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50話 アタラカ森砦の攻防 その1
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この世界の戦争は日本で言えば戦国時代のそれに近い。
まず言葉合戦が行われ、隊が動いたら魔法による遠距離、弓による中長距離、投石、そして接近戦となる。
言葉合戦とは、簡単に言えば言葉による挑発。降伏勧告だったり悪口だったり相手の士気を下げるのが目的。
挑発に乗って城を出てきたり部隊を突出させたりする脳筋武将がいるのでそれなりに効果がある。
攻城戦だと言葉合戦の次に攻城兵器による攻撃を挟んで魔法による遠距離が始まる。
さて、ここアタラカ森砦は悪韋が漫画に出てくる虎牢関とか函谷関とかをモデルにとある山間の谷間部分に建設された堅牢な石の壁である。
西はアタラカ山脈に東は山を越えたところに魔の荒野があるためソウキ領に攻め込むにはここを越えるしかない、
マッサチン国のドラド辺境伯軍がアタラカ森砦の前に布陣して二日ほど経過していた
「我が名はマドラス。マッサチン国のドラド辺境伯の騎士なり」
今日も元気に城門の外で名乗りを挙げ一騎打ちを所望する旨の名乗りがなされている。
悪韋は膨大な書類に目を通しながら必要な書類には判子を押す。
判子といっても朱肉は押した人の魔力なので偽造は出来ない仕組み。
「食糧不足で略奪目当てに攻めてきた馬鹿相手を調子付かせても意味ないだろ」
悪韋は追加の書類を持ってきたスケルトンに声を掛ける。
無論、返事は期待していない。
『悪韋様人以外の敵が接近しています』
悪韋の元に見張りである配下のゴーレムから連絡が入る。
悪韋は持っていた書類を箱に投げ込み席を立つ。
「ほう。ようやく完成したか」
悪韋が城壁の上から見下ろすと、フルプレートに巨大な盾を構えた4人一組の騎馬兵によって牽引される破城槌4つがアタラカ森砦に迫っているのが見える。
破城槌は尖った丸太に火除けの屋根と車輪をつけた衝車と呼ばれるタイプのものだった。
偵察のために飛ばしていたロック鳥からの報告で、マッサチン軍か組み立てているのは解っていたので驚きはない。
「攻城塔はない・・・まあ無理か」
衝車のあとに大型の攻城兵器が後に続かないのを確認し、悪韋は城壁に張り付くスケルトンアーチャーに弓を構えるように手で指示を出す。
やがて、先頭の騎馬兵たちが鬨の声をあげ走り出す。
衝車を牽引しているとはいえかなりのスピードだ。
「放て」
悪韋の号令の下、スケルトンアーチャーによる曲射が始まる。
騎馬兵は盾を掲げ矢を防ぐ。
矢はことごとく弾かれる。
ドゴン
鈍い音と振動がアタラカ森砦の城門を揺らす。
続いて第二の衝車が城門を揺らす。
城門の扉が大きく歪む。
これを見たマッサチン軍が移動を開始。
先頭はおよそ五百の木の板のような盾をかざす軽装歩兵。ソウキ軍に武器の損耗を強いるための捨て駒。
「予定通り攻撃個所を分散して攻撃せよ」
悪韋の号令のもと濃淡のある矢の雨が降る。
やがて矢の降るのが薄い区画の軽装歩兵たちが城門の扉に張り付き、突っ込んだ衝車の排除を始める。
第3、第4の衝車を持った騎馬兵たちが動き始める。
「煮え油の用意」
命令のもと、スケルトンたちが小さな壺を持って油を煮ている大釜の前に並ぶ。
小さな壺に泡立つ油が注がれ、布で栓がされる。
スケルトンには痛覚神経がないので熱さは関係がないのだ。
「投擲」
壺の割れる音と悲鳴を上げる騎馬兵と軽装歩兵。
