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愛の天使、再び。
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「フローネ様は、皆様が。アラン王太子殿下様達が、好きなのですね。」
(えっ? なに、急に。)
放課後、フローネを迎えに来たセルビィは人気の少ない廊下で話を振った。
「セルビィさま。」
「いいんです、解ってます。アラン様達は、素晴らしい方々です。僕、なんか。」
(そんなことないわ、セルビィ様も可愛いわ。)
セルビィは、俯き手を握り締めた。フローネは、セルビィの手を取って胸に押し付けた。
「違うのセルビィさま。フローネは、セルビィさまの事も大好きなの。」
「解ってます。フローネ様には、僕なんて頼り無い男。弟の様に思っているのでしょう。年下ですし。」
(ううん、頼りになる愛の天使様よ。)
セルビィは、哀しい瞳をフローネに向けた。
「其れでも僕は、いいんです。僕は、フローネ様に好いて頂けるだけで。アラン様達には、敵わない事も解ってます。」
(確かにアラン様達は、格好いいけど。何より地位が最高。)
フローネに握られた手の中で、セルビィの手が強く握り締められる。セルビィは、微笑んだ。
「僕は、フローネ様の力に成りたい。いえ、ならして下さい。」
(さすがは、愛の天使様。)
「セルビィさま~ぁ。」
フローネは、猫なで声でセルビィの名を呼んだ。上目遣いでセルビィを見る。
「フローネは、みんな大好きなの。一人を選ぶ事なんて、出来ない。」
「そうでしょう。フローネ様は、皆様を平等に愛せる慈愛に満ちた方。」
「そう思ってくれるなんて、フローネ嬉しい。」
フローネは、セルビィに抱き着いた。セルビィは、優しく引き離した。フローネを覗き込む様に、体を掲げる。
「でも、もう直ぐ卒業。学園の様にはアラン殿下様達には、逢えなく成ってしまいます。」
フローネは、自分の地位を思い出した様に目を潤ませる。
(私の地位じゃ、公爵様には逢えない? ましてや、王太子殿下には。)
「ど、どうすればいいの? セルビィさま。」
「アラン殿下様達の傍にいたいなら、アラン殿下様達の誰かと婚姻をするのが一番。」
セルビィは、次の瞬間 哀しそうに首を振った。
(どうしたの、天使様。)
「駄目です。アラン殿下様達には、姉様達が、」
セルビィは、フローネから顔を背けた。フローネは、縋り付く。
(やだ、見捨てないで!! )
「セルビィさまぁ。」
「姉様達を、僕は。僕は、裏切れない。」
「お願い、セルビィさま。」
「姉様達は、皆の為に今まで。」
「フローネは、アランさま達を愛しているの。」
(いやよ、地位の低い男なんて。ましてや、金持ちのおじさんなんて。)
フローネは、涙を流して訴えた。
「愛。真実の愛なのですね。」
セルビィは、唇を噛み締めた。
(そう、そうよ。天使様。)
「愛は、真実の愛は、尊い。」
セルビィは、一滴涙を流した。
フローネは、セルビィはのその美しさに頰を染めた。
(きれい。)
「ごめんなさい、姉様。思い合う者達には、敵いません。僕達が、どんなに努力をしても。」
(そう、私達愛し合ってるの。)
「セルビィさま。」
フローネは、セルビィに抱き着いた。セルビィは、優しく引き離した。促す様にフローネに囁く。
「これは、王の決めた婚姻。其れを覆すには、其れなりの理由が必用です。」
「どうすれば? 」
セルビィは、微笑んだ。
「姉様達には、アラン殿下様達が相応しく無いと。皆に、殿下達様が相応しく無いと 印象づける事が必用です。」
「相応しく無いと、印象づける? 」
「はい。でも、姉様達は完璧。先程のように、淑女として慎みを教えてあげられる程 完璧。」
「先程のように。」
フローネは、無い頭で考えた。
(アラン様達は、あの人が私を虐めてる様に思ってくれていた。それって、ふふっ 使える。)
「後は、フローネ様とアラン殿下様達の愛が『真実の愛』なのを 皆様達に公にする事。」
(皆に認めさせれば、いいのね。)
セルビィは、哀しそうな目でフローネを見詰める。
「誰にも邪魔されない程の愛を。『真実の愛』を、皆様達に解って貰えれば 或いは。」
「愛する人の為に、フローネ がんばる。」
(私、がんばる。地位と名誉と、お金の為に。そして、ハンサムさん達を手に入れるの。)
