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11章 仲間と帰還そして帰還
11.1 天使の力を見た話
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「期待外れなのだが。もう立てないとは意外なのだ」
膝をつき、頭を力なく垂らしているので、脳天に直接言葉をぶつけられている気分がする。
まるでバカにしているようなカマエルに、反撃をしたい気持ちはあるが、両手は地面に突き刺してる刀から離すことが出来ない。
意識ははっきりしているものの、それに反して体に力が入らない状態で、支えがないと地面に倒れこんでしまいそうだからだ。
父に殴られ続けた時もそうだ。意識ははっきりしているのに、体を動かすことが出来なくて、ただただ力が抜けていくことを自覚し続けるあの不快な感覚。
不愉快を凝縮したような、屈辱と虚無の感覚をまた味わうとは。
「どう・・・した? 殺すなら今だぞ?」
やっと絞りだした声はかすれていて、まるで数日の間、水を飲まなかったすえに出来上がる声のようだ。
そんな声で言えたのが、万人が認める強がりの言葉とはな。
「殺すことなんかしないのだ。貴方は創造主の大切な御方なのだ。僕がそんなことするはずがないのだ」
また創造主か・・・ふざけやがって。
その物言いは、殺せるのだったら殺している、という事じゃないか。
いつでも自分は、俺を殺せるのだと。
まるでペンをてのひらで回して遊ぶように、戦斧を回転させながらこちらを意に介さずという態度をしている。
戦斧で手遊びをしながらも何かを考えているようで、時々空を見上げている。
考えが甘かった。
本当に考えが甘かったんだ。
ガブリエルと渡り合い、ウリエルを後退させることが出来た。
幾たびの戦いを繰り返したことで、神から与えられた力が強くなっていっていることを自覚していた。
その成長の実感が、カマエルを・・・大天使を今度こそ倒せると、過信させる事に繋がってしまっていた。
こいつはガブリエルのように毒を使うこともなく、ウリエルのように炎を使うこともなく、まるで芸術かのような戦斧の操りだけで俺を圧倒してきた。
サイコキネシスも通用しない、パイロキネシスも通用しない、ブロントキネシスも通用しない。
ハイドロキネシスとサイコキネシスを合わせた、レグナを瀕死に追い込んだ技は当たる事すらなかった。
こいつはただの武で、俺を追い詰めたんだ。
カマエルは自身のことを、創造主の武器と形容していたが、その意味を身を持って知ることになるとは。
こいつが手遊びをしてくれているおかげで、神に与えられたこの肉体は、順調に回復をしている。
切り傷の血は止まり、薄皮が繋がるくらいには塞がりつつあり、戦斧の刃以外のところで叩かれて骨折していたところも、くっつき始めているのか痛みがひき始めていた。
カマエルはそれを知ってか知らずか、時間が経過することに無関心のまま。
便利な体だが、痛みを感じるのは変わらないので、苦痛なのには変わりないな。
「創造主は何もおっしゃらないのだ。何でだか分らないのだが」
カマエルが戦斧を使った手遊びを止め、左手だけで身の丈ほどある戦斧を持ち上げた後、肩に乗せてこちらを見下ろしてくる。
ガブリエルよりもウリエルよりも小柄であり、少年のような声で話すこいつのどこに、こんな力があるのかと不思議になる。
ガブリエルに似た宗教服のようなローブから覗く腕は、今の俺の腕よりも明らかに細く、筋肉の盛り上がりもない。
フードを深々と被ったままなので、顔も分からないままだ。
俺はカマエルと戦い始めてから、今に至るまでにフードを取ることすら、できていない。
「驚いたな・・・ガブリエルとウリエルとは、そこそこいい勝負が出来たんだが」
負け惜しみのような、素直な感想のようなものが、口から飛び出す。
回復していることは顕著で、割と楽に声を出すことが出来た。
「はははは、貴方は面白いのだ」
急に笑い出すカマエル。俺は何故笑ったのか分からず、返す言葉も失ってしまう。
「いい勝負とは面白いのだ。当たり前なのだ。ガブリエルもウリエルも、本気で戦った訳ではないのだ」
自分でもマスクの中で目を見開いているのが分かる。
あれが本気ではなかったというのか? 力が通じなかったのは事実だが、剣を飛ばしてガブリエルを牽制し、ウリエルには手傷を負わせていた。
紙一重のあの戦いが・・・本気ではなかったというのか!?