しかし4台目の衝車が扉に衝突。騎馬兵が通り抜けられるほどの穴が開く。
混乱が起きる中、マッサチン軍本隊が動き出した。
まず言葉合戦が行われ、隊が動いたら魔法による遠距離、弓による中長距離、投石、そして接近戦となる。
言葉合戦とは、簡単に言えば言葉による挑発。降伏勧告だったり悪口だったり相手の士気を下げるのが目的。
挑発に乗って城を出てきたり部隊を突出させたりする脳筋武将がいるのでそれなりに効果がある。
攻城戦だと言葉合戦の次に攻城兵器による攻撃を挟んで魔法による遠距離が始まる。
さて、ここアタラカ森砦は悪韋が漫画に出てくる虎牢関とか函谷関とかをモデルにとある山間の谷間部分に建設された堅牢な石の壁である。
西はアタラカ山脈に東は山を越えたところに魔の荒野があるためソウキ領に攻め込むにはここを越えるしかない、
マッサチン国のドラド辺境伯軍がアタラカ森砦の前に布陣して二日ほど経過していた
「我が名はマドラス。マッサチン国のドラド辺境伯の騎士なり」
今日も元気に城門の外で名乗りを挙げ一騎打ちを所望する旨の名乗りがなされている。
悪韋は膨大な書類に目を通しながら必要な書類には判子を押す。
判子といっても朱肉は押した人の魔力なので偽造は出来ない仕組み。
「食糧不足で略奪目当てに攻めてきた馬鹿相手を調子付かせても意味ないだろ」
悪韋は追加の書類を持ってきたスケルトンに声を掛ける。
無論、返事は期待していない。
『悪韋様人以外の敵が接近しています』
悪韋の元に見張りである配下のゴーレムから連絡が入る。
悪韋は持っていた書類を箱に投げ込み席を立つ。
「ほう。ようやく完成したか」
悪韋が城壁の上から見下ろすと、フルプレートに巨大な盾を構えた4人一組の騎馬兵によって牽引される破城槌4つがアタラカ森砦に迫っているのが見える。
破城槌は尖った丸太に火除けの屋根と車輪をつけた衝車と呼ばれるタイプのものだった。
偵察のために飛ばしていたロック鳥からの報告で、マッサチン軍か組み立てているのは解っていたので驚きはない。
「攻城塔はない・・・まあ無理か」
衝車のあとに大型の攻城兵器が後に続かないのを確認し、悪韋は城壁に張り付くスケルトンアーチャーに弓を構えるように手で指示を出す。
やがて、先頭の騎馬兵たちが鬨の声をあげ走り出す。
衝車を牽引しているとはいえかなりのスピードだ。
「放て」
悪韋の号令の下、スケルトンアーチャーによる曲射が始まる。
騎馬兵は盾を掲げ矢を防ぐ。
矢はことごとく弾かれる。
ドゴン
鈍い音と振動がアタラカ森砦の城門を揺らす。
続いて第二の衝車が城門を揺らす。
城門の扉が大きく歪む。
これを見たマッサチン軍が移動を開始。
先頭はおよそ五百の木の板のような盾をかざす軽装歩兵。ソウキ軍に武器の損耗を強いるための捨て駒。
「予定通り攻撃個所を分散して攻撃せよ」
悪韋の号令のもと濃淡のある矢の雨が降る。
やがて矢の降るのが薄い区画の軽装歩兵たちが城門の扉に張り付き、突っ込んだ衝車の排除を始める。
第3、第4の衝車を持った騎馬兵たちが動き始める。
「煮え油の用意」
命令のもと、スケルトンたちが小さな壺を持って油を煮ている大釜の前に並ぶ。
小さな壺に泡立つ油が注がれ、布で栓がされる。
スケルトンには痛覚神経がないので熱さは関係がないのだ。
「投擲」
壺の割れる音と悲鳴を上げる騎馬兵と軽装歩兵。
しかし4台目の衝車が扉に衝突。騎馬兵が通り抜けられるほどの穴が開く。
混乱が起きる中、マッサチン軍本隊が動き出した。
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