100 / 107
11章 仲間と帰還そして帰還
11.9 それでも天使に勝てない話
しおりを挟む
「お前ら! 邪魔をするな! お前らは後で殺してやるから!」
「随分と、人間みたいな感情を出すようになったではないかカマエル。我はそのほうが似合ってると思うぞ」
「お前は創造主の喜ぶことを一緒に考えたから、優しく殺すつもりだったのに! 僕を人間みたいだなどと、侮辱するのか!?」
神鉄ですらひしゃげるのではないかと思うほど、カマエルは戦斧を握りしめ、見るからに冷静さを失ったままだった。
ガルムのさらなる挑発で力んでしまったからか、頬から流れ出す血の量が多くなっている。
ガルムも中々追い詰めるものだな。
口調も最早元に戻る気配もなく、砂埃と自分の血にまみれるその姿は、天使というよりかは、悪魔の方がしっくりくるくらいだ。
「ウリエルはそうなった時にも手加減していたようだけど、お前は出来なかったな。命とやらを果たせなかったウリエルとガブリエルを馬鹿にしていたが、お前のほうが使えないんじゃないか?」
「貴様! 黙れ! 黙れ! 黙れ! 黙れ!」
カマエルはなりふり構わず踏み込んでくる。だがその動きは直線的で、見たままの行動を行っているので、武術の心得がない俺でも予想しやすい。
戦斧を振り上げたのだから振り下ろす、横に振りかぶったのだから薙ぎ払う。手首と回転を利用した、変幻自在な攻撃は見る影もない。
確かにこのままでも強いは強いのだろうが、攻撃がどう来るのかわかっている以上、もはや力も速さも関係ない。
もしかしたら俺と戦ったエルシドも、こういう気持ちだったのかもな。
カマエルの激高状態を保つのに成功したのはいいが、間髪入れずに反撃のしようもないほどのがむしゃらな連撃を続けられては、さっきと同じだ。
いや・・・同じじゃない。
「せいや!」
カマエルの後ろに現れたオリービアが、カマエルのこめかみに向かって剣を振り下ろす。
「ぎ!」
見た目は華奢な少女でも、契約により力を増しているオリービアの渾身の一撃。
いくらカマエルといえども、さらに不意をつかれては、まともに立ってもいられなかったようだ。
そのばに苦悶の表情で膝をつき、目を血走らせている。
やはり、神鉄以外では傷一つ付けられないようだ。
「人間風情が! 僕の邪魔を」
「馬鹿か?」
振り返り、憎しみを込めた侮蔑の言葉を発しようとしたカマエルの頭部に、急いで刀を振り下ろす。
頭を勝ち割れば、大天使ですら死に至る。そんな期待を込めたのだが。
「鬱陶しい!」
カマエルは片手で振りぬいた戦斧で、いとも簡単に刀を弾いて見せる。
今ので間に合うのかよ・・・。
懐に入ってしまったため、慌てて後方へ飛んで間合いを取るが。
「手を切り落とせば、もう邪魔は出来ない!」
カマエルは立ち上がる力すら利用しているのか、そのまま追跡して来る。
流石にまずいと思った瞬間。
「我の番だ! 神狼の崩口!」
ガルムが横から衝撃波を飛ばし、カマエルを吹き飛ばす。
地面に向かってやや斜めに打ち込んだためか、地面を転がりながら衝撃波の中でもみくちゃにされている。
この状況下でも戦斧を離さないのは、流石というべきなのか。
「レグナさん!」
その進行方向にいつの間にか待機していたレグナが、空に咆哮を上げる。
「神竜の炎鱗!」
レグナの体が再び白熱化し、陽炎を纏う夕日のように幻想的な紅い色に変化する。
「うんがあああああ!」
衝撃波に向かって走り始め、白熱化した爪を使ってカマエルを蹴り上げた。
「旦那さん!」
再びこちらに向かってくるカマエルに向かい、刀を振りぬき首を落そうとしたが。
カマエルはもみくちゃになりながらも、そのようすがしっかり見えていたようで、翼の形を変化させて体制を整えながら、戦斧の柄で刀を弾いてしまう。
この連携でもダメなのか。
