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恋人の距離
コンシェルジュ
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先輩と恋人として(!)向き合って話をした中で今後の話も出た。
「皆にはどうする?僕から言うかい?」
えっ、みんなって誰?誰に何て言う気なの。僕と先輩が番になりましたって?
僕はブルッと震えた。
「む、無理無理!まだ無理!ちょっと落ち着いてからにして下さい」
「そう?晶馬くんがそう言うなら仕方ないけど、僕は寂しいな。じゃあちょっとだけ待ってあげるから、早めに覚悟を決めてね。何時でも一緒にいたいもん」
可愛らしく、もん、なんて言ったけど騙されないぞ。
覚悟。
先輩は自分に構い倒される覚悟のつもりだろうけど、僕がしなきゃいけないのは、先輩の周りにいる綺麗なΩの人や超絶にカッコイイαの人達に囲まれる覚悟だ。先輩が僕の事を特別って言ってくれたから、もう自分を卑下はしないけど、それでも周りから見たら平凡地味なΩだよ!
(はあ?何でココにいるの?えっ、藤代様の番!?あんたが!?)
(藤代様とあろう人がこんなチンクシャを選ぶなんて!)
ああ、今にもみんなの不満の声が聞こえてきそう。うっ、まだ耐えられそうにない。やっぱりちょっと待ってもらおう。
「じゃあ大学では今までどおり仲良しの先輩でいてあげる。だから僕のお願いも聞いてくれる?」
何だろう。怖いな。
「いつか休みの時に僕の部屋でお泊まりデートしてよ」
身構えたけど先輩のお願いはデートのお誘いだった。なんだ。そんなことでいいのか。
ということで、先輩のマンションにお邪魔することになった。
先輩のお家は、街の中心部から少し離れた小高い丘の中腹にあった。
更に登った所には緑に囲まれた大きな屋根や建物がポツリポツリと見える。コテージや豪邸っぽいんだけど、この辺ってお金持ちの人達が住むところなんじゃないのかな。先輩のお家も豪邸だったらどうしよう、って緊張したけど、先輩が住んでいたのは割と新しめのマンションのひとつだった。
そこはやや高めの中層マンションで、エントランス側一面が鏡のようなガラスになっていた。外から中を覗くことは出来ないのに、中からは外がクリアに見えるから開放感がある。プライベートに配慮したマジックミラーらしい。
認証済の手のタッチで開くセンサー式の入り口を抜けると、床は御影石、壁はオレンジソースを練り込んだようなバニラ色の大理石だった。柔らかな照明の光が洗練された雰囲気を出している。真っすぐ進むとつきあたりの正面は吹き抜けで、その下は小さな箱庭になっていた。太陽の光が降り注ぎ、緑が鮮やかに映えている。どこからともなくサアァ……と聞こえる水の音と相まってとても爽やか。天使や妖精がいそうな神々しさで、癒される……ここホントにマンション?高級ホテルの間違いじゃないの?あそこに受付の人がいるし。
吹き抜けの手前にホテルのフロントみたいな長い机があり、ダブルブレストのスーツを着た壮年の紳士がにこやかに出迎えてくれた。
「お帰りなさいませ、藤代様」
「ただいま、牧之原さん。何か変わったことあった?」
「いえ、特には。こちらが本日の郵便でございます」
「ありがとう。晶馬くん、おいで。牧之原さん、この子は僕の番になってくれた日野晶馬くん。晶馬くん、こちらはコンシェルジュの牧之原さん」
「こ、こんにちは」
「こんにちは、日野様。はじめまして、このマンションのコンシェルジュを務めております牧之原と申します。御用の際やお困りの際は何なりとお申し付けくださいませ」
えっ、いや、僕は先輩のお部屋に遊びに寄らせてもらうだけです、お構いなく。
「藤代様、番成立おめでとうございます。可愛らしいお方ですね」
「ふふ、ありがとうございます。晶馬くん、牧之原さんは何でも出来ちゃう凄い人なんだ、困ったことがあったらすぐに相談してごらん。きっと力になってくれるよ。牧之原さん、晶馬くんの事も僕共々お願いします」
「勿論でございます。日野様、これから宜しくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」
コンシェルジュって管理人さんってことだよね。行きと帰りの挨拶を忘れないようにしよう。
