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第四章
本題
しおりを挟む渚「ここからは悲しい話をするよ。
みんなニュースで見たよね?
人形の家から遺体が見つかったって」
この話を始めて
初めて言葉に詰まる渚。
渚「あ…あの遺体は咲さんだったんだ。」
涼香と直美は
「咲…咲っ…」
と涙を流した。
「ここで不思議な事があったんだ。
遺体はさすがに状態は良くなくて
白骨化していた。」
「でも大きな損傷はなく。
高いところから落ちた形跡はない。」
「そしてあの日。
5時間目の全校集会に来ていなかった、
咲さん、直美、涼香を探すために
その場を離れた。」
「そして屋上に着き、
3人が居たが、なにやら口論をしているようだった。」
「先生は隠れて話を聞いていた。
すると聞こえた。」
『涼香「凌也のこと好きなの?」
咲「うん。好きだよ。」』
「直美と涼香がいなくなって、
先生は咲さんに近づいた。」
「自分の事を好きではない。
他の男が好き。」
「自分とシた後
他の男と抱き合ってるのを見た。
すぐにでも出ていって止めたかったが
涼香の姿が見えて、その場を立ち去った」
「嫌がらせをした。」
「そして最後。
咲さんの口から
その言葉を聞いてしまった先生は、
憎しみと悲しみの余り
咲さんを殺してしまった。」
「そして、涼香と直美はさっきの様子じゃ
全校集会へは戻ってないと思った先生は、
自殺に見せかける事にした。」
涼香「でも、遺体の損傷は……」
渚「殺してしまったけど、
咲さんを愛している先生は咲さんを落とすことは出来なかった。そこで
あれを落としたんだ。」
直美「あれ?」
渚「人体模型だよ。」
「あの全校集会は人体模型に落書きした生徒がいて、新しい人体模型が届いたからその話だったんじゃないの?」
「確かそうだった…」文化祭の準備のとき「としお」を教えてくれた男子が言った。
「咲さんを殺してしまった先生は、
急いで古い人体模型を取りに行き、
中身が取れないように何かしらで加工し、
咲さんの制服を脱がし人体模型に着せた。」
「直美?涼香?咲さんはどんな格好してた?」
直美「咲はいつも、制服の上にパーカーを羽織って……パーカー??」
直美は気づいたようだ。
「そう。パーカーのフードを被せれば、
頭が人体模型なのは分からない。
上から落ちてくるのをじっくり見れないし、
友達が落ちたあとなんて普通は見れない。」
「そして2人は飛び降りに気づいても、
自分たちのせいで咲が自殺したと思う。
誰にも言えないだろうと。」
「そして、屋上に咲さんの遺体を隠し、
急いで下に行き、落とした人体模型を回収し自分の車に入れた」
「その後、古い人体模型は、処分しときます。と校長に言った」
「だよねー??校長ー??」
と渚が大きな声で言うと、
放送から「その通りです」
と返ってきた。
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