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第1章:漂流の始まり――宮廷という伏魔殿
第13話:新婚旅行は慰謝料で?
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翌朝は、殿下と一緒に夫婦の寝室に付属したバルコニーで朝食をとった。
昨日みたいに、儀礼官にずかずか入って来られるのはごめんだもの。
そう思っていたのに。
カリカリ……カリカリ……。
「――え? ひぃっ! だ、誰!?」
バルコニーの柱の陰に、前髪で目を隠した男が座り込んでいた。
筆が紙の上を走るたび、カリカリという音が静かに響く。
線の一本一本まで異様に正確で――まるで犯罪の痕跡でも記録してるみたい。
パンくずの散らばり方や、寝癖で跳ねた髪の毛一本まで見逃さず描いている様子が目に入って、思わず背筋がぞわりとした。
……それに、ふわりと漂った香り。
どこかで嗅いだことがある。なのに、思い出せない。
「彼は宮廷画家だ」
「どぉして!?」
「新婚の姿でも描きたいんだろう」
「すっぴんでパンを頬張ってるのに? 普通、皇太子妃の肖像画って、こう……ビシッとポーズを決めて、聖母様みたいに微笑んでるものじゃない?」
「披露宴で素顔をさらしてるんだ、今さらだろう?」
「……ひどいっ! 乙女心を何だと思ってるのよ」
「くくくっ。ヘレナでもそんなふうに思うのか」
何よそれ。私には羞恥心がないとでも!?
皇族って、寝起きの顔すら歴史資料にされるのね……。
はっ。もしかして誰かの指図で、私の“妃度数”を測量してるとか!?
……非力な妃力でごめんなさいね。
その点、殿下は楽よねぇ。眉間の皺一本で皇太子としての“威厳”が増すんだもの。
帝国の採点基準、理不尽すぎる!
「ところで殿下、公務は大丈夫なんですか?」
「今日は休みを取った」
「へぇ、意外と余裕あるんですね」
「臣下たちが、もっと妃を気遣えと」
「どうして?」
「新婚だからな……どこか出かけるか?」
「だったら……帝都の街を、ゆっくり見て回りたいな」
「いいな。視察を兼ねて出かけるとしよう」
「やったぁ!」
パンをもぐもぐしながら、ふと思いついて口にした。
「じゃあ、新婚旅行にも行けたんじゃない?」
殿下の手が一瞬だけ止まった。
「だって、離縁前提なんでしょう? だったら今のうちに」
「……俺は、そんなことは言っていない」
低い声に、思わず瞬きをした。
「へー。じゃあ、“離縁前提”って誰が決めたの? 帝国議会? それとも――陛下の“鶴の一声”的な?
ていうか、殿下の意思は反映されないの? というか、妻への意見聴取があって然るべきでしょう? ねぇ、こういうのって、ちょっと変じゃない?」
妙に静かになった。私がパンをモグモグする音だけが響く。
あと、カリカリも。
「あれ? 私、何か変なこと言った?」
「……至極ごもっとも」
低く乾いた声が、柱の陰からぽとりと落ちてきた。
殿下の声じゃない。だとしたら――
「ひぃっ!」
殿下はしばらく沈黙したままカップを口に運び、わざとらしく視線を窓の外へ向けた。
「……ヘレナ。今城を出れば、街で話題の焼きたてパンに間に合うぞ?」
「焼き立てパン!?」
口いっぱいにパンを詰め込んだまま見上げると、殿下はわずかに口元を緩めていた。
パンの話題に飛びついた自分が恥ずかしくて、慌てて紅茶で流し込む。
部屋を出るとき、私は画家に向かって小声で話しかけた。
「……寝グセはなかったことにしてね」
そう言って笑ったあと、ふと思いついて口にする。
「画家なんて言って――どっかの密偵じゃないでしょうねぇ? さては――パトロンは陛下ね!」
カリカリ……と鳴っていた筆先が、不意に止まった。
「え? また沈黙? それ、帝国のお家芸?」
「……ヘレナ。急ぐぞ」
私を急かす殿下の声が、妙に硬かった。
目立たないよう平民の服装に着替え、スキップしながら裏門へと向かう。
「準備できたか?」
「はいっ!」
「……驚くほど、普段と変わらないな」
「むっ! どうせ私は芋っぽいわよ。田舎の領地育ちだし」
「そうじゃない。――着飾ったら、誰よりも目を引きそうだと思っただけだ」
「……え?」
殿下ってば、基本冷たいのに、時々優しいこと、言ってくるんだもん。ズルい!
