56 / 72
第3章:漂流の寄港地ー学園編
第56話:ヘレナと呼ばれて
しおりを挟む
お屋敷に着くと、オーギュスト様自らが出迎えてくれた。
「よく来たね、エレナ。アルフォンスも」
「私はおまけみたいですね」
「はははっ。そんなことないよ。可愛い甥が訪ねて来てくれて、嬉しいさ」
挨拶を交わしてふと視線を横へ走らせると、オーギュスト様の後ろで控え目に立っている、物腰の柔らかそうな女性がいることに気づいた。
「あぁ、エレナは初対面だったね。辺境伯領の執務を手伝ってくれている、フォスティーヌ夫人だ」
「フォスティーヌ夫人……は、初めまして。エレナと申します」
「初めてご挨拶申し上げます、エレナ妃殿下。アルフォンス殿下、久方ぶりにお目にかかります」
にこやかに応対しているその夫人をじっと見つめていたら、気付いてしまった。
以前レオポルドが言っていた、オーギュスト様の意中の人というのは、この女性なのではないかということに。
オーギュスト様がフォスティーヌ夫人に対して注ぐ眼差しが、愛しい人を見つめる男性のものであるということにも。
「さぁ、2人とも中へ。暑かっただろう?」
「お邪魔いたします」
「どうしたんだい、エレナ? 他人行儀じゃないか。前回と同じ部屋をエレナのために用意してあるからね。ゆっくりしていきなさい」
「――ありがとうございます。お世話になります」
年末に滞在したときと同じ部屋に荷物を下ろし、着替えを済ませた頃、オーギュスト様の一人娘であるカミーユ様が学友の別荘から帰ってきたとの知らせを受けた。
「お父様っ! ただいま戻りました」
カミーユ様がオーギュスト様の胸に飛び込み、ギュッと抱きつくさまを、羨ましいなと思いながら眺めていた。
その日は、カミーユ様と私や殿下のために、贅を尽くした夕食を用意してくれていた。
「わあ、私の好物ばかりだわ!」
カミーユ様が感嘆の声を上げると、オーギュスト様が「今夜の献立はフォスティーヌ夫人が考えてくれたんだ」と告げた。
「さすが夫人! 私の一番の理解者ね!」
「エレナが食べてみたいと言っていた魚介類もたくさんあるからね。遠慮なく食べてくれ」
「嬉しいです! いただきます」
無邪気に喜ぶ振りをして、食欲もないのに胃の中へ無理やり詰め込んだ。
――私のことまで考慮して、献立を考えてくれたんだ。
夫人の温かな心遣いや、優しく包み込む独特の存在感に、若さでは勝てない器の差のようなものを感じて、少しだけ落ち込んだ。
それにしても、この落ち着いた控え目な佇まい――オーギュスト様のタイプって、私とは真逆な女性だったんだ。
きっと、すっぴんも優しい顔をしてるに違いない。
言葉も性格もきつくて、笑ってないと睨んでるみたいに思われる自分とは、まるで違う。
きっと夫人は、何の迷いもなく、オーギュスト様の隣に立てる女性なのだろう。
私はいつも、考えてしまう。
隣に立つのが、自分でいいのかなって。
自分が相応しいのかなって。
そうして――自分から、距離を置いてしまう。
傷つくのが、怖いから。
たぶんそれが、夫人と私の“器”の差。
オーギュスト様とフォスティーヌ夫人を眺めていたら、胸の奥がギュッと痛んだ。
その痛みは、夫人への嫉妬なんかじゃなくて。
2人には、これから先の輝かしい未来が見える気がしたから。
その眩しさが、昨日のざわめきを再び呼び起こした。
もし本当に、あの青年が殿下だったら――私の“未来”はどこへ行っちゃうんだろう……。
フォークを口に運ぶ手を止めていたら、隣からサッと殿下が私の料理を掠め取った。
え?
「――ん、美味いな」
「アルフォンス。食べたいのなら、自分の皿に盛ればいいだろう?」
「ヘレナがあまりに美味しそうに食べるから、少し味見してみたくなっただけですよ」
殿下はそう言いながら、「無理して食べるな」と小声で私にささやいた。
無理にナイフを進めようとした私の手に、そっと指を添えて止めてくれる。
まただ。
殿下はいつも、私の些細な変化に気が付いてくれる。
すべて見透かされているのが、いつもは癇に障るのに。
今夜はその気遣いが、嬉しかった。
「エレナ、もしかして体調が優れないのかい?」
彼の叔父様も、そういうところは聡いみたい。
「馬車酔い、しちゃいまして。あ、でも大丈夫です! どれも本当に、美味しくて……」
「お辛いでしょう。レモン水を用意いたしましょうか?」
「夫人、お気遣いなく。ヘレナは“酔ーい、ぶっ飛び茶”を常備していますので」
「ははは! すごいネーミングだね。それは効きそうだ」
「ヘレナはネーミング・センスまで一流ですからね」
「ふふふっ。お2人は仲がよろしいのですね」
「ヘレナ? おい、無理は――」
「平気です。何だか、食欲が戻ってきたみたい」
「ふっ。……そうか。じゃあ、俺の肉も食べてみるか? 美味いぞ」
「ふぁい」
「すまないが、肉にもう少し火を通してくれ」
「かしこまりました」
「ちょ、殿下! どぉして?」
「どうしてって。王国人は、よく火を通した肉しか食さないだろう? だからだ」
「……もしかして、宮殿にいるときも、料理長にそう指示してた?」
「あ? あぁ……」
殿下の指示だったのね、あの炭化寸前肉の正体は!
