも、使える神域の技は神竜の炎牙のみではあった。
「族長は、妾のような先祖返りともいえる存在が、増えることをご期待か?」
「期待をしていないというのであれば嘘にはなる。だが、そのような不確実な事に頼るほど、老いぼれてもおらぬ」
「族長と奥方こそが最後まで残りし、原始の神竜族の血を引きし方々。その子息たるレグナも例外ではない。ですが奥方が去りし今、原始の神竜族を増やすことなど不可能。ここは奥方を追い、我らもこの地を離れるべきかと」
「預言の真意が分かれば良いのだがな」
沈黙が空間を支配し、幾度目かも分からない結論の境界に堕ちて行く。
いったいどうするべきかと、悩む族長とレビヤの前に人影が出現する。
驚き影を落とす者の方に目をやると同時に、その存在は口を開いた。
「僕の指示に従えば、その問題は解決されるのだが」
「何者だ!」
族長とレビヤは直ぐに臨戦態勢を整える。
「僕はカマエルというのだが。創造主の武器にして、大天使の一角なんだが」
「創造主の武器だと!? 貴様が天使だというのか?」
「そうかそうか。君達は昔いた創造主の創造物だったのだ」
カマエルは自らが天使だと示さんばかりに、その大きな翼を広げて徐々に族長とレビヤに近づいて行く。
「近寄るでない! 天使とは創造主の使いであり、その姿形は無かったと伝わっている! ましてや名前など無かったはずだ!」
言葉で牽制しながらも、レビヤはいつでも神竜の炎牙を発動できるよう、神力の流動を行っているようだった。
「君らが言っているのは、この世界においての前の創造主なんだが。僕の創造主と一緒にしないで欲しいのだが」
口調は変わらないものの、その態度には僅かに苛立ちを纏い始めているカマエル。
その微細な雰囲気の変化を感じ取り、族長もレビヤもこの小柄な翼を携えた人間のような者が、自らよりも格上の存在であるということを本能的に感じ取っていた。
対応を誤れば大事に至る。
そう判断した族長はレビヤを制止し、自らが盾になるように前に出て行く。
「これは失礼した。それでカマエルとやら、何ようかな?」
「さっき言ったのだが。君達の問題を解決すべく、創造主から啓示を得てきたんだが。こういうのはガブリエルの役目なんだが・・・」
「ほう、それは素晴らしい。お聞かせ願えるかな?」
族長はカマエルを刺激しないように、上手くここに来た目的を聞き出そうとしている。それこそ神竜族との誇りを捨てて、下手に出るような態度をしているほどだ。
その心中を察したのか、レビヤも口を閉じて事の成り行きを見守っている。
「簡単な話なのだ。この住処を離れて、神緑の森を超えて、人間界に進出して人間を支配すればいいとの啓示なのだ」
どこか誇らしげに、そして自身に満ちた声で、カマエルはお告げを届けていた。
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