そのあとエレベーターに乗り、先輩の部屋へ向かった。その途中でいろんな説明をしてくれた。
「ここは他のマンションよりもセキュリティがしっかりしてるんだよ。それでも不審な人物には注意してね。例えば住人のスクープ目的や脅迫目的、個人への傷害目的を持つ人なんかはどこにでもいるし、どうにか潜り込もうと隙を狙ってるでしょ、何か異変を感じたらすぐに牧之原さんを呼んでね」
マンションの安全を守るのも牧之原さんの仕事らしい。優しそうで上品な牧之原さんだから意外だったんだけど、剣道や柔道の段持ちでかなり強いんだって。ただの管理人さんかと思っていたら警備もやってくれるなんて、何でも出来る人なんだな。
「実は、牧之原さんには小さい頃からお世話になってて、大学に入る時にここに住まないかって誘ってくれたのも牧之原さんなんだ。奥さんはもうお亡くなりになったけど、ご夫婦で本当の子供のように可愛がってもらってた。二人は僕のお嫁さんに会える日をとても楽しみにしてたから、牧之原さんはきっと晶馬くんの事も子供みたいに可愛がってくれるよ」
そうだったんだ。家族みたいなものなんですね。
「大切な人に紹介してくださってありがとうございます」
僕もそういう関係になれたらいいな。牧之原さん、これからよろしくお願いします。
先輩は一人暮らしだけど、室内は広くて部屋もたくさんあった。
光が差し込むリビングは明るくて、大きな窓から外に出ると見晴らしが素晴らしかった。中は白を基調とした北欧の家具でまとめられてさっぱりとしている。ペールグレイのカーペットに大きめソファー、その上に空色と濃紺のクッション、隅には大きな観葉植物。雑誌に載っている部屋みたいにセンスがいい。
先輩が勉強に使っている部屋はリビングより小さかったけど、僕の部屋よりは断然広い。こっちは小物や家具が黒系で、モノトーンな感じ。壁一面が本棚で、先輩が大学で専攻している科目の本だけでなく、社会経済や医学書、科学の資料などが並んでいる。先輩が種類ごとにファイリングしたらしい資料も、あちこちに詰め込まれている。
長くて大きな机には、二つの大きなモニターがあり、それぞれにキーボードが付いてる。片方にはスペイン語で書かれたヨーロッパの雑誌と英語の経済誌、もう片方には専攻ゼミの資料らしきものが広げられていて、書きかけの分厚い論文が乗っていた。ちらっと見えたけど、論文は外国語で書かれていたし、挟んであった資料の図解も何の事だかさっぱりだ。
すごく勉強してるんだなあ。αの人って、元々頭のいいαの中の更に頭のいい人達だから、勉強する必要なんてないと思ってた。そう言ったら、
「世界は刻一刻と変動してて、いつも何処かで何かしらの問題が起こっている。それらと対峙しようと思えば、全ての分野の知識を総動員して、想像を働かせて答えを出さなきゃいけないんだ。いくら知識を付けても未知のことは増え続けるから覚えることも増え続ける。覚える知識に上限ってないんだ」
なるほど。でもそれって常に勉強してなきゃいけないってことじゃないか。言うのは簡単だけど、実行することは容易じゃない。稀少種だからって努力が要らない訳じゃなかった。
「僕、偏見もってたな。ごめんなさい」
そう言うと先輩は凄く嬉しそうに笑ってくれた。
(叶、李玖くんの大切な人は、聞いていた通りのとても可愛らしい人だったよ)
マンションのコンシェルジュであり藤代李玖の友人でもある牧之原行利は、心の中で亡き妻に語り掛けた。叶も李玖くんを我が子のように思っていたので、番の晶馬くんを子供が増えたみたいだと天国で喜んでいることだろう。
晶馬くんはいつも李玖くんと共に行動する集団のメンバーではなかった。李玖くんが好きになり、ひっそりと愛を育んだ子だ。困難を乗り越えてやっと結ばれた二人だ。この先、平穏無事に過ごして欲しいところだが……
(綾音ちゃんは悲しむだろうし、淳也くんは怒るだろうね)
李玖くんを慕っていたΩの子たち、その中でも特に番の最有力候補と思われていた二人を思い浮かべた。だけど今日、晶馬君と顔合わせをしたので、これからは私も表立って彼を護ることが出来る。
(私がいる限り、誰にも傷一つ付けさせないよ)
過去にこのマンションを訪れた彼らを思い返しながら、改めて心に誓った。
「皆にはどうする?僕から言うかい?」
えっ、みんなって誰?誰に何て言う気なの。僕と先輩が番になりましたって?
