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11章 仲間と帰還そして帰還
11.3 大天使の実力を見た話
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着地し啖呵を切った後、直ぐに振り返って駆け寄ってくるオリービア。
ガルムの神狼族の力を使ったからか、オオカミの耳と尻尾を生やし、それを揺らしている。
「オリービア?」
「ルシファー様! ここも! ここも! 傷だらけじゃないですか!」
手を取り怪我を細かく確認しているオリービアの表情は、威勢よく登場した時とは違って悲痛なものに変わっている。
最後は両手を握られて、まるで神に御祈りをささげるかのような体勢で、目を閉じ涙を堪えていた。
「お前・・・何で来たんだ?」
「レグナさんが、ルシファー様の窮地を感じまして。すいません・・・」
それは何に対して謝っているのだろうか。
ここはこいつが謝るのではなく、俺が礼でも言うべきなのではないだろうか。
「何故謝る?」
「来るのが遅くなったことと、言いつけを守らなかったことです」
2つ分の謝罪だったとは。
竜闘祭でレグナを見守ること、それを守らなかったことを謝られている、頼んでもいないのに、来るのが遅くなったということを謝られている、そんなことを・・・今オリービアに言われるまで分からなかった。
「ルシファー様がカマエルとの戦闘になり、負けそうなのではと思い。ルシファー様が負けたら、二度と会えないのかもしれないと思ったら、居ても立っても居られなかったので」
手を握りながら、俺から咎を受けるとでも思っているのか、オリービアは必死に言葉を並べ続ける。
「謝らなくていい。来てくれて・・・その・・・ありがとう・・」
「え!? ルシファー様! 今!」
「流石に痛いんだが・・・」
オリービアが満面の笑みに変わり、女の子とは思えない程の握力で手を握られ、塞がりかけていた傷が痛みの信号を生み出す。
「す! すいません!」
「お前・・・獣操師になって力が強くなってるんだ。気を付けてくれ」
「でもこれ可愛くないですか?」
「でもの意味が分からん」
オリービアは自分に生えているオオカミの耳と尻尾を指でつつきながら、妙な上目遣いで何かを主張してくる。
それに対して溜息だけで答えると、不満そうな顔で何かをぶつくさ言い始めた。
「旦那さん」
レグナが遅れて降り立ち、未だ砂埃の中に消えたままになっている、カマエルとの間に入り身を置いて、守る体制をとってくれている。
「レグナお前・・・、竜闘際はどうなった?」
「あ! それなんだけどね!」
「それは僕も気になるのだ」
答えようとしたレグナの言葉を遮り、カマエルが何食わぬ顔で砂埃の中からゆっくりと歩いてきた。
期待はしていなかったが、無傷も無傷の状態で、ただ砂埃をはらっている姿を見ると、何があったのかすら分からないほどであった。
「カマエル・・・」
その姿を見たレグナには、目に見えて緊張が走ったようで、口を閉じて明らかな臨戦態勢をとっていく。
オリービアも今だ立ち上がれそうにない俺に背を向けて、目の前に立ちはだかり剣を抜いて構えていた。
「答えて欲しんだが」
淡々としたカマエルの要求に、素直に従うべきと考えたレグナは、体に力を込めたまま口を開いた。
「竜闘際はおいらが優勝した。今の神竜族の長はおいらだ」
「あの紅い竜はどうしたのだ?」
「レビヤのこと? それなら決勝でおいらに負けたよ。お前の企みももうおしまいだ。今回の一連の物事がはっきりするまで、おいらは神竜族をここに」
「ふざけるなよ・・・」
カマエルの怒気を含んだ小さく短い言葉に、レグナは数歩下がって話をやめてしまう。
戦斧を握る手には異常な力が籠っているのか、子供のような細腕にも関わらず、血管は浮き出て密度の高い筋肉の輪郭があらわになっている。
その姿を見れば、こいつはガブリエルとウリエルと同じく、俺との戦いで手加減をしていたことが、嫌でも理解させられてしまう。