照れてしまったのを誤魔化すように、ぷいっと顔をそむけた。
それから目立たない馬車に乗り込んで市街地へと出かけた。
香辛料の匂いが風に混じり、幼い頃に祖父母と訪れた記憶が蘇る。
「そういえば、殿下も懐中時計を持ってるのね。お祖父様とおんなじ!」
何気なく言っただけなのに、殿下の指先がピタリと止まり、懐中時計をシャツの下へ仕舞い込んだ。
……あれ? 今の反応、なんだろう。
まるで何かを隠すような、ぎこちない仕草だった。
お目当てのパン屋に着くと、行列の末に「最後の一個だよ」と湯気の立つ袋を渡された。
「わぁ……! 本当に焼きたて!」
「よかったな」
「ね、殿下。半分こしよ?」
「ヘレナが全部食べればいい」
「だーめ! 幸せはね、分けると増えるのよ。理屈じゃないんだから、愛は」
「……愛、か」
殿下が小さく呟いた声が、なぜか心に残った。
もし、好きな人が何人もいたら――ひとりにあげられる愛って、少なくなっちゃうのかな。
……私には、よく分かんないや。
勢いよくパンをちぎって差し出すと、殿下は一瞬だけ目を細めて受け取った。
「……熱いな」
「焼きたてだもん。ふーふーして食べてね」
頬張ると、香ばしさが口いっぱいに広がり、思わず笑みがこぼれる。
「んんっ……おいしい! ねえ、護衛のみんなも食べてみない?」
結局、みんなで一つのパンを分け合った。
小さくなったはずなのに、胸の奥まで満たされるような温かさが残った。
――誰かと幸せを分け合うって、こんなに嬉しいことだったんだ。
「他に行きたいところはあるか?」
「……銀行に寄ってもいい? 口座を持ちたくて」
「そんなことをすれば、身分を明かすことになる。何のために変装したと思っている」
「あっ! そっかぁ……じゃあ、両替だけ。帝国の通貨に両替したくって」
「必要ない。金なら俺が持っている」
「私も持ってきたんですよー。ほら!」
無邪気に袋を掲げると、殿下の眉間に深い皺が刻まれた。
「物騒だな。いったいいくら入っている」
「1か月分の慰謝料」
「慰謝料?」
「うん。王家との婚約がなくなったとき、祖母が『分割にして、毎月“反省料”を払わせるのよ』って交渉してくれたの」
笑いながら袋を振ると、シャラリと鳴った。
「おかげで両替するたびに経済の勉強になるし、物価にも敏感になる。お祖母様って、やっぱり先見の明があったのねぇ」
鼻歌交じりに銀行へ立ち寄って、喜々として両替を頼んだら――
なんと、金貨30枚分になっちゃった!
ふふっ。街歩き、楽しんじゃおう。
――けれど、この日のお出かけが、殿下と過ごした最初で、そして最後の外出になるなんて。
この時の私はまだ知らなかった。
昨日みたいに、儀礼官にずかずか入って来られるのはごめんだもの。
そう思っていたのに。
カリカリ……カリカリ……。
「――え? ひぃっ! だ、誰!?」
バルコニーの柱の陰に、前髪で目を隠した男が座り込んでいた。
筆が紙の上を走るたび、カリカリという音が静かに響く。
線の一本一本まで異様に正確で――まるで犯罪の痕跡でも記録してるみたい。
パンくずの散らばり方や、寝癖で跳ねた髪の毛一本まで見逃さず描いている様子が目に入って、思わず背筋がぞわりとした。
……それに、ふわりと漂った香り。
どこかで嗅いだことがある。なのに、思い出せない。
「彼は宮廷画家だ」
「どぉして!?」
「新婚の姿でも描きたいんだろう」
「すっぴんでパンを頬張ってるのに? 普通、皇太子妃の肖像画って、こう……ビシッとポーズを決めて、聖母様みたいに微笑んでるものじゃない?」
「披露宴で素顔をさらしてるんだ、今さらだろう?」
「……ひどいっ! 乙女心を何だと思ってるのよ」
「くくくっ。ヘレナでもそんなふうに思うのか」
何よそれ。私には羞恥心がないとでも!?
皇族って、寝起きの顔すら歴史資料にされるのね……。
はっ。もしかして誰かの指図で、私の“妃度数”を測量してるとか!?
……非力な妃力でごめんなさいね。
その点、殿下は楽よねぇ。眉間の皺一本で皇太子としての“威厳”が増すんだもの。
帝国の採点基準、理不尽すぎる!
「ところで殿下、公務は大丈夫なんですか?」
「今日は休みを取った」
「へぇ、意外と余裕あるんですね」
「臣下たちが、もっと妃を気遣えと」
「どうして?」
「新婚だからな……どこか出かけるか?」
「だったら……帝都の街を、ゆっくり見て回りたいな」
「いいな。視察を兼ねて出かけるとしよう」
「やったぁ!」
パンをもぐもぐしながら、ふと思いついて口にした。
「じゃあ、新婚旅行にも行けたんじゃない?」
殿下の手が一瞬だけ止まった。
「だって、離縁前提なんでしょう? だったら今のうちに」
「……俺は、そんなことは言っていない」
低い声に、思わず瞬きをした。
「へー。じゃあ、“離縁前提”って誰が決めたの? 帝国議会? それとも――陛下の“鶴の一声”的な?