僕はブルッと震えた。
「む、無理無理!まだ無理!ちょっと落ち着いてからにして下さい」
「そう?晶馬くんがそう言うなら仕方ないけど、僕は寂しいな。じゃあちょっとだけ待ってあげるから、早めに覚悟を決めてね。何時でも一緒にいたいもん」
可愛らしく、もん、なんて言ったけど騙されないぞ。
覚悟。
先輩は自分に構い倒される覚悟のつもりだろうけど、僕がしなきゃいけないのは、先輩の周りにいる綺麗なΩの人や超絶にカッコイイαの人達に囲まれる覚悟だ。先輩が僕の事を特別って言ってくれたから、もう自分を卑下はしないけど、それでも周りから見たら平凡地味なΩだよ!
(はあ?何でココにいるの?えっ、藤代様の番!?あんたが!?)
(藤代様とあろう人がこんなチンクシャを選ぶなんて!)
ああ、今にもみんなの不満の声が聞こえてきそう。うっ、まだ耐えられそうにない。やっぱりちょっと待ってもらおう。
「じゃあ大学では今までどおり仲良しの先輩でいてあげる。だから僕のお願いも聞いてくれる?」
何だろう。怖いな。
「いつか休みの時に僕の部屋でお泊まりデートしてよ」
身構えたけど先輩のお願いはデートのお誘いだった。なんだ。そんなことでいいのか。
ということで、先輩のマンションにお邪魔することになった。
先輩のお家は、街の中心部から少し離れた小高い丘の中腹にあった。
更に登った所には緑に囲まれた大きな屋根や建物がポツリポツリと見える。コテージや豪邸っぽいんだけど、この辺ってお金持ちの人達が住むところなんじゃないのかな。先輩のお家も豪邸だったらどうしよう、って緊張したけど、先輩が住んでいたのは割と新しめのマンションのひとつだった。
そこはやや高めの中層マンションで、エントランス側一面が鏡のようなガラスになっていた。外から中を覗くことは出来ないのに、中からは外がクリアに見えるから開放感がある。プライベートに配慮したマジックミラーらしい。
認証済の手のタッチで開くセンサー式の入り口を抜けると、床は御影石、壁はオレンジソースを練り込んだようなバニラ色の大理石だった。柔らかな照明の光が洗練された雰囲気を出している。真っすぐ進むとつきあたりの正面は吹き抜けで、その下は小さな箱庭になっていた。太陽の光が降り注ぎ、緑が鮮やかに映えている。どこからともなくサアァ……と聞こえる水の音と相まってとても爽やか。天使や妖精がいそうな神々しさで、癒される……ここホントにマンション?高級ホテルの間違いじゃないの?あそこに受付の人がいるし。
吹き抜けの手前にホテルのフロントみたいな長い机があり、ダブルブレストのスーツを着た壮年の紳士がにこやかに出迎えてくれた。
「お帰りなさいませ、藤代様」
「ただいま、牧之原さん。何か変わったことあった?」
「いえ、特には。こちらが本日の郵便でございます」
「ありがとう。晶馬くん、おいで。牧之原さん、この子は僕の番になってくれた日野晶馬くん。晶馬くん、こちらはコンシェルジュの牧之原さん」
「こ、こんにちは」
「こんにちは、日野様。はじめまして、このマンションのコンシェルジュを務めております牧之原と申します。御用の際やお困りの際は何なりとお申し付けくださいませ」
えっ、いや、僕は先輩のお部屋に遊びに寄らせてもらうだけです、お構いなく。
「藤代様、番成立おめでとうございます。可愛らしいお方ですね」
「ふふ、ありがとうございます。晶馬くん、牧之原さんは何でも出来ちゃう凄い人なんだ、困ったことがあったらすぐに相談してごらん。きっと力になってくれるよ。牧之原さん、晶馬くんの事も僕共々お願いします」
「勿論でございます。日野様、これから宜しくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」
コンシェルジュって管理人さんってことだよね。行きと帰りの挨拶を忘れないようにしよう。
そのあとエレベーターに乗り、先輩の部屋へ向かった。その途中でいろんな説明をしてくれた。