「そんな筈が・・・」
「そもそもガブリエルは大天使の中でも、戦闘型でなないのだが。あいつは創造主の啓示であって、戦うことを命とはしていないのだ。だから創造主が創られた毒と弓が与えられているのだ」
「それでも俺は、ガブリエルを押していた!」
「殺さないようにする為なのだ。僕はその戦いを見ていないのだが、貴方が生きているということは、ガブリエルは弓術を貴方に使ったとは思わないのだが」
カマエルのその言葉で、あの時の戦いの記憶が脳裏によぎる。
自分が毒を受けた原因、オリービア達を狙った4本の矢を同時につがえて放つ技。
忘れていた・・・。あの時俺自身も感じた筈だ。
俺は・・・手加減されていたんだと。
カマエルの言っている事は正しい、そう感じてしまっている。
「図星のようだが。あとウリエルも手加減していたと思うのだが。今の僕の速さくらいはウリエルも出せるのだ。貴方が反応できなかった、速度をなのだ。そもそもウリエルは僕と同じ戦闘型で、創造主の炎なのだ」
そう言われてみれば、ウリエルは激怒して火球を投げつけてきたものの、手に持った剣では攻撃しなかった。
飛ばした俺の剣を避けて、ほとんど動き回らずにいただけだ。
「だがウリエルは息を切らしていた・・・」
「多分なのだが、手加減するのに疲れたんだと思うのだが」
「どういうことだ?」
「ウリエルは僕と違って、炎の神力を与えられているのだ。それはとても大きな力なのだ。加減を誤れば、貴方を殺してしまうと恐れたのだと思うのだが」
激怒して理性をかけさせているように見えても、ウリエルは俺を気遣って手加減していたというのか?
俺は本当に、まともに大天使達と戦えていなかったのか。
「2人とも貴方を無用に傷つけないように、かなり手加減して戦ったから、せっかく創造主から賜った体を、傷つける結果になったのを、分かっていないのだ」
「だから・・・お前は俺を徹底的に痛めつけたと?」
「当たり前なのだ」
こいつも激高していない時は、ウリエルやガブリエルのように感情のない人形のような感じがする。
言われてみれば、俺がガブリエルの毒矢を受けた時、ガブリエルは俺を心配し連れて行って治療をしようとしていた。
ガブリエルは俺を心配し助けようとして、ウリエルは傷つけないように手加減していたと。
あいつらは俺と戦っていたのではないということか。
ガブリエルは俺の攻撃をあしらっていただけ、ウリエルは戦ってみたかっただけ、そんなところだろう。
「もしかして、貴方は自分がここまでやられると思っていなかったのか? だとしたらとんだ勘違いなのだが」
カマエルは呆れたように首を左右に振り、小さくため息を漏らす。
正直言うと、ここまで苛烈に攻撃されるとは思っていなかった。
まるでそれを見透かされたようで、なんとも歯がゆい思いをしているほどだ。
「僕ら大天使が敬い尊敬し、従っているのは創造主だけなのだ。貴方は創造主が求めている大切な方であり、僕らが付き従う者ではないのだ。他が貴方をどう思っているのか知らないのだが、少なくとも僕は貴方を大事にしようだなんて、思っていないのだ。だから死なない程度には、徹底的にやらせてもらうのだが」
「・・・それは創造主とやらを、軽視しているとも言えないか?」
「そんなことはないのだ。貴方を大切に保護しろと、命を受ければ別なのだが。それに今回の露払いも別にお止めにならないのだ。だから問題ないのだ」
露払いときたか。徹底的にこちらを軽視した言葉を使っているが、意図的に使っているのではなく、自然とそういった価値観で話しているという感じだ。
こいつにとっては、今回のことは戦いですらなかったという事か。
いや・・・それはガブリエルもウリエルも、同じなのかもしれない。
「いいことを思いついたのだ! このまま貴方を創造主の元へ連れて行けば、きっとお喜びになるのだ!」
小柄な見た目とあいまって、年相応な喜び方にも見えるが、覗く口元だけは天使かと疑いたくなるほど、歪んでいるようにも見えた。
膝をつき、頭を力なく垂らしているので、脳天に直接言葉をぶつけられている気分がする。