ていうか、殿下の意思は反映されないの? というか、妻への意見聴取があって然るべきでしょう? ねぇ、こういうのって、ちょっと変じゃない?」
妙に静かになった。私がパンをモグモグする音だけが響く。
あと、カリカリも。
「あれ? 私、何か変なこと言った?」
「……至極ごもっとも」
低く乾いた声が、柱の陰からぽとりと落ちてきた。
殿下の声じゃない。だとしたら――
「ひぃっ!」
殿下はしばらく沈黙したままカップを口に運び、わざとらしく視線を窓の外へ向けた。
「……ヘレナ。今城を出れば、街で話題の焼きたてパンに間に合うぞ?」
「焼き立てパン!?」
口いっぱいにパンを詰め込んだまま見上げると、殿下はわずかに口元を緩めていた。
パンの話題に飛びついた自分が恥ずかしくて、慌てて紅茶で流し込む。
部屋を出るとき、私は画家に向かって小声で話しかけた。
「……寝グセはなかったことにしてね」
そう言って笑ったあと、ふと思いついて口にする。
「画家なんて言って――どっかの密偵じゃないでしょうねぇ? さては――パトロンは陛下ね!」
カリカリ……と鳴っていた筆先が、不意に止まった。
「え? また沈黙? それ、帝国のお家芸?」
「……ヘレナ。急ぐぞ」
私を急かす殿下の声が、妙に硬かった。
目立たないよう平民の服装に着替え、スキップしながら裏門へと向かう。
「準備できたか?」
「はいっ!」
「……驚くほど、普段と変わらないな」
「むっ! どうせ私は芋っぽいわよ。田舎の領地育ちだし」
「そうじゃない。――着飾ったら、誰よりも目を引きそうだと思っただけだ」
「……え?」
殿下ってば、基本冷たいのに、時々優しいこと、言ってくるんだもん。ズルい!
照れてしまったのを誤魔化すように、ぷいっと顔をそむけた。
それから目立たない馬車に乗り込んで市街地へと出かけた。
香辛料の匂いが風に混じり、幼い頃に祖父母と訪れた記憶が蘇る。
「そういえば、殿下も懐中時計を持ってるのね。お祖父様とおんなじ!」
何気なく言っただけなのに、殿下の指先がピタリと止まり、懐中時計をシャツの下へ仕舞い込んだ。
……あれ? 今の反応、なんだろう。
まるで何かを隠すような、ぎこちない仕草だった。
お目当てのパン屋に着くと、行列の末に「最後の一個だよ」と湯気の立つ袋を渡された。
「わぁ……! 本当に焼きたて!」
「よかったな」
「ね、殿下。半分こしよ?」
「ヘレナが全部食べればいい」
「だーめ! 幸せはね、分けると増えるのよ。理屈じゃないんだから、愛は」
「……愛、か」
殿下が小さく呟いた声が、なぜか心に残った。
もし、好きな人が何人もいたら――ひとりにあげられる愛って、少なくなっちゃうのかな。
……私には、よく分かんないや。
勢いよくパンをちぎって差し出すと、殿下は一瞬だけ目を細めて受け取った。
「……熱いな」
「焼きたてだもん。ふーふーして食べてね」
頬張ると、香ばしさが口いっぱいに広がり、思わず笑みがこぼれる。
「んんっ……おいしい! ねえ、護衛のみんなも食べてみない?」
結局、みんなで一つのパンを分け合った。
小さくなったはずなのに、胸の奥まで満たされるような温かさが残った。
――誰かと幸せを分け合うって、こんなに嬉しいことだったんだ。
「他に行きたいところはあるか?」
「……銀行に寄ってもいい? 口座を持ちたくて」
「そんなことをすれば、身分を明かすことになる。何のために変装したと思っている」
「あっ! そっかぁ……じゃあ、両替だけ。帝国の通貨に両替したくって」
「必要ない。金なら俺が持っている」
「私も持ってきたんですよー。ほら!」
無邪気に袋を掲げると、殿下の眉間に深い皺が刻まれた。
「物騒だな。いったいいくら入っている」
「1か月分の慰謝料」
「慰謝料?」
「うん。王家との婚約がなくなったとき、祖母が『分割にして、毎月“反省料”を払わせるのよ』って交渉してくれたの」
笑いながら袋を振ると、シャラリと鳴った。
「おかげで両替するたびに経済の勉強になるし、物価にも敏感になる。お祖母様って、やっぱり先見の明があったのねぇ」
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