生贄

但馬憂姫

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※生贄

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三年に一度。
この村では無垢な少年を山奥に住む魔物に、安全と引き換えに生贄として捧げる風習があった。

そして、今年も。

村一番の美少年が選ばれた。

山奥の小屋に一人置き去りにされた少年は、近くの洞窟から奇妙な声がすることに気がついた。
恐怖がまったくなかったわけではなかったが、好奇心の方が勝り、少年は恐る恐る洞窟の中に足を踏み入れた。

中を進むと奇妙な声は段々大きくなり──。

そして。

少年の目に飛び込んできた光景は──。


「ああんっ、もっとぉ…!」
「やぁん、らめぇ…」

少年より少し大きなお兄さんから大人までが、得体のしれないものに嬲られている。
見てはいけないものを見てしまったと感じ、後ずさろうとしたが、できなかった。
後ろを振り返ると、そこにはこの世のものとは美しい魔物が立っていた。

「勝手に動いては駄目だろう? 悪い子はお仕置きしないとな」
「ぁ…」

恐怖で震え出した少年に、魔物は優しく語りかけた。

「心配するな。命を取ろうというわけではない。我ら淫魔族の食事は人間の精液と淫気だ。君はこれからあの少年達の様に、命尽きるまで、ここで食糧として生きてもらうだけだ」


「ぁ…ゃ…」
「反応が初のう」
「久しぶりの初もんじゃ」
「しかと味あわせてもらおうか」

舌なめずりしながら近寄ってくる魔物達に、逃げ腰になるも、がっちりと掴まれて逃げることなどできない。
そもそも何一つ身に着けていない生まれたままの姿では、逃げようにも逃げれない。

「ぁ…っ…んっ…ゃ、ぁ…っ」

胸の突起を弄られ、舐められ。
少年の小さなモノも異形な舌で舐めとられ。
上の口も下の口も異形なモノで塞がれ。

我も我もと魔物が群がり、ひっきりなしに休む間もなく、入れ代わり立ち代わり弄ばれる。
少年の声が、恐怖に満ちた鳴き声から、甘く艶のある喘ぎ声に変わるまで、そう時間はかからなかった。

「ぁあんっ、もっ、と…もっと…ちょ、だ…」


淫宴はまだ始まったばかり。


end

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