まるでバカにしているようなカマエルに、反撃をしたい気持ちはあるが、両手は地面に突き刺してる刀から離すことが出来ない。
意識ははっきりしているものの、それに反して体に力が入らない状態で、支えがないと地面に倒れこんでしまいそうだからだ。
父に殴られ続けた時もそうだ。意識ははっきりしているのに、体を動かすことが出来なくて、ただただ力が抜けていくことを自覚し続けるあの不快な感覚。
不愉快を凝縮したような、屈辱と虚無の感覚をまた味わうとは。
「どう・・・した? 殺すなら今だぞ?」
やっと絞りだした声はかすれていて、まるで数日の間、水を飲まなかったすえに出来上がる声のようだ。
そんな声で言えたのが、万人が認める強がりの言葉とはな。
「殺すことなんかしないのだ。貴方は創造主の大切な御方なのだ。僕がそんなことするはずがないのだ」
また創造主か・・・ふざけやがって。
その物言いは、殺せるのだったら殺している、という事じゃないか。
いつでも自分は、俺を殺せるのだと。
まるでペンをてのひらで回して遊ぶように、戦斧を回転させながらこちらを意に介さずという態度をしている。
戦斧で手遊びをしながらも何かを考えているようで、時々空を見上げている。
考えが甘かった。
本当に考えが甘かったんだ。
ガブリエルと渡り合い、ウリエルを後退させることが出来た。
幾たびの戦いを繰り返したことで、神から与えられた力が強くなっていっていることを自覚していた。
その成長の実感が、カマエルを・・・大天使を今度こそ倒せると、過信させる事に繋がってしまっていた。
こいつはガブリエルのように毒を使うこともなく、ウリエルのように炎を使うこともなく、まるで芸術かのような戦斧の操りだけで俺を圧倒してきた。
サイコキネシスも通用しない、パイロキネシスも通用しない、ブロントキネシスも通用しない。
ハイドロキネシスとサイコキネシスを合わせた、レグナを瀕死に追い込んだ技は当たる事すらなかった。
こいつはただの武で、俺を追い詰めたんだ。
カマエルは自身のことを、創造主の武器と形容していたが、その意味を身を持って知ることになるとは。
こいつが手遊びをしてくれているおかげで、神に与えられたこの肉体は、順調に回復をしている。
切り傷の血は止まり、薄皮が繋がるくらいには塞がりつつあり、戦斧の刃以外のところで叩かれて骨折していたところも、くっつき始めているのか痛みがひき始めていた。
カマエルはそれを知ってか知らずか、時間が経過することに無関心のまま。
便利な体だが、痛みを感じるのは変わらないので、苦痛なのには変わりないな。
「創造主は何もおっしゃらないのだ。何でだか分らないのだが」
カマエルが戦斧を使った手遊びを止め、左手だけで身の丈ほどある戦斧を持ち上げた後、肩に乗せてこちらを見下ろしてくる。
ガブリエルよりもウリエルよりも小柄であり、少年のような声で話すこいつのどこに、こんな力があるのかと不思議になる。
ガブリエルに似た宗教服のようなローブから覗く腕は、今の俺の腕よりも明らかに細く、筋肉の盛り上がりもない。
フードを深々と被ったままなので、顔も分からないままだ。
俺はカマエルと戦い始めてから、今に至るまでにフードを取ることすら、できていない。
「驚いたな・・・ガブリエルとウリエルとは、そこそこいい勝負が出来たんだが」
負け惜しみのような、素直な感想のようなものが、口から飛び出す。
回復していることは顕著で、割と楽に声を出すことが出来た。
「はははは、貴方は面白いのだ」
急に笑い出すカマエル。俺は何故笑ったのか分からず、返す言葉も失ってしまう。
「いい勝負とは面白いのだ。当たり前なのだ。ガブリエルもウリエルも、本気で戦った訳ではないのだ」
自分でもマスクの中で目を見開いているのが分かる。
あれが本気ではなかったというのか? 力が通じなかったのは事実だが、剣を飛ばしてガブリエルを牽制し、ウリエルには手傷を負わせていた。
紙一重のあの戦いが・・・本気ではなかったというのか!?
