あの日の恋

河衣佳奈

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男性からの体験談

友達の奥さん③

それでも出張の疲れもあり少し眠り、9時前に目が覚めました。部屋から出ると、K崎がスーツを着てコーヒーを飲んでいました。
「おはよう。ゆっくり寝れた?」

昨夜のことは知らないのでしょう。キッチンに立っていたY実さんが困惑した表情を浮かべ、ちらりと僕を見ます。

「あ、うん。ありがとう。今日、仕事?」
「いや、卸先とトラブルがあったみたいでな。昼過ぎには終わるけど、よりみちは何時に帰る?」
「いや、俺は今日、明日は休みだから夕方くらいの新幹線でと思ってた」
「わかった。そうしたら、ゆっくりしてて。帰りは駅に送って行くから」

そう言って慌ただしく出ていきました。

キッチンにいたY実さんが、
「ごめんね、せっかく来てくれたのに」と言いながらコーヒーを淹れてくれました。
「とんでもないよ。忙しそうだし、少し大阪を散策してそのまま帰ろうと思うよ」

そして10時半に荷物を纏めてK崎の家を後にしようとするとスマホを手にY実さんが近づいてきて、
「K崎が14時くらいに終わるから、道頓堀で合流してお好み焼き食べよって」

それまで時間あるから、ちょっと出掛けようということになり、僕とY実さんは家を出ました。

あんまりあちこち行っても疲れちゃうからと、そのまま道頓堀に行きましたが、お腹も空いてないしお店に入ることもなくブラブラ歩いているとラブホ街に。

土曜日ということもあり、出てくる人、入って行く人が何人かいました。

「あっ!」
Y実さんが突然、声を上げました。
その視線の先を見ると、かなり年配の男性と僕たちくらいの年齢の女性が腕を組んでホテルに入っていきました。

「どうしたの?」
気になって訊くと、
「さっきあそこに入った男の人、K崎の上司のO森さん。一緒に入った女の人もどこかで見たことあるような……」

しばらくしてY実さんが、
「ちょっと見てくる!」と2人が入って行ったホテルに入っていき、僕も遅れてそこに入っていきました。

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