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11章 仲間と帰還そして帰還
11.2 天使に追い詰められた話
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「ふざけるな!」
歪んだ口元のままゆっくりと近づいてくるカマエルを遠ざけ、この状況を打開する方法を考えなければならない。
今までの戦いで分かったことは、こいつら天使には神に与えられた力は通用していないが、物理的な慣性は受けるということ。
ならばそれを、発生させることができる力があれば。
そう考えて、久しぶりに頭の中の本を検索する。
ざっくりとした探し方だが、頭の中の本から該当するページが開かれ、インストールされる。
アネモキネシス<操風力>
咄嗟に片腕を突き出し、そこから空気の流れを創り出して、カマエルに向けて空気の固まりを高速で飛ばすイメージをする。
想定通りの空気の固まりが撃ち出され、カマエルに激突する。
カマエルは戦斧を持ちながらも、顔の前で腕を交差させて衝撃を迎え撃ち、そのまま後ろに数メートル吹き飛ばされた後、翼を広げて空中でブレーキをかけた。
空中に静止しながらそのままゆっくりと、腕を顔の前から下ろしていく。
「面白いことを考えるのだ。こういうことに神力を使うとは驚きなのだ。時間稼ぎのつもりなのか?」
そう言いながら腕を下ろしきると、カマエルのフードは後ろに脱げている状態になっており、初めて顔を見ることが出来た。
黒髪のやや長めのおかっぱ頭で、顔はガブリエルと同じ中性的な、美少年とも美少女ともとれる顔をしている。
小柄な体格と幼い顔を見る限り、サラーと同じくらいの歳にすら見えるが、体躯を超える大きな翼と戦斧を持っているので、その姿は見た目以上に大きく見える印象を受けた。
「お前らのような、命がどうとか言って自分でものを考えることのできない、人形にはこういった考えは出来ないようだな」
その姿に驚きを受けつつも、こんな子供みたいな奴に負けたという動揺を隠すつもりで、負け惜しみともとれる挑発の言葉を投げかけてみた。
「命を果すことができれば、僕は創造主の人形でもいいのだ」
だがカマエルは、意に介さずと言わんばかりに、創造主への忠誠を示すように言ってのける。
「ああ・・・そうかい。なら俺は、お前の創造主の人形遊びに付き合ってやっているようなもんかな」
「創造主は人間を導くために行動されている。それを人形遊びなどと形容するとは、お前も所詮は浅はかな人間だということか」
今度は流されないように、分かりやすく創造主の方を皮肉ってみる。
狙いは成功したようで、やはりこいつも創造主のことを安易に言われると、口調も変われば、無表情でも無くなるようだ。
こいつら大天使は激高すると、冷静さを失って行動する節がある。
ウリエルはそれでも俺を殺さないようにしていたようだが、それでも力の操作に苦慮していたようだし、ガブリエルも結果的に俺に毒矢を射ち込んでしまう結果になった。
カマエルも今は口調が変わり、明らかに冷静さを失っている。
今回は大天使を自称するこいつらの、本当の実力を確認できたし、その他にも情報は手に入れることが出来た。
ここは一旦ひいて、大天使を倒す方法を考えるとしよう。
隙が生まれれば、もう一度アネモキネシスを発動して吹き飛ばし、その間に逃げればいい。
別に俺は戦士ではない。
だからこそ、負けたことも逃げることも、屈辱とは思わないからな・・・。
「僕を挑発して逃げようと思ってるだろ? そんなことはさせないよ。創造主のことを軽視されて、怒りは覚えているけど、まだまだ激高するほどじゃない。ウリエルの時みたいにはいかないからね?」
カマエルは怒りの表情をしているものの、口調が変わったまま淡々と言葉を発している。
「中途半端な挑発は、逆に状況を悪くしてしまったようだね? 僕の怒りを買っただけだよ。さてと、このままお前の口からさらなる挑発を聞くのも耐えがたいし、創造主の元に持って帰るまでは、意識がないほうが都合がいいだろうね」
墓穴を掘るとはこのことか。
どうしようもない状況になってしまった。
これは・・・恐怖か? 親父に暴力を振るわれ出した頃に似ている。
抗う事の出来ない、圧倒的な力で与えられるものから来る恐怖。
数年前から痛み以外何も感じなくなっていたから、この感覚を得るのはひさしぶりだ・・・。
そうだ、怖いんだ。
今・・・俺は、歪んだ怒りをあらわにしたこの悪魔のような天使を怖がっている。
自分が歴史に名を残した軍師のように、知恵を使ってこの場を逃れられると思っていた、自惚れが招いたこの状況。
なんと浅はかだったのだろうか。
「震えてるね?」
指摘されて初めて気付く。自分の手足が、自分の意志に関係なく震えている。
「創造主が求めているとはいえ、所詮は人間。僕ら大天使に畏怖を感じ、震えが止まらなくなっているのかな?」
逃げようにも体が動かない。せめて・・・飛んでオリービア達の所まで、決死の鬼ごっこが出来れば・・・。
過信とゴモラでの出来事が合わさって、自分で仲間と呼んだ存在を遠ざけてしまった。
そんな扱いをしてしまったオリービア達のところまで、このボロボロの状態で戻ったら、いったいどう思われるだろうか?
