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愛しいのだ。 愛しいですわ。
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今日はお日柄も良いですわ。晴天に恵まれて、野外でのお茶会は大成功ですわ。
うむ、皆気合が入っているな。だが、紳士としては少し顔が緩んでおるぞ。
ふふっ、令嬢達の麗しいこと。美しい小鳥のように囀ってますわ。まあ猫のように、狙っている令息達もいますが、ふふふっ。
妃が笑っておる、なんと恐ろしい。
「今日はお日柄も良く、よかったですわ。」
「うむ、皆気合が入っているな。」
「ふふっ、そうですわね。」
む、妃も気合が入っているな。今日は何時もに増して美しい。まるで女神のように神々しいぞ。
今日の陛下は何時もに増して格好いいですわ。ふふっ、惚れ直しますわ。
「コホン、コホン。今日は何時もに増して美しいな。妃よ、いやアンジュよ。」
「まあ……。あなたも素敵ですわ、ボルドー。」
嬉しいですわ、名前で呼んで下さるのね。ふふっ、今宵もベットに野獣が現れそうですわ。あら嫌ですわ、はしたない。ふふっ。
アンジュが微笑んでいる、なんと愛らしい。今宵も激しくなりそうだ。だが、無理をさせてはいないだろうか? 儂の一人よがりではないだろうか? すまぬアンジュよ、そなたが愛らしいから駄目なのだ。今世でもそなたにひと目惚れをしただけでは関わらず、前世でも愛する女であったと分かっては、愛しさが込み上げてきて止まらないのだ。すまぬアンジュ、今宵も激しくなりそうだ。
「コホン、コホン。その、無理をさせてはいないだろうか? 」
心配なさって下さるのね。でも大丈夫ですわ、わたくしもあなたを求めているのですから。ふふっ、はしたないですわ。
「お慕いしておりますわ、ボルドー。」
「………!! 」
あら、可愛い。お顔が真っ赤ですわ。
「儂も、ぁぃ……ぉる。」
まあ、肝心な処の声が小さいですわ。ふふっ、シャイですわ。可愛いですわ、食べちゃいたい。
「わたくしも、ぁぃ……ますわ。ふふっ。」
そっと耳元で囁くと、ますます真っ赤になってしまったわ。ああ、愛おしいですわ。
「ここにもお花が咲いてますわ。」
あら、嫌だわロゼッタ。何時からいたのかしら。
「あちらこちら花が咲いて、ここはもうお花畑ですわ。」
どうしたのだロゼッタ? 荒れておるな。
「コホン、コホン。そなたも茶会を楽しんだらどうだ。」
「そうよ、舞踏会のエスコート役を見つける為の茶会なのよロゼッタ。」
「わたくしは、いいですわ。エスコートはいりませんわ。」
あらあら、どうしたのロゼッタ。若いのだから楽しまなくては、エスコートしてもらったからと言って直ぐに婚約とは限らないのよ。舞踏会でじっくり選んで、お付き合いをしてから婚約を考えれば宜しいのよ。
「わたくし王女ですから、国に利益のある婚姻を致しますわ。浮かれは致しませんわ。」
「ロゼッタ。父としては幸せになってほしいのだ。儂達のように。」
「そうよ、ロゼッタ。母として幸せになって欲しいわ。」
「大丈夫ですわ。国の利益ある婚姻がわたくしの幸せですわ。」
ロゼッタ、幸せを義務のように言わないで。
「今なら別に他国に嫁がなくても国は大丈夫だ。それだけの国力はある。ロゼッタ。」
もう無理して他国との婚姻をしなくても良いのだ。その為にディザート国の者達を傘下に組み入れたのだ。
「王女としての義務を果たす為に、私が婚姻相手を選んであるロゼッタ。」
「「シャンパーニュ。」」
「お兄様。」
「2日後の舞踏会で発表する、いいな。」
「……はい。」
「シャンパーニュ、何を言っているの? 」
「そんな事聞いてないぞ。」
そなたはまだ、王太子だ。
「何を勝手なことを言っておる、シャンパーニュ。国に関する婚姻は儂の知らぬ処で決めるなど許さん。」
「ええ、その通りですわ。わたくしも許しませんわ。」
「国に利益ある婚姻です。それが王女として生まれたロゼッタの幸せです。」
「ええ、お兄様。その婚姻、謹んでお受け致しますわ。」
王として冷酷な判断を示さねばならぬ時もある。だが、今回は必要は無いのではないのか? 妹の幸せを考えるだけの国力を手に入れたのでは無かったのか、シャンパーニュ。
