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探検
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とは言ったもののやっぱりちょっと怖くてしばらく人に見つからないように陰から街並みを見ていた。
だってこんなにたくさん人間がいるんだもん!今までは森で一度にあっても2、3人だったから人混みに圧倒されちゃった。
僕はちびっこい子犬だから僕から見たら人間はすごく大きいんだ。下手したら潰されてしまうくらいに。首をうんと上げないと顔まで見えないんだもの!だからね、ちょっとだよ。ちょびっとだけビビってる。
色々な格好をした人がいるけど大きな剣を背中に背負っていたり杖を持ってる人がいる。この人たちは冒険者なのかな?
中には少ないけれど何かの首輪をつけた魔物を連れている人もいたよ!
これなら僕が歩いていてもすぐに騒ぎになることはなさそう。
ってことで街を探検しよう!
ふんふんふーんっ!ブンブンと機嫌よく尻尾を振りながら調子はずれの鼻歌を歌って街中を歩く。
「あら?なんだか可愛らしい魔物ね。誰の従魔なのかしら?」
「本当だ。ふわふわの毛並みだ。」
「わぁ!かあいい!」
「あらあら、こんなに小さな子供にも人気の魔物なんていたのねぇ。」
「主人はどこにいるんだ?こんな愛らしいのを1人で出歩かせたら攫われるぞ。」
「あれ?従魔の首輪がない?」
「え?」
「あら?」
「でもあんなに白い魔物なんて見たことないわ。」
「白といえば‥‥最近噂になってたわよね。」
「ああ!あの精霊か!」
「まさかっ?!」
「こんなに可愛らしかったのね!!」
なんかすれ違う人間たちが僕を見てコソコソ話してるけど特に危害を加えられる様子もないので気にせず歩く。
キラキラした瞳で見てくる幼子もいて可愛い!ふふん!さては僕の自慢の毛並みを見て見惚れてるんだな!毎日手入れを欠かさずしてるんだ!
美味しそうな匂いのする方へトタトタと効果音がしそうな軽い足取りで歩いてく。
どのくらい歩いたのかたどり着いたのは大きな通り。先ほどよりももっと人がたくさんいて賑わっている。
わわっ潰されちゃう。
ひょんっと屋根へ飛び乗って移動する。軽いから屋根に乗って移動だってできるんだ。
四方八方から呼び込みをかける人の声がする。ここは市場とかなのかなぁ?
屋台を広げていろんなものが売っている。食べ物ももちろんあるし武器やポーション?らしきもの。アクセサリーや骨董品。本当に色々なものが揃ってる。
あっあそこだ!あそこから美味しそうな匂いがしたんだ!!
串に刺した大きな塊肉をタレにつけて炭火で焼いている。
じゅるり
んん~美味しそう!!
「わふ!」
「んあ?どっから音が‥‥わっ!!魔物か?!なんたってこんなとこに?」
「きゅるるるる~」
「ハハっ、お前腹減ってんのか?ん~どこの従魔だ?まあいっか。どれ食べてみるか?俺の特製タレを使った魔猪の串だ。お前さんにはちと大きいか。待ってろ、切ってやる。」
くれるの?くれるの?!
わーい!嬉しい!!
ぽとっ
おっと涎が‥‥失礼。
ひと塊りを食べやすいように少し切って出してくれた。
いい?食べていい?ねぇまだ?もういいの?
「ハハっ、ちゃんと許可出るまで待てんのか。随分とよく躾けられてんな。そんな泣きそうな目で見なくても食べさせてやるよ。ほら、いいぞ食べろ。」
「わふわふっ!(わぁ!ありがと、いただきます!)」
んまぁっ!!
やばい!肉汁が半端ないしこのタレ最高!!
あんまりにも美味しくてガッツいていたので周りを気にする余裕はなかった。
「美味そうに食うなぁ~。おっちゃん俺にもひとつ!」
「うわ!あそこの屋台うまそう。」
「やべ、あの従魔見てたら腹減ってきた。あそこの屋台の串食おうぜ。」
「今日のお昼はあそこがいいんじゃない?普段食べないけどなんだかとても美味しそう!」
どうやらガツガツと美味しそうに食べている姿が宣伝になったようで屋台はとっても繁盛したようだ。
「ありがとな。おまえさんのおかげでよく売れたわ!ほれ!もう一個やる!」
「わふ!わふん!(わあ!やった!!)」
だってこんなにたくさん人間がいるんだもん!今までは森で一度にあっても2、3人だったから人混みに圧倒されちゃった。
僕はちびっこい子犬だから僕から見たら人間はすごく大きいんだ。下手したら潰されてしまうくらいに。首をうんと上げないと顔まで見えないんだもの!だからね、ちょっとだよ。ちょびっとだけビビってる。
色々な格好をした人がいるけど大きな剣を背中に背負っていたり杖を持ってる人がいる。この人たちは冒険者なのかな?
中には少ないけれど何かの首輪をつけた魔物を連れている人もいたよ!
これなら僕が歩いていてもすぐに騒ぎになることはなさそう。
ってことで街を探検しよう!
ふんふんふーんっ!ブンブンと機嫌よく尻尾を振りながら調子はずれの鼻歌を歌って街中を歩く。
「あら?なんだか可愛らしい魔物ね。誰の従魔なのかしら?」
「本当だ。ふわふわの毛並みだ。」
「わぁ!かあいい!」
「あらあら、こんなに小さな子供にも人気の魔物なんていたのねぇ。」
「主人はどこにいるんだ?こんな愛らしいのを1人で出歩かせたら攫われるぞ。」
「あれ?従魔の首輪がない?」
「え?」
「あら?」
「でもあんなに白い魔物なんて見たことないわ。」
「白といえば‥‥最近噂になってたわよね。」
「ああ!あの精霊か!」
「まさかっ?!」
「こんなに可愛らしかったのね!!」
なんかすれ違う人間たちが僕を見てコソコソ話してるけど特に危害を加えられる様子もないので気にせず歩く。
キラキラした瞳で見てくる幼子もいて可愛い!ふふん!さては僕の自慢の毛並みを見て見惚れてるんだな!毎日手入れを欠かさずしてるんだ!
美味しそうな匂いのする方へトタトタと効果音がしそうな軽い足取りで歩いてく。
どのくらい歩いたのかたどり着いたのは大きな通り。先ほどよりももっと人がたくさんいて賑わっている。
わわっ潰されちゃう。
ひょんっと屋根へ飛び乗って移動する。軽いから屋根に乗って移動だってできるんだ。
四方八方から呼び込みをかける人の声がする。ここは市場とかなのかなぁ?
屋台を広げていろんなものが売っている。食べ物ももちろんあるし武器やポーション?らしきもの。アクセサリーや骨董品。本当に色々なものが揃ってる。
あっあそこだ!あそこから美味しそうな匂いがしたんだ!!
串に刺した大きな塊肉をタレにつけて炭火で焼いている。
じゅるり
んん~美味しそう!!
「わふ!」
「んあ?どっから音が‥‥わっ!!魔物か?!なんたってこんなとこに?」
「きゅるるるる~」
「ハハっ、お前腹減ってんのか?ん~どこの従魔だ?まあいっか。どれ食べてみるか?俺の特製タレを使った魔猪の串だ。お前さんにはちと大きいか。待ってろ、切ってやる。」
くれるの?くれるの?!
わーい!嬉しい!!
ぽとっ
おっと涎が‥‥失礼。
ひと塊りを食べやすいように少し切って出してくれた。
いい?食べていい?ねぇまだ?もういいの?
「ハハっ、ちゃんと許可出るまで待てんのか。随分とよく躾けられてんな。そんな泣きそうな目で見なくても食べさせてやるよ。ほら、いいぞ食べろ。」
「わふわふっ!(わぁ!ありがと、いただきます!)」
んまぁっ!!
やばい!肉汁が半端ないしこのタレ最高!!
あんまりにも美味しくてガッツいていたので周りを気にする余裕はなかった。
「美味そうに食うなぁ~。おっちゃん俺にもひとつ!」
「うわ!あそこの屋台うまそう。」
「やべ、あの従魔見てたら腹減ってきた。あそこの屋台の串食おうぜ。」
「今日のお昼はあそこがいいんじゃない?普段食べないけどなんだかとても美味しそう!」
どうやらガツガツと美味しそうに食べている姿が宣伝になったようで屋台はとっても繁盛したようだ。
「ありがとな。おまえさんのおかげでよく売れたわ!ほれ!もう一個やる!」
「わふ!わふん!(わあ!やった!!)」
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