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まあ、ヒロインでしたのね。
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ふふふっ、やっと静にならましたわ。今日卒業生だった者は忘れられない舞踏会になった事でしょう。でもまだまだ続きますわよ、こんな楽しい見世物はありませんわ楽しんでおきなさい。
わたくし達は王座に座り、目の前に控えさせている者を見回しますわ。楽しい令嬢達とシャンパーニュですわ。
ロゼッタはわたくしの隣に立ってますのよ。あら、ロゼッタの横の令嬢はどなたかしら?
「まずは、その方達の息子達の話しをするか。」
気まずそうな顔で立っているのお、気持ちは分かるぞ。だが此処まで派手にやられては何も罰せない訳には行かないのだ。大騒ぎになったのは、シャンパーニュの所為だが。せめて、この令嬢に手を付けて無ければ、謹慎処分ですんだかもしれんが。
「「「申し訳御座いません。」」」
親として哀れですわ、でも仕方がありません。下半身の教育がなって無かったのですから。わたくし達のシャンパーニュのように堅物に育てるべきでしたわね。本当に、シャンパーニュが堅物でよかったですわ。今は変態ですけど。
「残念だが、その者に爵位を継がせるのは許さん。」
「「「はい。」」」
だがその方達には、まだ息子がおるからよかったではないか。儂はシャンパーニュしかいないのだぞ。堅物から変態に成り下がった。
「この者達の婚約者だが、相手方がよいと言うのならそのまま家同士の婚姻を許そう。」
「温かい配慮、痛み入ります。」
「はい。こちら側から頭を下げてお願いしてみます。」
「相手方の婚約者の令嬢には申し訳なく思います。」
「そうですよ、相手方の令嬢の意に添って下さいませ。」
「はい、王妃さま。」
まあ、このような婚姻前から浮気をする殿方と結婚しなかっただけでも良しとするでしょう。
「沙汰は、追っ手考える暫くは軟禁しておれ。」
「「「はい。」」」
「「「ち、父上!! 」」」
あら、まあ。令息達が青ざめてますわ、でも自業自得ですわよ。地位の高い者は、下半身には気をつけなくてはね。言い寄る令嬢は数知れないのですから。
「その令嬢は、」
「待ってよ、何で私が裁かれるの!? 私は、この世界のヒロインなのよ!! シャンパーニュさまと結婚して、ハッピーエンドになるのよ!! 」
「なるか!! このちんちくりん!! 」
あら、まあ。この楽しい令嬢もわたくし達と同じ前世の記憶があるようですわ。ヒロインですのね、ですが物語のように彼方此方殿方に手を出していいものではありませんよ。前世の世界では、こんなに貞操観念が低い世界だったかしら?
「そうよ、勝手に18禁乙女ゲームにしないでよね。乙女ゲームはプラトニックラブなのよ。揺れ動く乙女心、その中で一人だけを選ぶ醍醐味。それをあなたは誰とでも懇ろになって。」
「俺はなってないぞ!! 手も握ってない!! 」
「ハーレム使用だって、友達以上恋人未満なんだから!! 純粋乙女ゲームを汚さないで!! 」
あら、まあ。ロゼッタが熱く語ってますわ。楽しい令嬢以外は頭を捻ってますわね。
「それなのにわたくしの推しの紳士のシャンパーニュ様が、変態兄貴なんてどう言うことよ!! 」
「誰が変態だ!! 」
あなたですよ、シャンパーニュ。あなたが変態なのですよ。
お前だ、お前が変態なのだ。
「落ち着きなさい、ロゼッタ。確かに変態ですが、クリスタル嬢への一筋の変態ですわ。」
「うむ、クリスタル嬢を激愛する変態だ。良しとしよう。」
「でも、お父様、お母様。クリスタル嬢の写真を見ながら妄想に更けニタニタ笑っている変態なのですよ。」
「妄想ではない、俺とクリスタルとの幸せの未来絵図だ!! 」
「「 !? 」」
あら、まあ。二人してわたくし達を驚きの目で見てますわ。そうよ、シャンパーニュ、ロゼッタ。あなた達が思っている通りですわよ。ふふふっ。
わたくし達は王座に座り、目の前に控えさせている者を見回しますわ。楽しい令嬢達とシャンパーニュですわ。
ロゼッタはわたくしの隣に立ってますのよ。あら、ロゼッタの横の令嬢はどなたかしら?
「まずは、その方達の息子達の話しをするか。」
気まずそうな顔で立っているのお、気持ちは分かるぞ。だが此処まで派手にやられては何も罰せない訳には行かないのだ。大騒ぎになったのは、シャンパーニュの所為だが。せめて、この令嬢に手を付けて無ければ、謹慎処分ですんだかもしれんが。
「「「申し訳御座いません。」」」
親として哀れですわ、でも仕方がありません。下半身の教育がなって無かったのですから。わたくし達のシャンパーニュのように堅物に育てるべきでしたわね。本当に、シャンパーニュが堅物でよかったですわ。今は変態ですけど。
「残念だが、その者に爵位を継がせるのは許さん。」
「「「はい。」」」
だがその方達には、まだ息子がおるからよかったではないか。儂はシャンパーニュしかいないのだぞ。堅物から変態に成り下がった。
「この者達の婚約者だが、相手方がよいと言うのならそのまま家同士の婚姻を許そう。」
「温かい配慮、痛み入ります。」
「はい。こちら側から頭を下げてお願いしてみます。」
「相手方の婚約者の令嬢には申し訳なく思います。」
「そうですよ、相手方の令嬢の意に添って下さいませ。」
「はい、王妃さま。」
まあ、このような婚姻前から浮気をする殿方と結婚しなかっただけでも良しとするでしょう。
「沙汰は、追っ手考える暫くは軟禁しておれ。」
「「「はい。」」」
「「「ち、父上!! 」」」
あら、まあ。令息達が青ざめてますわ、でも自業自得ですわよ。地位の高い者は、下半身には気をつけなくてはね。言い寄る令嬢は数知れないのですから。
「その令嬢は、」
「待ってよ、何で私が裁かれるの!? 私は、この世界のヒロインなのよ!! シャンパーニュさまと結婚して、ハッピーエンドになるのよ!! 」
「なるか!! このちんちくりん!! 」
あら、まあ。この楽しい令嬢もわたくし達と同じ前世の記憶があるようですわ。ヒロインですのね、ですが物語のように彼方此方殿方に手を出していいものではありませんよ。前世の世界では、こんなに貞操観念が低い世界だったかしら?
「そうよ、勝手に18禁乙女ゲームにしないでよね。乙女ゲームはプラトニックラブなのよ。揺れ動く乙女心、その中で一人だけを選ぶ醍醐味。それをあなたは誰とでも懇ろになって。」
「俺はなってないぞ!! 手も握ってない!! 」
「ハーレム使用だって、友達以上恋人未満なんだから!! 純粋乙女ゲームを汚さないで!! 」
あら、まあ。ロゼッタが熱く語ってますわ。楽しい令嬢以外は頭を捻ってますわね。
「それなのにわたくしの推しの紳士のシャンパーニュ様が、変態兄貴なんてどう言うことよ!! 」
「誰が変態だ!! 」
あなたですよ、シャンパーニュ。あなたが変態なのですよ。
お前だ、お前が変態なのだ。
「落ち着きなさい、ロゼッタ。確かに変態ですが、クリスタル嬢への一筋の変態ですわ。」
「うむ、クリスタル嬢を激愛する変態だ。良しとしよう。」
「でも、お父様、お母様。クリスタル嬢の写真を見ながら妄想に更けニタニタ笑っている変態なのですよ。」
「妄想ではない、俺とクリスタルとの幸せの未来絵図だ!! 」
「「 !? 」」
あら、まあ。二人してわたくし達を驚きの目で見てますわ。そうよ、シャンパーニュ、ロゼッタ。あなた達が思っている通りですわよ。ふふふっ。
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