【完結】どうやらこの世界は乙女ゲームのようですね。ああ、そうだな。

❄️冬は つとめて

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シャンパーニュ、あなたの思い通りにはいかせませんわよ。

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「あら、シャンパーニュ。何処に行くのかしら? 」
わたくし達が、マロン嬢とメルシャン副団長に気を取られている間に何処に行こうとしているのかしら?

「お兄様が逃げますわ、お父様。」
「うむ、逃がす出ない。衛兵、捕まえろ!! 」
「「「はっ。」」」
今メルシャン副団長は使い物にならん、カベルネ・メルロー団長よ早く帰って来てくれ。

あの楽しい令嬢達を監視廊に連れて行くのは普通副団長の仕事ですのに、頑としてマロン令嬢の傍を離れるのを譲らなかったのですわね。
近衛の中ではライバルになるのはメルロー将軍しかありませんですものね。マロン令嬢に地位と名誉も申し分なかったですもの。

ああ、今思えばメルロー将軍の傷付いた心を癒やせるのはマロン嬢のような聡明な令嬢しかおりませんわ。抜かりましたわ。

うむ、今思えばメルシャン副団長はカベルネ団長を牽制しておったのか。
マロン令嬢のような聡明な女性は少ない。年は十離れておるが、メルロー公爵家に相応しい女性だ。メルシャンめ、やりおったな。

ああ、今思い出しても憤りますわベジタブル帝国には。
政略結婚に承知をし、メルロー公爵令息と婚約をしながら浮世うきよを流し結婚式に来ず、何処ぞの男ととんずらをこいたあの尻軽女。

ベジタブル帝国の第三皇女ラディッシュ。

真面目で堅実なカベルネをよくも傷付けてくれたな、ベジタブル帝国め。あの尻軽女も帝国に戻って来ておると噂に聞く。

ええ、きっぱりと陛下は帝国と手を切って下さいましたわ。
その為、ディザート国の同盟強化の為の婚姻でしたのに。
ディザート国も尻軽女が王太子妃成るとは、そんな国に娘はやれませんわ。

今からでもマロン令嬢をカベルネに…… 無理か、メルシャンめ手を繋いで放さないな。
マロン嬢の事を考えると致し方ない、マロン嬢を傷付ける訳にはいかぬか。

この乙女ゲームという世界は尻軽女とお馬鹿さんな男しかいないのでしょうか? 
それならば、シャンパーニュのような変態の方がマシですわね。
クリスタル嬢を部屋に閉じ込め誰の目にも触れされようとはしないでしょうが。
それはわたくし達が全面的にクリスタル嬢を護れば宜しいのよね。

「父上、私を王太子から排斥して下さい。私はクリスタルに現を抜かす愚か者、王太子には相応しくありません。」

何を言っとる、馬鹿息子。

「私はクリスタルと共に、何処ぞの静かな場所で暮らします。」

「シャンパーニュ様。」
「クリスタル。」

軟禁するに満々ね、変態息子。

「クリスタル様。騙されないで、お兄様は変態よ。」

「ロゼッタ黙れ!! 」

「お兄様は誰の目にも触れさせない為にクリスタル様を何処ぞに閉じ込めるつもりよ。」

わかっておるな、ロゼッタ。

その通りですわ、ロゼッタ。

「二人っきりに成っては駄目よ、クリスタル様。お兄様は変態なのだから、静かな場所なんてもってのほかよ!! 助けを呼べる誰かがいる場所じゃなければいけないわ!! 」

「ロゼッタの言うとおりだクリスタル嬢。」
「ええ、ロゼッタの言うとおりですわ。」

「くっ。」

苦虫をかみつぶしたような顔でロゼッタを見ていますねシャンパーニュ。

クリスタル嬢を不幸にする訳にはいかんシャンパーニュ。

「シャンパーニュ、王太子を辞めるならクリスタル嬢との婚姻は白紙に戻す。」
「ええ、クリスタル嬢は公爵家のご令嬢。何処ぞの馬の骨に娶らす訳には行きません。」

「父上、母上。」

「おお、そうだ。メルロー公爵家との婚姻を進めてはどうだ? 王妃よ。」
「それはよい考えですわ、カベルネ様なら申し分ないですわ。変態ではありませんし。」

「父上、母上。」
「お父様、お母様…… 」

あら、どうしたのでしょう? 
ロゼッタの顔色が悪くなりましたわ。

「お兄様!! 」
「父上!! 王太子は辞めません、ですのでクリスタルとの婚姻をお許し下さい。」
「うむ、よかろう。」

それでよいのですわ、クリスタル嬢はわたくし達が護りますわよ。決して軟禁はさせません事よ。
ふふふっ。


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