「僕たち大天使はさ、創造主からやっと外界での命を授かることができたんだよ。僕たちはこの時のために創られたんだ。創造主の命を果して、創造主が導く新世界を創る手伝いをするためにさ。なのにガブリエルは神狼族の生き残りはつくるし、あまつさえそこでへばってる奴も殺しかけるし、ウリエルは待機の命を受けたにも関わらず、そいつと戦って創造主の手を煩わせるしさ!」
淡々と話していた口調は、やがて荒み始めた大声に変わっていく。
「誰も創造主の命を果していない状況で! 僕が! ここで命を果せない訳にはいかないんだよ! 何でお前が優勝してくれてんだよ! これじゃあ族長を殺した意味も! あの紅い竜を残した意味も! なくなるだろうが!」
もはや天使と疑いたくなるほどの、激高した表情を見せるカマエル。
「創造主の預言は絶対なんだよ! 違ったら駄目だろうが! 今すぐお前は自決しろ! それで竜闘祭とやらをやり直すんだよ!」
「預言? 君はいったい何を言っているんだ?」
カマエルの一方的な言葉を、誰も理解することが出来ずに困惑する中、自決を要求されているレグナがやっと口を開く。
「ああ! もういい! お前を殺して、あの紅い竜を優勝させれば問題ないことだ! 親子そろって僕に殺されるとはな! 光栄に思え! この大天使カマエルによって、命の終わりを迎えられることにな!」
「そうだね、そうなんだよね。君は・・・おいらのお父さんの敵なんだ。元から敵同士! 君の言っていることを理解する必要なんてないんだ!」
レグナは言葉を発した後、口を大きく開き炎を吹いてカマエルを包む。
翼をオリービアと俺の前に下ろし、熱から守ってくれたので、業火にやかれずにすんだ。
炎は勢いを増していき、やがて黄色に似た色へと変化し、今度は色が抜けて白色になったかと思えば、最後には青色の炎に変わる。
それを見て授業で習ったことを思い出す。青色は・・・燃焼温度が10000度を超えた時の温度。
つまりは、理論上はウリエルや自分が発生させている炎の温度よりも高いことを示している。
これほどの炎であれば、流石のカマエルでも無事ではいられないはず。
そう思った矢先であった。
「どうなってるんだ? たかが前世代の創造物である、神竜族にこんな純度の高い炎が吹けたのかな?」
カマエルがその炎の中を、火傷1つ負わずに、髪の毛一本燃えずに、服も何事もないかのように、ゆっくりとレグナに向かって歩いてきている。
もはやカマエルとわかる口調は消え失せ、ある種の神々しさすら感じる雰囲気を纏いながら、カマエルは自らの問いが帰ってくるのを待っている。
「なんで? 今のおいらに出せる、最大の炎だったのに」
レグナは聞こえていないのか、聞こえているのか、カマエルの問いには答えることが出来ず、ただうろたえている。
「青い炎か。僕はそれをウリエルからしか見たことがないのだが。創造主から与えられた、神力からしか創ることの出来ない炎の筈なんだが」
口調は元に戻り、雰囲気もどこか面倒そうな感じに戻っている。
人間の情緒では推し量ることのできない、異様な不気味さと感情の起伏、その気味の悪さは、ガブリエルとウリエルにも似ていた。
「ねえ? お前はどうやってその力を手に入れたのか、とても気になるのだが」
「これは! おいらが、奥さんと・・・」
「もっとちゃんと、話してほしんだがな」
「あ・・・お父さんの、敵を・・・おいらが」
傍目からでも分かるレグナの動揺は頂点に達しているようで、言葉はたどたどしくなり、まともに回答すら出来なくなっている。
「もういいのだ。所詮は前世代の創造主の産物。興味を持ったのが間違いだったのだ」
炎が完全に消えると同時に、カマエルが視界から消える。
この瞬間移動したと勘違いするほどの、カマエルの高速移動に全く対応出来ずに、俺はなすすべなく負けたわけだが。
目では追えてはいるものの、傷つく前からこの高速移動に俺の体は着いていかずに、やられる一方だった。
カマエルの移動先にはレグナがいる。
助けられない! そう感じた時だった。
カマエルとレグナの間にオリービアが出現し、直後に金属同士がぶつかる音が聞こえ、振り下ろされた戦斧をオリービアが紙一重で弾いていた。
「これは驚いたのだが」
オリービアはレグナの頭の上に、角に掴まりながら着地し、軽く息を切らしていた。
「人間の筈なのに、僕に着いて来れるなんて面白いのだ。決めた・・・彼の者を連れて行く前に、お前で・・・お前らで遊んでやるのだ」
