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第3章:漂流の寄港地ー学園編
第64話:決断の影
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学園祭当日。
なぜか私は緑の衣装をまとい、ただの木立として舞台の背景に立ち尽くしていた。
こんなはずじゃなかったのに……。
VIP席では変装した殿下が満足げに鑑賞している。隣にはオーギュスト様とフォスティーヌ夫人、銀縁眼鏡の学園長まで。
せっかく来てくれたのに――なんたる屈辱!
上演後、舞台裏で片づけをしていた私のもとへ殿下とオーギュスト様がやってきた。
「なかなか良い演技だったじゃないか」
「……本来は、もっと! ずっと! 華のある役だったんですけどねっ!」
「仕方ないだろう? 不貞を許すわけにはいかない」
「『不貞』って、ただの演技ですよ?」
「唇を他の男に渡すなど、振りであっても許されない」
「何それ。嫉妬?」
「……経験がないから、分からない」
「ふぅ――、これだから色男は!」
「ははは。相変わらず仲が良いね。でもヘレナ、王女役なんてつまらないだろう?」
「ひどい、オーギュスト様まで! 私があの役を射止めるのにどれだけ努力したと――」
「私生活でも同じようなものなんだから」
「わたしの生活の、どこをどう切り取れば、『王女』みたいなんですか?」
「今はそうだけど、卒業したら宮殿に住むことになるんだし、いずれは皇妃になるんだから」
「まさか! 私が卒業したら――うぐっ。ちょ、殿下、何するんですか!?」
「……アルフォンス? お前、まさかまだヘレナに――」
「叔父上。こんなところにいて大丈夫なのですか? フォスティーヌ夫人が先ほどからお待ちですよ」
「あ、すまない。この後、辺境伯領のスタンドに顔を出す約束をしていたんだった」
オーギュスト様が夫人の腰を抱いて去っていく姿に、思わずため息が漏れる。
ああいう優雅さに憧れるのに、私たちときたら……子供じみた口喧嘩ばかり。
「ヘレナ。この後、予定はあるか?」
「いいえ」
「なら、一緒に見て回らないか」
「つまり、私と歩きたいってことですか?」
「……そう取ってもらっても構わない」
「ふーん。じゃあ、殿下に何か買ってもらおうかな」
「ああ。遠慮するな」
殿下は学園祭に来たのが初めてらしい。
皇太子なのに、貴族学園じゃなくて「騎士学校を卒業した」というのが意外だったけれど、帝国ではそういうものなのかなと思って、特段、理由を聞いたりはしなかった。
「アングレア王国フェアもやっているのだろう?」
「はい。交換留学制度の導入を記念して、学園祭に王国料理や雑貨のスタンドを出すことにしたんです」
「なるほどな」
「帝都のレストラン、覚えてますか? あそこのオーナーに協力をお願いしたら、いろんなお店に声をかけてくれたんです」
「みんなー! お客さんを連れてきたよー」
「わー、いらっしゃいませー!!」
「おっ。お嬢ちゃん! 来てくれたんだね」
「当たり前じゃないですか! で、オーナー、売り上げはどうですか?」
「おかげさまで好調だよ! 留学生の皆が手伝ってくれて、助かってる」
「私のお兄様、お金持ちだから、もっと貢献しちゃいますね!」
「へぇー、エレナにお兄さんなんていたんだな」
「――兄ではない。夫だ」
「えっ!! エレナ様、ご結婚されていたんですか!?」
「ちょ、殿下!? みんな驚いてるじゃないですか。わたし、学園では独身で通してるんですからね? それに、あのお店では殿下は兄という設定なんです!」
「……何を言っている。オーナーも知っているぞ、私たちが夫婦だと」
「お嬢ちゃん。旦那さん、あれから何度かうちに食べに来てくれてるんだ。“妻の手料理が恋しくなった”と言ってね。新婚なのに、学校に通わせてくれるなんて、いい旦那さんじゃないか」
……え。そんなの、知らない。
そうだったの?