「ここは他のマンションよりもセキュリティがしっかりしてるんだよ。それでも不審な人物には注意してね。例えば住人のスクープ目的や脅迫目的、個人への傷害目的を持つ人なんかはどこにでもいるし、どうにか潜り込もうと隙を狙ってるでしょ、何か異変を感じたらすぐに牧之原さんを呼んでね」
マンションの安全を守るのも牧之原さんの仕事らしい。優しそうで上品な牧之原さんだから意外だったんだけど、剣道や柔道の段持ちでかなり強いんだって。ただの管理人さんかと思っていたら警備もやってくれるなんて、何でも出来る人なんだな。
「実は、牧之原さんには小さい頃からお世話になってて、大学に入る時にここに住まないかって誘ってくれたのも牧之原さんなんだ。奥さんはもうお亡くなりになったけど、ご夫婦で本当の子供のように可愛がってもらってた。二人は僕のお嫁さんに会える日をとても楽しみにしてたから、牧之原さんはきっと晶馬くんの事も子供みたいに可愛がってくれるよ」
そうだったんだ。家族みたいなものなんですね。
「大切な人に紹介してくださってありがとうございます」
僕もそういう関係になれたらいいな。牧之原さん、これからよろしくお願いします。
先輩は一人暮らしだけど、室内は広くて部屋もたくさんあった。
光が差し込むリビングは明るくて、大きな窓から外に出ると見晴らしが素晴らしかった。中は白を基調とした北欧の家具でまとめられてさっぱりとしている。ペールグレイのカーペットに大きめソファー、その上に空色と濃紺のクッション、隅には大きな観葉植物。雑誌に載っている部屋みたいにセンスがいい。
先輩が勉強に使っている部屋はリビングより小さかったけど、僕の部屋よりは断然広い。こっちは小物や家具が黒系で、モノトーンな感じ。壁一面が本棚で、先輩が大学で専攻している科目の本だけでなく、社会経済や医学書、科学の資料などが並んでいる。先輩が種類ごとにファイリングしたらしい資料も、あちこちに詰め込まれている。
長くて大きな机には、二つの大きなモニターがあり、それぞれにキーボードが付いてる。片方にはスペイン語で書かれたヨーロッパの雑誌と英語の経済誌、もう片方には専攻ゼミの資料らしきものが広げられていて、書きかけの分厚い論文が乗っていた。ちらっと見えたけど、論文は外国語で書かれていたし、挟んであった資料の図解も何の事だかさっぱりだ。
すごく勉強してるんだなあ。αの人って、元々頭のいいαの中の更に頭のいい人達だから、勉強する必要なんてないと思ってた。そう言ったら、
「世界は刻一刻と変動してて、いつも何処かで何かしらの問題が起こっている。それらと対峙しようと思えば、全ての分野の知識を総動員して、想像を働かせて答えを出さなきゃいけないんだ。いくら知識を付けても未知のことは増え続けるから覚えることも増え続ける。覚える知識に上限ってないんだ」
なるほど。でもそれって常に勉強してなきゃいけないってことじゃないか。言うのは簡単だけど、実行することは容易じゃない。稀少種だからって努力が要らない訳じゃなかった。
「僕、偏見もってたな。ごめんなさい」
そう言うと先輩は凄く嬉しそうに笑ってくれた。
(叶、李玖くんの大切な人は、聞いていた通りのとても可愛らしい人だったよ)
マンションのコンシェルジュであり藤代李玖の友人でもある牧之原行利は、心の中で亡き妻に語り掛けた。叶も李玖くんを我が子のように思っていたので、番の晶馬くんを子供が増えたみたいだと天国で喜んでいることだろう。
晶馬くんはいつも李玖くんと共に行動する集団のメンバーではなかった。李玖くんが好きになり、ひっそりと愛を育んだ子だ。困難を乗り越えてやっと結ばれた二人だ。この先、平穏無事に過ごして欲しいところだが……
(綾音ちゃんは悲しむだろうし、淳也くんは怒るだろうね)
李玖くんを慕っていたΩの子たち、その中でも特に番の最有力候補と思われていた二人を思い浮かべた。だけど今日、晶馬君と顔合わせをしたので、これからは私も表立って彼を護ることが出来る。
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