「そんな筈が・・・」
「そもそもガブリエルは大天使の中でも、戦闘型でなないのだが。あいつは創造主の啓示であって、戦うことを命とはしていないのだ。だから創造主が創られた毒と弓が与えられているのだ」
「それでも俺は、ガブリエルを押していた!」
「殺さないようにする為なのだ。僕はその戦いを見ていないのだが、貴方が生きているということは、ガブリエルは弓術を貴方に使ったとは思わないのだが」
カマエルのその言葉で、あの時の戦いの記憶が脳裏によぎる。
自分が毒を受けた原因、オリービア達を狙った4本の矢を同時につがえて放つ技。
忘れていた・・・。あの時俺自身も感じた筈だ。
俺は・・・手加減されていたんだと。
カマエルの言っている事は正しい、そう感じてしまっている。
「図星のようだが。あとウリエルも手加減していたと思うのだが。今の僕の速さくらいはウリエルも出せるのだ。貴方が反応できなかった、速度をなのだ。そもそもウリエルは僕と同じ戦闘型で、創造主の炎なのだ」
そう言われてみれば、ウリエルは激怒して火球を投げつけてきたものの、手に持った剣では攻撃しなかった。
飛ばした俺の剣を避けて、ほとんど動き回らずにいただけだ。
「だがウリエルは息を切らしていた・・・」
「多分なのだが、手加減するのに疲れたんだと思うのだが」
「どういうことだ?」
「ウリエルは僕と違って、炎の神力を与えられているのだ。それはとても大きな力なのだ。加減を誤れば、貴方を殺してしまうと恐れたのだと思うのだが」
激怒して理性をかけさせているように見えても、ウリエルは俺を気遣って手加減していたというのか?
俺は本当に、まともに大天使達と戦えていなかったのか。
「2人とも貴方を無用に傷つけないように、かなり手加減して戦ったから、せっかく創造主から賜った体を、傷つける結果になったのを、分かっていないのだ」
「だから・・・お前は俺を徹底的に痛めつけたと?」
「当たり前なのだ」
こいつも激高していない時は、ウリエルやガブリエルのように感情のない人形のような感じがする。
言われてみれば、俺がガブリエルの毒矢を受けた時、ガブリエルは俺を心配し連れて行って治療をしようとしていた。
ガブリエルは俺を心配し助けようとして、ウリエルは傷つけないように手加減していたと。
あいつらは俺と戦っていたのではないということか。
ガブリエルは俺の攻撃をあしらっていただけ、ウリエルは戦ってみたかっただけ、そんなところだろう。
「もしかして、貴方は自分がここまでやられると思っていなかったのか? だとしたらとんだ勘違いなのだが」
カマエルは呆れたように首を左右に振り、小さくため息を漏らす。
正直言うと、ここまで苛烈に攻撃されるとは思っていなかった。
まるでそれを見透かされたようで、なんとも歯がゆい思いをしているほどだ。
「僕ら大天使が敬い尊敬し、従っているのは創造主だけなのだ。貴方は創造主が求めている大切な方であり、僕らが付き従う者ではないのだ。他が貴方をどう思っているのか知らないのだが、少なくとも僕は貴方を大事にしようだなんて、思っていないのだ。だから死なない程度には、徹底的にやらせてもらうのだが」
「・・・それは創造主とやらを、軽視しているとも言えないか?」
「そんなことはないのだ。貴方を大切に保護しろと、命を受ければ別なのだが。それに今回の露払いも別にお止めにならないのだ。だから問題ないのだ」
露払いときたか。徹底的にこちらを軽視した言葉を使っているが、意図的に使っているのではなく、自然とそういった価値観で話しているという感じだ。
こいつにとっては、今回のことは戦いですらなかったという事か。
いや・・・それはガブリエルもウリエルも、同じなのかもしれない。
「いいことを思いついたのだ! このまま貴方を創造主の元へ連れて行けば、きっとお喜びになるのだ!」
小柄な見た目とあいまって、年相応な喜び方にも見えるが、覗く口元だけは天使かと疑いたくなるほど、歪んでいるようにも見えた。
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