「ルシファー様は連れて行かせません! 私達があなたを倒します!」
ガルムの神狼族の力を使ったからか、オオカミの耳と尻尾を生やし、それを揺らしている。
「オリービア?」
「ルシファー様! ここも! ここも! 傷だらけじゃないですか!」
手を取り怪我を細かく確認しているオリービアの表情は、威勢よく登場した時とは違って悲痛なものに変わっている。
最後は両手を握られて、まるで神に御祈りをささげるかのような体勢で、目を閉じ涙を堪えていた。
「お前・・・何で来たんだ?」
「レグナさんが、ルシファー様の窮地を感じまして。すいません・・・」
それは何に対して謝っているのだろうか。
ここはこいつが謝るのではなく、俺が礼でも言うべきなのではないだろうか。
「何故謝る?」
「来るのが遅くなったことと、言いつけを守らなかったことです」
2つ分の謝罪だったとは。
竜闘祭でレグナを見守ること、それを守らなかったことを謝られている、頼んでもいないのに、来るのが遅くなったということを謝られている、そんなことを・・・今オリービアに言われるまで分からなかった。
「ルシファー様がカマエルとの戦闘になり、負けそうなのではと思い。ルシファー様が負けたら、二度と会えないのかもしれないと思ったら、居ても立っても居られなかったので」
手を握りながら、俺から咎を受けるとでも思っているのか、オリービアは必死に言葉を並べ続ける。
「謝らなくていい。来てくれて・・・その・・・ありがとう・・」
「え!? ルシファー様! 今!」
「流石に痛いんだが・・・」
オリービアが満面の笑みに変わり、女の子とは思えない程の握力で手を握られ、塞がりかけていた傷が痛みの信号を生み出す。
「す! すいません!」
「お前・・・獣操師になって力が強くなってるんだ。気を付けてくれ」
「でもこれ可愛くないですか?」
「でもの意味が分からん」
オリービアは自分に生えているオオカミの耳と尻尾を指でつつきながら、妙な上目遣いで何かを主張してくる。
それに対して溜息だけで答えると、不満そうな顔で何かをぶつくさ言い始めた。
「旦那さん」
レグナが遅れて降り立ち、未だ砂埃の中に消えたままになっている、カマエルとの間に入り身を置いて、守る体制をとってくれている。
「レグナお前・・・、竜闘際はどうなった?」
「あ! それなんだけどね!」
「それは僕も気になるのだ」
答えようとしたレグナの言葉を遮り、カマエルが何食わぬ顔で砂埃の中からゆっくりと歩いてきた。
期待はしていなかったが、無傷も無傷の状態で、ただ砂埃をはらっている姿を見ると、何があったのかすら分からないほどであった。
「カマエル・・・」
その姿を見たレグナには、目に見えて緊張が走ったようで、口を閉じて明らかな臨戦態勢をとっていく。
オリービアも今だ立ち上がれそうにない俺に背を向けて、目の前に立ちはだかり剣を抜いて構えていた。
「答えて欲しんだが」
淡々としたカマエルの要求に、素直に従うべきと考えたレグナは、体に力を込めたまま口を開いた。
「竜闘際はおいらが優勝した。今の神竜族の長はおいらだ」
「あの紅い竜はどうしたのだ?」
「レビヤのこと? それなら決勝でおいらに負けたよ。お前の企みももうおしまいだ。今回の一連の物事がはっきりするまで、おいらは神竜族をここに」
「ふざけるなよ・・・」
カマエルの怒気を含んだ小さく短い言葉に、レグナは数歩下がって話をやめてしまう。
戦斧を握る手には異常な力が籠っているのか、子供のような細腕にも関わらず、血管は浮き出て密度の高い筋肉の輪郭があらわになっている。
その姿を見れば、こいつはガブリエルとウリエルと同じく、俺との戦いで手加減をしていたことが、嫌でも理解させられてしまう。
「僕たち大天使はさ、創造主からやっと外界での命を授かることができたんだよ。僕たちはこの時のために創られたんだ。創造主の命を果して、創造主が導く新世界を創る手伝いをするためにさ。なのにガブリエルは神狼族の生き残りはつくるし、あまつさえそこでへばってる奴も殺しかけるし、ウリエルは待機の命を受けたにも関わらず、そいつと戦って創造主の手を煩わせるしさ!」