みんなとここまで来ていれば、この結果はま逃れたのだろうか。
何故俺は・・・あんな笑顔を向けてくれる、真っすぐな好意を向けてくれる、オリービアを他の人間と同じに考えて、遠ざけるようなことをしてしまったのだろうか。
何故俺は・・・おにいちゃんと俺を呼び、家族のように慕ってくれる、サラーを他の人間と同じに考えて、遠ざけるようなことをしてしまったのだろうか。
「そのマスクの下で、貴方はどんな顔をしているのだろうか気になるのだ。頭を叩いて気絶させた後、マスクを剝ぎ取って見てやるのだ」
カマエルが戦斧を振りかぶって、頭に振り下ろそうとする。
もしこれが人を信じられなかった結果なのだとしたら、これで創造主とやらのところに連れて行かれるのだとしたら、その結果は世界が救われなかったということになるのだろうか。
神との賭けは俺の価値ということになるのだろうか?
これが・・・賭けに勝つという事ならば、何故俺は喜んでいない。
この先この世界の行く末を見て、再び神のところに戻ってから、高らかに勝利宣言をするつもりだった。
だけど・・・それは出来そうにない。
今まで経験したことのない、自分の心に芽生えた初めての想い。
それは・・・誰かに会いたいという想い。
恐らくは、カマエルに連れて行かれたらオリービア達にはもう会えないだろう。
何で急にこういう想いを抱いたのかは、経験が分からない。
でも・・・このまま神の元に言っても、喜べないのではないだろうか。
俺は果して、神との賭けに勝って・・・自分の理想の世界を与えられて、喜ぶのだろうか?
「随分おとなしいのだ。どんなことを考えているのだ?」
俺にもなんでこんなことを考えているのかは分からない。だからカマエルの問いに答えようがない。
「まあいいのだ。しばらく眠ればいいのだ」
戦斧が振り下ろされるのが見える。
先程から思考が加速されているのか、この僅かな間に多くのことを考えられている。
今も自分に振り下ろされる、戦斧がゆっくり見えるほどだ。
あんな態度をとり、そして遠ざけたにもかかわらず、俺は都合のいいことを考えている。
オリービア達が助けに来ないかと。
来ないだろう。
オリービアは指示に従って、実直に待ち続けるのだろうな。そして戻らない俺に不安を感じてから行動し、俺が居なくなったことを知るのだろう。
どんな事を考えるのだろう。置いて行かれたと思うのだろうか? 恐らくそうだろうな。
ゴモラでの俺の変化にみんな気付いていたから、そう思って俺を捜すことすらしないだろう。
だから・・・再会は期待できない。
そんなことを考えていると、いつまでたっても振り下ろされない戦斧に気付く。
顔を上げると、そこには戦斧を途中で止めて、後方の空を見上げているカマエルがいた。
「何で・・・あいつが・・・。あの紅い竜はどうしたのだ!?」
傷で痛み、まだ震えが残る体を必死に動かし後ろを見ると、こちらに飛んでくるレグナの姿が見えた。
まさかと思ったその時、レグナの背中から神狼の崩口と思われる衝撃波が飛んできて、頭の上を通過して正確にカマエルを吹き飛ばす。
カマエルは、自分が最初に腰掛けていた大岩に叩きつけられ、砂埃の中に消えていった。
レグナが降下を始めると同時に、その背中から1人の人影が飛び降り、目の前に着地して声を上げる。
「ルシファー様に何してるんですか! 絶対に! 絶対に許しませんからね!」
歪んだ口元のままゆっくりと近づいてくるカマエルを遠ざけ、この状況を打開する方法を考えなければならない。
今までの戦いで分かったことは、こいつら天使には神に与えられた力は通用していないが、物理的な慣性は受けるということ。
ならばそれを、発生させることができる力があれば。
そう考えて、久しぶりに頭の中の本を検索する。
ざっくりとした探し方だが、頭の中の本から該当するページが開かれ、インストールされる。
アネモキネシス<操風力>
咄嗟に片腕を突き出し、そこから空気の流れを創り出して、カマエルに向けて空気の固まりを高速で飛ばすイメージをする。
想定通りの空気の固まりが撃ち出され、カマエルに激突する。