女官たちの、嫌がらせじゃ、なかったんだ。
それに……年末のバーベキューで、半分焦げたお肉を私にくれたのも。
「ふふっ。殿下は本当に、へレナ様のことを大切に思われてるのですね」
「妻ですから。ヘレナを形作ってきたものも含めて、大切にしたいだけですよ」
「ははは。何だか僕の知らないところで、良い事があったのかな? 年末に会ったときよりも、随分ヘレナと打ち解けているじゃないか」
いやいや、わたし今、目の前で失恋してるんですけどね!?
……あれ?
私、オーギュスト様のことが好きだって、ずっと言ってきたのに。
あんまり傷ついていないかも。
それよりも、隣にいる殿下の温かさの方が、ずっと心に触れてくる。
遠くの憧れより、近くの沈黙の方が、心地良いってことなのかな。
今さらだけど、殿下もそうとう、“器”の大きい人よね。
――私が勝手に傷ついて、誤解して。
ひどい事も、失礼な態度もいっぱい取っちゃったのに。
それでも、沈黙の中で、ずっと見守ってきてくれた。
「ヘレナは、自慢の妻ですよ」
その言葉に胸が熱くなった。
殿下が何度も私を“ヘレナ”と呼ぶから、自然と皆もそう呼んでくれるようになった。
そのことが、たまらなく嬉しかった。
私はわたしのままでいて良いのかもしれない、そう思えたから。
ずっと探していた“ここにいてもいい”という思いは、呼び名の中にも隠れていた。
……ありがとう、殿下。
声には出さなかったけれど、心の中で確かにそう呟いた。
その瞬間、殿下の瞳がふとこちらを見た。
「も、もしかして、心の声、出てました!?」
殿下はふっと口角を上げて笑うと、そのまま何も言わず、ただ視線を私に留めおいた。
……え。出てたの? 出てなかったの? どっちなの!?
「よく来たね、エレナ。アルフォンスも」
「私はおまけみたいですね」
「はははっ。そんなことないよ。可愛い甥が訪ねて来てくれて、嬉しいさ」
挨拶を交わしてふと視線を横へ走らせると、オーギュスト様の後ろで控え目に立っている、物腰の柔らかそうな女性がいることに気づいた。
「あぁ、エレナは初対面だったね。辺境伯領の執務を手伝ってくれている、フォスティーヌ夫人だ」
「フォスティーヌ夫人……は、初めまして。エレナと申します」
「初めてご挨拶申し上げます、エレナ妃殿下。アルフォンス殿下、久方ぶりにお目にかかります」
にこやかに応対しているその夫人をじっと見つめていたら、気付いてしまった。
以前レオポルドが言っていた、オーギュスト様の意中の人というのは、この女性なのではないかということに。
オーギュスト様がフォスティーヌ夫人に対して注ぐ眼差しが、愛しい人を見つめる男性のものであるということにも。
「さぁ、2人とも中へ。暑かっただろう?」
「お邪魔いたします」
「どうしたんだい、エレナ? 他人行儀じゃないか。前回と同じ部屋をエレナのために用意してあるからね。ゆっくりしていきなさい」
「――ありがとうございます。お世話になります」
年末に滞在したときと同じ部屋に荷物を下ろし、着替えを済ませた頃、オーギュスト様の一人娘であるカミーユ様が学友の別荘から帰ってきたとの知らせを受けた。
「お父様っ! ただいま戻りました」
カミーユ様がオーギュスト様の胸に飛び込み、ギュッと抱きつくさまを、羨ましいなと思いながら眺めていた。
その日は、カミーユ様と私や殿下のために、贅を尽くした夕食を用意してくれていた。
「わあ、私の好物ばかりだわ!」
カミーユ様が感嘆の声を上げると、オーギュスト様が「今夜の献立はフォスティーヌ夫人が考えてくれたんだ」と告げた。
「さすが夫人! 私の一番の理解者ね!」
「エレナが食べてみたいと言っていた魚介類もたくさんあるからね。遠慮なく食べてくれ」
「嬉しいです! いただきます」
無邪気に喜ぶ振りをして、食欲もないのに胃の中へ無理やり詰め込んだ。
――私のことまで考慮して、献立を考えてくれたんだ。
夫人の温かな心遣いや、優しく包み込む独特の存在感に、若さでは勝てない器の差のようなものを感じて、少しだけ落ち込んだ。
それにしても、この落ち着いた控え目な佇まい――オーギュスト様のタイプって、私とは真逆な女性だったんだ。
きっと、すっぴんも優しい顔をしてるに違いない。
言葉も性格もきつくて、笑ってないと睨んでるみたいに思われる自分とは、まるで違う。
きっと夫人は、何の迷いもなく、オーギュスト様の隣に立てる女性なのだろう。
私はいつも、考えてしまう。
隣に立つのが、自分でいいのかなって。
自分が相応しいのかなって。
そうして――自分から、距離を置いてしまう。
傷つくのが、怖いから。
たぶんそれが、夫人と私の“器”の差。
オーギュスト様とフォスティーヌ夫人を眺めていたら、胸の奥がギュッと痛んだ。
その痛みは、夫人への嫉妬なんかじゃなくて。
2人には、これから先の輝かしい未来が見える気がしたから。
その眩しさが、昨日のざわめきを再び呼び起こした。
もし本当に、あの青年が殿下だったら――私の“未来”はどこへ行っちゃうんだろう……。
フォークを口に運ぶ手を止めていたら、隣からサッと殿下が私の料理を掠め取った。
え?
「――ん、美味いな」
「アルフォンス。食べたいのなら、自分の皿に盛ればいいだろう?」
「ヘレナがあまりに美味しそうに食べるから、少し味見してみたくなっただけですよ」
殿下はそう言いながら、「無理して食べるな」と小声で私にささやいた。
無理にナイフを進めようとした私の手に、そっと指を添えて止めてくれる。
まただ。
殿下はいつも、私の些細な変化に気が付いてくれる。
すべて見透かされているのが、いつもは癇に障るのに。
今夜はその気遣いが、嬉しかった。
「エレナ、もしかして体調が優れないのかい?」
彼の叔父様も、そういうところは聡いみたい。
「馬車酔い、しちゃいまして。あ、でも大丈夫です! どれも本当に、美味しくて……」
「お辛いでしょう。レモン水を用意いたしましょうか?」
「夫人、お気遣いなく。ヘレナは“酔ーい、ぶっ飛び茶”を常備していますので」
「ははは! すごいネーミングだね。それは効きそうだ」
「ヘレナはネーミング・センスまで一流ですからね」
「ふふふっ。お2人は仲がよろしいのですね」
「ヘレナ? おい、無理は――」
「平気です。何だか、食欲が戻ってきたみたい」
「ふっ。……そうか。じゃあ、俺の肉も食べてみるか? 美味いぞ」
「ふぁい」
「すまないが、肉にもう少し火を通してくれ」
「かしこまりました」
「ちょ、殿下! どぉして?」
「どうしてって。王国人は、よく火を通した肉しか食さないだろう? だからだ」
「……もしかして、宮殿にいるときも、料理長にそう指示してた?」
「あ? あぁ……」
殿下の指示だったのね、あの炭化寸前肉の正体は!
女官たちの、嫌がらせじゃ、なかったんだ。
それに……年末のバーベキューで、半分焦げたお肉を私にくれたのも。
「ふふっ。殿下は本当に、へレナ様のことを大切に思われてるのですね」
「妻ですから。ヘレナを形作ってきたものも含めて、大切にしたいだけですよ」
「ははは。何だか僕の知らないところで、良い事があったのかな? 年末に会ったときよりも、随分ヘレナと打ち解けているじゃないか」
いやいや、わたし今、目の前で失恋してるんですけどね!?
……あれ?
私、オーギュスト様のことが好きだって、ずっと言ってきたのに。
あんまり傷ついていないかも。
それよりも、隣にいる殿下の温かさの方が、ずっと心に触れてくる。
遠くの憧れより、近くの沈黙の方が、心地良いってことなのかな。
今さらだけど、殿下もそうとう、“器”の大きい人よね。
――私が勝手に傷ついて、誤解して。
ひどい事も、失礼な態度もいっぱい取っちゃったのに。
それでも、沈黙の中で、ずっと見守ってきてくれた。
「ヘレナは、自慢の妻ですよ」
その言葉に胸が熱くなった。
殿下が何度も私を“ヘレナ”と呼ぶから、自然と皆もそう呼んでくれるようになった。
そのことが、たまらなく嬉しかった。
私はわたしのままでいて良いのかもしれない、そう思えたから。
ずっと探していた“ここにいてもいい”という思いは、呼び名の中にも隠れていた。
……ありがとう、殿下。
声には出さなかったけれど、心の中で確かにそう呟いた。
その瞬間、殿下の瞳がふとこちらを見た。
「も、もしかして、心の声、出てました!?」
殿下はふっと口角を上げて笑うと、そのまま何も言わず、ただ視線を私に留めおいた。
……え。出てたの? 出てなかったの? どっちなの!?
41
あなたにおすすめの小説
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
王の影姫は真実を言えない
柴田はつみ
恋愛
社交界で“国王の妾”と陰口を叩かれる謎の公爵夫人リュミエール。彼女は王命により、絶世の美貌を誇る英雄アラン公爵の妻となったが、その結婚は「公爵が哀れ」「妻は汚名の女」と同情と嘲笑の的だった。
けれど真実は――リュミエールは国王シオンの“妾”ではなく、異母妹。王家の血筋を巡る闇と政争から守るため、彼女は真実を口にできない。夫アランにさえ、打ち明ければ彼を巻き込んでしまうから。
一方アランもまた、王命と王宮の思惑の中で彼女を守るため、あえて距離を取り冷たく振る舞う。
私が愛する王子様は、幼馴染を側妃に迎えるそうです
こことっと
恋愛
それは奇跡のような告白でした。
まさか王子様が、社交会から逃げ出した私を探しだし妃に選んでくれたのです。
幸せな結婚生活を迎え3年、私は幸せなのに不安から逃れられずにいました。
「子供が欲しいの」
「ごめんね。 もう少しだけ待って。 今は仕事が凄く楽しいんだ」
それから間もなく……彼は、彼の幼馴染を側妃に迎えると告げたのです。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
公爵令嬢は結婚式当日に死んだ
白雲八鈴
恋愛
今日はとある公爵令嬢の結婚式だ。幸せいっぱいの公爵令嬢の前に婚約者のレイモンドが現れる。
「今日の結婚式は俺と番であるナタリーの結婚式に変更だ!そのドレスをナタリーに渡せ!」
突然のことに公爵令嬢は何を言われたのか理解できなかった。いや、したくなかった。
婚約者のレイモンドは番という運命に出逢ってしまったという。
そして、真っ白な花嫁衣装を脱がされ、そのドレスは番だという女性に着させられる。周りの者達はめでたいと大喜びだ。
その場所に居ることが出来ず公爵令嬢は外に飛び出し……
生まれ変わった令嬢は復讐を誓ったのだった。
婚約者とその番という女性に
『一発ぐらい思いっきり殴ってもいいですわね?』
そして、つがいという者に囚われた者の存在が現れる。
*タグ注意
*不快であれば閉じてください。
私が行方不明の皇女です~生死を彷徨って帰国したら信じていた初恋の従者は婚約していました~
marumi
恋愛
「あら アルヴェイン公爵がドゥーカス令嬢をエスコートされていますわ」
「ご婚約されたと噂を聞きましたが、まさか本当だとは!」
私は五年前までこの国の皇女エリシアだった。
暗殺事件に巻き込まれ、幼なじみで初恋の相手だった従者――アルヴェイン公子と共に命からがら隣国、エルダールへ亡命した。
彼の「必ず迎えに来る」その言葉を信じて、隣国の地で彼を待ち続けた……。
それなのに……。
やっとの思いで帰国した帝国の華やかなパーティー会場で、一際目立っているのは、彼と、社交界の華と言われる令嬢だった――。
※校正にAIを使用していますが、自身で考案したオリジナル小説です。
※イメージが伝わればと思い、表紙画像をAI生成してみました。
婚約破棄の代償
nanahi
恋愛
「あの子を放って置けないんだ。ごめん。婚約はなかったことにしてほしい」
ある日突然、侯爵令嬢エバンジェリンは婚約者アダムスに一方的に婚約破棄される。破局に追い込んだのは婚約者の幼馴染メアリという平民の儚げな娘だった。
エバンジェリンを差し置いてアダムスとメアリはひと時の幸せに酔うが、婚約破棄の代償は想像以上に大きかった。
出来レースだった王太子妃選に落選した公爵令嬢 役立たずと言われ家を飛び出しました でもあれ? 意外に外の世界は快適です
流空サキ
恋愛
王太子妃に選ばれるのは公爵令嬢であるエステルのはずだった。結果のわかっている出来レースの王太子妃選。けれど結果はまさかの敗北。
父からは勘当され、エステルは家を飛び出した。頼ったのは屋敷を出入りする商人のクレト・ロエラだった。
無一文のエステルはクレトの勧めるままに彼の邸で暮らし始める。それまでほとんど外に出たことのなかったエステルが初めて目にする外の世界。クレトのもとで仕事をしながら過ごすうち、恩人だった彼のことが次第に気になりはじめて……。
純真な公爵令嬢と、ある秘密を持つ商人との恋愛譚。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる