【完結】どうやらこの世界は乙女ゲームのようですね。ああ、そうだな。

❄️冬は つとめて

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部下が引いておるぞ、副団長。

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可笑しな令嬢と愚かな令息の沙汰が決まって会場を後にしたが、少し気掛かりな事はあの令嬢が淑女とは懸け離れているところか。
我が国の汚点にならなくはないか? 

儂達は、応接室で寛ぎながら話をする事にした。
無論シャンパーニュも引き連れクリスタル令嬢とマロン令嬢も一緒だ。

「陛下どうなさいました? 」
「うむ、あの令嬢を贈るとして、我が国の汚点にならないか心配でな。」
「そうですわね、それは失念してましたわ。」

そうでしたわ、あの楽しい令嬢が起こした事はソムリエール国の汚点なってしまうかも知れませんわね。
かと言って、禍の種をこの国に置いて置くわけにはいきませんわ。

「それなら大丈夫ですわ、お父様。」

「む、どう言うことだ? 」
「あちらの王太子妃になられる方も多くの殿方と仲睦まじくいらっしゃるのですから。」

「あらまあ、そうなの? 国の淑女の鏡となる方がそうでは、こちらに何も言えませんわね。」
「そうですわお母様。贈り物ですので、返品無用と書かれてはどうでしょう。」

「まあ、贈り物を送り返すなんて我が国にケチをつけるようなことは致しませんですわ。」

「そうですわね、お母様。」
「そうですよ、ロゼッタ。」
「「ふふふっ。」」

なんと恐ろしい、王妃と娘が同じ顔で笑っておる。
ふむ、令嬢はその王太子妃の話し相手として贈るか。
令息達の嫁ぎ先はあちらに任せて、婚姻と同時に此方とは縁を切らせよう。
うむ、それでいこう。

「後はマロン嬢を取り戻させぬよう早めに婚約者を決めねば。」
あのような優秀な令嬢は手放したくはないからな。
ディザート国のグラッセ公爵は国の良心と言われるほどの堅実な方だ。国の為を思って令嬢を国に差しだしたのであろう。
それを足蹴にされれば面白くないであろう。向こうの国王が令嬢を取り戻す前に此方に留めるようせねばな。
出来ればグラッセ公爵も領地共々手に入れたい、グラッセ公爵領共々な。

あらまあ、陛下たらあくどい顔をなさってるわ。そんなな陛下にも心ときめきましてよ。ふふっ。

「大丈夫ですわ、陛下。メルシャン侯爵子息が頑張ってくれてますわ。」
ええ、本当にこの場を何処だと思っているのでしょう。
わからない事もありませんわ、マロン嬢のように見目麗しく優秀方なら引く手数多におモテになるでしょう。
一歩でも他の殿方との差をつけたいのはわかりますわ。

「私が今まで婚約者を決めずを貫いて来たのはグラッセ公爵令嬢、あなたに会うな為だったのでしょう。」
「えっ。そ、そんな……」

あらまあ、必死ですわね。
マロン嬢も押しに弱いですわ。
今まで冷遇されていたのね、可哀想に。あなたはもっと称えられてもよい素晴らしい令嬢ですわよ。

む、仕事中になんたることだ。
あの堅物のメルシャン副団長がのお。今回は目を瞑るか、あれ程婚姻を進めても首を縦に振らなかった男がマロン令嬢を逃すと一生独身を通しかねない。
頑張るがよい、メルシャン副団長よ。もう一押しだ。

「お母様。メルシャン副団長は頑張っておられますわ。」

「ええ、そうね。」
「わたくし、マロン令嬢には幸せになって貰いたいですわ。」
「ええ、わたくしもですよ。」

「グラッセ公爵令嬢、いえマロン殿。どうかこの私と結婚をして下さい。」
「け、結婚!? 」


「ふむ、押しまくっておるな。」
「ええ、押しまくっていますわ。」
「マロン令嬢は、押されまくってますわ。」

副団長よ、まさかその日にプロポーズをするとは。
此処を何処だと思っておる。

周りが見えていませんわ、わたくし達もいるのですよ。
部下達も見ていますよ。

「どうか私を、このシャトー・メルシャンをにして下さい。」
「は、はい。」
「やったーー!! 」

「押し切ったの。」
「ええ、押し切りましたわ。」

「でもマロン令嬢も満更ではないようですし。」
「よしとするか。」
「「そうしましょう。」」

だが、部下達は引きまくっておるがな。







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