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初めてのキス
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一時間の『奴隷ごっこ』を終えるアラームが鳴って、僕はすぐに彼女の拘束を解いた。
乳首の洗濯ばさみを外し、ベールを取り、ガムテープを剥がし、アイマスクを外す。首輪も外した。
一時間ぶりに彼女の顔を見た。
僕は、彼女をぎゅっと抱きしめた。
「ソウ、さん……?」
姫は、訝しむように僕の名前を呼ぶ。
僕は、さらに力を込めて彼女を抱きしめた。
彼女は、僕の背中に手を回して、トントンとあやすように叩いてくれる。
しばらくして、僕はようやく彼女を開放した。
あらためてみると、彼女の身体はあちこち赤くなっている。傷にはならなさそうだが、鞭で叩いたのと、拘束具やロープで拘束していた部分が赤くなっていた。
「ごめん……」
「謝る必要はないですよ。私がやるって言ったんですし。……で、どうでした?」
「全然楽しめなかったです」
「ですよね。ソウさんには嗜虐性はないと思ってましたよ」
彼女はしたり顔でふふふ、と笑う。
「なんかもう……時間も長くて……何をしていいかもわからなくて」
彼女は、「よしよし」と僕の頭を撫でてくれる。
「私も、ソウさんと居て、思った以上に痛かったり苦しかったりするのも好きだなと思っていたんですけど、凌辱が好きなわけじゃないなって。ソウさんも楽しんでくれて、お互いに信頼関係があって、気持ちいいんだなって思いましたよ。……やっぱり、私もちょっと怖かったです」
「ごめん……」
「謝るのはナシです! やってみなきゃわかんないんだし。ソウさんが不安なままじゃ、私も楽しめないんですからね!」
今度は、彼女がぎゅっと僕に抱きついてくる。
「ねえ、ソウさん」
「はい」
「私、ソウさんが好きです」
「それは……SMのパートナーとして? それとも、恋愛対象として……?」
「どっちも、というか……ソウさんの全部をまとめて」
「姫が相手だと、僕はかなりのサディストになるみたいだけど?」
「私も、ソウさん相手だとかなりのマゾヒストになるみたいだから、お互い様です」
僕も、ぎゅっと彼女を抱きかえす。
「瑞姫、って呼んでもいい?」
「はい……奏輔、さん……」
そのまま、僕は瑞姫にキスをした。
最初はぎこちなく、触れるくらいに。
でも、もっと欲しくなって、ついばむように。
もっともっと欲しくなって、彼女の唇をこじ開けて、舌を吸うようにキスをする。
彼女は、「んっ、んっ、」と甘い息を漏らしてぎゅっと身体を押し付けてくる。
僕達がキスをするのは、これが初めてだった。
長く彼女の唇を味わって、ようやく唇を離すと、彼女の目はとろんと潤んでいて、ぷっくりとした唇は半開きになって荒く息をしている。
「瑞姫、顔がエロい」
耳元で言ってやると、真っ赤になって僕の胸に顔をうずめて隠す。
(ああ……かわいい……)
「ねえ、瑞姫」
耳元で、低く囁く。
「ベッドに連れて行かれるのと、拘束椅子に連れて行かれるのと、どっちがいい?」
乳首の洗濯ばさみを外し、ベールを取り、ガムテープを剥がし、アイマスクを外す。首輪も外した。
一時間ぶりに彼女の顔を見た。
僕は、彼女をぎゅっと抱きしめた。
「ソウ、さん……?」
姫は、訝しむように僕の名前を呼ぶ。
僕は、さらに力を込めて彼女を抱きしめた。
彼女は、僕の背中に手を回して、トントンとあやすように叩いてくれる。
しばらくして、僕はようやく彼女を開放した。
あらためてみると、彼女の身体はあちこち赤くなっている。傷にはならなさそうだが、鞭で叩いたのと、拘束具やロープで拘束していた部分が赤くなっていた。
「ごめん……」
「謝る必要はないですよ。私がやるって言ったんですし。……で、どうでした?」
「全然楽しめなかったです」
「ですよね。ソウさんには嗜虐性はないと思ってましたよ」
彼女はしたり顔でふふふ、と笑う。
「なんかもう……時間も長くて……何をしていいかもわからなくて」
彼女は、「よしよし」と僕の頭を撫でてくれる。
「私も、ソウさんと居て、思った以上に痛かったり苦しかったりするのも好きだなと思っていたんですけど、凌辱が好きなわけじゃないなって。ソウさんも楽しんでくれて、お互いに信頼関係があって、気持ちいいんだなって思いましたよ。……やっぱり、私もちょっと怖かったです」
「ごめん……」
「謝るのはナシです! やってみなきゃわかんないんだし。ソウさんが不安なままじゃ、私も楽しめないんですからね!」
今度は、彼女がぎゅっと僕に抱きついてくる。
「ねえ、ソウさん」
「はい」
「私、ソウさんが好きです」
「それは……SMのパートナーとして? それとも、恋愛対象として……?」
「どっちも、というか……ソウさんの全部をまとめて」
「姫が相手だと、僕はかなりのサディストになるみたいだけど?」
「私も、ソウさん相手だとかなりのマゾヒストになるみたいだから、お互い様です」
僕も、ぎゅっと彼女を抱きかえす。
「瑞姫、って呼んでもいい?」
「はい……奏輔、さん……」
そのまま、僕は瑞姫にキスをした。
最初はぎこちなく、触れるくらいに。
でも、もっと欲しくなって、ついばむように。
もっともっと欲しくなって、彼女の唇をこじ開けて、舌を吸うようにキスをする。
彼女は、「んっ、んっ、」と甘い息を漏らしてぎゅっと身体を押し付けてくる。
僕達がキスをするのは、これが初めてだった。
長く彼女の唇を味わって、ようやく唇を離すと、彼女の目はとろんと潤んでいて、ぷっくりとした唇は半開きになって荒く息をしている。
「瑞姫、顔がエロい」
耳元で言ってやると、真っ赤になって僕の胸に顔をうずめて隠す。
(ああ……かわいい……)
「ねえ、瑞姫」
耳元で、低く囁く。
「ベッドに連れて行かれるのと、拘束椅子に連れて行かれるのと、どっちがいい?」
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