なんてこと、冷たいですわ変態のくせに。妹に対して愛しさは無いの? シャンパーニュ。
うむ、皆気合が入っているな。だが、紳士としては少し顔が緩んでおるぞ。
ふふっ、令嬢達の麗しいこと。美しい小鳥のように囀ってますわ。まあ猫のように、狙っている令息達もいますが、ふふふっ。
妃が笑っておる、なんと恐ろしい。
「今日はお日柄も良く、よかったですわ。」
「うむ、皆気合が入っているな。」
「ふふっ、そうですわね。」
む、妃も気合が入っているな。今日は何時もに増して美しい。まるで女神のように神々しいぞ。
今日の陛下は何時もに増して格好いいですわ。ふふっ、惚れ直しますわ。
「コホン、コホン。今日は何時もに増して美しいな。妃よ、いやアンジュよ。」
「まあ……。あなたも素敵ですわ、ボルドー。」
嬉しいですわ、名前で呼んで下さるのね。ふふっ、今宵もベットに野獣が現れそうですわ。あら嫌ですわ、はしたない。ふふっ。
アンジュが微笑んでいる、なんと愛らしい。今宵も激しくなりそうだ。だが、無理をさせてはいないだろうか? 儂の一人よがりではないだろうか? すまぬアンジュよ、そなたが愛らしいから駄目なのだ。今世でもそなたにひと目惚れをしただけでは関わらず、前世でも愛する女であったと分かっては、愛しさが込み上げてきて止まらないのだ。すまぬアンジュ、今宵も激しくなりそうだ。
「コホン、コホン。その、無理をさせてはいないだろうか? 」
心配なさって下さるのね。でも大丈夫ですわ、わたくしもあなたを求めているのですから。ふふっ、はしたないですわ。
「お慕いしておりますわ、ボルドー。」
「………!! 」
あら、可愛い。お顔が真っ赤ですわ。
「儂も、ぁぃ……ぉる。」
まあ、肝心な処の声が小さいですわ。ふふっ、シャイですわ。可愛いですわ、食べちゃいたい。
「わたくしも、ぁぃ……ますわ。ふふっ。」
そっと耳元で囁くと、ますます真っ赤になってしまったわ。ああ、愛おしいですわ。
「ここにもお花が咲いてますわ。」
あら、嫌だわロゼッタ。何時からいたのかしら。
「あちらこちら花が咲いて、ここはもうお花畑ですわ。」
どうしたのだロゼッタ? 荒れておるな。
「コホン、コホン。そなたも茶会を楽しんだらどうだ。」
「そうよ、舞踏会のエスコート役を見つける為の茶会なのよロゼッタ。」
「わたくしは、いいですわ。エスコートはいりませんわ。」
あらあら、どうしたのロゼッタ。若いのだから楽しまなくては、エスコートしてもらったからと言って直ぐに婚約とは限らないのよ。舞踏会でじっくり選んで、お付き合いをしてから婚約を考えれば宜しいのよ。
「わたくし王女ですから、国に利益のある婚姻を致しますわ。浮かれは致しませんわ。」
「ロゼッタ。父としては幸せになってほしいのだ。儂達のように。」
「そうよ、ロゼッタ。母として幸せになって欲しいわ。」
「大丈夫ですわ。国の利益ある婚姻がわたくしの幸せですわ。」
ロゼッタ、幸せを義務のように言わないで。
「今なら別に他国に嫁がなくても国は大丈夫だ。それだけの国力はある。ロゼッタ。」
もう無理して他国との婚姻をしなくても良いのだ。その為にディザート国の者達を傘下に組み入れたのだ。
「王女としての義務を果たす為に、私が婚姻相手を選んであるロゼッタ。」
「「シャンパーニュ。」」
「お兄様。」
「2日後の舞踏会で発表する、いいな。」
「……はい。」
「シャンパーニュ、何を言っているの? 」
「そんな事聞いてないぞ。」
そなたはまだ、王太子だ。
「何を勝手なことを言っておる、シャンパーニュ。国に関する婚姻は儂の知らぬ処で決めるなど許さん。」
「ええ、その通りですわ。わたくしも許しませんわ。」
「国に利益ある婚姻です。それが王女として生まれたロゼッタの幸せです。」
「ええ、お兄様。その婚姻、謹んでお受け致しますわ。」
王として冷酷な判断を示さねばならぬ時もある。だが、今回は必要は無いのではないのか? 妹の幸せを考えるだけの国力を手に入れたのでは無かったのか、シャンパーニュ。
なんてこと、冷たいですわ変態のくせに。妹に対して愛しさは無いの? シャンパーニュ。
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