淡々と話していた口調は、やがて荒み始めた大声に変わっていく。
「誰も創造主の命を果していない状況で! 僕が! ここで命を果せない訳にはいかないんだよ! 何でお前が優勝してくれてんだよ! これじゃあ族長を殺した意味も! あの紅い竜を残した意味も! なくなるだろうが!」
もはや天使と疑いたくなるほどの、激高した表情を見せるカマエル。
「創造主の預言は絶対なんだよ! 違ったら駄目だろうが! 今すぐお前は自決しろ! それで竜闘祭とやらをやり直すんだよ!」
「預言? 君はいったい何を言っているんだ?」
カマエルの一方的な言葉を、誰も理解することが出来ずに困惑する中、自決を要求されているレグナがやっと口を開く。
「ああ! もういい! お前を殺して、あの紅い竜を優勝させれば問題ないことだ! 親子そろって僕に殺されるとはな! 光栄に思え! この大天使カマエルによって、命の終わりを迎えられることにな!」
「そうだね、そうなんだよね。君は・・・おいらのお父さんの敵なんだ。元から敵同士! 君の言っていることを理解する必要なんてないんだ!」
レグナは言葉を発した後、口を大きく開き炎を吹いてカマエルを包む。
翼をオリービアと俺の前に下ろし、熱から守ってくれたので、業火にやかれずにすんだ。
炎は勢いを増していき、やがて黄色に似た色へと変化し、今度は色が抜けて白色になったかと思えば、最後には青色の炎に変わる。
それを見て授業で習ったことを思い出す。青色は・・・燃焼温度が10000度を超えた時の温度。
つまりは、理論上はウリエルや自分が発生させている炎の温度よりも高いことを示している。
これほどの炎であれば、流石のカマエルでも無事ではいられないはず。
そう思った矢先であった。
「どうなってるんだ? たかが前世代の創造物である、神竜族にこんな純度の高い炎が吹けたのかな?」
カマエルがその炎の中を、火傷1つ負わずに、髪の毛一本燃えずに、服も何事もないかのように、ゆっくりとレグナに向かって歩いてきている。
もはやカマエルとわかる口調は消え失せ、ある種の神々しさすら感じる雰囲気を纏いながら、カマエルは自らの問いが帰ってくるのを待っている。
「なんで? 今のおいらに出せる、最大の炎だったのに」
レグナは聞こえていないのか、聞こえているのか、カマエルの問いには答えることが出来ず、ただうろたえている。
「青い炎か。僕はそれをウリエルからしか見たことがないのだが。創造主から与えられた、神力からしか創ることの出来ない炎の筈なんだが」
口調は元に戻り、雰囲気もどこか面倒そうな感じに戻っている。
人間の情緒では推し量ることのできない、異様な不気味さと感情の起伏、その気味の悪さは、ガブリエルとウリエルにも似ていた。
「ねえ? お前はどうやってその力を手に入れたのか、とても気になるのだが」
「これは! おいらが、奥さんと・・・」
「もっとちゃんと、話してほしんだがな」
「あ・・・お父さんの、敵を・・・おいらが」
傍目からでも分かるレグナの動揺は頂点に達しているようで、言葉はたどたどしくなり、まともに回答すら出来なくなっている。
「もういいのだ。所詮は前世代の創造主の産物。興味を持ったのが間違いだったのだ」
炎が完全に消えると同時に、カマエルが視界から消える。
この瞬間移動したと勘違いするほどの、カマエルの高速移動に全く対応出来ずに、俺はなすすべなく負けたわけだが。
目では追えてはいるものの、傷つく前からこの高速移動に俺の体は着いていかずに、やられる一方だった。
カマエルの移動先にはレグナがいる。
助けられない! そう感じた時だった。
カマエルとレグナの間にオリービアが出現し、直後に金属同士がぶつかる音が聞こえ、振り下ろされた戦斧をオリービアが紙一重で弾いていた。
「これは驚いたのだが」
オリービアはレグナの頭の上に、角に掴まりながら着地し、軽く息を切らしていた。
「人間の筈なのに、僕に着いて来れるなんて面白いのだ。決めた・・・彼の者を連れて行く前に、お前で・・・お前らで遊んでやるのだ」
「ルシファー様は連れて行かせません! 私達があなたを倒します!」
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