カマエルは戦斧を持ちながらも、顔の前で腕を交差させて衝撃を迎え撃ち、そのまま後ろに数メートル吹き飛ばされた後、翼を広げて空中でブレーキをかけた。
空中に静止しながらそのままゆっくりと、腕を顔の前から下ろしていく。
「面白いことを考えるのだ。こういうことに神力を使うとは驚きなのだ。時間稼ぎのつもりなのか?」
そう言いながら腕を下ろしきると、カマエルのフードは後ろに脱げている状態になっており、初めて顔を見ることが出来た。
黒髪のやや長めのおかっぱ頭で、顔はガブリエルと同じ中性的な、美少年とも美少女ともとれる顔をしている。
小柄な体格と幼い顔を見る限り、サラーと同じくらいの歳にすら見えるが、体躯を超える大きな翼と戦斧を持っているので、その姿は見た目以上に大きく見える印象を受けた。
「お前らのような、命がどうとか言って自分でものを考えることのできない、人形にはこういった考えは出来ないようだな」
その姿に驚きを受けつつも、こんな子供みたいな奴に負けたという動揺を隠すつもりで、負け惜しみともとれる挑発の言葉を投げかけてみた。
「命を果すことができれば、僕は創造主の人形でもいいのだ」
だがカマエルは、意に介さずと言わんばかりに、創造主への忠誠を示すように言ってのける。
「ああ・・・そうかい。なら俺は、お前の創造主の人形遊びに付き合ってやっているようなもんかな」
「創造主は人間を導くために行動されている。それを人形遊びなどと形容するとは、お前も所詮は浅はかな人間だということか」
今度は流されないように、分かりやすく創造主の方を皮肉ってみる。
狙いは成功したようで、やはりこいつも創造主のことを安易に言われると、口調も変われば、無表情でも無くなるようだ。
こいつら大天使は激高すると、冷静さを失って行動する節がある。
ウリエルはそれでも俺を殺さないようにしていたようだが、それでも力の操作に苦慮していたようだし、ガブリエルも結果的に俺に毒矢を射ち込んでしまう結果になった。
カマエルも今は口調が変わり、明らかに冷静さを失っている。
今回は大天使を自称するこいつらの、本当の実力を確認できたし、その他にも情報は手に入れることが出来た。
ここは一旦ひいて、大天使を倒す方法を考えるとしよう。
隙が生まれれば、もう一度アネモキネシスを発動して吹き飛ばし、その間に逃げればいい。
別に俺は戦士ではない。
だからこそ、負けたことも逃げることも、屈辱とは思わないからな・・・。
「僕を挑発して逃げようと思ってるだろ? そんなことはさせないよ。創造主のことを軽視されて、怒りは覚えているけど、まだまだ激高するほどじゃない。ウリエルの時みたいにはいかないからね?」
カマエルは怒りの表情をしているものの、口調が変わったまま淡々と言葉を発している。
「中途半端な挑発は、逆に状況を悪くしてしまったようだね? 僕の怒りを買っただけだよ。さてと、このままお前の口からさらなる挑発を聞くのも耐えがたいし、創造主の元に持って帰るまでは、意識がないほうが都合がいいだろうね」
墓穴を掘るとはこのことか。
どうしようもない状況になってしまった。
これは・・・恐怖か? 親父に暴力を振るわれ出した頃に似ている。
抗う事の出来ない、圧倒的な力で与えられるものから来る恐怖。
数年前から痛み以外何も感じなくなっていたから、この感覚を得るのはひさしぶりだ・・・。
そうだ、怖いんだ。
今・・・俺は、歪んだ怒りをあらわにしたこの悪魔のような天使を怖がっている。
自分が歴史に名を残した軍師のように、知恵を使ってこの場を逃れられると思っていた、自惚れが招いたこの状況。
なんと浅はかだったのだろうか。
「震えてるね?」
指摘されて初めて気付く。自分の手足が、自分の意志に関係なく震えている。
「創造主が求めているとはいえ、所詮は人間。僕ら大天使に畏怖を感じ、震えが止まらなくなっているのかな?」
逃げようにも体が動かない。せめて・・・飛んでオリービア達の所まで、決死の鬼ごっこが出来れば・・・。
過信とゴモラでの出来事が合わさって、自分で仲間と呼んだ存在を遠ざけてしまった。
そんな扱いをしてしまったオリービア達のところまで、このボロボロの状態で戻ったら、いったいどう思われるだろうか?