「頑張って下さい、フローネ様。僕も、他に何かないのか考えて見ます。」
「セルビィさま~ぁ。フローネ、嬉しい。」
フローネは、セルビィに抱き着いた。セルビィは そっ と、引き離した。
「生徒会室まで、お送りします。生徒会室で、アラン殿下様達と『真実の愛』を確かめ合って下さい。」
(つまり、既成事実を作れと言う事ね。ふふっ、任せて天使様。)
セルビィは、手を差し出した。
フローネは、その手を取った。
「ありがとうございます。セルビィさま。」
フローネは、涙を流しながら笑った。セルビィは、哀しそうな目でフローネに微笑む。
「『真実の愛』の前には。愛し合う皆様の前では、理など無いに等しいのです。」
(なにか、難しい事言ってるわ。要するに、頑張れて事かしら。)
フローネは、セルビィに微笑む。
セルビィも、フローネに微笑み返した。
第一生徒会室前でセルビィは、フローネの手に口付ける。
「フローネ様の幸せを、祈っています。」
優しい微笑みをフローネに、向ける。フローネは満面の笑顔で、セルビィに礼を言った。
「ありがとう、セルビィさま。フローネ、がんばる。」
フローネは、生徒会室に入っていった。セルビィの目の前で、扉が閉められる。
セルビィは、扉に手を付けた。
「頑張って下さい、フローネ様。僕達、姉様達の為に。」
美しいセルビィは。愛の天使は、妖しい微笑みを称えた。
「まさに、魔王の企みだな。」
ナルトが、距離を取って後から声を掛ける。
「天使の僕に そんな事を言うのは、ナルト様位ですよ。」
「いや、皆 既に気付いているからな。」
セルビィは、屈託のない笑顔ナルトに向けた。
「後は、尻軽さんの頑張り次第です。どれだけ、尻軽さんが阿呆様達の心を射止めるか。」
「いや、体を使うだろう ビッチ。」
ナルトは、何気なく言った。
「体を使う? 」
セルビィは、首を傾げた。
「愛し合うて、こった。」
「はい。愛を確かめ合って貰いたいです。」
ナルトは、溜息を付いた。
「まあ、お前も恋をすれば解るさ。」
ナルトは、子供の様にセルビィの頭を撫でた。
「やめて下さい、姉様から貰った 髪飾りが落ちてしまいます。」
セルビィは、その手から逃れる。
「壊したら、酷いですよ。」
その笑顔は、妖しく怖かった。
(えっ? なに、急に。)
放課後、フローネを迎えに来たセルビィは人気の少ない廊下で話を振った。
「セルビィさま。」
「いいんです、解ってます。アラン様達は、素晴らしい方々です。僕、なんか。」
(そんなことないわ、セルビィ様も可愛いわ。)
セルビィは、俯き手を握り締めた。フローネは、セルビィの手を取って胸に押し付けた。
「違うのセルビィさま。フローネは、セルビィさまの事も大好きなの。」
「解ってます。フローネ様には、僕なんて頼り無い男。弟の様に思っているのでしょう。年下ですし。」
(ううん、頼りになる愛の天使様よ。)
セルビィは、哀しい瞳をフローネに向けた。
「其れでも僕は、いいんです。僕は、フローネ様に好いて頂けるだけで。アラン様達には、敵わない事も解ってます。」
(確かにアラン様達は、格好いいけど。何より地位が最高。)
フローネに握られた手の中で、セルビィの手が強く握り締められる。セルビィは、微笑んだ。
「僕は、フローネ様の力に成りたい。いえ、ならして下さい。」
(さすがは、愛の天使様。)
「セルビィさま~ぁ。」
フローネは、猫なで声でセルビィの名を呼んだ。上目遣いでセルビィを見る。
「フローネは、みんな大好きなの。一人を選ぶ事なんて、出来ない。」
「そうでしょう。フローネ様は、皆様を平等に愛せる慈愛に満ちた方。」
「そう思ってくれるなんて、フローネ嬉しい。」
フローネは、セルビィに抱き着いた。セルビィは、優しく引き離した。フローネを覗き込む様に、体を掲げる。
「でも、もう直ぐ卒業。学園の様にはアラン殿下様達には、逢えなく成ってしまいます。」
フローネは、自分の地位を思い出した様に目を潤ませる。
(私の地位じゃ、公爵様には逢えない? ましてや、王太子殿下には。)
「ど、どうすればいいの? セルビィさま。」
「アラン殿下様達の傍にいたいなら、アラン殿下様達の誰かと婚姻をするのが一番。」
セルビィは、次の瞬間 哀しそうに首を振った。
(どうしたの、天使様。)
「駄目です。アラン殿下様達には、姉様達が、」
