蜜花

河衣佳奈

文字の大きさ
17 / 33
秘密にしてたこと

初めての3P(2)

しおりを挟む
「もうすぐ帰ってくるみたいですから、ゆっくりしててください」

私は冷蔵庫から缶ビールを取り出し差し出しました。

「あ、あ、ありがとう……ございます」

よほどバツが悪いのか、加藤さんの額から大粒の汗が吹き出していました。私はそれを見て思わずクスリと笑ってしまい、「もう気にしないでくださいよー」と明るく言うと、女の子のように指先をモジモジさせながら、

「い、いや……あれ(DVD)は別に……仕方ないって言うか、男だからその……それよりーー」

(それより?)
私はキッチンに戻る足を止め、加藤さんの言葉を待ちました。

「尚之から聞いてはいたけど、佳奈ちゃんってメチャクチャ可愛くて……それで動揺して」

お世辞でも可愛いと言われて嫌な気持ちになる女性はいませんよね。

「そ、そんな普通です。もう! お世辞言わないでくださいよ」
私は戯けてそう返しました。

「お世話なんかじゃ。彼女できて要らなくなったからDVDやるよって言われて。そりゃもう要らないよなぁ」

「彼ったらもう……恥ずかしい」

「うん。可愛いし、なんて言うか、その……エッチが凄く良いって」

彼にとって加藤さんは本当に気の知れた友達だと言うことがわかりました。でも、あまりに明け透けに話をしているみたいで、今度は私が動揺してしまいました。

「ほ、ほんとに普通の女ですから。変な想像しないでくださいね。あっ、もうすぐ彼も帰ってきますから、私食事の準備しますね」

そう言ってキッチンに戻り、作りかけていたハンバーグの続きに取り掛かりました。加藤さんは、缶ビールを飲みながら暫くテレビをみていましたが、時折、キッチンに立つ私を舐めるように見つめる視線を感じていました。

(もうすぐ彼が帰ってくる……)

早く帰って来て欲しいと思いながら、心のどこかでこのシュチュエーションに妙なドキドキを感じてしまっていたのでした。





しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

危険な残業

詩織
恋愛
いつも残業の多い奈津美。そこにある人が現れいつもの残業でなくなる

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

処理中です...