みんなとここまで来ていれば、この結果はま逃れたのだろうか。
何故俺は・・・あんな笑顔を向けてくれる、真っすぐな好意を向けてくれる、オリービアを他の人間と同じに考えて、遠ざけるようなことをしてしまったのだろうか。
何故俺は・・・おにいちゃんと俺を呼び、家族のように慕ってくれる、サラーを他の人間と同じに考えて、遠ざけるようなことをしてしまったのだろうか。
「そのマスクの下で、貴方はどんな顔をしているのだろうか気になるのだ。頭を叩いて気絶させた後、マスクを剝ぎ取って見てやるのだ」
カマエルが戦斧を振りかぶって、頭に振り下ろそうとする。
もしこれが人を信じられなかった結果なのだとしたら、これで創造主とやらのところに連れて行かれるのだとしたら、その結果は世界が救われなかったということになるのだろうか。
神との賭けは俺の価値ということになるのだろうか?
これが・・・賭けに勝つという事ならば、何故俺は喜んでいない。
この先この世界の行く末を見て、再び神のところに戻ってから、高らかに勝利宣言をするつもりだった。
だけど・・・それは出来そうにない。
今まで経験したことのない、自分の心に芽生えた初めての想い。
それは・・・誰かに会いたいという想い。
恐らくは、カマエルに連れて行かれたらオリービア達にはもう会えないだろう。
何で急にこういう想いを抱いたのかは、経験が分からない。
でも・・・このまま神の元に言っても、喜べないのではないだろうか。
俺は果して、神との賭けに勝って・・・自分の理想の世界を与えられて、喜ぶのだろうか?
「随分おとなしいのだ。どんなことを考えているのだ?」
俺にもなんでこんなことを考えているのかは分からない。だからカマエルの問いに答えようがない。
「まあいいのだ。しばらく眠ればいいのだ」
戦斧が振り下ろされるのが見える。
先程から思考が加速されているのか、この僅かな間に多くのことを考えられている。
今も自分に振り下ろされる、戦斧がゆっくり見えるほどだ。
あんな態度をとり、そして遠ざけたにもかかわらず、俺は都合のいいことを考えている。
オリービア達が助けに来ないかと。
来ないだろう。
オリービアは指示に従って、実直に待ち続けるのだろうな。そして戻らない俺に不安を感じてから行動し、俺が居なくなったことを知るのだろう。
どんな事を考えるのだろう。置いて行かれたと思うのだろうか? 恐らくそうだろうな。
ゴモラでの俺の変化にみんな気付いていたから、そう思って俺を捜すことすらしないだろう。
だから・・・再会は期待できない。
そんなことを考えていると、いつまでたっても振り下ろされない戦斧に気付く。
顔を上げると、そこには戦斧を途中で止めて、後方の空を見上げているカマエルがいた。
「何で・・・あいつが・・・。あの紅い竜はどうしたのだ!?」
傷で痛み、まだ震えが残る体を必死に動かし後ろを見ると、こちらに飛んでくるレグナの姿が見えた。
まさかと思ったその時、レグナの背中から神狼の崩口と思われる衝撃波が飛んできて、頭の上を通過して正確にカマエルを吹き飛ばす。
カマエルは、自分が最初に腰掛けていた大岩に叩きつけられ、砂埃の中に消えていった。
レグナが降下を始めると同時に、その背中から1人の人影が飛び降り、目の前に着地して声を上げる。
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