セルビィは、フローネから顔を背けた。フローネは、縋り付く。
(やだ、見捨てないで!! )
「セルビィさまぁ。」
「姉様達を、僕は。僕は、裏切れない。」
「お願い、セルビィさま。」
「姉様達は、皆の為に今まで。」
「フローネは、アランさま達を愛しているの。」
(いやよ、地位の低い男なんて。ましてや、金持ちのおじさんなんて。)
フローネは、涙を流して訴えた。
「愛。真実の愛なのですね。」
セルビィは、唇を噛み締めた。
(そう、そうよ。天使様。)
「愛は、真実の愛は、尊い。」
セルビィは、一滴涙を流した。
フローネは、セルビィはのその美しさに頰を染めた。
(きれい。)
「ごめんなさい、姉様。思い合う者達には、敵いません。僕達が、どんなに努力をしても。」
(そう、私達愛し合ってるの。)
「セルビィさま。」
フローネは、セルビィに抱き着いた。セルビィは、優しく引き離した。促す様にフローネに囁く。
「これは、王の決めた婚姻。其れを覆すには、其れなりの理由が必用です。」
「どうすれば? 」
セルビィは、微笑んだ。
「姉様達には、アラン殿下様達が相応しく無いと。皆に、殿下達様が相応しく無いと 印象づける事が必用です。」
「相応しく無いと、印象づける? 」
「はい。でも、姉様達は完璧。先程のように、淑女として慎みを教えてあげられる程 完璧。」
「先程のように。」
フローネは、無い頭で考えた。
(アラン様達は、あの人が私を虐めてる様に思ってくれていた。それって、ふふっ 使える。)
「後は、フローネ様とアラン殿下様達の愛が『真実の愛』なのを 皆様達に公にする事。」
(皆に認めさせれば、いいのね。)
セルビィは、哀しそうな目でフローネを見詰める。
「誰にも邪魔されない程の愛を。『真実の愛』を、皆様達に解って貰えれば 或いは。」
「愛する人の為に、フローネ がんばる。」
(私、がんばる。地位と名誉と、お金の為に。そして、ハンサムさん達を手に入れるの。)
「頑張って下さい、フローネ様。僕も、他に何かないのか考えて見ます。」
「セルビィさま~ぁ。フローネ、嬉しい。」
フローネは、セルビィに抱き着いた。セルビィは そっ と、引き離した。
「生徒会室まで、お送りします。生徒会室で、アラン殿下様達と『真実の愛』を確かめ合って下さい。」
(つまり、既成事実を作れと言う事ね。ふふっ、任せて天使様。)
セルビィは、手を差し出した。
フローネは、その手を取った。
「ありがとうございます。セルビィさま。」
フローネは、涙を流しながら笑った。セルビィは、哀しそうな目でフローネに微笑む。
「『真実の愛』の前には。愛し合う皆様の前では、理など無いに等しいのです。」
(なにか、難しい事言ってるわ。要するに、頑張れて事かしら。)
フローネは、セルビィに微笑む。
セルビィも、フローネに微笑み返した。
第一生徒会室前でセルビィは、フローネの手に口付ける。
「フローネ様の幸せを、祈っています。」
優しい微笑みをフローネに、向ける。フローネは満面の笑顔で、セルビィに礼を言った。
「ありがとう、セルビィさま。フローネ、がんばる。」
フローネは、生徒会室に入っていった。セルビィの目の前で、扉が閉められる。
セルビィは、扉に手を付けた。
「頑張って下さい、フローネ様。僕達、姉様達の為に。」
美しいセルビィは。愛の天使は、妖しい微笑みを称えた。
「まさに、魔王の企みだな。」
ナルトが、距離を取って後から声を掛ける。
「天使の僕に そんな事を言うのは、ナルト様位ですよ。」
「いや、皆 既に気付いているからな。」
セルビィは、屈託のない笑顔ナルトに向けた。
「後は、尻軽さんの頑張り次第です。どれだけ、尻軽さんが阿呆様達の心を射止めるか。」
「いや、体を使うだろう ビッチ。」
ナルトは、何気なく言った。
「体を使う? 」
セルビィは、首を傾げた。
「愛し合うて、こった。」
「はい。愛を確かめ合って貰いたいです。」
ナルトは、溜息を付いた。
「まあ、お前も恋をすれば解るさ。」
ナルトは、子供の様にセルビィの頭を撫でた。
「やめて下さい、姉様から貰った 髪飾りが落ちてしまいます。」
セルビィは、その手から逃れる。
「壊したら、酷いですよ。」
その笑顔は、妖しく怖かった。
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