「照れているのか?」
「照れてません!」
「ふっ。嘘だな」
――どうして殿下がこうも急に私の嘘を見破れるようになったのか不思議でならなかったけれど、ずいぶん後になってから、ランスロットが殿下へ「ヘレナが嘘をつくときは瞬きの数が多くなる」という秘密を漏らしたことを知った。
「あっ、これとかシャルル様が喜びそうです! これは、今女性に人気のハーブ入りのクリームなんですよ? 良かったら使用人のみんなへの贈り物にいかがですか?」
「ヘレナもこういうの、好きなのか?」
「はい。それで、あっちの出し物が――」
「……すまない、そろそろ時間だ」
「あっ、すみません。私ったらつい――」
「いや、愉しかった。それから、これはヘレナに」
そう言って、王国産のボディクリームと椿のヘアオイルを渡された。
「留学生フェア、大盛況だったな。ご褒美だと思って受け取ってくれ」
突然の贈り物に頬を緩めていると、不意打ちのように唇へ軽い口付けを落とされた。
「じゃ、またな」
文句を言う間もなく、殿下は背を向けて片手を上げ、去っていった。
変装しているとはいえ、こんな場所で。
心臓がうるさいくらいに鼓動を立てている。
「わたし、なんだか変だ。まるで殿下のこと……」
こんなふうにされると、また期待しちゃいそうで怖い。
幼い頃から「公爵令嬢」や「王太子の婚約者」という役割を演じてきたせいで、私は自分の気持ちに疎いところがある。
けれど、残された時間は少ない。
それに――12月のお披露目会が、私の成人を待たず行われることになった裏で、“何か”が動いているのだとしたら……。考えたくない想像が胸の奥でざわついた。
早くはっきりさせないと前に進めないのに、進みたいのか、立ち止まりたいのかさえ分からない。
いつもより少しだけ楽しげに見える殿下の背中を見つめていると、期待と不安が絡み合って、心が落ち着かなかった。
◆◆◆
学園祭から一週間後。
ジュストから、3人の生徒が「学術探究会」の会員として認められたとの報告を受けた。
けれど、それが誰なのか、どういった内容だったのかは、教えてもらえなかった。
ジュストは陛下の影だ。
――ここから先は、私の仕事じゃない。
おそらく、そういうことなのだろう。
乗馬服を陛下が贈ってくれたときから、殿下はなんとなく、私とあの三枚の絵との結び付きを分かっていたように思う。
だから今は、義父と……夫を信じて、今自分がなすべきことに集中することにした。
期間限定の関係だとしても、逃げずに向き合おうと決めたのは、私自身だから。
◆◆◆帝国宮殿 玉座の間
「……3人、たどり着きました」
「内容は」
「1つは、帝国の地図屋の息子。経度と緯度を示しているのではないか、と」
「2つは、南国からの留学生。古代文字を鏡文字にしたものだと」
「3つ目は、馬装具屋の娘。車輪の設計図のようだ、と。――それも、欠陥のある」
「これらを照合したところ――5年前、アナトル殿下が馬車の事故で亡くなった状況とほぼ一致いたしました」
「……そうか」
玉座の間に、重い沈黙が落ちた。
高い天井に反響するのは、浅い呼吸音だけ。
帝国を統べる皇帝の瞳に、深い怒りと、拭い切れない悲しみが揺れた。
その時、重い扉を叩く音が響いた。
ジュストにより、音もなく内側から扉が開かれる。
アルフォンスは歩みを止めず、ただ前を見据えていた。
「父上。これは――偶然だとは思えません」
陛下はただ、わずかに目を細めた。
「……ここから先は、私の仕事です。ヘレナにも、これ以上は関わらせません」
アルフォンスの声は低く、決意に満ちていた。
陛下はアルフォンスの瞳を捉えたまま、ただ一言だけ発した。
「……例の件、本当に進めていいのか」
その問いには、皇帝としてではなく、息子の幸せを案じる父の迷いが滲んでいた。
「覚悟はしています」
二人の影が、赤い絨毯に重なった。
その重なりは、帝国の未来と、ひとりの少女の運命をも巻き込む決断の影だった。
なぜか私は緑の衣装をまとい、ただの木立として舞台の背景に立ち尽くしていた。
こんなはずじゃなかったのに……。
VIP席では変装した殿下が満足げに鑑賞している。隣にはオーギュスト様とフォスティーヌ夫人、銀縁眼鏡の学園長まで。
せっかく来てくれたのに――なんたる屈辱!
上演後、舞台裏で片づけをしていた私のもとへ殿下とオーギュスト様がやってきた。
「なかなか良い演技だったじゃないか」
「……本来は、もっと! ずっと! 華のある役だったんですけどねっ!」
「仕方ないだろう? 不貞を許すわけにはいかない」
「『不貞』って、ただの演技ですよ?」
「唇を他の男に渡すなど、振りであっても許されない」
「何それ。嫉妬?」
「……経験がないから、分からない」
「ふぅ――、これだから色男は!」
「ははは。相変わらず仲が良いね。でもヘレナ、王女役なんてつまらないだろう?」
「ひどい、オーギュスト様まで! 私があの役を射止めるのにどれだけ努力したと――」
「私生活でも同じようなものなんだから」
「わたしの生活の、どこをどう切り取れば、『王女』みたいなんですか?」
「今はそうだけど、卒業したら宮殿に住むことになるんだし、いずれは皇妃になるんだから」
「まさか! 私が卒業したら――うぐっ。ちょ、殿下、何するんですか!?」
「……アルフォンス? お前、まさかまだヘレナに――」
「叔父上。こんなところにいて大丈夫なのですか? フォスティーヌ夫人が先ほどからお待ちですよ」
「あ、すまない。この後、辺境伯領のスタンドに顔を出す約束をしていたんだった」
オーギュスト様が夫人の腰を抱いて去っていく姿に、思わずため息が漏れる。
ああいう優雅さに憧れるのに、私たちときたら……子供じみた口喧嘩ばかり。
「ヘレナ。この後、予定はあるか?」
「いいえ」
「なら、一緒に見て回らないか」
「つまり、私と歩きたいってことですか?」
「……そう取ってもらっても構わない」
「ふーん。じゃあ、殿下に何か買ってもらおうかな」
「ああ。遠慮するな」
殿下は学園祭に来たのが初めてらしい。
皇太子なのに、貴族学園じゃなくて「騎士学校を卒業した」というのが意外だったけれど、帝国ではそういうものなのかなと思って、特段、理由を聞いたりはしなかった。
「アングレア王国フェアもやっているのだろう?」
「はい。交換留学制度の導入を記念して、学園祭に王国料理や雑貨のスタンドを出すことにしたんです」
「なるほどな」
「帝都のレストラン、覚えてますか? あそこのオーナーに協力をお願いしたら、いろんなお店に声をかけてくれたんです」
「みんなー! お客さんを連れてきたよー」
「わー、いらっしゃいませー!!」
「おっ。お嬢ちゃん! 来てくれたんだね」
「当たり前じゃないですか! で、オーナー、売り上げはどうですか?」
「おかげさまで好調だよ! 留学生の皆が手伝ってくれて、助かってる」
「私のお兄様、お金持ちだから、もっと貢献しちゃいますね!」
「へぇー、エレナにお兄さんなんていたんだな」
「――兄ではない。夫だ」
「えっ!! エレナ様、ご結婚されていたんですか!?」
「ちょ、殿下!? みんな驚いてるじゃないですか。わたし、学園では独身で通してるんですからね? それに、あのお店では殿下は兄という設定なんです!」
「……何を言っている。オーナーも知っているぞ、私たちが夫婦だと」
「お嬢ちゃん。旦那さん、あれから何度かうちに食べに来てくれてるんだ。“妻の手料理が恋しくなった”と言ってね。新婚なのに、学校に通わせてくれるなんて、いい旦那さんじゃないか」
……え。そんなの、知らない。
そうだったの?
「照れているのか?」
「照れてません!」
「ふっ。嘘だな」
――どうして殿下がこうも急に私の嘘を見破れるようになったのか不思議でならなかったけれど、ずいぶん後になってから、ランスロットが殿下へ「ヘレナが嘘をつくときは瞬きの数が多くなる」という秘密を漏らしたことを知った。
「あっ、これとかシャルル様が喜びそうです! これは、今女性に人気のハーブ入りのクリームなんですよ? 良かったら使用人のみんなへの贈り物にいかがですか?」
「ヘレナもこういうの、好きなのか?」
「はい。それで、あっちの出し物が――」
「……すまない、そろそろ時間だ」
「あっ、すみません。私ったらつい――」
「いや、愉しかった。それから、これはヘレナに」
そう言って、王国産のボディクリームと椿のヘアオイルを渡された。
「留学生フェア、大盛況だったな。ご褒美だと思って受け取ってくれ」
突然の贈り物に頬を緩めていると、不意打ちのように唇へ軽い口付けを落とされた。
「じゃ、またな」
文句を言う間もなく、殿下は背を向けて片手を上げ、去っていった。
変装しているとはいえ、こんな場所で。
心臓がうるさいくらいに鼓動を立てている。
「わたし、なんだか変だ。まるで殿下のこと……」
こんなふうにされると、また期待しちゃいそうで怖い。
幼い頃から「公爵令嬢」や「王太子の婚約者」という役割を演じてきたせいで、私は自分の気持ちに疎いところがある。
けれど、残された時間は少ない。
それに――12月のお披露目会が、私の成人を待たず行われることになった裏で、“何か”が動いているのだとしたら……。考えたくない想像が胸の奥でざわついた。
早くはっきりさせないと前に進めないのに、進みたいのか、立ち止まりたいのかさえ分からない。
いつもより少しだけ楽しげに見える殿下の背中を見つめていると、期待と不安が絡み合って、心が落ち着かなかった。
◆◆◆
学園祭から一週間後。
ジュストから、3人の生徒が「学術探究会」の会員として認められたとの報告を受けた。
けれど、それが誰なのか、どういった内容だったのかは、教えてもらえなかった。
ジュストは陛下の影だ。
――ここから先は、私の仕事じゃない。
おそらく、そういうことなのだろう。
乗馬服を陛下が贈ってくれたときから、殿下はなんとなく、私とあの三枚の絵との結び付きを分かっていたように思う。
だから今は、義父と……夫を信じて、今自分がなすべきことに集中することにした。
期間限定の関係だとしても、逃げずに向き合おうと決めたのは、私自身だから。
◆◆◆帝国宮殿 玉座の間
「……3人、たどり着きました」
「内容は」
「1つは、帝国の地図屋の息子。経度と緯度を示しているのではないか、と」
「2つは、南国からの留学生。古代文字を鏡文字にしたものだと」
「3つ目は、馬装具屋の娘。車輪の設計図のようだ、と。――それも、欠陥のある」
「これらを照合したところ――5年前、アナトル殿下が馬車の事故で亡くなった状況とほぼ一致いたしました」
「……そうか」
玉座の間に、重い沈黙が落ちた。
高い天井に反響するのは、浅い呼吸音だけ。
帝国を統べる皇帝の瞳に、深い怒りと、拭い切れない悲しみが揺れた。
その時、重い扉を叩く音が響いた。
ジュストにより、音もなく内側から扉が開かれる。
アルフォンスは歩みを止めず、ただ前を見据えていた。
「父上。これは――偶然だとは思えません」
陛下はただ、わずかに目を細めた。
「……ここから先は、私の仕事です。ヘレナにも、これ以上は関わらせません」
アルフォンスの声は低く、決意に満ちていた。
陛下はアルフォンスの瞳を捉えたまま、ただ一言だけ発した。
「……例の件、本当に進めていいのか」
その問いには、皇帝としてではなく、息子の幸せを案じる父の迷いが滲んでいた。
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二人の影が、赤い絨毯に重なった。
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