そのまま背中越しに投げ出されるカマエルに、ガルムが追撃を加えようとするが、噛みつこうと口を開き始めた瞬間、殺意にまみれた目で見られたことで、危機を感じ追撃をあきらめたようだ。
惜しい気はしたが、今のはいい判断だったと言わざるを得ない。
ガルムは横に飛んで、戦斧の射程範囲から逃れながら俺の横で態勢を整え、カマエルが倒れこむのを見ていた。
全員で追撃をと踏み込もうとした瞬間、カマエルの変化に気が付く。
「くそがあああああ!」
立ち上がりながら上げる、悲鳴にも聞こえる絶叫。
自身の感情の容量が全て怒りに変わったかのように、カマエルは声を上げた。
「貴様ら! なんで御方と戦わせない! 腕を切り落としたいだけなのに! なんで邪魔をする!?」
カマエルは戦斧を向けながら、俺の横に並び立とうと近寄ってきたオリービア達に言葉をぶつける。
「当たり前です! ルシファー様を傷つけさせるわけにはいきません!」
「主を守るのは当然」
「そもそもお前は、お父さんの敵なんだ。旦那さんだけを戦わせるわけにいかない!」
ピンボールのようにもてあそばれた結果、その屈辱によりさらに怒り狂うカマエルは、オリービア達の言葉が理解できずに、歯茎をむき出しにして食いしばるほどの形相に変わってしまう。
理解で出来ないのは、人間やその他の生き物を見下しているからか、元から出来ないのか、それは分からない。
だが表情を見た時に、永劫に分かり合うことはないのだろうと、素直に直感した。
「言うに事欠いてお前らは、寄ってたかって戦うしかないような」
「卑怯者とでも?」
口ごもるカマエルの変わりに、おおよそ言おうとしていたであろう言葉を代わりに言う。
返事がないということは、それが無言の肯定でもあることがわかる。
「卑怯者で結構だよ」
「ふざけるな! なんだその言い草は!」
「だってそうだろ? 今お前と戦っているのは、人間風情と前世代の遺物だ。最高傑作だっけ? さぞ優れている大天使様と、単独で戦えるわけないだろう。寄ってたかって戦うくらいの、卑怯な手くらい使わないとな」
「とても・・・創造主が求めている御方とは、思えない発言だ」
「創造主の考えを推し量るなんて、不敬じゃなかったのか?」
「・・・ふ」
「ふ?」
「ふざけるな!」
カマエルをこの状態に押しとどめることには成功しているものの、決め手に欠けるこの戦い方ではいつまでたっても決着がつかない。
サイコキネシスを応用した、このパワードスーツのような状態を維持し始めてから、疲労が溜まっている気配はない。
だとすると似たような状態の大天使にも、体力の限界はまだまだ訪れないだろう。
そもそも、あるのかすら分からないが。
根負けを狙えない以上、この状況を打開する方法は、別に考えないといけない。
「やあああ!」
「ぐるあああ!」
「ごあああ!」
俺に向かって戦斧を振り回す、カマエルの死角からオリービア達は連携の取れた攻撃を繰り出す。
カマエルは場当たり的な対応をしているものの、それに全て対処している。
改めてみると大天使ってのは、とんでもない存在だな。
自分もその連携に加わり、カマエルに決定打を与えようとするが、どんな攻撃もどんな連携もしのがれてしまう。
「神竜の炎鱗!」
オリービアがレグナの技を発動し、今度はレグナの、神竜族の角と尻尾と鱗が体に発現する。
レグナのように神竜族となった部分が白熱化し、周囲に熱波を発生させた。
「随分と、人間みたいな感情を出すようになったではないかカマエル。我はそのほうが似合ってると思うぞ」
「お前は創造主の喜ぶことを一緒に考えたから、優しく殺すつもりだったのに! 僕を人間みたいだなどと、侮辱するのか!?」
神鉄ですらひしゃげるのではないかと思うほど、カマエルは戦斧を握りしめ、見るからに冷静さを失ったままだった。
ガルムのさらなる挑発で力んでしまったからか、頬から流れ出す血の量が多くなっている。
ガルムも中々追い詰めるものだな。
口調も最早元に戻る気配もなく、砂埃と自分の血にまみれるその姿は、天使というよりかは、悪魔の方がしっくりくるくらいだ。
「ウリエルはそうなった時にも手加減していたようだけど、お前は出来なかったな。命とやらを果たせなかったウリエルとガブリエルを馬鹿にしていたが、お前のほうが使えないんじゃないか?」
「貴様! 黙れ! 黙れ! 黙れ! 黙れ!」
カマエルはなりふり構わず踏み込んでくる。だがその動きは直線的で、見たままの行動を行っているので、武術の心得がない俺でも予想しやすい。
戦斧を振り上げたのだから振り下ろす、横に振りかぶったのだから薙ぎ払う。手首と回転を利用した、変幻自在な攻撃は見る影もない。
確かにこのままでも強いは強いのだろうが、攻撃がどう来るのかわかっている以上、もはや力も速さも関係ない。
もしかしたら俺と戦ったエルシドも、こういう気持ちだったのかもな。
カマエルの激高状態を保つのに成功したのはいいが、間髪入れずに反撃のしようもないほどのがむしゃらな連撃を続けられては、さっきと同じだ。
いや・・・同じじゃない。
「せいや!」
カマエルの後ろに現れたオリービアが、カマエルのこめかみに向かって剣を振り下ろす。
「ぎ!」
見た目は華奢な少女でも、契約により力を増しているオリービアの渾身の一撃。
いくらカマエルといえども、さらに不意をつかれては、まともに立ってもいられなかったようだ。
そのばに苦悶の表情で膝をつき、目を血走らせている。
やはり、神鉄以外では傷一つ付けられないようだ。
「人間風情が! 僕の邪魔を」
「馬鹿か?」
振り返り、憎しみを込めた侮蔑の言葉を発しようとしたカマエルの頭部に、急いで刀を振り下ろす。
頭を勝ち割れば、大天使ですら死に至る。そんな期待を込めたのだが。
「鬱陶しい!」
カマエルは片手で振りぬいた戦斧で、いとも簡単に刀を弾いて見せる。
今ので間に合うのかよ・・・。
懐に入ってしまったため、慌てて後方へ飛んで間合いを取るが。
「手を切り落とせば、もう邪魔は出来ない!」
カマエルは立ち上がる力すら利用しているのか、そのまま追跡して来る。
流石にまずいと思った瞬間。
「我の番だ! 神狼の崩口!」
ガルムが横から衝撃波を飛ばし、カマエルを吹き飛ばす。
地面に向かってやや斜めに打ち込んだためか、地面を転がりながら衝撃波の中でもみくちゃにされている。
この状況下でも戦斧を離さないのは、流石というべきなのか。
「レグナさん!」
その進行方向にいつの間にか待機していたレグナが、空に咆哮を上げる。
「神竜の炎鱗!」
レグナの体が再び白熱化し、陽炎を纏う夕日のように幻想的な紅い色に変化する。
「うんがあああああ!」
衝撃波に向かって走り始め、白熱化した爪を使ってカマエルを蹴り上げた。
「旦那さん!」
再びこちらに向かってくるカマエルに向かい、刀を振りぬき首を落そうとしたが。
カマエルはもみくちゃになりながらも、そのようすがしっかり見えていたようで、翼の形を変化させて体制を整えながら、戦斧の柄で刀を弾いてしまう。
この連携でもダメなのか。
そのまま背中越しに投げ出されるカマエルに、ガルムが追撃を加えようとするが、噛みつこうと口を開き始めた瞬間、殺意にまみれた目で見られたことで、危機を感じ追撃をあきらめたようだ。
惜しい気はしたが、今のはいい判断だったと言わざるを得ない。
ガルムは横に飛んで、戦斧の射程範囲から逃れながら俺の横で態勢を整え、カマエルが倒れこむのを見ていた。
全員で追撃をと踏み込もうとした瞬間、カマエルの変化に気が付く。
「くそがあああああ!」
立ち上がりながら上げる、悲鳴にも聞こえる絶叫。
自身の感情の容量が全て怒りに変わったかのように、カマエルは声を上げた。
「貴様ら! なんで御方と戦わせない! 腕を切り落としたいだけなのに! なんで邪魔をする!?」
カマエルは戦斧を向けながら、俺の横に並び立とうと近寄ってきたオリービア達に言葉をぶつける。
「当たり前です! ルシファー様を傷つけさせるわけにはいきません!」
「主を守るのは当然」
「そもそもお前は、お父さんの敵なんだ。旦那さんだけを戦わせるわけにいかない!」
ピンボールのようにもてあそばれた結果、その屈辱によりさらに怒り狂うカマエルは、オリービア達の言葉が理解できずに、歯茎をむき出しにして食いしばるほどの形相に変わってしまう。
理解で出来ないのは、人間やその他の生き物を見下しているからか、元から出来ないのか、それは分からない。
だが表情を見た時に、永劫に分かり合うことはないのだろうと、素直に直感した。
「言うに事欠いてお前らは、寄ってたかって戦うしかないような」
「卑怯者とでも?」
口ごもるカマエルの変わりに、おおよそ言おうとしていたであろう言葉を代わりに言う。
返事がないということは、それが無言の肯定でもあることがわかる。
「卑怯者で結構だよ」
「ふざけるな! なんだその言い草は!」
「だってそうだろ? 今お前と戦っているのは、人間風情と前世代の遺物だ。最高傑作だっけ? さぞ優れている大天使様と、単独で戦えるわけないだろう。寄ってたかって戦うくらいの、卑怯な手くらい使わないとな」
「とても・・・創造主が求めている御方とは、思えない発言だ」
「創造主の考えを推し量るなんて、不敬じゃなかったのか?」
「・・・ふ」
「ふ?」
「ふざけるな!」
カマエルをこの状態に押しとどめることには成功しているものの、決め手に欠けるこの戦い方ではいつまでたっても決着がつかない。
サイコキネシスを応用した、このパワードスーツのような状態を維持し始めてから、疲労が溜まっている気配はない。
だとすると似たような状態の大天使にも、体力の限界はまだまだ訪れないだろう。
そもそも、あるのかすら分からないが。
根負けを狙えない以上、この状況を打開する方法は、別に考えないといけない。
「やあああ!」
「ぐるあああ!」
「ごあああ!」
俺に向かって戦斧を振り回す、カマエルの死角からオリービア達は連携の取れた攻撃を繰り出す。
カマエルは場当たり的な対応をしているものの、それに全て対処している。
改めてみると大天使ってのは、とんでもない存在だな。
自分もその連携に加わり、カマエルに決定打を与えようとするが、どんな攻撃もどんな連携もしのがれてしまう。
「神竜の炎鱗!」
オリービアがレグナの技を発動し、今度はレグナの、神竜族の角と尻尾と鱗が体に発現する。
レグナのように神竜族となった部分が白熱化し、周囲に熱波を発生させた。
0
あなたにおすすめの小説
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
弱いままの冒険者〜チートスキル持ちなのに使えるのはパーティーメンバーのみ?〜
秋元智也
ファンタジー
友人を庇った事からクラスではイジメの対象にされてしまう。
そんなある日、いきなり異世界へと召喚されてしまった。
クラス全員が一緒に召喚されるなんて悪夢としか思えなかった。
こんな嫌な連中と異世界なんて行きたく無い。
そう強く念じると、どこからか神の声が聞こえてきた。
そして、そこには自分とは全く別の姿の自分がいたのだった。
レベルは低いままだったが、あげればいい。
そう思っていたのに……。
一向に上がらない!?
それどころか、見た目はどう見ても女の子?
果たして、この世界で生きていけるのだろうか?
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる