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第28話
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━━━━━6年前
ジャック「任務....ですか?」
ラジャル「そうそう」
ジャック「でも俺ほかの任務があるんですけど」
ラジャル「それなら今アオに行ってもらってる」
ジャック「そうなんですか?.....それにしてもどうして」
ラジャル「元々君が行く任務は1人で大丈夫なものなんだけど、今回任せたいのは少なくとも2人で行って欲しいんだ」
ジャック「....ということは、フェイと行って欲しいってことですか?」
これはジャックとフェイが軍を抜けるキッカケになった話である。
ラジャル「あったり~!そういうことだ!」
ジャック「は、はぁ.....行くのは構いませんが、どんな内容なんですか?」
ラジャル「そうだそうだ、あ、フェイも呼んできて~」
ジャックに頼み、フェイが同室に来たところで任務内容の説明が始まる。
ラジャル「さてさて、今回の任務なんだけど、この地図を見てくれ」
机の上に地図を広げ、場所に指をさして説明を続けた。
ラジャル「この場所で能力者が現れ、住人の2人を負傷させたと報告があった、目的は不明、どんな能力者か分かんないから……君らで捕まえて欲しいんだ」
フェイ「はぁ.....こういうのが減らないからいつまでも能力者は差別されるんですよね....」
ラジャル「まったくだよ...でも、だからこそ俺たちが捕らえることが意味を持ってくる。なんとか頑張って欲しい」
フェイ「了解です」
ジャック「今から移動した方が良いでしょうか」
ラジャル「いや、明日でいいよ、今日は休んで明日に備えるといい」
2人は任務を把握し、その部屋から退室した。
ジャック「休むって言っても....特に何かすることも無いよな.....」
フェイ「そういえば今日のジャックの任務はどうなったんですか?」
ジャック「アオさんに行ってもらってるみたいだ、帰ってきたらお礼を言わねぇとな」
フェイ「......でしたら、今日は私に付き合ってください」
ジャック「今日はって.....いつも付き合ってんだろ」
その言葉にフェイは少しムスッとした。
フェイ「そんなのいいですから!今日は一緒に街へ行きましょう!」
ジャック「分かったよ」
そして2人は仲良く街へ出掛けた。
その頃、ラジャルは任務を説明した部屋の窓から2人の様子を見ていた。
ラジャル「.....」
ブラット「何を見ておるんじゃ?.....おぉ、あの二人か」
ラジャル「ブラットさん、お疲れ様です」
ブラット「.....なにか気になるのか?」
ラジャル「あぁ、いえいえ、そういうんじゃないですよ」
ブラット「ん?」
ラジャル「....ただ、あんな感じで2人で笑える日がずっと続いたらいいのになって思ってただけです」
そのラジャルの顔はどこまでも優しさに溢れていた。
ブラット「ははっ、相変わらずじゃの」
ラジャル「そんなことも無いですよ、俺達の部下の幸せは願うものです、だからこそ任務に送りだすのは辛いものです」
ブラット「わしもじゃよ」
上の立場にならなければ分からないであろう感覚。
それでも続けるのは信念ゆえか。
ラジャル「それじゃ、俺は仕事に戻ります」
街に出た2人は、ひとしきり店を見て回った。
フェイ「この服どうですか?」
ジャック「似合ってんじゃないか?」
フェイ「この服は?」
ジャック「似合ってんじゃないか?」
フェイ「....これは?」
ジャック「似合ってんじゃないか?」
本当に見ているんだろうか。
フェイ「.....あいうえお」
ジャック「似合ってんじゃないか?」
フェイ「せめてちゃんと見てくださいよ!」
フェイはジャックを小突いた。
ジャック「いってててて.....」
フェイ「まったく......」
こんな2人でも明日任務に行く。
その場所で待ち受けているのは、2人の正義感を容易くねじ曲げるほどの現実という名の暗いものだった。
「あんた軍人さんか.....違うんだ.....頼む....頼む!!殺さないでくれ!!!」
To be continued
ジャック「任務....ですか?」
ラジャル「そうそう」
ジャック「でも俺ほかの任務があるんですけど」
ラジャル「それなら今アオに行ってもらってる」
ジャック「そうなんですか?.....それにしてもどうして」
ラジャル「元々君が行く任務は1人で大丈夫なものなんだけど、今回任せたいのは少なくとも2人で行って欲しいんだ」
ジャック「....ということは、フェイと行って欲しいってことですか?」
これはジャックとフェイが軍を抜けるキッカケになった話である。
ラジャル「あったり~!そういうことだ!」
ジャック「は、はぁ.....行くのは構いませんが、どんな内容なんですか?」
ラジャル「そうだそうだ、あ、フェイも呼んできて~」
ジャックに頼み、フェイが同室に来たところで任務内容の説明が始まる。
ラジャル「さてさて、今回の任務なんだけど、この地図を見てくれ」
机の上に地図を広げ、場所に指をさして説明を続けた。
ラジャル「この場所で能力者が現れ、住人の2人を負傷させたと報告があった、目的は不明、どんな能力者か分かんないから……君らで捕まえて欲しいんだ」
フェイ「はぁ.....こういうのが減らないからいつまでも能力者は差別されるんですよね....」
ラジャル「まったくだよ...でも、だからこそ俺たちが捕らえることが意味を持ってくる。なんとか頑張って欲しい」
フェイ「了解です」
ジャック「今から移動した方が良いでしょうか」
ラジャル「いや、明日でいいよ、今日は休んで明日に備えるといい」
2人は任務を把握し、その部屋から退室した。
ジャック「休むって言っても....特に何かすることも無いよな.....」
フェイ「そういえば今日のジャックの任務はどうなったんですか?」
ジャック「アオさんに行ってもらってるみたいだ、帰ってきたらお礼を言わねぇとな」
フェイ「......でしたら、今日は私に付き合ってください」
ジャック「今日はって.....いつも付き合ってんだろ」
その言葉にフェイは少しムスッとした。
フェイ「そんなのいいですから!今日は一緒に街へ行きましょう!」
ジャック「分かったよ」
そして2人は仲良く街へ出掛けた。
その頃、ラジャルは任務を説明した部屋の窓から2人の様子を見ていた。
ラジャル「.....」
ブラット「何を見ておるんじゃ?.....おぉ、あの二人か」
ラジャル「ブラットさん、お疲れ様です」
ブラット「.....なにか気になるのか?」
ラジャル「あぁ、いえいえ、そういうんじゃないですよ」
ブラット「ん?」
ラジャル「....ただ、あんな感じで2人で笑える日がずっと続いたらいいのになって思ってただけです」
そのラジャルの顔はどこまでも優しさに溢れていた。
ブラット「ははっ、相変わらずじゃの」
ラジャル「そんなことも無いですよ、俺達の部下の幸せは願うものです、だからこそ任務に送りだすのは辛いものです」
ブラット「わしもじゃよ」
上の立場にならなければ分からないであろう感覚。
それでも続けるのは信念ゆえか。
ラジャル「それじゃ、俺は仕事に戻ります」
街に出た2人は、ひとしきり店を見て回った。
フェイ「この服どうですか?」
ジャック「似合ってんじゃないか?」
フェイ「この服は?」
ジャック「似合ってんじゃないか?」
フェイ「....これは?」
ジャック「似合ってんじゃないか?」
本当に見ているんだろうか。
フェイ「.....あいうえお」
ジャック「似合ってんじゃないか?」
フェイ「せめてちゃんと見てくださいよ!」
フェイはジャックを小突いた。
ジャック「いってててて.....」
フェイ「まったく......」
こんな2人でも明日任務に行く。
その場所で待ち受けているのは、2人の正義感を容易くねじ曲げるほどの現実という名の暗いものだった。
「あんた軍人さんか.....違うんだ.....頼む....頼む!!殺さないでくれ!!!」
To be continued
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