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沙華やや子

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月季つきは35才だけど・・・子どもみたいな遊びが好き。折り紙を折るのと万華鏡を覗くこと。不器用な月希、折り紙は・・・びっくりするぐらいへたくそなのだ。トロいので、本を見ても「山折り」「谷折り」の意味もなかなか呑み込めなかった。それでも最近では折り鶴がやっと折れるようになった。しかし鶴は何処かずんぐりむっくりとしている。
万華鏡をくるくる回していると、自分が星のカケラになった気分になる。(あ!...あたしと・・・早季斗さきとがくっついた!)月希はとことん夢見がちなレディなのだ。万華鏡の中の小さなキラキラを自分と恋人に身立てている。

「ただいま~」空が藍に覆われたころ玄関があき愛おしいひとの声!
「早季斗っ!おかえりなさーい…」駆け寄り抱き着いてキスの嵐。「折り紙上手に折れた?月希?」早季斗は仕事疲れが滲んでいるが笑みのたえない表情で抱きしめたまま月希にきく。「うん!」早季斗からパッと離れベッドルームへ走ってゆく月希。今日の自信作である折り鶴を手に、早季斗を呼び寄せ得意な顔をする。
「ちょっと太めな鶴さんだねー。」と笑顔で早季斗。唇を尖らせちょっぴりしょんぼりする月希。「でも可愛いよ。月希みたい。月希のほうが可愛いけどね!」表情華やぎ部屋にお花が咲いたよう。
そこからは折り紙でいうなら金色や銀色の世界。乙女だって女なのだ。早季斗も月希と同い年の男盛り。桃色の折り紙も仲間に入れておこう。
ベッドでは裸のふたりが絡み合う。万華鏡の中の輝かしい粒粒たちに負けぬ程、天井が転がり色んなポーズを試す。
グラマーな月希の張りのあるバストの先はもうすっかり準備ができた合図を示している。
「月季はぁ...果物みたいに美味しいよ・・・ううん、もっとだね。」早季斗はすごくア・ツ・イ。さっきからおなかにぐっと反って当たっている。

「あ!!」・・・月希の上に早季斗がぴったりとくっつき優しく体重を押し付けてきた時のことだった。
うっかりベッドに置きっぱなしだった折り鶴を、月希の白いお尻がふんづけちゃったのだ。感触でそれに気づき「あ!待って、早季斗っ。」早季斗はやわらかに離れた。
「ぅわぁあああああーーーーーーーーーーんっ!!」泣きだす月希。
紅い折り鶴がぐしゃっと変な形につぶれてしまっていた。早季斗に愛撫され夢中になっていた月希が、お尻で踏んでしまった...
「かわいそう!かわいそう!!」甘い甘い時間に金切り声が響く。月希はすぐさま鶴を手に取ってボロボロ涙をこぼしている。ベッドの上には気の毒な折り鶴を慰める切なげな恋人同士、そしてふたりの愛のシミがついたシーツ。
「ああ、月希・・・ごめんね、オレ...気づいてあげられなくて。」月希をそっと抱き寄せ長い髪の毛を撫でる早季斗。
「ううん、いいの。ごめんなさい、また大騒ぎして。あたし・・・」
「良いよ、月希... あのさ、もう一度その子を広げてあげよう。」
「もうできない。」月希は遠い目をしている。
「だいじょうぶ。オレに任せといて♪」
裸のまま、折り紙を折り始める男。その横でつばを飲み込む女。なんともシュールだ。
「ほら!できたよ、月希!!」・・・月希の目に歓びが戻った。
「すごーい!早季斗。上手なのね!」
折り鶴には、たしかに月希が変な折り方をした跡が白い筋として見て取れたが、スマートで凛とした鶴に生まれ変わった。

「今度はね、テーブルに置いといてあげようね...」早季斗はそっと折り鶴を鎮座させた。
そうしてすぐ、我慢できないといわんばかりにスベスベの月希の肌に舌を当て貪りついた。
神秘的で懐かしい万華鏡の時間再開だ。

ひらいて・・・やまおり・・・ たにおり・・・ ひっくりかえす・・・

ふたりの歌うような喘ぎ声とまぐわいの言の葉はとってもエッチ・・・ネ。


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